携帯によろしく 第四章(9)

そのメロディーは、まさしく水戸黄門のテーマでした。
一平はそれを聴いて、
♪”人生楽ありゃ苦もあるさー”とつい歌ってしまいそうでした。
メロディを聴いた育子は、
「ヨーコだ!」と、言ったのです。そして、
「80歳を超えるヨーコのおじいさんが、好きなんだってっ!!?」
「水戸黄門!」
と、ニコニコしながら育子が言ったのでした。

「もし、もーし!?」と育子が言って、そして、
「ヨーコ!ちょっと待って!?」
と、育子は言うと、一平に向って、
「少し話が長くなるかも?!」
と言うと、
「じゃあ俺ここから出ようか?!」
と、一平が言ったのです。

「いいのよ!わたしがテーブルの椅子で話すから!?」
「じゃあちょっと、失礼します!」
育子はそう言うと、部屋を出て行ったのでした。
一平は何もすることがないので、パソコンに向うと、
椅子に座り、インターネットに接続したのです。
そして、無料動画のサイトに接続しました。
歌ブロのところでカラオケで歌っているのを見ながら、
「へただなあー?!」
などと、自分が下手なのを棚に上げて、
笑いながら見ていたのです。

「よくこんなヘタなのに、顔を出すなあ??!」
と、一平は疑問に思ったのでした。
”シークレットにしろよ!”と、
突っ込みを入れたくなってしまったのです。
「だけどそれじゃあー面白くないかあー!?」
「楽しんで歌ってるんだから!?」
と、妙に納得したのでした。

一平が大笑いしながら、歌ブロを見ていると、
育子が戻ってきました。
「なに一平ちゃん!大きな声で笑って?!」
と、育子も少し笑いながら訊くと、
「育ちゃん!これ面白いよ!」
と言うと、もう一度、最初から再生したのです。

それを見ながら育子は、ベッドに座ると、
笑い転げて、ベッドに仰向けになったのでした。
一平は、椅子を回転させてベッドのほうに向くと、
「ねっ!おもしろいだろ!!?」
「スゲーへた!!」
と笑いながら言ったのです。
育子は腹を手で押さえて、
「なにこれ?!」
「こんなのあったの??!」
と、笑いながら言ったのでした。

「育ちゃん知らなかった?」
と訊くと、
「うん!まったく知らなかったわ!」
「映画か、ドラマか、アニメ。そのぐらいかなあー?!」
「ほとんど映画しか見ないから!?」
と、育子はからだを起こしながら、答えたのでした。
一平はちょこんと座り直した育子を、押し倒したのです。
すると育子は、
「あーれー!!」と言ったのでした。(ウソです!!。)

「一平ちゃん!お願い!カーテン閉めて!!?」と、言ったのです。
「うん!ごめん!!?」
と一平は言うと、
ベッドから起き上がると、カーテンを閉めに行ったのでした。
一平は、ていねいにカーテンを閉めると、
ベッドの上に目を閉じて、仰向けに横たわっている育子を見ると、
いとおしく思ったのでした。
そして育子の唇に、優しくキスしたのです。

それから一平は、やさしく育子のジャージの上着を脱がせたのでした。
そして、育子のブラジャーの背中のホックをとると、
もう一度やさしく唇に、キスしたのです。
そして、やさしく育子の右ひじを持ち上げると、
ひもを脱がし、左腕からするりとすべて取ったのでした。
「だいじょうぶだよ!」
「上半身だけだから!?」
と、目を閉じている育子の耳元で、
愛情込めてやさしく一平は言ったのです。

一平は耳元で、
「愛してるよ!育ちゃん!!」
と、息を吹きかけながら言うと、
「くすぐったい!」
と、育子が目を閉じたまま言ったのでした。
それから、いっぱいいっぱい、愛情を込めて、
AとBをしたのでした。(暗号です!(^^;; )

このくらいの表現ならいいかなと思って、
書きましたが、どうでしょうか?!。






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