本来コーヒー紅茶などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを好きなだけ用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
いつもと同じに朝早く起きた美津子は、
着替えてから夫婦の部屋を出ると、階段を上がり、
修二の部屋へ行ったのでした。
美津子はドアをノックし、
「しゅうじー!!?」
「ほんとに起きるのー!?」
と言ったのです。すると、
「もうそんな時間かあー!?」
と修二は言うと、
「今行くー!!?」
「ファンヒーターのスイッチ入れないでよー!?」
と、ドアに向かって言ったのでした。
急いで起き上がると、
修二は着替え始めたのでした。
急いで着替えを終えると、
階段を下り、急いでトイレに駆け込んだのでした。
「あー!?すっきりした!!?」
と言うと修二は、急いで台所に行ったのでした。
しかし誰もいませんでした。
美津子は洗面所にいたのです。
洗面所から物音がしていたので、
修二はすぐに洗面所へ行ったのでした。
「お母さん!?」
「もう顔洗ったあー!??」
と修二が言うと、
「はい!洗いましたよー!?」
「あなたも洗いなさい!?」
と美津子が言ったのでした。
「じゃあー!?すぐ洗うから!?」
と言ったあと、
「ファンヒーターのスイッチ入れるの待っててよー!?」
と修二がまた言ったのです。すると、
「まさかあなた!?」
「わたしと同じこと経験したんじゃないわよねえー!??」
と美津子が言ったのでした。
すぐに手を洗い、
「同じことってえー!??」
と顔を洗いながら修二が言うと、
「お母さんねっ!きのうの朝なんだけどー!?」
「ファンヒーターのスイッチを入れようとしたら!?」
「スイッチを押す寸前にスイッチが勝手に入ったのよー!?」
と美津子が言ったのです。
急いで修二は顔を上げ、タオルで拭くと、
「うそー!!??」
「お母さんもー!??」
「俺もだよー!?」
と、びっくりして大きな声でそう言ったのでした。
「やっぱり!!」
「わたしだけじゃなかったんだわねえー!?」
と少し安心したように美津子は言うと、
「じゃあー!?」
「きょうは修ちゃんやってみてくれるー!?」
「台所のファンヒーター!!?」
と言ったのでした。
「うん!!?」
「きのうは居間のファンヒーターだったから!?」
「やってみるよー!?」
と修二は言うと、
「ズッ・ズッ・ズッ・ズッズン!!」
「きてます!」
「ハンドパワーです!!」
とうれしそうに言ったのです。
「それってえー!?」
「ミスターマリックの音楽だよねえー!?」
「なんで今なの??!」
と美津子が不思議そうに言うと、
「だって!!?」
「なんか超能力みたいじゃん!!?」
と修二がうれしそうに言ったのです。
「あれってさあー!?」
「マジックだよー!?」
「100%(パーセント)できることだからさあー!?」
「でも!このへんな現象は、できる時とできない時があるんだから!?」
と美津子が言うと、
「いいじゃん!?」
「好きなんだから!?」
「このフレーズと音楽!!?」
と修二が言ったのでした。
「まあー!?いいけど!!??」
と美津子が少し笑いながら言うと、
ふたりは揃って台所へと向かったのでした。
台所のファンヒーターの前に来ると、
「じゃあー!?やってみて!!?」
と美津子がスイッチのところを見つめ言ったのです。
すると修二は、
「じゃあー!?いくよー!?」
と言ってひとさし指をゆっくり近づけていくと、
スイッチに触(さわ)る寸前に緑色のランプが点灯し、
スイッチが入ったのでした。
きのうの朝起こったことと同じことが、
きょうの朝も起こったのです。
スイッチが入ると、
「きてます!きてます!!」
「ハンドパワーです!!」
と修二が人差し指を立て、うれしそうに言ったのでした。
「修二!見たわよねえー!?」
「間違いないわよねえー!?」
と少し興奮気味に美津子が言うと、
「ハンドパワーです!!」
と修二がニコニコしてそう言ったのでした。