本来コーヒー紅茶などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを適当に用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
「デートじゃないけどー!?」
「なんか頼みたいことがあるんだってさあー!??」
「とにかく行ってくるからさー!?」
「昼は適当に食べるから!?」
と良太が言うと、
「はいよー!!?」
と玲子が答えたのでした。
それから良太はすぐに車で、瑞樹のアパートへと向かったのでした。
良太は車をアパート近くの駐車場に停めると、
歩いて瑞樹の部屋に向かったのです。
2階の瑞樹の部屋のドアの前に来ると、チャイムを鳴らしたのでした。
「良太だけどー!!?」
と良太が言うと、
「ちょっと待ってえー!?」
「すぐ開けるから!?」
と言って、瑞樹がドアを開けたのでした。
「なんだよー?!」
「頼みたいことってえー!??」
と良太が言うと、
「とにかく上がってよー!?」
と瑞樹が言ったのでした。
「ああー!?」
「おじゃましまーす!!?」
と良太は言うと、
靴を脱ぎスリッパに履(は)き替えたのです。
すると瑞樹はすぐドアをロックしたのでした。
「適当に座って!!?」
「りょうたあー!?コーヒー飲むー!??」
と瑞樹が言うと、
良太はテーブルのイスを引くとそこに座り、
「おおー!?サンキュー!!?」
と言ったのでした。
瑞樹はインスタントコーヒーを入れ、
良太の前に置いたのでした。
良太はミルクを入れ、シュガーステックを開けるとその半分入れ、
コーヒーをスプーンでかき混ぜると、
それをうまそうに一口飲んだのでした。
すると瑞樹が、
「頼みってのはさあー!?」
「お風呂場のカビなんだけどー!?」
「お風呂洗う洗剤じゃあー!?うまく取れないんだよー!?」
「どういうのを買ったらいいか分からないしさあー??!」
「お風呂のマットも新しいのに替えたいから!?」
「ホームセンター行ってくれないー!??」
と瑞樹が言ったのです。
「なんだあー!?」
「やっぱり買い物かあー!?」
「そうじゃないかと思ったよー!?」
と言うと、またコーヒーを一口飲んだ良太でした。
「それじゃあー!?行くかあー!?」
と良太が言うと、
「ちょっと待ってよー!?」
「お化粧しなくちゃあー!??」
と瑞樹が言ったのです。
「いいじゃねえかよー!?」
「スッピンだってえー!?」
と良太が言うと、
「だってさあー!?」
「誰に合うかわかんないもん!!?」
と瑞樹が言ったのです。
すると良太が瑞樹の顔をじっと見て、
「うん!!?」
「待ってるからしっかり塗(ぬ)ってこい!!?」
と少し笑いながら言ったのでした。
「何その笑い!!??」
と瑞樹が言うと、
「いや!?別に!!?」
「とにかく早く行けよー!?」
「開店10時だろー??!」
と良太が言ったのです。
「わかったー!!?」
と瑞樹は答え、奥の部屋に入っていったのでした。
20分ほどで着替えと化粧を済ませ、瑞樹が良太のところへ来たのです。
「割と早かったなあー?!」
「さあー!?行くかあー!!?」
と言うと、良太はイスから立ち上がったのでした。
瑞樹は良太の使った空になったミルクのプラスチック容器をゴミ箱に入れ、
半分使ったシュガーステックをそのままテーブルの上に置き、
コーヒーカップとスプーンを洗い桶に入れたのです。
ふたりで部屋を出るとドアに鍵をかけ、
駐車場の車まで手をつなぎ歩いて行ったのでした。
ふたりは車に乗り込むと、ホームセンターに向かったのです。
ホームセンターの中をいろいろ見てまわり、
買物を終えると、
ドライブスルーのマック(マクドナルド)に寄り、
昼食用に良太は、
ダブルクォーターパウンダー・チーズとポテトのセットを、
瑞樹は、クォーターパウンダー・チーズとポテトのセットを買ったのです。
ふたりはルンルン気分で瑞樹のアパートに戻ったのでした。
駐車場に着くと、
瑞樹がマック(関西ではマクドどす)で買ったものを持ち先に降り、
良太は後ろのトランクを開けると、ホームセンターで買った荷物を持ち、
部屋に向かったのです。
瑞樹は先に部屋に入りテーブルの上に荷物を置くと、
部屋の窓を開けたのでした。
良太が部屋に入って来ると、
「隣のおばさんにおいてくるよー!?」
と瑞樹は言うと、買ったマックの箱を開けその中から、
クォーターパウンダー・チーズをひとつ取り出すと、
急いでドアを開け、隣の部屋のおばさんのところに行ったのでした。
そしてじきに戻って来た瑞樹でした。