本来コーヒー紅茶などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを好きなだけ用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
「失礼なー!?」
と美加が言うと、
「まあー!??」
「どっちも!珍しいといえるかもねっ!?」
と、笑いながら美津子が言ったのでした。
「そりゃあー!?お母さんの言うとおりだなっ!!?」
と言って楽しそうに義雄が笑ったのです。そして、
「湯豆腐より!?」
「お前たちの話のほうが”つまみ”になるよー!?」
と言って、ぐい飲みを持つと一口飲んだのでした。
「お父さんも修二もー!?」
「お豆腐ばかり食べてないで!」
「白菜も食べてくださいよー!!?」
と美津子は言うと、白菜を食べたのです。
「そうよ!?」
「野菜も食べないとねっ!?」
「お豆腐と白菜とをバランスよく取りなさいよー!?」
と美加も言ったのでした。すると、
「わかったよー!?」
と修二は言うと、穴のあいたお玉で白菜を一切れすくい、
ポン酢の入った受け皿の中にそれを入れ、食べたのです。
「あー!?食った食ったあー!!?」
「ご馳走様でした!!?」
と修二は言うと、
イスを引き立ち上がり、
流しに自分の使った食器と箸を持っていったのでした。
そして蛇口をひねり、ざっと水でゆすぐと、
洗い桶にそれらを入れたのです。
それから修二が、
「テレビでも見るかー!?」
と言って居間に向かおうとすると、
「もう!?勉強しないのー??!」
と美加が言ったのです。するとすぐに修二は、
「もう頭の中の勉強領域の許容量を超えていますので!?」
「ちょっと休憩!!?」
とまじめな顔をして答えたのでした。
「へえー!?」
「うまいこと言うなあー!?修二はー!??」
と義雄が感心したように言うと、
「お父さん!?」
「そんなこと言っちゃあー!?ダメだわよー!!?」
「すぐ調子に乗るんだから!?」
と美加が言ったのでした。
「あのねえー!?」
「人間には個人差ってものがあるんだよ!?」
「お姉ちゃんとは許容量が違い過ぎるんだよー!?」
「ねっ!!?」
と修二が言ったのでした。
それを聞いた三人は、
修二が以前よりがんばって勉強するようになったことは評価していたので、
それ以上言いませんでした。そして、
「休憩も大事だからなっ!!?」
と義雄が笑って言ったのです。
それを聞いた修二は、うれしそうに居間へと向かったのでした。
「でもなんで修二は?」
「朝早く起きるんだろう!?」
「図書館そんなに早く開(あ)いていないだろうに??!」
と義雄が言ったのです。
「そうですねっ!?」
「何でかしら??!」
と美津子が言うと、美加が、
「お父さんとお母さんが早く起きるって言ったら!?」
「修二も起きるって言ったんだから!?」
「もう最初から朝早く起きるつもりでいたんじゃないのかなー!??」
と言ったのでした。
「ランニングでもやるつもりなのかしら?!」
「受験は体力も必要だからって言ってたしー!?」
と美津子が言ったのです。すると、
「本人に訊(き)いてみるかー!??」
と義雄は言うと、
「ご馳走様でした!!?」
と言い立ち上がると、
居間に向かったのでした。
コタツに入ると、
ほろ酔いで少し赤くなった顔の義雄が、
「しゅうじー!?」
「勉強のほうはどうだ!??」
と言うと、
「順調だよー!?」
「まだ1年あるから、このペースでいけばねっ!!?」
と、修二が答えたのでした。
「ところで!?」
「あした早く起きなきゃって言ったけどー!??」
「用事でもあるのかー??!」
と義雄が言うと、
「ちょっとみんなが起きる前に!?」
「確認しておきたいことがあったんだよー!?」
と修二が言ったのです。
「なんだ!?確認したいことって??!」
と義雄が言うと、
「別にたいしたことじゃないけどねっ!?」
「あした話すよー!?」
とうれしそうに修二が言ったのでした。
それから二人は、お笑いの番組を大笑いしながら見ていたのです。
そして洗い物の手伝いを終えた美加が、
居間にやって来たのでした。
「お父さん!?しゅうじー!?」
「ふたりともお風呂はー!??」
と言ったのです。すると修二が、
「今おもしろいところだからー!?」
「あとで入るよー!?」
と言うと義雄も、
「俺も、あとでいいー!?」
「美加!入るなら先入りなさい!?」
と言ったのでした。
「じゃあー!?」
「先入るねえー!?」
と美加は言うと、自分の部屋に着替えを取りに向かったのでした。