本来コーヒー紅茶などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを好きなだけ用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
「もちろんスイッチを入れなきゃって、考えましたよー!?」
と美津子が言うと、
「だったら!?」
「眼の錯覚(さっかく)の可能性もあると思うけどなあー!?」
「自分で頭で考えていたのより!?」
「早くスイッチを押した。あるいは文字を早く認識した。!?」
「どちらかだと思うけど!!?」
と義雄が言ったのでした。
「眼の錯覚ですかねえー!?」
「でも押す寸前に表示されたんですよー!?間違いなく!!?」
「それが2度ともですよー!??」
と美津子が納得できないままそう言うと、
「だったら誰かがファンヒーターをコントロールしているかだけど!?」
「コンピューター制御できる部品は入ってるから!?」
「可能だけどー!??」
と義雄は言うと、腕組みしたのでした。
「お母さんだけだったら眼の錯覚の可能性が大きいけど!?」
と言うと、美加はコタツから立ち上がり、
ファンヒーターのそばに行ったのでした。
そして頭の中で、
「強に戻してみよう!?」
そう思ってからスイッチを押したのです。
しかしいつもと同じように、しっかり押したあとに、
表示が弱から強に替わったのでした。
美加は、美津子と義雄のほうを振り向き、
「いつもと同じよー!?」と言ったのです。
そしてすぐもう一度スイッチを押し、弱に戻したのでした。
そしてコタツに戻ったのです。
今度は義雄がコタツを出て立ち上がると、
美津子の後ろに立ちひざをして座ったのです。
そして肩を揉み始めたのでした。
「どうしたんですかー!?」
「お父さん!!??」
と驚いたように美津子が言うと、
義雄が美津子の肩を揉みながら、
「正月お母さんひとり大変忙しかったから!?」
「疲れが出たのかと思って!?」
「結構こってるようだ!!?」
と言ったのでした。
「それはどうもありがとうございます。」
と言って軽く頭を下げ、
「ああー!そこ!?」
「気持ちいいー!!?」
と言ったのでした。
「そうだねえー!?」
「お正月の疲れが出てきたんだわよー!?」
「目にいいっていうと??!」
と言ってすぐ美加は立ち上がり、
洗面所に向かったのでした。
洗面器に熱湯を入れると、タオルをしばらく浸し、
蒸しタオルを持って居間に戻って来たのです。
「お父さん!?」
「座椅子お母さんに貸してあげて!?」
と美加が言うと、
「おおー!?そうだっ!!?」
「お母さんこっちへ移(うつ)って!?」
と言うと脇を抱え、無理やり美津子を立たせたのです。
そして義雄の座椅子に移動して、そこに座ったのでした。
「ちょっと待ってよー!?」
と言って、座椅子の角度を調整した義雄でした。
「このくらいかなー!??」
「お母さんよりかかってみて!?」
と義雄に言われた美津子は、
素直にゆっくりと座椅子に寄りかかったのでした。
そして美加が蒸しタオルを、
「軽く目を閉じてみてえー!?」
と言って、目のところに当てたのでした。
「ああー!?」
「疲れが取れる感じだわー!?」
「ありがとう美加!?」
と、うれしそうに美津子が言ったのでした。
「お母さん!?」
「しばらくそうしていなよー!?」
「ねっ!お父さーん、いいでしょ!?」
と美加が言うと、
「もちろんいいに決まってるさあー!?」
そう言うと、また肩を揉み始めた義雄でした。
「お父さん!?」
「もう肩のほうはいいですよー!?」
「大変ですから!?」
と美津子が言うと、
「ほんとにー!??」
「遠慮しなくていいんだぞー!?」
と義雄が言ったのでした。
美加がすぐに、
「そうよ!年に何度もあるわけじゃないし!?」
「遠慮しなくてもいいのよ!?」
「めずらしく本人がやる気になっているんだからさあー!?」
と笑いながら言うと、
「めずらしくって言う言い方はないだろう!!?」
「みかー??!」
と言って笑った義雄でした。