アナログ音源再生計画 ★20世紀音源メディアの発掘年表
            
                            
音源メディアの推移〜21世紀の音源は?
2009.1月更新

◆年代別音源メディアの話題を随時追加掲載中です
    ※以下は最近の掲載記事です
★元祖一発屋とシングル盤の悲哀
★HDD携帯プレーヤー
★4チャンネル・ステレオの時代



●20世紀の音源メディアの推移をグラフと年表にしてみました。2000年以降の話題も掲載しています。年表も適時追加していきます。

●年代別音源メディアの話題は管理人が最も接していた60年代後半から70年代が中心のいわば「My メディア年表」ですので全てではありません。

●ご覧の皆さんも、自分だけの年表を作成すると保有の音源の整理に役立つと思います。

音源メディアの推移

  (C)Fukutaro2000

グラフでは一時廃れてしまったアナログレコードがレトロブームやエコロジーの意識の高まりで復活した?ようなスタイルで作成しましたが、はたして新世紀にどうなるのかはわかりません。管理人は一時のブームでなく定着することを願っているのですが。。。

音源メディア関係の年表
西暦 和暦 できごと
1956 昭和31年 プレスリー・デビュー
1957 昭和32年 ビクター、ステレオテープ発売
1958 昭和33年 ステレオLP発売
1960 昭和35年 ステレオLP本格化へ
1962 昭和37年 ビートルズ・デビュー
1964 昭和39年 蘭フィリップス、カセット開発
1966 昭和41年 ドルビーシステム開発
1969 昭和44年 ※耐久消費財中ステレオ希望がトップ
1970 昭和45年 4CHステレオ開発〜75年まで
1971 昭和46年 PCM録音レコード発売
1976 昭和51年 シングル盤(EP)1億枚突破
カラオケブーム
1979 昭和54年 SONY ウォークマン発売
カセット4500万巻、累計1億7千万巻に
1980 昭和55年 貸レコード店が誕生
オープンリールの音楽テープ生産打ち切り
1982 昭和57年 音楽CD発売
1984 昭和59年 CDプレーヤー本格的普及へ
1988 昭和63年 太陽誘電 CD-R発表
シングルCD発売
1992 平成4年 レコード生産打ち切り
1993 平成5年 SONY MD(ミニ・ディスク)発売
1999 平成11年 ※ネットによる音楽配信盛んに
2000 平成12年 DVDの普及本格化
BSデジタル放送開始
2001 平成13年 ネット配信の影響?音楽CDの販売不振
最後のFM誌「FMfan」休刊に
2002 平成14年 オープンリールの国内生産打ち切り
複製防止機能付音楽CD発売も販売不振は深刻に
2003 平成15年 70〜80年代ヒット曲の復刻・カバーがブームに
映像の録画もDVD-+R・HDDなどデジタルメディアが主役に
2004 平成16年 iPodなどHDD携帯プレーヤーが大人気
書き込み型DVDドライブは全規格対応が主流に
2005 平成17年 iPod+iTunes Music Storeがオーディオ市場を席巻
ビデオ・音楽鑑賞のプラットホームとしてのパソコンが多数登場
2006 平成18年 超廉価3千円台のBEST100収録CD大ヒット
音楽のネットダウンロード鑑賞が普及、Winnyが社会現象に
2007 平成19年 YouTubeを中心とした動画投稿サイトが人気
ブルーレイ・HD-DVD搭載普及機発売で対決鮮明に
2008 平成20年 大容量メモリーカードの低価格化で音楽再生環境が益々多様に
2009 平成21年 ???
(C)Fukutaro2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009
各種年表などをもとに管理人が制作したものです。適時追加していきます。年次に誤りがありましたらお知らせ下さい。 
メールはこちら

レコード音楽の確立〜音源メディアの登場  1950〜60年代
SP時代から1950年代初頭までレコードは、あくまでもコンサートの代替品という考えが主流だったようです。

それがプレスリーによってポピュラー音楽の世界に「スター」「アイドル」が誕生し、商業的に「レコード産業」というジャンルができたといえるのではないでしょうか?

さらに1960年代に入りビートルズはツアーを中止した後、数々の名作アルバムを発表し、それはレコードでなければ創造できないサウンドであり、生演奏と違う「レコード音楽」が確立した時代だったといえるでしょう。



1960年代以前のメディアの話題
・元祖一発屋とシングル盤の悲哀
・五輪今昔
絶叫物語
・真空管アンプとハムノイズ
・『1960年代の録音事情〜録音ソース・記録メディア』

・中波〜深夜放送と遠距離受信

・世界最小?オープンリールの用途
・オープンリール黎明期(2)〜紙テープと真空管録音機
・オープンリール黎明期〜2つのソニ・テープの謎?

・ポータブル電畜 

コンパクト・カセット・テープの開発  1960〜70年代
1960年代に発売されたカセットは、主にポータブル録音に用いられました。まだ値段も高く音質も悪かったので音楽の録再用途には全く向いていなかった。

60後半から〜70年代にはコンパクトカセット以上に8トラックカートリッジテープが人気を博しカーステにも搭載されました。

しかし70年代に入り日本のメディアメーカーが競って高品質のカセット・テープを投入後、状況は激変し録音メディアの主役はオープンからカセットへ。8トラックカートリッジテープも次第にその用途がカラオケなどに限定されていきました。

さらに1979年にウォークマンが発売され世界中で大ヒット「音楽を携帯する」というスタイルが確立したことは歴史に残る事ではないでしょうか。

1970年代のメディアの話題
・4チャンネル・ステレオの時代
ツートラサンパチ(1)魅力と実力  ・(2)生録の必需品  ・(3)生録とその後
・「カセットデンスケ」と野外録音
・アナログシングル盤B面の悲哀
・昔の洋楽シングル盤のセコイ(^^;特徴
・46分テープの登場〜1973年の雑誌広告

・1974年のオーディオフェアでのアンケート 

アナログからデジタルへ  1970〜80年代
カセットテープはソフト・ハードとも1980年代に全盛期を迎え民生用としては従来のオープンに比肩する音質までレベルアップしていきました。

一方プロオーディオの世界では、すでに1970年代初頭からデジタル化の試みはされており録音はデジタル、再生はアナログディスクというPCM録音盤も出回っていましたが値段が高い割には「そんなにちがうかなぁ?」というレベルでした。

当然、再生がアナログディスクでは接触劣化は避けられないし、音質はカートリッジに左右される面が多かったわけですから。。。

家庭用のデジタル再生方式は接触型を含めていくつか開発されましたが最終的に音楽用はレーザーによる非接触型方式にまとまっていきました。

そして1982年10月に世界で最も早くCD(コンパクトディスク)が日本市場に登場しました。最初高価だったプレーヤーが80年代半ばから数万円の機器が発売され、たちまち旧来のLPは激減。

それまでのレコードは「アナログ・レコード」と呼ばれるようになって一般家庭では押入のすみに追いやられる事になってしまいました。

1980年代のメディアの話題
・コンパクトディスクの優れた特徴

音源メディアの軽量化とネットワーク化の時代へ  1990年代
1993年にSONYがミニ・ディスクを開発、新しいデジタル・オーディオ圧縮形式でメディアの小型・軽量化が進行する。さらにMDは録音可能な媒体で曲のセレクトも簡単、カセットと比べ高音質という事で、唯一アナログメディアとして長寿を保っていたカセットも衰退へ。。。

90年代後半からインターネットの普及により音源配信の必要性からMP3など、さらに容量を圧縮する技術が相次いで登場するとともにテープやディスクなどの記録媒体を選ばない時代になりました。

1990年代のメディアの話題
・ゆうせん〜魅惑の440chの世界
デジタル録音の普及・大容量化と高音質の追求〜21世紀のメディア
90年代末より急速に普及したCD-Rは21世紀に至るとパソコンに標準搭載となり音楽CDを殆ど劣化のない音質で複製できる媒体として「ダビング」「エアチェック」など私家録音の範疇を超えた存在となりました。

21世紀は音源メディアの軽量化と同時にDVDやHDDなど大容量記憶メディアにより、高音質・長時間の録再可能な形式が一層普及していくと思います。

すでに市場にはPCMとは異なる符号化による音楽CDも登場し周波数帯域、Dレンジとも従来のCDを遙かに超える音質を実現しているし、DVDやBSデジタルの音源圧縮形式であるMPEG2では再び2チャンネルステレオから多チャンネルの立体音響を高音質で実現しています。

21世紀のメディアの話題
HDD携帯プレーヤー
・21世紀の録音事情〜音楽ソフトコピーとCD−R利用実態
音源メディアの変遷について「残念」な3題


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