本来コーヒー紅茶などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを適当に用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
ふたりが玄関に着きドアを開けると、
ちょうど菊枝がスリッパを履いているところでした。
ふたりの顔を見ると、お手伝いさんのナツさんが、
「お帰りなさいませ!?」
「一平さん!?お待ちしておりました!」
と言ってお辞儀をしたのです。
そう言われたふたりは、
すぐにつないでいた手を離したのでした。
「ただいま!」
と小百合が言うと、
「こんばんは!また来てしまいました!?。」
と一平は言って、お辞儀したのです。
「ナツさん!?お食事のしたくは出来ているかしら?!」
と菊枝が言うと、
「はい!支度(したく)は整(ととの)っております!?」
「すぐお食べになりますか?!」
とナツさんが訊いたのでした。
「一平さん!?おなかが空いてるそうですよ!?。」
とニコニコしながら菊枝が言うと、
「はいその通りなんですけどお!?」
「今、風邪(かぜ)が流行(はや)っているので!?」
「うがいをしたいんですが?!」
と一平が言ったのです。
「そうですわ!?お母さまも、うがいを先になさってください!?」
と小百合に言われた菊枝は、
「そうですわねえー!?」
「ではお先にさせてもらいますわ!?」
と言って、洗面所に行ったのでした。
それから小百合と一平は、スリッパに履き替えると、
洗面所に向ったのです。
ナツさんは食堂のドアを開けたあと、台所へ向い、
ステンレスでできたワゴンを押して来たのでした。
三人はうがいを済ませ、洗面所から戻ると、
このあいだと同じ席についたのでした。
ナツさんは三人にお茶とお絞りを出したのです。
そのあとすぐに三人の前に、
前菜のお皿とお箸を置いたのでした。
「一平さん!?アルコールは何かお飲みになりませんか?!」
と菊枝が訊くと、
「せっかくですが!?きょうはやめときます!」
と一平は答えたのです。
すると小百合が、
「このあいだも、お飲みになりませんでしたわよ!?」
と嬉しそうに言うと、
「そうでしたねえー!?」
「きょうもやめときます!です!!」
と一平は、笑みを浮かべ言ったのでした。
「そうですか?!」
「ではもしお飲みになりたくなったら、遠慮なさらずに!?」
「ナツさんに言ってくださいね!?」
「では食事にいたしましょう!?」
と菊枝が言ったのです。
するとそのことばを聞いた一平は、
「いっただっきまーす!」
と大きな声で言うと、食べ始めたのでした。
その声を聞いた菊枝と小百合はニコニコしながら、
「いただきます!」
と言って、食べ始めたのです。
最初のときはけっこう緊張していたのですが、
二度目なのでつい、
「スゲーうめえー!!?」
と言ってしまったのですがそのまま、
「ナツさん!?ほんとにうまいですよ!?」
とニコニコしながら言ったのでした。
そして一気に3分の2ほどを食べ終えたのです。
そしてふたりのペースより異常に早いのに気づき、
ペースを合わせようと、
「すいません!?おばさま!?」
「この前菜に合うのはどんな飲み物なんでしょうか?!」
と菊枝に小さな声で訊いたのでした。
「ナツさんにお聞きになってください!?」
「わたくしは、アルコールのことはわかりませんので!?」
「ねえー!?ナツさん?!」
「この前菜に合うアルコールを、一平さんに差し上げて!?」
と菊枝が、ナツさんに向って言ったのです。
「はい!承知いたしました!!?。」
と言うとメニューを持って、一平のところに来たのでした。
一平は、ペースを合わせるためにもっと単純に考えて、
飲み物をもらうつもりでいたのです。
飲み物の別メニューに、びっくりしたのでした。