本来コーヒー紅茶などをお出しし御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを勝手に用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
「そのボストンバッグの中の物を、とりあえず入れなきゃーなあー?!」
そう一平は言うと、少し考えてから、
「スーツ入れているタンスの下に、引き出しがついているんだ!」
「今、中に入ってる、クリーニングに出してそのまま入ってる物を、
出しちゃうから、ちょっと待ってて!」
と言うと、隣の部屋に行き、下の引き出しを開けると、
中の物を全部出したのでした。
そして、引き出し自体を取り出すと、風呂場に持って行ったのです。
「いいわよ!空けてくれれば!?」
と、育子が言ったのですが、
「掃除してなかったし、育ちゃんの物を汚せないからさあー!?」
「ちょうどタイミングよかったかもしれない!」
と言い、タオルを水に少ししめらせると、
引き出し全体を、きれいに拭いたのでした。
一平はそれを持って、また部屋に戻り、元通りに、はめたのです。
「ありがとう!」
「一平ちゃんって、優しいのね!」と育子が言うと、
「そんなことないさあー!?」
と言って、少し照れたのでした。
一平はそれから、今まで入っていた物を、
タンスの扉を開けると、空いている下のほうに、重ねて入れたのです。
「これでよし!」と言うと、
「そのボストンバックのものなら、この引き出しで、入るだろう!?」
「それに着替えもしなきゃ、ならないし!」
「とりあえずこの部屋を使って!!」
と、一平が言うと、
「ありがとう!一平ちゃん!!」
と、うれしそうに育子が、言いました。
「じゃあ俺!隣の部屋でパジャマに着替えるから!?」と、言ったのです。
一平は、それから部屋を出て、ドアを閉めたのでした。
一平は部屋に来ると、
「あれ?こういうときは、どっちがいいのかなあ?!」
そう考えると、少し悩んだのですが、
とりあえず、今着ている下着のまま、パジャマを着たのです。
何もすることがないので、一瞬テレビを見ようと思ったのですが、
テレビは隣の部屋にあるので、パソコンのスイッチを入れたのでした。
スポーツの結果を見ようと、スポーツニュースのところを、見たのです。
しばらく見ていると、
「一平ちゃん!」と言って、育子が部屋に入ってきたのです。
声がしたほうを見ると、
育子が、たくさんの小熊の絵柄のパジャマを着て、立っていたのでした。
それを見た一平が思わず、
「かわいいね!そのパジャマ!」と言うと、
「パジャマだけ?!」と、育子が言ったので、
パソコンの椅子から立ち上がり、歩いていくと、
育子をやさしく、抱きしめたのでした。
そして一平が、
「いっしょにお風呂に入る?!」と訊くと、
「一平ちゃん先に入って!」
「わたし、さっき使ったお鍋だけ、少し焦げ付いたところがあったから、
水に浸しておいたの!?」
「こびりついてるから、きれいにしなきゃ!?」
「だ。か。ら。先にお風呂入っちゃってくれる?!」
「一平ちゃんが出たら入るから!?」
と、育子が答えたのです。
一平は少しがっかりしたのですが、
「うん!じゃあ先に入っちゃうよー!?」
と言うと、育子のおでこにキスしたのでした。
それから着替えをタンスに取りに行き、
それを持って風呂場に行こうとすると、
「洗濯する物は、いつもどっちのカゴに入れるの?!」
と、育子が訊いたので、
「下のカゴに入れる!」
と、一平が答えると、
「やっぱり!」
「じゃあ!わたし、いっしょに洗うから!?」
と、言ったのです。
「ありがとう!」
「じゃあ!下のカゴに入れとくから!?」
そう言うと一平は、風呂場に行き、風呂に入ったのでした。
育子はパジャマ姿のまま、エプロンをすると、
腕まくりをし、鍋にこびりついたのを、
一生懸命力を入れて、こすり落としたのでした。
「やっときれいに落ちたわ!」
そううれしそうに思ったときに、
一平が風呂から上がってきたのでした。
「ああー!いい風呂だったよ!」
そう言って、育子のところに来たのです。
「落ちた?!」
と育子に訊くと、
「落ちたわ!」
と言い、一平に鍋を見せた育子でした。
「すげえ!きれいになってるじゃん!!」
と、一平はわざと大げさに言ったのです。
「この続きを読んでやってもいいよ!」
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