ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第十一話(3)

玲子は、電子レンジの回転する皿をきれいに洗うと、
また夕飯の後片付けを始めたのでした。
良太は掃除を済ませると、自分の部屋に戻ったのです。
そして瑞樹(みずき)に電話を掛けたのでした。

「もしもしー!?」
「俺だけど!!?」
と良太が言うと、
「だれ?!」
と瑞樹が言ったのです。

「またまたー!?とぼけて?!」
「俺だよー!??」
とうれしそうに良太が言うと、
「だ。か。ら。誰(だれ)??!」
と瑞樹が言ったのでした。

「俺俺!りょうたー!!?」
と良太が言うと、
「なんだー!良太かあー!?」
「だったら早く言ってよー!?」
「おれおれって言うから!?」
「オレオレ詐欺(さぎ)かと思ったー!?」
と瑞樹が笑いながら言ったのです。

「お前、バッカじゃない!!??」
「なんでお前みたいな!?」
「金持ちじゃないところへ電話掛けるヤツがいるかよー!?」
と良太が笑いながら言うと、
「そんなこと言ったってさあー!?」
「間違って電話かける人もいるかもしれないじゃんかあー!??」
と瑞樹が言ったのでした。

「わかった!!?」
「それでなあー!?あした俺たちもデートするかー!??」
と良太が言うと、
「周(しゅう)と慶子(けいこ)がデートするからって!?」
「なんでお前とデートしなきゃならないんだよー!??」
と瑞樹が言ったのでした。

「だってよー!?土曜か日曜に行くことになっていただろー??!」
「ドライブ!!?」
「それが日曜になったから!?」
「土曜日。暇(ひま)なんだよなあー!??」
と良太が言うと、
「あたしは忙しいの!!?」
「お洗濯しなきゃならないし!」
「お掃除もしなきゃならないし!」
「買い物もしなきゃならいし!」
「えーとー?あとー??」
「とにかく忙しいんだから!??」
と、瑞樹が言ったのでした。

「そうかあー!??」
「じゃあー!?しょうがないなあー!??」
と良太が言うと、急に瑞樹が、
「あっ!?そうだあー!??」
「良太に頼みがあったんだっけえー!?」
「じゃあさあー!?」
「あした朝。九時ごろアパートまで来てくれるー!??」
と瑞樹が言ったのです。

「いいけどー!?」
「なんだよー!?頼みって??!」
と良太が言うと、
「来ればわかるよー!?」
「じゃあねえー!待ってるから!?」
と言うと、携帯を切った瑞樹でした。

「あれ?なんか前にもこんなことあったような気がする??!」
「でもまあー!?いいかあー??!」
と言うと、良太も携帯を切り、携帯を机の上に置いたのです。
着替えを持って階段を下り、風呂場へと向かったのでした。
すると風呂から玄太がちょうど出てきたところでした。そして、
「ちょうどいい湯加減(ゆかげん)だぞー!!?」
と言ったのです。

「じゃあー!?すぐ入るよー!?」
と良太は言い、
風呂に入ると、30分ほどで風呂から出たのでした。
それから階段を上がり、自分の部屋へと向かったのです。

部屋に入ると、
「さーて!DVDでも見るかなー!??」
とうれしそうに言って、ケースから中身を取り出し、
DVDをセットしたのです。
そしてうれしそうに見たのでした。
見終わると、すっきりと心地(ここち)よく眠ったのでした。(笑)

そして翌朝8時ごろ良太は起きると、
朝飯を卵かけご飯と味噌汁にアジの干物で済ませ、
早めに食べ終えると、
駐車場まで車を取りに行き、家の前に持って来て、
ルンルン気分で自分の車を洗車し始めたのでした。

洗車を終え気がつくと、もう九時五分前でした。
「やっべえー!!??」
と言うとポケットから携帯を取り出し、
すぐに瑞樹に電話したのです。

「俺!りょうたー!!?」
と良太が言うと、
「なにー!??」
と寝ぼけたような声で瑞樹が電話に出たのです。

「きのう九時ごろ来るように言ったけどさあー!??」
「今洗車終わったところだから!?」
「15分ぐらい過ぎるけど!?」
「いいかなあー!??」
と良太が言うと、
「いいよー!?」
「そいでさあー!?」
「きのう隣のおばさんに言ったら!?」
「午前中は駐車場使っていいって!!?」
「午後おじさん帰って来るからってさあー!?」
「だから車、いつものところに入れちゃってー!!?」
と瑞樹が言ったのでした。

「わかったー!!?」
「じゃあなあー!?」
と良太は言い電話を切ると、携帯をポケットにしまったのでした。

それから良太が母の玲子に、
「瑞樹のとこに行ってくるからー!?」
と言うと、
「デートかい??!」
と玲子がニコニコして言ったのです。






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