携帯によろしく 第九章(3)

ニコニコしながら、
「お父さま!?おご飯召し上がります??!」
と小百合が言うと、
「そうだなあー??!」
「少し食べるかあー??!」
「おかずはなんだね?!」
と大が言い、
「ヒレカツですけどー?!」
と小百合が答えたのでした。

「ヒレカツ?!。そういうのじゃなくて!?」
「あっさりしたのがいいなあー??!」
と大が言うと、
「そういえば、辛子明太子がありますけど!??」
と小百合が言ったのです。

「それがいい!!一平君も食べるだろう??!」
「若いんだから?!」
と大が言うと、
「お茶漬けなら、なんとか食べれると思います!!?」
と言い、残ってるワインを飲み干した一平でした。

「じゃあー!?そうしよう!??」
「小百合!?ご飯の上に明太子をのせ!?」
「刻み海苔をのせて、お茶をかけて持って来てくれないか?!」
と大が言うと、
「わかりましたわ!?おやじさん!!?」
と笑いながら小百合が言ったのです。
思わず大と一平は顔を見合わせると、
「わっ!はっはっ!!」と、大笑いしたのでした。

それからすぐに小百合は、台所に向ったのです。
一平は立ち上がると大に、
「ちょっと失礼します!。」
と言って、会釈をして食堂を出たのでした。
そして廊下に出ると、ラジオ体操を始めたのです。

大はトイレに行ったのかと思っていたのです。
3分ほどすると、一平が食堂に戻って来たのでした。

うっすら汗をかいていたので、
「どうしたんだい!??」
「トイレじゃなかったのかね!??」
「汗かいてるけど??!」
と大が言うと、
「はい!ちょっと腹ごなしに体操をしてきました!。」
と一平は答えたのです。

「無理しなくてもいいんだよ!?」
と大が言うと、
「いいえ!?もうだいぶおなかがへこんで来ましたから!?」
「食べれます!。」
とハンカチを取り出し、汗をぬぐってそう言ったのでした。

じきに小百合がお盆を持って現れたのです。
それを見た大は、
急いで残ってるワインを飲み干したのでした。

お盆の上には、大きめの茶碗と皿の上には辛子明太子がふた切れ、
それに海苔の缶と急須が載っていたのでした。
「ジャーがこちらにあるので、ここで支度をしますから!?」
と小百合が言ったのです。
ポットから急須にお湯を入れ、
茶碗にご飯をよそり、その上に辛子明太子と刻み海苔をのせ、
その上から、急須に入ったお茶を注いだのでした。

できたお茶漬けをお盆に載せ運ぶと、
大から先に出したのです。
そして小百合は一平が食べる茶碗は、
ご飯を少しかるくよそったほうを出したのでした。

「どうぞ召し上がってください!?」
と小百合が言うと、
ふたりとも、「いただきます!」と言って、
お茶漬けをうまそうに食べたのです。
「いやー!?こんな大きな辛子明太子!?」
「もったいないっすねえー??!」
と言って一平は、うれしそうに食べたのでした。

「1つづつじゃなくて、半分づつのがよかったかしら!?」
と小百合が言うと、
「なーに!これぐらいは食べれるさあー??!」
「なあー?!一平君!!?。」
と大が言ったのです。

「はいー!?だいじょうぶだあー!??」
と物まねをして、そう言ったのでした。
「似てるー!?」
と小百合はうれしそうに言ったのです。
「そうですかあー??!」
と一平もうれしそうに言ったのでした。

食事が済むと、
「一平君!また来るだろう!??」
と大が言ったのです。
「はい!お見舞いに来ますので!?」
「またその時に寄らせてもらいます!?。」
と一平は答えたのでした。






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