気になっていたことを実行

今年1月にNPO法人「架け橋」の「医療対話推進者研修」を聴講させてもらいました。

 

その時に医療事故にかかわった医療従事者の中には、心に重い気持ちを背負っている人たちがいることを知りました。事故のフラッシュバックで医療現場に戻れず苦しんで、医療安全活動をしている姿は衝撃的でした。

 

主人の主治医や看護士・介護士たちはどうなんだろう、とふと考えました。

 

2日前の「医療過誤原告の会」の交流会で、主人の事故調査が理想的なかたちで終わっていることを知らされてから、病院側の対応は他の医療機関よりも真摯的であったことがわかり、病院に対する気持ちに少し変化が出てきました。

 

主人の事故調査はすでに終了していて示談が成立しており、すべてが終結したかたちになってはいます。でも気持ちの上ではまだ継続中で「その後あの病院はどうなっているのだろう」という気持ちがいつもありました。

 

交流会で「こちらから病院に連絡したいと思っているのですがどう思いますか。」と相談したら「院内調査をきちんとしてくれているので大丈夫だと思いますよ。もし拒否されたらそれまでです。」と言われ、2日ほど悩んで実行してみました。

 

私は、当時の病院側の窓口だった事務長と連絡を取ってみました。緊張で手が震えました。事故から4年終結してから2年が経っていましたが、まだ病院に勤めていました。

 

まずは敵対的な話ではないこと、こちらの近況、医療事故にあわれた方のサポートを始めたことなどの話をし、事務長は、主治医の現在や病院の様子、弁護士に止められ墓参が出来なかった話などを友好的にしてくれました。

 

医療事故調査制度の話になり「担当の方が良い方で救われましたよね。」と談笑しました。私たちの事案が理想的であったことを話し、医療機関側からの立場として話を聴くこともあるかもしれないことを告げ、また連絡を取ることを約束して電話を切りました。

 

その後、なぜか涙が止まりませんでした。「これでいいんだよね。」と主人に向かって言っていました。

2020年03月17日