本来コーヒー紅茶などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを適当に用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
「一平さん!?主人がもうすぐ帰ってまいりますから!?」
「紹介いたしますので!?」
と菊枝が言うと、
「はい!」と答えると、
背広のうちポケットの、名刺入れがあることを確認したのです。
それからまた食事を続けたのでした。
一平は、菊枝と小百合の食事のペースを見ながら食べたのです。
それでもすべておいしい料理だったので、
早く食べてしまったのでした。
一平が、もう冷めてしまっているお茶を飲もうとした時、
ちょうど玄関のチャイムが鳴ったのです。
「一平さん!?小百合!?」
「ふたりともそのまま食事をしていてくださいね!?」
そう言うと菊枝は、
玄関に向かって歩いて行ったのでした。
「お帰りなさい!?」
「ヒデさんご苦労様でした!。」
「おなかすいたでしょう!?」
「ここはもういいから、お食事してくださいな!?」
と菊枝が言ったのでした。
「ご苦労さん!?」
「あした朝、9時でいいから!?」
と、ここの主人の大(まさる)が言ったのです。
「はい秘書の方から聞いております!。」
「では失礼いたします!」
とヒデさんは言うと、玄関を出て行ったのでした。
「あなた!」
「こちらでお食事するなら、遅くとも7時半までには連絡をくれないと!!?」
「8時を過ぎるようなら!?」
「食事は、外でお願いしますって言ったでしょ!?」
と、ヒデさんが玄関を出て行ったのを確認すると、
菊枝がそう言ったのです。
「ヒデさんもナツさんも!!?」
「八時まで無理言って、こちらにいてもらってるんですから!?」
「タクシーだってあるんじゃあーないですか?!」
と菊枝が言うと、
「ちょっと友達を車で送って行ったんで!?」
「遅くなってしまったんだ!!?」
「わかってるから!?そうガミガミ言うな!!?」
と、大が言ったのでした。
「風邪が流行っているそうなので、先にうがいをしてください!?」
「きのうお話した、山本一平さんが来てらっしゃるので!?」
「今食事していますから、食堂へ来てくださいね!?」
と菊枝が言うと、
「あいわかった!」
と大は言って、洗面所に向ったのです。
菊枝は台所に様子を見に行ったのでした。
「ナツさん支度できたかしら!?」
と菊枝が言うと、
「はい!できました!!。」
とナツさんは嬉しそうに答えたのです。
「ご苦労様!。ここはもういいから!?」
「秀(ヒデ)さんが待っているので、もう行ってあげて!?」
と菊枝が言うと、
「ありがとうございます!?」
「では失礼いたします!お休みなさいませ!?。」
とナツさんは言うと、
お辞儀をしエプロンをいつものところに掛けると、
台所の勝手口から出て行ったのでした。
菊枝は、すぐにナツさんが用意したものをお盆に載せると、
それを食堂の大の席へ持って行ったのです。
菊枝の席とは向かい合った席でした。
テーブルにそれらを置くと、すぐ洗面所に行ったのです。
ちょうど大が洗面所から出てくるところでした。
「あなた!?お飲みになります??!」
と菊枝が言うと、
「そうだなあー!?少しワインでも飲もうかな?!」
と大が言ったのです。
「なんですか珍しい!?」
「ワインだなんて!??」
と菊枝が不思議そうに言うと、
「きょう会った友達が!?」
「お前ももう60のほうに近いんだから!?」
「強いアルコールばかり飲んでないで!?ワインにしたらどうだ!?」
「そう言われたんだよ!?」
とニコニコして言ったのでした。
「そうですよ!?健康がいちばんです!!?」
「優が、ああなってるんですから!?」
「お身体(からだ)には気をつけてくださいね!?。」
と菊枝が言ったのです。