本来コーヒー紅茶などをお出しし御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを勝手に用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
「あなた!?」
「一平さんが晩酌(ばんしゃく)のお相手をしてくれるそうですよ!?」
「食べたばかりなので、おなかを減らせるために!」
「体操までやってくれてましたわ!!?」
と少し笑いながら、菊枝が言ったのです。
「そうかあー!??」
「体操までなあー?!」
と少しうなずいて、大(まさる)が言ったのでした。
菊枝は急いで台所へ行ったのです。
冷蔵庫を開けキャビアと生ハムを取り出し、
しゃれた皿に盛り、それを持って来て、
一平が座る席のテーブルの上に出したのでした。
「お父さまは、どのようなお酒を飲まれますか?!」
と一平が言うと、
「いつもはブランデーが多いんですけど!?」
「銘柄(めいがら)はちょっとわかりませんわ?!」
「でも!?お酒は強いと思います!。」
と小百合は言ったのです。
「俺は!。いいえ!わたしはそれほど強くありませんから!?」
「どこまで付き合えるかわかりませんけど!?」
「適当なところで小百合さんが止めてくださいね!!?」
と一平が言うと、
「わかりましたわ!?」
「わたくしが一平さんをお送りしますから!?」
「父のお相手をよろしくお願いいたします!。」
と言って小百合は、一平に会釈したのでした。
それからふたりは、大がいる食堂に来たのです。
「一平さん!?そこにお座りになってくださいね!?」
「ナツさんが帰ってしまったので!?」
「そんなものしかなくて悪いんだけど!?」
「おつまみにして、食べてくださいねっ!?」
と菊枝が言ったのです。
「ありがとうございます!。」
「つまみがなければ鼻でもつまんで飲みますから!?」
と一平が笑いながら言うと、
「君はおもしろいなあー!??」
「さっき菊枝から聞いたんだけど!?」
「腹を減らせるために、体操をしてたんだってー!??」
と大が、ニコニコしながら言ったのでした。
「はい!ご飯がおいしかったのでちょっと食べ過ぎたんで!?」
「からだを動かせば、少しは減るかなって思ったので!!?」
と言ったあと、
「じゃあー!?失礼して座らせてもらいます!!?」
と言うと、椅子に座ったのでした。
「では、わたくしは一平さんの横に座りますわ!?」
「お父さまがあまり飲ませないように!!?」
と少し笑って、少し離れて置いてあるイスを、
一平のすぐヨコに持って来て座った、小百合でした。
「ところで君は、どこに勤めてるんだね!??」
と大が言うと、
「はい!遅れましたが!?」
と言い立ち上がると、胸のポケットから名刺入れを取り出し、
「ここに勤めています!!。」
と言うと会釈をし、大に名刺を渡したのです。
大は名刺を受け取り、
「座って!?」
と言うと一平は、
「はい!それでは!?」
と言い、すぐにイスに座ったのです。
大は、胸のポケットから老眼鏡を取り出し、
名刺を見たのでした。
「三武商事(みつたけしょうじ)の仕事が多いだろう!?」
と大が言うと、
「はい!いつもお世話になっています!!?」
と一平は答えたのでした。
「仕事がらみで会ったわけではないから!?」
「名刺は渡さなくてもいいだろう!!?」
と大が言ったのです。
「ええ!そのほうが正直言って、飲みやすいです!。」
と、うれしそうに一平は言ったのです。
「君は正直だなあー!?」
「まあー!?とにかく初めて会ったんで!?」
「乾杯するかね!!?」
と大は言うと、
一平の前に置いてあるワイングラスに、
ワインを注いだのでした。
「アルコールはだめだけど!?」
「小百合も何か飲み物を持って来なさい!!?」
と大が言ったので、
「はい!ではちょっと待っててくださいねっ?!」
と小百合は言うと立ち上がり、台所へ急ぎ足で向ったのでした。
小百合はジュースをグラスに浅めに注ぐと、
また急いで食堂に戻ったのでした。
「お待たせしました!?」
と言ってテーブルにグラスを置き、
小百合はイスに座ったのです。
「この続きを読んでやってもいいよ!」
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