携帯によろしく 第九章(11)

店に残った一平と和樹は、
座敷に戻りまた飲み直したのです。
「先輩!?あしたデートですかねえー!??」
と和樹が言うと、
「そうかもしれないなあー??!」
「絵里ちゃんをだしに使って早く帰ろうとしてたもんなあー??!」
と一平が言ったのでした。

「でしょう?!!」
「絵里ちゃんがうちに連絡したからって言ってるのに!?」
と和樹がいうと、
「いいじゃないか!!?」
「相手がいるんだから!??」
とニコニコしながら一平が言ったのです。

「お前は誰か彼女はいないのかよー??!」
と一平が言うと、
「俺は携帯でチュッチュする相手はいませんよー!??」
「一平さんはいいですねえー!??」
「会えないときはテレビ電話でキスしてるそうですから!!?」
と言って和樹が、一平を冷やかしたのでした。

「先輩かあー!?言ったのは!??」
と一平が言うと、
「そうですよー!?」
「みんな知ってますよー!??」
と和樹が言ったのです。
「なんだあー!?みんな知ってるのかあー?!!」
と少し照れて言ったあと、
「じゃあー!?白石さんの話のことも知ってるのかぁ?!」
と一平が和樹に訊いたのでした。

「なんですかあー??白石さんの話って!!?」
と和樹が言うと、
「いやー!?知らなければ別に、それはそれでいいんだ!??」
「知り合いのうちの話さ!??」
と一平はごまかして言ったあと、
「ところで絵里ちゃんは好きなタイプかあー??!」
と和樹に訊いたのです。

「絵里ちゃんですかあー?!よく気がつくしねえー!?」
「先月までいた子とはぜんぜん違いますから!?」
「まあー!?好きなタイプって言われてもよくわかんないけど!??」
「でも同い年なんですよー!??」
と和樹が言ったのでした。

「へー!?そうなんだあー??!」
「ポチャッとしているから!?」
「22・3(にじゅうにさん)かと思ったよ!??」
「けっこういってるんだな!??」
「女性の年は聞きにくいしなあー!??」
と一平が言ったのです。

「ところで、せんぱーい!?」
「泰三さんの付き合っている彼女って!?見たことありますー??!」
と和樹が言うと、
「ちょっとだけなっ!?」
と一平は答えたのでした。

「ちょっとだけじゃー!?どんな顔だか覚えてませんよねえー!??」
と和樹が言うと、
「ああー!?ちょっとだけだから!??」
「でもけっこうきれいな子だったよ!!?」
と一平は言ったのでした。

「そうそう!?せんぱーい!??」
「お見舞いの花束持って、今週2回定時で帰ったけど!??」
「誰か入院しているんですか?!」
と和樹が言うと、
「ああー!?知り合いが入院してるんだ!!?」
「なんでー??!」
と一平が言ったのです。

「受付の子が、外車で迎えに女の人が来たって言ったんで!!?」
「どんな関係かなあー?と、思ったんですよー?!」
と和樹が言ったのでした。
「ちょうど見舞いに行く通り道だから、寄ってもらったんだよー!??」
「目立つかなあー??!」
と一平が言うと、
「そりゃあー!?目立ちますよー!??」
「定時に会社の前で、花束抱えてればー!?」
「しかも外車でお迎えじゃあーねえー??!」
と和樹がニコニコしながらそう言ったのでした。

「彼女じゃあーないんですか??!」
と和樹が言うと、
「違う!違う!そんな関係じゃーないよー!?」
「かずきー!?そんなことより、ビール残ってるから飲んじゃえよー!??」
「俺はもう飲めねえからさー!??」
そう言うと一平は、
和樹の前にあるコップにビールを注いだのでした。

それからふたりは、残ってる料理をすべてきれいに食べたのでした。
そして店の主人に、
「ごちそうさん!!?」
とふたりは言うと、店を出たのです。
いっしょに駅まで行き、違う電車に乗り帰路についたのでした。

一平は高田馬場の駅で電車を降り、
いつも寄るスーパーで買い物をしてから、
いつもの道を歩きマンションに戻ったのです。
部屋に入ると窓を開け、スーパーで買った物を冷蔵庫に入れ、
着替えをしたのでした。

ジャージに着替え終わると、風呂掃除をし、
風呂をいつもの温度にセットしてから、戸締りをしたのです。
それからパソコンの部屋に入ると、パソコンのスイッチを入れたあと、
ベッドにダイビングしたのでした。

これで、お。し。ま。い。
第十章へ続く(予定?!)

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