携帯によろしく 第八章(1)

会社に着くと、いつものようにエレベーターに乗り、
担当の部に行きタイムカードを打ち、
自分の机のところに行き、イスに座ったのでした。

しばらくするとぞくぞくと、みんなが来たのです。
そしていつものように朝のミーティングを済ませ、
また自分の席に戻ったのでした。
それから雑用を済ませ、泰三のところに行ったのです。
「先輩!午前中に担当の設計のデータを焼いておきますから!?」
「もし残業になるような設計変更があったら頼みます!。」
と一平が言ったのでした。

「おうー!?わかってるよ!?」
「きょうあたりから、変更が出てきそうだもんな!!?」
と笑いながら、泰三が言ったのです。
「すいません!きょう、ついお見舞いに行くって言ったもので!?」
「優の姿を見るのがつらいんですけど!?」
と言うと一平は、目を潤ませたのでした。

「ケガで意識がないんじゃあー!?医者に任せるしか手はないし!」
「耳は脳を刺激するって、なんかで読んだことがあるから!?」
「声をかけてやれよ!?」
「なんか反応が出てくるかもしれないからさ!?」
と泰三が言うと、
「そうですかあー!?」
「じゃあー!?耳元で話してみますよ!!?」
と一平は言ったのです。

「もしもし!?一平ですけど!?」
と言うと、
「こんにちは!?」
「お電話、お待ちしていました!。」
と小百合が言ったのです。

「すいません!お昼に電話してー!?」
「きょう、優さんのお見舞いに伺いたいんですけど!?」
「よろしいでしょうかあー!??」
と一平が言うと、
「もちろんですわ!?妹も喜びます!!?」
「何時ごろ伺えばよろしいでしょうか?!」
と小百合が言ったのでした。

「はい!定時で終わりますので!?」
「着替えを済ませると、5時15分か20分頃には!?」
「会社の前で待っていますので!?」
と一平が言ったのです。
「では!時間帯が混む時間なので、遅れるかもしれませんが!?」
と小百合が言うと、
「いいですよ!?あわてないで、安全運転で来てください!?。」
と一平が言ったのでした。

「わかりました!ありがとうございます!。」
「では5時15分ごろ伺いますので!?」
「失礼いたします。」
と小百合が言うと、
「はい!じゃあーよろしくお願いいたします!」
「失礼いたします!。」
と言って一平は、電話を切ったのです。

それからすぐに事務員の斉藤 絵里に、
「斉藤さん!?きょうまたすまないけど!?」
「花屋にお見舞い用の花を、会社に届けさせてもらいたいんだけど!?」
「5時過ぎには迎えの車が来るんで!?」
「このあいだと同じ、4時半ぐらいで頼みたいんだけど!??」
と、一平は言ったのでした。

「わかりました!!」
「では手配しときますから!?」
と言うと、自分の席に戻り、
すぐに花屋に電話をかけたのです。
そして会話が済むと、一平のところに来たのでした。

「一平さん!?4時半少し前までには、届けるそうです!?」
と言うと、
「ありがとう!助かるよ!?」
と嬉しそうに、一平は言ったのです。

そして、今度は泰三のところに行き、
「これ、俺の担当の設計のデータです。」
そう言って、DVDを泰三に手渡したのです。
「おー!?手回しがいいなあー!?」
「じゃあー!?変更箇所があったら履歴に書いとくからな!?」
「お前がいつも俺のをやっててくれたのに!?」
「珍しく反対だなあー!??」
と嬉しそうに泰三は言うと、それを受け取ったのでした。


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