本来コーヒー紅茶などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを適当に用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
「だけどすげーなあー!?」
「こんな朝飯食べたことがないよ!!」
と、テーブルの上を見て、大きな声で言ったのでした。
ハムエッグに生野菜と温野菜、それに肉じゃが、ナスの味噌炒め、など、
一平が、最近見た朝食で、いちばん豪華なものでした。
あと、きゅうりと、白菜の漬物。味噌汁、それにご飯。
「簡単なものだけど!」
「一平ちゃん!嫌いなものが、ほとんどないって言ったから!?」
「わたしとしてはちょっと、手抜きしたけど!!?」
と、育子が言ったのです。
「野菜のほうは、しょうゆベースの和風ドレッシングにマヨネーズ、
甘辛くしたお味噌と、3つ用意したから、
どういう味が好みか知りたいから、味見してみてくれる?!」
と、育子は言ったのでした。
「うん!野菜を朝食べるなんて、何年振りかなあー?!」
そう一平は言うと、いちばん最初にブロッコリーを箸でとったのです。
それを見た育子が、
「一平ちゃん!ブロッコリーがこの中で一番好きなの??!」
と訊くと、
「いや!?そうじゃないよ!」
「一番近かったから!」
と、一平は答えたのでした。
少し大きめのブロッコリーを皿に取り、3つに分け、
3種類の味を試したのです。
「3つともいい味だよ!味噌が合うとは以外だったよ!!?」
と、一平が言うと、
「あっそう!」
と、育子は言うと、小さめのブロッコリーを箸でとると、
甘辛くした味噌につけて食べてみたのでした。
「あっ!ほんと!!以外ね!」
「これって、きゅうり用に作ったのよ!」
「まさかこれを、ブロッコリーにつけるとは、思わなかったわ?!」
と、育子は、言ったのでした。
そう言われた一平は、きゅうりを箸でとると、
その味噌につけて食べたのです。
「からしが効いていていいんだけど!ちょっと甘いかな?!」
「甘くしないほうが、よかったかもしれないなあー?!」
と、一平は言ってしまったあと、すぐに育子の顔を見たのでした。
育子はなにやら、メモを取っていたのです。
「あーそーかー!?」
「からし味噌ねえー!!?」
「ちょっと待って!今すぐ作るから!?」
と育子は言うと、冷蔵庫から、味噌とからしを少しづつ出し、
小皿の上で合わせると、一平に差し出したのです。
「一平ちゃん!これで食べてみて?!」
「どうかなあー!??」と言ったので、
きゅうりを箸でとると、小皿に盛ったからし味噌につけ、食べたのでした。
「うん!これがいい!!」と、うれしそうに言うと、
「よかった!こんどから、これにするね!」
「きょうは、少し我慢して、先に作ったほうで食べてね!」
「もったいないから!?」
そう言うと、小皿のからし味噌を、自分のところに持ってくると、
「うまい!うまい!」と言って、
きゅうりにつけて、全部きれいに食べたのでした。(恐るべし!。)
「にんじんも食べてみて?!」
と、育子に言われた一平は、
温野菜のところにあるにんじんを、箸でとって、
3種類試して、食べたのです。
「にんじん自体が甘いから!?」
「どれにでも合うよ!」
と、一平が言うと、
「じゃあ!?”なま”のは?」と、育子が訊いたのでした。
「生のにんじん?!」
と一平が言うと、
「薄く切って、水でさらしておいたから、おいしいわよ!?」
と、ニコニコしながら、育子が言ったのです。
「生のにんじんは、うまくないよおー!!?」
と一平が言うと、
「何でも食べるって言ったじゃん!!」
と、育子が少しはすを尖らせて言ったので、
「そうだな!そのまま食べるんじゃあないから!?」
と言うと、しかたなく3種類、試して食べたのでした。(弱い!!。)
「うまい!うまい!!これなら食べれるよ!」
と言ってすぐ、
「でも俺は、ボイルしたほうが好きだよ!」
と、言ったのです。
「そーかーあー!?」
「一平ちゃん!にんじんはボイルしたほうが好きなんだ!!?」
そう言うと育子は、メモをとったのでした。
それを見た一平は、
「ああ!よかった!!」
「これからは、生のにんじん食べなくてすむ!」
と、心の中で言ったのでした。すると、
「一平ちゃん!何か言った!??」
と、育子が言ったのです。
「ううん!なんにも?!」
と、一平は少し動揺して、答えたのでした。
ふたりはそれから、3種類の味を試しながら、
時間をかけて、朝食を食べたのでした。