ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第十一話(9)

「じゃあなあー!?」
と言うと良太は、周を家まで送り届け、
自分の家に戻って来たのでした。
駐車場に車を置いてくると、歩いて玄関まで来て、
「ただいまー!!?」と言って、
玄関の引き戸を開けたのです。

すぐに、
「お帰りー!!?」
と台所から玲子の声がしたのでした。
玄関を上がり台所をのぞき、
「手洗ってくるよー!?」
と言うと、洗面所に向かった良太でした。

良太が洗面所からテレビの部屋に入ると、
玄太が相撲を見ていたのです。そして、
「ただいまあー!?」
と良太が言うと、
「お帰りー!!?」
「おごってもらったんだってえー!?」
「瑞樹ちゃんち隣の人に!!?」
と玄太が言ったのでした。

それからふたりで会話をし、
「へえー!?」
「8万かあー!?」
と、良太からの話を聞いた玄太が言ったのでした。
そしてふたりで相撲を見ながら、
話していると、台所から大きな声で玲子が、
「お父さーん!できたよー!!?」
と言ったのです。

「おおー!!?もうちょっと待っててえー!?」
「今ちょうどいいとこなんだあー!!?」
と、玄太も大きな声で言ったのでした。
そして相撲が終わると、
玄太はテレビの部屋を出て、
台所に行き、テーブルの席につき、
玲子とふたりで、夕飯を食べたのでした。

良太はコタツに入ると、いつの間にか寝てしまったのです。
「良太!風呂、入らないのかあー!??」
と言う玄太の声で、目が覚めた良太でした。

「今何時(いまなんじ)ー!??」
と良太が言うと、
「もうすぐ9時になるぞー!!?」
と玄太が言ったのです。すると、
「じゃあー!?入るかなあー?!」
と良太は言い、起き上がり部屋を出ると、
階段を上がり、自分の部屋に入ったのでした。

良太は着替えを持ち階段を下り、台所に行くと、
「おふくろー!?」
「風呂入ったあー??!」
と言ったのです。すぐに、
「これから入ろうと思ったけどー!?」
「お前入るんなら、先はいんなっ!!?」
と玲子が言ったのでした。

「じゃあー!?そうするよー!!?」
と言うと良太は、すぐ風呂に入ったのでした。
良太は、30分ほどで風呂から出ると、台所に行き、
「出たよー!!?」
と言ったのでした。
「はいよー!!?」と答えた玲子でした。

良太はそのまま階段を上がり2階の自分の部屋に入ると、
布団を敷きタイマーをセットすると、
すぐに寝てしまったのでした。

朝起きると良太は、
「ああー!?腹減ったー!!?」
と言ったのです。
そしてきのうの夜玲子に、
朝食用のむすびを頼むのを忘れていたことに気が付いたのでした。

着替えを済ませると、
「しょうがねえーかあー!?」
「途中セブンイレブンでも寄って行くかあー!?」
「なんかねえかなあー??!」
と言って階段を下り台所に行ったのです。
すると、
いつものようにおにぎりが2個、テーブルの上に置いてあったのでした。

「やっぱー!?」
「お袋だなあー!?」
とうれしそうに良太は言い、
冷蔵庫を開け、沢庵(たくあん)を手でつまむと、
おにぎりといっしょに食べたのです。
そしてウーロン茶を飲み、おにぎりを流し込んだのでした。

1つを食べ終わると、もう1個をアルミホイルに包(くる)んで、
500mlのウーロン茶も持ち、家を出たのです。
駐車場につきドアを開けエンジンをかけると、
瑞樹に電話を掛けたのでした。

「もしもしー!?」
と良太が言うと、
「なにやってんのー??!」
「遅いじゃん!!?」
と瑞樹が言ったのです。すると、
「今なあー!?」
「車を暖(あたた)めてんだよー!!?」
「車はなっ!寒いときは、暖機運転(だんきうんてん)しなきゃダメなの!!?」
と良太が言ったのでした。

「わかったあー!?」
「クラクション、鳴らさないでよー!?」
と瑞樹が言うと、
「わかってるよー!!?」
と良太が答え、
「じゃあー!?待ってるから!切るねえー!?」
と言って、瑞樹が携帯を切ったのでした。

それからしばらくの間(あいだ)、
車内が暖まるまでじっとしていた良太でした。
暖まるとすぐに出発したのです。
いつもと同じに、最初瑞樹のアパートへ行き、
次に慶子のアパートへ行き、
最後に周の家に行ったのでした。

そしていつものように周のお母さんから缶コーヒーを貰(もら)い、
周の家から環八(環状8号線)へと向かったのでした。






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