血友病A

主人はもともと血液凝固因子である第Ⅷ(8)因子が不足している「血友病A」と呼ばれる病気を持っていました。

凝固因子とは、文字通り出血をしたときに止血するために働く因子です。これが不足すると、普通の人よりも止血するまで時間がかかります。

主人の場合は治療をしなければならないほどの重症者ではなく、軽度の血友病Aでした。

なので、普段生活している中での出血は、止まるまで時間がかかっていましたが、止まらないということはありませんでした。

高校生のときある手術をしました。その時には「血友病」とわからずに手術をし、出血が多く、一晩中輸血をしていたそうです。あまりの出血量で医師も驚いたそうです。

その後、きちんを血液を調べて頂いたら、血液凝固因子の第Ⅷ番が少ないことがわかりました。そして大きな怪我や手術には注意するように言われていました。

今回の手術の際には、術前の問診や主治医の診察で「第Ⅷ因子が足りない」という話を、主人も私もしており、カルテにもしっかり記載されていました。

なのに、主治医は、術前の血液検査で数値がボーダーラインだった、ということで、万が一のための血液製剤を用意していませんでした。

後で聞いた話ですが、どの病院でも第Ⅷ因子を保有する凍結製剤が置いてあるそうです。もし術前に解凍しておいてもらえたら、使ってもらえたら、今頃主人は元気にしていたのかもしれません。