本来コーヒー紅茶などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを自腹で用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
美津子もうれしそうに修二と話をしながら、
朝の支度を始めたのでした。
修二も珍しくテーブルを拭いたり、
みんなの食器を並べたりして、手伝いをしたのです。
美津子は、
ガス釜でご飯を炊いている20分ほどのあいだに、
味噌汁を作り、野菜炒めを作り終えると、
10分ほど蒸らし、ご飯をジャーに移しかえたのでした。
修二は食器を並べ終わると、
どんぶりに3個パックの納豆の中身を全部取り出すと、
卵を1個割り、青ネギとからしを加えしょうゆをたらし、
それを箸を使い納豆と混ぜたのでした。
ふたりが朝の支度を終えた頃、義雄が台所に来たのです。
「しゅうじー!?」
「ほんとに早く起きたんだなあー!??」
と、目をこすりながら義雄が言ったのでした。
そして、
「ところでどうして早く起きたんだあー!??」
と言ったのです。
「お母さんが知ってるよー!?」
と笑いながら修二が答えると、
「お父さん!今話しますから!?」
「先に顔を洗ってきてくださいよー!?」
と、うれしそうに美津子が言ったのでした。
「なんだよー!?」
「ふたりともうれしそうにー!??」
「とにかく顔を洗ってくるからー!?」
と義雄は言うと、
洗面所に向かったのでした。
そしてじきに台所へ戻って来たのです。
「とにかく座ってください!?」
と美津子が言うと、
三人はテーブルのイスに座ったのでした。
そして、「実は!?」
そう話を切り出すと、
朝起こったことを話した美津子でした。
「へえー!!?」
「二人が見たんだったら信用するしかないなあー!?」
「ところで!」
「居間のファンヒーターは試したのかー!??」
と義雄が言うと、
「そんな時間はありませんよー!?」
「先に朝の支度をしたんですから!?」
「珍しく修二も手伝ってくれたんですよー!?」
と美津子が言ったのです。
「珍しくねえー!?」
と修二の顔を見て笑いながら義雄が言うと、
「ご褒美(ほうび)は現金がいいんですけどー!?」
と言って手のひらを出した修二でしたが、
「お年玉に含まれています!!?」
と、笑って答えた義雄でした。
「なんだあー!?」
「お兄ちゃんといっしょじゃん!!?」
「言っただけ損(そん)したあー!?」
と修二が言ったのです。
「とにかくご飯食べる前に!?」
「居間のファンヒーターを試してみるかー!?」
と義雄が言うと、
「お父さん!?」
「もしできたら!?」
「おこづかいくれるー??!」
と修二がまじめな顔をして言ったのでした。
「千円かあー!??」
と義雄が言うと、
「いまどき千円ってことはないでしょう!?」
「5千円が相場でしょう!?」
と修二がうれしそうに言うと、
「いくらなんでも!5千円は高すぎるだろう!??」
「いいとこ3千円だなっ!!?」
と義雄が言ったのでした。
「お父さん!?」
「わたしも3千円もらえるんですかあー!??」
と美津子がうれしそうに言ったのです。
すると義雄が、
「しょうがないなあー!?」
「男がいったん言ったことだから!?」
「でもチャンスは1回限りだよー!?」
「最初出来なかったらそれで終わりー!!?」
「いいなっ!!?」
と言って義雄はズボンから財布を取り出し、
そっと中身を見たのでした。
それから三人はイスから立ち上がり、
居間へ向かったのでした。
居間のファンヒーターの前に来ると、
「じゃあー!?」
「やるよー!?」
そう言うと、
「ズッ・ズッ・ズッ・ズッズン!!」
「きてます!」
「ハンドパワーです!!」
と言って、修二は人差し指をスイッチにゆっくり近づけていったのです。
義雄と美津子がじっと見つめていると、
スイッチに触る寸前まで近づけたのですが、
何も起こりませんでした。
「へんだなあー!?」
「さっき台所ではできたのにー!!?」
「ねえー!お母さん!??」
と修二が言うと、
「ほんとだわねえー!?」
「なんでかしら!??」
と美津子も不思議そうに言ったのでした。
「ワッハッハッハッハー!!?」
とすごーくうれしそうに笑うと、
「よかった!!?」
「失敗して喜ぶのも、珍しいけどー!?」
と義雄はうれしそうに言ったのでした。
すると今度は美津子が、
「じゃあー!?わたしがやってみますから!?」
と言うと同じようにやったのですが、
何も起こりませんでした。
それから三人は台所に戻り、
ファンヒーターの話をしながら、朝食を済ませたのでした。
そしてそれ以来、
ファンヒーターでは同じ現象は起こらなくなったのです。
なぜかその年だけ、
1月4日の朝と5日の朝に起こったことでした。とさ!
もしかすると、
あなたの家のファンヒーターでも起きるかもしれません。
きてます!!(それが何かはわかりませんが・・・)
これで、お。し。ま。い。
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読んでくださいまして、ありがとうございました。
妙なこと 第十七話 以外の話 も、
読んでいただければ幸いです。m(_ _)m
ブログ へもお寄りください。(^◇^)/
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