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ぼ や き ( 旧 ひ と り ご と )

 内容は私個人の勝手な意見ですので、ご了承を。

(1) 4級小型船舶免許
(2) バックギャモンのすすめ
(3) F1について  
(4) 新旧TVゲーム事情
(5) 富士宮事情通
(6) 散歩道
(7) パズル
(8) ぼやっき〜
(9)トランプ
(10)富士登山
(11)船医の経験
(12)私とコンピュータ
(13)天体観測
(14)ロードバイク
(15)皆既日食病
(16)CASIOPEA & T-Square

(17)向谷 実氏
(18)イベント・旅行記
(19)富士宮名物
(20)カップ麺

(21)サラダドレッシング
(22)駅弁
(23)リニアモーターカー
(24)こだまのサービス

(13)天体観測:怖〜い暗闇での星野撮影は熊出没のリスクを負っていた
(14)ロードバイク :DEROSAとの衝撃的出会いから各地の走行の様子
(15)皆既日食病に罹患するまでの道、2017現在2勝1敗、
(16)CASIOPEA & T-Square:昔から愛し続けている音楽のひとつ
(17)向谷 実氏:元カシオペアキーボーダーであり筋金入りの鉄道マニア、どちらも尊敬に値する極めびと
(18)イベント・旅行記
(19)富士宮名物:ゆで落花生に対する愛情がすごい、農家の朝獲れとうもろこし超美味(電子レンジ法)、かき氷の氷が凄い
(20)静岡県の人間が日清のカップヌードルを食べない理由
(21)イルキャンティで出会っサラダドレッシングは、劇的再会だった
(22)私が駅弁を食べない理由
(23)リニアモーターカーの試乗抽選には落ち続けているけれど、その建設には疑問
(24)新幹線こだまでは、停車駅で抜かれるのは仕方ないとしても、車内販売も自販機もないうえに、ひかりと金額が変わらないのは疑問
(25)エスカレーターのベルトになんか触れない、Suicaなどのタッチ系も触らない

最終更新日時 : 2019年07月05日 16:35

◇ 私とコンピュータ 2004/11

今や、世の中何でもコンピュータ、インターネットの時代。パソコン(以下PC)が出来ないと後ろ指を指されかねない。小中学校でもPCが数多く導入され、コンピュータは街にあふれかえっている。医療の分野でもその進歩には目を見張るものがあり、MRI、PET等の検査機器だけでなく、電子カルテなどごく身近な医療の現場にもコンピュータは姿を見せ始めている。個人的には電子カルテなるものはまだまだ作る人間側の技術不足で完成されたものとは言えない現状と考えているが、あと十年もすれば完成度の高いソフトも浸透することだと思う。そんなコンピュータ全盛時代ではあるが、あえて過去に遡り、私とコンピュータの出会いなどについて少々書いてみたいと思う。

■出会い
私とコンピュータの出会いは、おそらく高校生時代に出会ったカシオのプログラム電卓がルーツになるのだと思う。その電卓でゲームを作っては遊んだのがそもそもの始まりだった。もちろん、ゲームの合間を見て勉強に勤しんだのは言うまでもない。昭和55年大学へ。当時はPCなどという呼び名は存在せず、家庭用コンピュータは「マイコン」と呼ばれていた。また、きちんとしたキーボードの付いたマイコンは日立製、シャープ製、NEC製の三機種しかなかったと記憶している。手にしたのがNECのPC8001。当時確か17万円もしたのだが、CPUのクロックは4メガ、RAMは32キロと今では電卓にも及ばないような陳腐なスペックである。モニターなど高価で買えるわけもなくテレビに接続し当然画質はファミコン以下(当時はファミコン発売前だったが)、記憶媒体はボリューム調整が微妙なカセットテープだった、もちろんハードディスクもフロッピーディスクもあるわけがない。最も安いワープロが200万もする原始時代だから、漢字変換とか図形描画などできるわけもなく、英数字とカタカナの世界。8001の性能を現在のPCと比較していいものかわからないが無理矢理比較してみると、現在の標準的PCだと、CPU2.4ギガ(500倍以上の処理速度)・RAM256メガ(8千倍以上のメモリー)・40ギガハードディスク(カセットテープ換算百万本以上の記憶容量)・CD―ROMドライブと17インチ液晶モニタ付き(当時から考えるとありえないほどの未来的高級贅沢品)で、たったの6万円!まあ、この比較に意味があるとは思わないが・・。8001の話に戻る。音源と言えばピーヒャララという当時ビープ音と呼ばれた無機質な単音のみ、OSは忘れたが基本はBASICという異常にのろい言語でプログラムを組み、さもなくばZ80マシン語という16進数と格闘しなければいけなかった。今思えばそんなありえないようなマイコンも当時の私にとっては唯一無二の宝物で、毎日部屋に帰ったらまず電源を入れてBASICというのが日課になっていた。

■ゲームとしてのコンピュータ
当時のマイコンの主な利用目的はやはりゲームだったのだが、ゲームと言えばゲーセンでやるのが当たり前の時代、ゲーセンにおけるゲームには優秀なものがいくつもあった(後に中古基盤が市場に出回ることに)。しかしゲームを当時の貧相なレベルのマイコンで作るもんじゃない、作ってもたかがしれてるという現実のせいか、マイコンでゲームを作るプロなんていう職種の方は皆無に等しかったと思う。もちろん市販されているマイコン用ゲームもあるにはあったが当然媒体はカセットテープで内容はあまりに稚拙なものだった。ところが、アマチュアの一般読者が作成投稿した極めてレベルの高いマイコン用ゲームが雑誌に毎月紹介されていたのだ。そのアマチュア作のゲームは毎回感心するほどよくできていて、こんなロースペックのマシンでこれほどすばらしいゲームが作れるのか!というほどのハイレベルであった。ビープ音になんとか音階をつけてそこそこの音楽を作り出していたし、グラフィックやゲームの展開速度にしてもマシンの性能を極限まで引き出しているように思われた。これらのゲームの作者はある程度決まった人が毎回投稿していて、後にゲーム会社を設立したりドラゴンクエストなどの大作を手がける人物になるわけである。さて、雑誌に載ったゲームを自分で遊ぶには、現在のように付録CDがあるはずもなく、誌面上に公開されているプログラムつまり16進数の極めて長い羅列をひたすら自分で入力するしかなかった。この入力には慣れないと半日、慣れても数時間を要する根気のいる作業で、チェックサム(打ち込みミスを見つけるための換算表みたいなもの)で打ち込みミスを注意深くチェックしないと、いや、毎回気を付けて入力していたのだが、プログラムを走らせてみて暴走し半日かけて入力したデータが全てパーなんて日常茶飯事であった。一方、私はマシン語で難しい自作ゲームを作る技術は持ち合わせておらず、ひ弱なBASICでブログラムを組んで自己満足レベルのモノを作るのがせいぜい。それでも苦労して手作業のマシン語でライフゲーム(見て模様を楽しむだけ)を作成し、学生新聞(超小規模)に載った時は少し嬉しかったりもした。

■AppleII〜Mac
このペースで書いていくと終わりがないのでここからは、はしょる。当初はマイコン本体より高く高嶺の花だった5インチフロッピーディスクの普及により、長かった苦悩のカセットテープ時代とおさらば。憧れの存在だったハードディスクもまたたくまに一般化。あの発明おじさんが原案を作ったという3.5インチフロッピーディスクも最初は邪道と思われたが後に圧倒的普及をみせた。世を何年にも渡って支配し粗悪の根源OSとも言われ、その面倒極まりない謎のコマンドからPCを退化させた某社の陰謀とまでささやかれたMS―DOSも今や懐かしい。そしてマック!驚愕の一言!その後ウィンドウズがマネて世界を席巻することになるわけだが、マックとそれまでのOSとは天国と地獄ほどの差があった。わかりやすいインターフェイスに驚く一方で、気分でフリーズして画面に爆弾が表示されたり、正月に新年の挨拶をしてくれたりと、そんな人間味のあるマックに感動しまくった記憶がある。PCに名前をつけたくなるようなコンピュータ、それがマックだった。私は名前を付けたりはしなかったが…。平成2年マック派宣言漢字トーク万歳!現在ウィンドウズと共にいまだ現役活躍中。

■おわりに
いつしかマイコンという呼び名は消え、PCはワープロの浸透と共に、そしてウィンドウズの登場で一般家庭に強く浸透していったわけである。今や最速のコンピュータとなればチェスの世界チャンピオンすら打ち負かされる時代。映画にしてもフルCGも珍しくないし、ストーリーの柱としてコンピュータの存在が必要不可欠なものも多数。日常的には、エディカードにお財布携帯と続々。これからもさらに進化しコンピュータのおかげで世の中さらに便利に快適になっていくのであろうが、我々人間は決してコンピュータに踊らされることなく、コンピュータとうまく共存していく時代を送っていくべきと考える今日この頃である。暴走したりバグったりするのも全て人間が原因なのだから…。

この文章は2004/11に地元ローカル新聞の原稿依頼に応えて書いたものを丸々引用しました。
後半はかなり省略されている部分も多いので、自分としてはいつしかなんとか完成させたいと考えております。

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