携帯によろしく 第九章(6)

一平は風呂から出ると、
洗濯機から洗濯した物を出し、風呂場に干すと、
風呂場の乾燥機のタイマーをセットして、
パソコンの部屋に戻って来たのでした。

パソコンのモニターには、
Windowsのロゴが泳いでいたのです。
「いっけねえー?!パソコンを消すのを忘れてたあー!??」
と一平は言うと、パソコンの電源を切ったのでした。
それが済むと戸締りをし、
ベッドに入ると、すぐに寝てしまったのです。

朝、携帯の曲で目覚めると、
いつものように顔を洗い歯を磨き、
洗濯物を取り込み部屋のタンスにしまうと、
ご飯に卵をかけ、醤油をたらし、
味付け海苔と、インスタント味噌汁で、
朝食を済ませたのでした。

「きょう一日行けばー!?」
「休みかあー!??」
とうれしそうに言いながら、洗い物を済ませたのです。
それからいつものようにスーツに着替えると、
戸締りを確かめ、玄関に鍵をかけ、
部屋をあとにしたのでした。

階段で一階まで降りたのです。
そして歩いて高田馬場の駅まで行き、電車に乗り、
会社の近くの駅で降りたのでした。
そしていつものように会社まで歩いて行き、
エレベーターで担当の部に着くと、
タイムカードをうったのです。

午前中は忙しくなかったのですが、
午後になると設計の修正箇所が出てきて、
忙しくなったのでした。
「今日中に設計の修正を済まして、
すぐファックスで送ってくれってさあー!!?」
と泰三(たいぞう)がそれぞれの担当者に言ったのでした。

「土曜日に下請けの工場で、加工するんだって言うから!?」
「早く済ませて、すぐ送ってやりたいなあー!??」
と泰三が言うと、
「わかりました!。」
「じゃあー!?早く済ませて一杯やりますかあー??!」
とほかの担当者が言ったのです。

「おまえー!?そんなこと言ってだいじょうぶかあー??!」
「お前の担当のところが一番修正が多いんだぞー!??」
と泰三が笑いながら言うと、
「そうですね!。じゃあー!?今度ということで!!?」
「しかたねえーなあー!?俺だけ残業するかあー??!」
と言って、自分の机に戻って行ったのでした。
するとみんなが笑ったのです。

「だいじょうぶですかねえー!??」
と心配して一平が言うと、
「みんなに手伝ってもらえると思ったんじゃーないのかあー??!」
「甘いよー!!?」
と泰三がニコニコしながら言ったのです。

「残業を2時間もすれば、できちまうさー!??」
と泰三が言うと、
「じゃあー!?先輩!!?」
「こっちは定時までに済ませて、一杯やりますか?!」
と一平が言ったのです。
「そうだなあー!??」
「あしたは休みだしなっ!?。」
と泰三が言ったのでした。

「じゃあー!?先輩すぐに上がったら持ってきますから!?」
「チェックお願いします!。」
と言って会釈すると、
急いで自分の机に戻った一平でした。
「おーい!!?みんなあー!?」
「上がったらすぐ持って来てくれよー!!?」
「チェックしてすぐファックスで送るからなあー!??」
と泰三が大きな声で言ったのです。

「はーい!。」「わかりましたあー!?」
「よっしゃー!!?」「がんばるとです!。」
「あいよ!!?」「およよ!??」
とみんながてんでに、返事をしたのでした。

「絵里ちゃーん!?」
「ちょっと来てー!??」
と泰三が大きな声で言ったのです。
するとすぐに、事務員の絵里が来たのです。

「なんですか?!泰三さん!??」
と絵里が言うと、
「俺が図面をチェックするから!?」
「チェックしたのから、すぐにファックスで送ってほしいんだよー!??」
「送ったら図面番号を消していってもらいたいんだ!!?」
と言って、
図面番号が書いてある用紙を3枚、事務員に渡したのでした。

「泰三さん!??」
「一番上に書いてあるこの番号で送ればいいんですね!!?」
と絵里が言うと、
「ああー!?図面を三つの工場に送るから!?」
「間違えないようにチェックしてネ!!?」
と泰三が言ったのです。

「はい!。」
と絵里が答えると、
泰三のところに最初の修正図面が来たのでした。






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