ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第十一話(12)

用を済ませた4人は、建物の中に入ったのです。

「いい匂いがするねえー!?」
「コーヒーの匂いと、パンの匂いだー!!?」
と瑞樹が言うと、ほかの三人がそれぞれ、
「ホントだあー!?」「いい匂いだなあー!?」「腹減ってきたなあー!?」
と言ったのでした。

「ここにはレストランがあるんだあー?!」
「さっきのところにはなかったよねえー!?」
とみんなのほうを向いて瑞樹が言うと、
「さっき寄った所は、パーキングエリアだから!?」
「ここはサービスエリアだからそこが違うんだよー!?」
「あとガソリンスタンドもあるしねっ!」
と周が言ったのでした。

「だけどほんとにいい匂いだねえー!?」
「3・40分前に食べたばかりなのにー!?」
「またなんか食べたくなってきたー!?」
と瑞樹が言うと、
「だから太ってきたんだー!?」
「このへんがよー!!?」
と言って瑞樹のほっぺを触(さわ)った良太でした。

「何すんだよー!!?」
「失礼なヤツだなあー!?」
「まったくー!!?」
と言ってほっぺたを膨(ふく)らませた瑞樹でした。

「みずきー!?」
「ひとつづ違うの買って半分づつにして食べようかあー!??」
と慶子が言ったのです。すると、
「そうだね!?」
「そうしよー!!?」
と瑞樹がうれしそうに言うと、パン屋に急ぎ足で向かったのでした。

おにぎりを売っている所と、パンを売っている所があったのです。
ふたりはメロンパンとクロワッサンを買ったのでした。
割り勘で支払いを済ませたのです。
一方良太はおにぎりを1個買ったのでした。

4人はおみやげを売ってるところをぐるっと一回りしてから、
車へと戻ったのでした。
そしてドアを開け、シートに座ったのです。

「りょうたー!?」
「何買ったのー??!」
と瑞樹が訊くと、笑いながら、
「おにぎり!!?」と答えた良太でした。
すると周が大笑いしたのでした。

「まったくー!!?」
「ふたりとも瑞樹をからかってえー!?」
と慶子が少し笑いをこらえて言うと、
「いちいちうるさいなあー!?」
「ツナマヨネーズ!!?」
と良太が一口、おにぎりをほおばりながら言ったのでした。

「ツナマヨネーズかあー!?」
「ちょっとちょうだい??!」
と瑞樹が言うと、
「わかったよー!?」
「だけどパンも少しくれよー!?」
と良太が言ったのです。

瑞樹が、「わかったー!!?」と言うと、
良太が瑞樹に残っているおにぎりを半分に割って渡したのです。
するとそれを受け取った瑞樹は、
「サンキュー!!?」
と言って、おいしそうに食べたのでした。
そして良太もおにぎりを口に放り込んだのでした。

それから瑞樹と慶子はパンを半分づつ分けたのです。
瑞樹は良太に、慶子は周に、
パンを少しづつちぎると、それをやったのでした。
それからみんなで、
「うまい!うまい!!」と言い、
飲み物を飲みながらパンを食べたのでした。

パンを食べ終えるとみんなシートベルトをし、
上里サービスエリアを出発したのでした。
本線に入ると、すぐに藤岡JCTの標識が見えたのです。

「ここ入るとどこ行くのー??!」
と瑞樹が良太に訊くと、
「上信越自動車道って書いてあるから!?」
「やっぱり新潟のほうに行くんじゃないのかー??!」
「なあー!?しゅうー??!」
と良太が言ったのでした。

「長野のほうを回ってから行くから!?」
「ちょっと遠回りになるのかなー??!」
「よくわからないけどー!?」
と周が答えると、
「じゃー!?いっしょじゃん!!?」
「新潟行くんだからー!?」
と言ってから、
「でも!?良太に任せておけば安心だから!?」
と、瑞樹がうれしそうに良太の顔を見て言ったのでした。

すると、
「まあなっ!!?」
とうれしそうに答えた良太でした。すると、
こんどは高崎JCTの標識が見えたのでした。

「これはどこに行くのー??!」
と瑞樹が言うと、
「高崎ジャンクションかー?!」
「北関東自動車道って書いてあるけど!!?」
「まだ未開通だから!?」
「群馬県のどのあたりまで開通してんのかなー!??」
「太田桐生IC(インターチェンジ)って書いてあるけど!?」
「そこから先はまだ開通してないんだ!!?」
と良太がナビを見て言ったのです。

「ふーん!?」
「まあ!?いいかあー!?」
「そっちへは行かないしー!!?」
と瑞樹が言ったのでした。

そして車は群馬を過ぎると、
どんどん上り坂を、山々が連なっている方へと、
入って行ったのでした。






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