ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第十一話(11)

4人は自販機でそれぞれ好きな飲み物を買い、
駐車している車に戻ると、
買ったヒレカツサンドをみんなで分けて食べたのです。
その時良太は、朝、母の玲子が作っておいてくれた、
持ってきたおにぎりもいっしょに食べたのでした。
「うまい!うまい!」と言って食べ終わると、
三芳パーキングエリアを出発したのでした。

高速道路の本線に戻ると、
「周ちゃんやっぱり頭いいよねー!?」
「おみやげの買い忘れかあー?!」
「それで!横浜の崎陽軒(きようけん)のシュウマイも置いていたんだあー!?」
「なんであるのかなー??って思ったー!!?」
と瑞樹が言ったのです。

「えっ!崎陽軒のシュウマイもあったのかあー??!」
「それじゃあー!?東京のおみやげだけじゃ、なかったんだあー!?」
と良太が言うと、
「ちょうどいいところに置いてあるよねえー!?」
「田舎(いなか)に帰る人だったら、余分に買っちゃうかもねえー??!」
と慶子が言ったのでした。

「でもサアー!?」
「俺たちは東京のおみやげってすぐわかるけどー!!?」
「地方だと都会って考えるから!?」
「東京も横浜もいっしょなんじゃないかなあー??!」
「近いしー!!?」
と周が言ったのでした。

「外国に住んでいる人だったら!?」
「余計に!そう感じるかもしれないわねえー!!?」
と慶子が言ったのでした。

しばらく走ると、
鶴ヶ島Jct(つるがしまジャンクション)の標識が見えたのです。
「アレッ!?」
「このJctって!?どこの道路とつながっているの?!」
と瑞樹が良太に訊(き)いたのです。すると、
「これかあー!??」
「圏央道(けんおうどう)って書いてあるなあー?!」
と良太がナビを見て言ったのでした。

「けんおうどうって!!??」
「どこ行く道路??!」
と瑞樹が言うと、
「知らないよー!?」
「今調べてる余裕はないの!!?」
と良太が言ったのでした。

「正式名称(せいしきめいしょう)は!?」
「首都圏中央連絡自動車道(しゅとけんちゅうおうれんらくじどうしゃどう)」
「って!言うんだよー!!?」
「まだ途中までしかできてないんだってサアー!?」
と周が言ったのです。すると、
「やっぱあー!?周は頭いいなあー!?」
と良太が言ったのです。

「りょうたあー!?違うよー!!?」
「この間!大学の友達に聞いたところなんだー!!?」
「こっちの出身のヤツだったんだー!!?」
と周は笑って言ったのでした。すると、
「へえー!そうかあー!?」
「周って!スッゲえー道路に詳しいと思ったー!??」
と良太も笑って言ったのでした。

「そういえば!?鶴ヶ島って言うぐらいだから!?」
「むかし鶴が多くいたんだって言う話になったんだけどー!!?」
「もう少し北に行くと!」
「鳩山町(はとやまちょう)っていうところもあるって言ってたよー!!?」
と周が言ったのです。

「へえー!??」
「鶴に鳩かあー!?」
「むかし鳥の楽園だったんだなあー!?」
と良太が言うと、
「あたし鳥嫌いだよー!!?」
「鳩に糞(ふん)落とされたしー!!?」
「カラスは食べ物横取りにくるんだよー!!?」
「カラスはおっかないよー!!?」
と瑞樹が言ったのでした。

「わたしも鳥は嫌いだなあー!?」
「やっぱりいやなのはカラスだよねえー!?」
と慶子もそう言ったのでした。

そんな話をしていると、
高坂(たかさか)SA(サービスエリア)の標識が見えたのです。
「ここを過ぎると、しばらくはサービスエリアはないけど!?」
「まだ寄らなくてもいいよなあー!?」
と良太が言うと、
「うん!!?」
と三人が答えたのでした。

車は順調に進み、
上里(かみさと)SAの標識が見えたのです。
「どうするー??!」
「休憩するかー!?」
と周が言ったのです。すると、
「そうだねえー!?」
「そうしようかあー!??りょうたあー!?」
と慶子が言ったのでした。

「急ぐ旅でもないしー!?」
「じゃあー!?入るぞー!!?」
と言うと、車を左のレーンい寄せた良太でした。
そして上里SAに入ったのでした。

入ってからゆっくり車を走らせていると、
「ここは、普通車の駐車場がいっぱいあるねえー!?」
と慶子が言うと、
「あそこ空(あ)いた!!?」
とすぐに瑞樹が言ったのです。

良太は急いで車を走らせ、
瑞樹が指さしたところに向かっていったのでした。
そしてそこに駐車したのです。
4人は車を降りると、とりあえずトイレに向かったのでした。






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