2019年冬のシンポジウム

主人の4回目の命日が近づいてきて、パソコンで医療事故関連のサイトを見ていた時、医療事故調査制度4年目にあたってシンポジウムが行われることを知りました。

医療界の安全意識はどうなっているのか知りたくなり参加してみることにしました。

そのシンポジウムは2019年12月に行われました。

私は、施行されたばかりの「医療事故調査制度」を体験して、この制度は医療事故の真実を知るために必要な制度だと感じていました。そしてたいへん救われました。

当然、良い結果が出ているのだろうと気軽な気持ちで参加したのです。

参加してみると、そこでは事故に遭われた遺族の方々のお話や、医療事故調査制度の問題点や課題、弁護士さんの医療事故調査制度への意見などを聞くことができ、まだ制度が十分に生かされていないことがわかり、モヤモヤした気持ちと同時に何か心動かされるものを感じました。

終了後に交流会があることを知り、そこに参加して医療事故に遭われた方々にお会いました。その中には「医療事故調査制度」のために尽力した方々もおり、私は自分が医療事故調査制度を利用して救われたことを話しました。

夫の事故は、医療事故調査制度が始まって2か月後のことでしたので、この制度が4年経過してどの程度進展していたのか全くわかっていませんでしたが、問題が山積みで足踏み状態が続いていたということがわかりました。私の話を詳しく聞きたいといろいろな方から名刺を頂きました。

この日から、私は「医療安全」の活動に足を踏み入れることになりました。