本来コーヒー紅茶などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを遠慮なく用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
そんなことがあって、
夕飯がカレーになったきのうでした。
和雄は洗面所から戻ってくると食堂に寄り、
「じゃあー!?」
「お母さん!?もう行くからねえー!?」
と言ったのです。
「御ご飯はー!??」
と美津子が言うと、
「駅で何か買って食べるからさあー!?」
と美津子に向かって言い、
「じゃあなあー!?」
と和雄は、美加と修二に向かって言ったのでした。
そして和雄が居間に行くと義雄はもういませんでした。
荷物を玄関から運び車へ入れていたのです。
「かずおー!行くぞー!!?」
と義雄が言うと、
和雄は急いで靴を履き、
「今行くー!!?」
と言ったのでした。
そして食堂にいた三人も急いで車のところに来たのでした。
「じゃあー!?気をつけてねっ!!?」
と美津子が言うと、
「うん!!?」
と答えた和雄でした。そしてすぐに、
「じゃあねえー!?」
「バイバイ!!?」
と美加と修二が言ったのでした。
「おおー!!?」
と言って和雄は、片手を上げたのでした。
それから車に乗り込みシートベルトをしたのです。
そして義雄の運転する車で、いつもの駅まで行ったのでした。
そしていつもの駅で、
美加の親友で恋人の京子と待ち合わせをしていた和雄でした。
ふたりで新宿駅に出て乗り換え、東京駅へと行ったのです。
東京駅に着くと京子が手作りのお弁当を手渡したのでした。
和雄は、「ありがとう!!?」
と言うと、急いで飲み物を買い、
新幹線のぞみ指定席の博多行きに乗り込んだのです。
そしてその日のうちに職場のある福岡に戻ったのでした。
和雄を見送った修二は、
「俺も図書館へ行かなくちゃあー!?」
そう言ってテーブルの席に戻り、
残ってるカレーを急いで食べ終えたのでした。
「いってきまーす!!?」と言うと、
美津子に作ってもらったお弁当を持って、それをバッグに詰め込み、
玄関を出ると自転車のカゴにバッグを入れ、自転車に乗ると、
親友の健介と待ち合わせている図書館へと向かった修二でした。
修二が出かけてしばらくすると、
和雄を送って行った義雄が戻って来たのです。
「ただいまー!?」と言うと、
玄関からまっすぐ洗面所へと向かったのでした。
「お帰りー!!?」
と食堂から美津子と美加が大きな声で言ったのです。
しばらくして、義雄が洗面所から食堂に来ると、
美加と美津子がおしゃべりしながら、朝ご飯のカレーを食べていたのでした。
「修二はもう出かけたのかー!??」
と義雄が言うと、
「お父さんが出かけてからすぐに行きましたよー!?」
「あわてて!?」
と、美津子が少し笑いながら答えたのです。
そしてすぐに立ち上がると、
「お父さんご飯はどのくらいにしますー??!」
と美津子が訊いたのでした。
「少しでいいよー!?」
「カレーは少し多めにして!?」
と義雄は答えると、自分の席に座ったのです。すぐに、
「わかりましたー!?」
と美津子は言い、
皿にご飯を少なめに盛り、カレーをその横に盛ったのでした。
そして義雄の前にカレーの皿を置いたのです。
「アイツ間に合ったのかなあー!??」
と、スプーンでご飯とカレーを合わせそれを一口、
口に入れ義雄が言うと、
「指定席だから心配だわねえー!?」
「でもまだ東京駅に着いていないんじゃないのー!?」
「ねえー!?みかー!??」
と美津子が言ったのでした。
あきれたように美加が、
「着いてるわけないじゃん!!?」
「ふたりとも心配性(しんぱいしょう)なんだからー!?」
「お兄ちゃんのことだから!?」
「博多に着いたら電話よこすわよー!!?」
と言ったのでした。
「5時間ちょっとって言ってたなー!??」
「のぞみでも出発時間によって到着時間がまちまちらしいなあー!?」
「同じ博多直通でもー!?」
と義雄が言うと、
「でもむかしに比べると便利になりましたよねえー!?」
「新幹線で九州まで!乗り換えなしで5時間ちょっとで行けるんですから!?」
と美津子が言ってから、カレーを一口食べたのでした。
「そういえば駅で!?」
「京子ちゃんに似た子が、俺に向かって会釈したなあー!??」
と義雄が言うと、
「京子に決まってるでしょ!!?」
「”送って行くかもしれない”って言ってたからー!?」
と美加が当然のように言ったのです。
「そうかあー!??」
「女の子は服や化粧でずいぶん変わるからなあー!?」
と言って義雄は、
美津子と美加を交互に見て、少し笑ったのでした。