本来コーヒー紅茶などをお出しし御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを勝手に用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
正月の三が日も終わり、4日の朝、
いつものように母の美津子が最初に起きたのでした。
着替えると夫婦の部屋から台所にいったのです。
台所の石油ファンヒーターにスイッチを入れようと、
人差し指をスイッチの上に持って行き、
いつものように押そうとして、
触(さわ)るか触らないか微妙(びみょう)なところで、
スイッチが入ったのでした。
「あれっ??!」
「今、ちゃんと押してないのに!?」
「スイッチが入ったような気がしたんだけどー??!」
「気のせいかしら!??」
と、美津子が首をかしげ、ひとり言を言ったのです。
ちょうどその時、
「どうしたのー??!」
と次男の修二が二階から下りて来て、美津子に訊いたのです。すると、
「いやっ、別にー!?」
「それより修ちゃん!休みなのに早いわねえー!??」
と美津子が言ったのでした。
「お母さん!?」
「暮れに言ってあったじゃん!?」
「4日から図書館に行くってえー!!?」
と修二が言ったのです。するとすぐに、
「ごめん!!?」
「うっかり忘れてたわー!?」
「今すぐ支度(したく)するからねえー!?」
そう言うと美津子は、朝ごはんの支度にとりかかったのです。
支度をしながら、
「ヒーターにあたってないで!?」
「居間のファンヒーターのスイッチを入れて!?」
「あと、コタツのスイッチも入れて来てよー!!?」
「エアコンはダメだからねえー!?」
「それと!部屋が暖(あたた)まったら弱にしてよー!!?」
と美津子が言うと、
「わかったよー!!?」
「今入れてくる!?」
と言って修二は、居間へと向かったのでした。
先にコタツのスイッチを入れると、
「省エネだかなんだか知らないけど!?」
「最初ちょっと臭(にお)うんだよなあー!??」
と文句を言いながら、頭の中でスイッチを入れるイメージで、
指がスイッチに触(さわ)る寸前に、
石油ファンヒーターのスイッチが入ったのです。
「なんだよー!!??」
「触ってないのにスイッチが入った!!?」
とびっくりして思わずそう言った修二でした。
「静電気かなー??!」
「でも静電気じゃー!?入らないと思うけどー?!」
「俺!ことしから超能力がついたのかなあー!??」
と、訳のわからないことを言ったのです。
そしてコタツに入ると、テレビのリモコンスイッチを押した修二でした。
美津子はガス炊飯器のスイッチを入れ、朝の味噌汁の支度をすると、
急いで洗面所に向かったのです。
顔を洗い歯を磨き、急いでそれらを終わらせると、
また台所に戻って来たのでした。
「きょうまでのんびりできると思って!?」
「すっかり忘れていたわー!?」
そう言っているうちに、
味噌汁が沸騰してきたのです。
すぐにガスコンロのスイッチを止め、
味噌汁を少しお玉ですくい、味見をした美津子でした。
それから美津子は、修二が持っていくお弁当のおかずを作ったのです。
おかずが出来上がる頃に、ちょうどご飯が炊き上がり、
10分ほど蒸らし、炊き上がったご飯をジャーに入れ替えたのでした。
そしてきのうの夕飯のカレーを温めると、
美津子が大きな声で、
「しゅうじー!!?」
「御ご飯できたわよー!?」
と、居間のほうに向かって言ったのでした。
「はーい!!?」と修二は答えると、
リモコンスイッチを持つとテレビをとめ、
コタツのスイッチを切り、ファンヒーターをとめ、
急いで台所に行き、テーブルの席についたのでした。
「いっただっきまーす!!?」
と言うと、
「しゅうじー!?顔洗ったあー??!」
と美津子が言ったのです。すると、
「あとで洗うよー!!?」
と修二が言ったのでした。
「先に洗ってらしゃい!!?」
と美津子に言われた修二は、
「はーい!?」
「言われると思ったけどー!?」
と言って、イスを引き立ちあがると、洗面所へ向かったのでした。
「まったくー!?」
「油断するとごまかそうとするんだからー!?」
「お父さんに似たんだわねえー!?」
と美津子が言うと、
「お母さん!?なんだってえー!?」
「誰が俺に似てるってえー!??」
と言って父の義雄が、台所に入って来たのでした。
「この続きを読んでやってもいいよ!」
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