ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第十一話(1)

良太(りょうた)が大きな声で、
「ただいまあー!?」
と言って、玄関を開け入って来たのでした。すると、
「おかえりー!!?」と言って、
台所から母の玲子(れいこ)が返事をしたのでした。

良太はすぐに台所にいったのです。そして、
「腹減ったよー!?」
「きょうおかずなにー??!」
と良太が言うと、
「きょうはバイトの子が遅く来たんでさあー!?」
「さっき帰ってきたところだから!?」
「できるまでちょっと待っててー?!」
と玲子が言ったのでした。

「しょうがねえなあー!?」
「おやじわぁー!??」
と良太が言うと、
「テレビ見ながら相撲見てるよー!?」
「つまみに、”イカ刺し”出してあるからさあー!?」
「それでもつまんでなあー!?」
と玲子が言ったのでした。

「わかったー!?」
と良太は答えると、洗面所に向かったのでした。
良太は洗面所から台所のテーブルのところに来ると、
自分の箸と小皿を持って、テレビの置いてある部屋へと向かったのです。
ドアを開け、「ただいまー!?」と言うと、
「おかえりー!?」と、
コタツに入ってる父の玄太(げんた)が言ったのでした。

「きょう早いじゃんかあー!?」
と良太が言うと、玄太が、
「お前こそ!早いじゃねえのかあー!??」
と言ったのです。そして、
「ちょうどいいとこに来たなあー!?」
「もう最後の取り組みだから!?」
と玄太が言うと、良太は座ったのでした。

そしてすぐにテレビのアナウンサーが、
「制限時間いっぱいです!!?」と言ったのです。
そしてすぐ、相撲が始まったのでした。

横綱が勝つと、
「よっしゃあー!?」
「やっぱり!つええなあー!?」
と大きな声で玄太は言うと、
ビールをうれしそうに飲んだのでした。

「ちょっともらうよー!?」
「イカ刺し!!?」
と良太が言うと、
「おおー!食え食え!!?」
「さっき母さんが帰ってきたんだあー!?」
「俺のが少し早かったー!!?」
と玄太が言ったのでした。

「なんだよー!?」
「暇(ひま)なのかよー!??」
と良太が言うと、
「お前こそ!暇なのかー??!」
「定時だろー!?」
と玄太が言ったのです。

「ああー!?なんか円高で来週から残業カットらしい!?」」
「きょうはみんな定時!!?」
と良太が言ったのでした。すると玄太が、
「今、でえく(大工)も、たてめえ(建て前)が減ったし!?」
「仕事量も減ったからなあー!?」
と言ったのでした。

「どこも仕事が減ってるらしいけど!?」
「ガソリンは急に安くなってきたから!?」
「満タンに入れると高いときに比べると1000円以上違うからなあー!?」
「これで少しは遠くに行けるー!!?」
と、複雑な顔をして良太が言ったのでした。

それからテレビを切り、ふたりでしばらく話をしていると、
大きな声で玲子が、
「支度(したく)できたよー!?」
と、台所で言ったのでした。

「はいよー!!?」「わかったー!?」
と玄太と良太は言ったのです。そして、
「コタツ切ったよー!?」
と良太は言うと、
お盆にふたりの箸と小皿とそれにジョッキを載せ、
立ち上がったのでした。
そして先に部屋を出たのです。

玄太は部屋の灯りを消し、後(あと)から部屋を出たのです。
良太は先に台所に来ると、
玄太が座るいつものテーブルのところに小皿を置き、
その上に箸を置いたのです。
そしてジョッキも置いたのでした。

それから良太は、自分の前のテーブルの上に、
小皿を置きその上に箸を置きしょうゆさしを置くと、
「はーい!?」と言って、
お盆を玲子に手渡したのです。
「はいよー!!?」と言って玲子はお盆を受け取ると、
イカ刺しを盛ってあった皿を流しの洗い桶に入れ、お盆を拭き終わると、
それをいつも置くところへと戻したのでした。

テーブルの上に置いてある皿を見て良太が、
「何これ??!」
と言ったのです。すると、
「きょうスーパーに行ったら、いつもより時間が遅かったんで!?」
「惣菜がほとんど売り切れていたんだよー!?」
「ちょっと、おかしいかねえー!?」
と笑いながら言った玲子でした。

「しょうがねえなあー!?」
と言うと、イカの天ぷらを小皿に移した良太でした。


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