本来コーヒー紅茶などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものをどんどん用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
「一平さん!?」
「もしよかったら!?主人の晩酌に付き合ってくださらないかしら!?」
と菊枝が言ったのです。
その時ちょうど一平は、
”食い過ぎたなあー!?”と思って、
バンドをゆるめようとしたところでした。
一平は、バンドをゆるめるのをやめると、
「あっ!?えー!??」
「小百合さんと約束したので!?」
「ちょっと聞いてきますので!?」
と言って立ち上がり、ちょこんと会釈をすると、
急いで居間に向かったのでした。
居間のドアをノックし、
「一平ですけど入っていいですか?!」
と言うと、
「どうぞ!?遠慮せずお入りになってください!?」
と小百合が言ったので、一平は部屋に入ったのです。
「すいません!小百合さん!?」
「小百合さんのお母さまが!?」
「お父様の晩酌に付き合ってくれないかと言われたので!?」
「小百合さんに送ってもらう約束をしたので!?」
「聞いてきますと言って、出てきたんですが!?」
「どうしましょうか?!」
と困った顔で一平はいっきに、小百合に言ったのでした。
小百合は立ち上がると、
「母がときどき晩酌のお付き合いをしていたんですが!?」
「今はアルコールは一切(いっさい)飲めないので!?」
「父もさびしいんでしょう!?ひとりで晩酌するのは!?」
「母が気を利かせたのでしょう!?」
と小百合は言って、少し考えると、
「一平さん!?申しわけありませんが!?」
「父の晩酌のお相手をしていただけませんか?」
と言ったのです。
「飲むのはいいんですが!?」
「食べすぎちゃって!!?」
と言うと一平は腹をなでたのです。
そしてすぐに、
「少し減るかもしれませんから!?」
と言って、ラジオ体操を始めたのでした。
そして一平が腕を大きく広げた時に、
手が小百合の胸に当たってしまったのでした。
「すいません小百合さん!?」
「ケガなかった!??」
と言って一平は、小百合のそばにすぐ行ったのです。
「ええ!?だいじょうぶですわ!?」
「すいません!?わたくしがすぐ近くにいたので!?」
「当たってしまったのですわ!?」
と小百合が答えたのです。
それからふたりは、お互いの目を見つめ合ったのでした。
そしてふたりが顔を近づけようとした時に、
ドアをノックする音が聞こえたのです。
「小百合!?一平さん!?」
「お話は済みました?!」
と菊枝が言ったのでした。
「ええ!?お母さまお入りになって!?」
と小百合が言ったのです。
一平は急いで小百合から2mほど離れると、
またラジオ体操を始めたのでした。
ドアを開け菊枝が、
「どうしたのですか?!一平さん??!」
と言うと、
「はい!?食事がおいしかったので!?」
「おかわりしたので!?。」
「それで、腹ごなしの運動をしていたところです!?」
と一平は答えたのです。
「一平さんは、おもしろい方ですわねえー!??」
とニコニコしながら菊枝が言うと、
「そうでしょ!?お母さま!??」
「一平さんおもしろいんですよ!?」
と言いながら菊枝のほうに背中を向け、
「ねえー!?一平さん!?」と言って、
一平にウインクをした小百合でした。
小百合にウインクされた一平は、
お嬢さんがそんなことをするとは思っていなかったので、
一瞬(いっしゅん)、唖然(あぜん)としましたが、
笑ってごまかしながら、
ラジオ体操をそのまま少し続けたのです。
「このぐらいやれば、少しはおなかがへこんだでしょうから!?」
と言って、一平はラジオ体操をやめたのでした。
「小百合さんに了解を取れたので!?」
「今から行きますので!?」
と菊枝に言うと、
「それはようございました!?」
「主人も喜ぶと思いますので、よろしくお願いします!。」
「小百合もいっしょに来るでしょ??!」
と菊枝が言ったのです。
「ええー!?まいりますわ!?」
と小百合が答えると、
「では先に行っていますから!?」
と言うと菊枝はドアを閉め、
足早に食堂に向かったのでした。
これで、お。し。ま。い。
第九章へ続く(予定?!)
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読んでくださいまして、ありがとうございました。
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