本来コーヒー紅茶などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを適当に用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
一平と育子は、テーブルのところで、椅子に座って話をしていると、
乾燥機のブザーが鳴ったのでした。
「たぶんもう乾いていると思うけど!?」
と、育子は言って席を立つと、お風呂場に向ったのでした。
「バリバリね!」と嬉しそうに言うと、
それを4つにたたんで、
テレビのある部屋まで持って行きました。
一平も、すぐあとをついていきました。(金魚の糞?。ふーん?!。)
育子は、きのう着替えたときに、
キャスターつきの、プラスチックの衣装ケースのような物が、
布を垂らして、わからないように置いてあるのを、見つけていたのでした。
「一平ちゃん!ここにある、布をかぶせてある中身。
見てもいいかなあー?!」
と言うと、
「ああいいけど!なにが入ってるのかなあー??!」
と、一平が言ったのです。
「お袋のことだから、何かの買い置きかもしれないなあー!?」
「置く場所がないから、そんなところじゃない?!」
と、一平が言ったのです。
育子は布を取ると、
やはり半透明のプラスチックの衣装ケースでした。
両方にある黄色い色のとめ具をはずし、ふたを取り開けると、
中には、アイロンと、アイロン台と、霧吹きが入っていたのでした。
「なんだあー?!こんなとこにあったのかあー!??」
「お袋が、アイロンとアイロン台を買えって言うんで、
買ったんだ!」
「このあいだ、ワイシャツに、ちょっとシワがあるんで伸ばそうと、
アイロンのあるところを、姉さんちへ電話して、
お袋に訊こうと思ったら、旅行に出かけちゃったんだよ!」
「お袋は携帯持ってないから、まあいいやあーって!?」
「そのままだったんだ!」と、一平は話したのでした。
「そうなの?!」
「じゃあ!霧吹きも?!」と、育子が言うと、
「ああ!」
「スーパーのワゴンを俺が押して、
そのカゴにお袋が適当にみつくろって、入れるんだよ!」
「いつ入れたかはわからないけど!」
「たぶんね!!?」
「そして、支払いはいつも俺さ!」
「荷物運びもね!」と、笑って一平が言ったのです。
「それで!キーピングがあったんだあー!?」
と、育子が言うと、
「なにそれ?!」と、一平が言ったのです。
「簡単に言えば、糊よ!」
と、育子が言ったのでした。
「のり?って??!」
と、一平が不思議そうに訊くと、
「ワイシャツの襟や、シーツとかピシッとさせたいときに使う!」
と、育子が答えたのです。
「あああー!」「わかった!!」
「それで、俺が!ウォッシャブルのワイシャツだから、
いいよアイロンなんて!って言ったら!?」
「ぶつぶつ言ってたっけ!」
と、思い出した一平でした。
シーツを育子は、それらを使って、きれいに伸ばしたのです。
そしてたたむと、
最初に入っていたタンスの引き出しに、入れたのでした。
次に育子は、もうひとつの下の衣装ケースのフタを開けたのでした。
するとさっき一平が言ったように、
買い置きの、トイレットペーパーや洗剤などが、入っていたのです。
「やっぱり親子ね!」
と育子はつぶやくと、フタを閉めたのでした。
育子がアイロンをかけている間一平は、
パソコンのある部屋を、
電気掃除機で、本当にザーッと掃除してたのでした。
育子は干してある布団を、上下、裏返しにすると、
一平のいるパソコンがある部屋に行ったのです。
「一平ちゃん!わたしやるよ!」
と、育子が言うと、
「もう終わった!!」
と、答えた一平でした。
すると、育子の携帯から、メロディーが流れてきたのです。