各 種 検 査 |
当院で行っている検査の紹介です
上部消化管X線検査 | 上部消化管内視鏡検査 |
下部消化管X線検査 | 下部消化管内視鏡検査
超音波検査 | 全身CT | 動脈硬化検査 |
血液さらさら検査 | その他
最終更新日時 :
2024年04月15日 7:49
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■ 消化管検査に共通する注意事項 (鼻から入れる胃カメラを除く) |
検査をスムースに行うために消化管の動きを抑制する注射を検査前にします。この注射は普通ブスコパンと呼ばれるものですが、前立腺肥大、緑内障、心臓疾患を持っている方、下血や下痢をしている方、薬物アレルギーのある方には使えない場合があるので、該当する方は検査前に必ず申し出て下さい。この注射をした後は、動悸がしたり目がチカチカしたりしますが、自然に治ります。ただし、車の運転などには注意が必要です。
また、検査を楽に行うために、鎮静剤を併用することもあります。この場合、車の運転は当日できませんので、ご了承下さい。
※ここに記した説明は、全ての病院・診療所において行われている共通の方法ではないことを予めご了承下さい。
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■ 上部消化管X線検査 |
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バリウムを飲んで、食道・胃・十二指腸をレントゲンで調べる検査です。これを病院で行うのが一般に直接撮影と呼ばれ、検診車で撮影するのは間接撮影ということになります。直接撮影の方が細かい診断が可能ですから、どちらをするかと聞かれれば、迷わず直接撮影をお勧めします。患者さんに必要とされるのは、バリウムを飲むことができること、ゲップを我慢できること、寝台の上で右向いたり左向いたりうつ伏せになったり体を自由に動かせること、です。この検査では、良性の潰瘍や癌の発見などが可能ですが、ある種の早期癌については残念ながら発見は困難です。また、胃炎の細かい程度を知るのも難しく、組織をとって検査したりすることもできません。ただし、胃の形や伸展具合を知る上では優れています。
←矢印部分に大きな隆起性病変があるため、胃の膨らみ方が悪くなっています。
進行胃癌。
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■ 上部消化管内視鏡検査 |
2007年10月1日より”とっても楽だ”と評判の、細径5.9mmの経鼻内視鏡、つまり鼻から入れる胃カメラを導入しました!
そのメリットは…
舌の奥に触れられると「オエッ」となってしまう方でも、経鼻内視鏡ならその心配はありません(これがなんといっても最大のウリ!)。
注射をしないため副作用が軽減し、 検査終了後すぐに帰宅できます(しばらく鼻汁は多くなります)。
検査中に自分の胃の中を見ながら会話が可能です。
デメリットとしては…
ごくまれに軽い鼻出血を起こすことがある。
経口に比べて画像がやや劣る。
ポリープ切除などの手術はできない(組織の採取は可能)。
鼻中隔の極端な湾曲など鼻腔内の解剖によっては挿入できない場合(滅多にありませんが)もある。
私は”鼻からの内視鏡を受けるメリットの方が、はるかに大きい”と感じています。
鼻の中にものを入れるなんて…そんな方もいるかと思いますが、以下の前処置を行うことにより、鼻の中の異物感は驚くほどなくなります!
1.鼻粘膜を収縮させるスプレーを噴霧する。
2.麻酔のゼリーを2mlほど鼻から入れる。
3.麻酔薬を付けた4mmのチューブを鼻に挿入。
4.麻酔薬を付けた6mmのチューブを鼻に挿入。
特に胃の検診は、ぜひこの経鼻内視鏡で受けることを勧めます!
「胃カメラなんて、おっかなくて…」というあなた!今までの常識をくつがえす、驚くほど楽ちんな胃カメラをご体験下さい。
以下は、従来型の経口内視鏡の説明になります。経鼻の場合、注射は一切いたしません。
のどを異物が通るのですから「たいへん!」とお思いでしょうが、現在のファイバースコープは大変細くなっており、また少し意識が遠のくような薬を注射をしてから行うので、思ったほどの苦痛はありません。実は私ものどが敏感で胃カメラなんか無理、と思っていましたが、実際には意外にもあっさりと胃カメラを飲むことができました。ポイントはとにかく力を入れずに無心になること。警戒心や恐怖心が強いとなかなかうまくいきません。前述の注射をすることで警戒心や恐怖心はかなり薄れて眠くなります。カメラがのどを越えた後は、のどを意識せず、唾液を飲み込まず、ゆっくり深呼吸することに集中すると良いようです。自分の胃の中の映像がリアルタイムでモニタリングされてますから、余裕があったらこの映像を見るのも緊張が解けていいようです。皆さんにもぜひ、胃カメラをお勧めします。実際の検査手順はこうです。
1.胃の中の粘液や泡を除去するための薬を飲む(無味無臭)。
2.ゼリー状の粘液(麻酔)をのどにためた状態で数分待つ。これを数回繰り返す。のどがしびれてきます。
3.胃の動きを抑制する薬と意識を少し混濁させる薬を注射する。
4.マウスピースを加えて検査開始(左を下にして横になって寝た状態)。
胃カメラでは、胃炎の細かい程度を把握したり、病変部に色素をかけてより詳しく観察したり、組織をとって検査したりすることができます。また、ポリープやある種の早期癌を根こそぎ取ってしまう内視鏡下の手術も可能です(当院では行っていません)。観察するだけなら検査時間は約5分です。特に胃の調子が悪いなぁと思ったら、頑張って胃カメラを飲んでみましょう。
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←この2枚の写真はいずれも胃の下部に発生した進行胃癌です。
左側の写真では、向かって右半分を癌が占め、
右側の写真では、中央に見える穴(胃の出口=幽門) の周りが全て癌に侵されています。 |
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■ 下部消化管X線検査 |
注腸といわれる検査です。肛門から10cmほど管を入れて、管を通してバリウムと空気を注入し、大腸全体を細かくX線で撮影します。大腸に便が残っていると検査の精度が落ちてしまいますから、事前に下剤投与などの前処置が必要です。検査自体つらいという患者さんは皆無ですが、下剤による腹痛や頻回の排便が大変だったという声は比較的多く耳にします。一日で大腸の中を空っぽにしようとするのですから多少の腹痛は我慢するしかありませんが、個人差もあり、夜中に何度も「腹痛→排便」という方もいるようです。医療に携わるものとしては、より負担の少ない下剤の開発かまたはそれに代わる方法が開発されることを切に望んでいます。私自らも、患者さんの負担がなるべく少なくなるような独自の方法を推敲中です。検査前日の食事は検査食と言われ、レトルト食品や粉末飲料など一日分がセットになって販売されています。この市販の検査食にはいろいろな種類がありますが[
→検査食の一覧表
] 、患者さんが自由に選択できるわけではなく、病院によって決まってしまっていることが多く、ひとつの問題点であると言えます。また、一日分のカロリーが1000kcal程度と少なくて物足りない、保険適応外であり2000円弱を負担しなくてはならない、などの問題点もあります[
→検査前日の食事について
] 。いわゆる大腸癌検診として行われている便潜血反応が陽性の場合、次に行われる検査はこの検査になります。
↑画面中央に
直腸癌が認められる。
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↑1.S状結腸癌
2.キノコ状のポリープ。
キノコの傘部分が左下方にある。 |
↑キノコ状のポリープが
5〜6個かたまって認められる。 |
※どの写真も、マウスのポインタを重ねるとシェーマが出ます。
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■ 下部消化管内視鏡検査 |
大腸カメラ、即ち肛門からファイバースコープを挿入して、小腸末端および大腸全域を観察する検査です。経口胃カメラの時と同様に、少し意識が遠のくような薬を注射をしてから行います。大腸の走行によっては、また、開腹歴があって腸が癒着している方、やせている方はカメラ挿入がなかなか難しく、検査中に疼痛を伴うことがあります。この際、決して我慢せずに「痛い」ことを告げて下さい。通常、最深部となる盲腸まで挿入操作を行った後、少しずつ抜きながら観察や治療を行っていきます。
大腸X線検査同様、便が残っていると検査の妨げになりますが、内視鏡検査では小さい便カスや便汁は吸引して除去することができるので、大腸X線検査の前処置とは以下の点で異なります。
1.検査前日の食事が大幅に緩和され、検査食といったものがない。
2.検査当日に大量の下剤(通常「PEG」と呼ばれ1〜2リットルの液体または錠剤50錠)を飲む。
1に関しては、何を食べてもいいというわけではなく、腸に停滞しやすいとされる食べ物などに関しては摂取が禁止されています。
[ →検査前日の食事について
]
2に関しては、通常は、病院内にトイレ付きの専用室 があってそこで飲むのですが、自宅で飲んできてもらうケースも多いようです。。
良性の胃ポリープと異なり、大腸ポリープはたとえ現在良性でも将来癌化する可能性があることが知られています。したがってある程度の大きさのポリープは切除することをお勧めします。施設によっては日帰りで可能な場合もありますが、最低1日入院とする施設が多いようです。一言で「内視鏡下でポリープ切除が可能」とは言っても、これは手術に該当するものであり、大腸穿孔や術後出血などを引き起こす可能性があります。ポリープを切除した傷が完治するまでの2〜3週間は、食事制限、運動制限、禁酒など合併症予防のために遵守すべき事項があるので、手術を受ける際は厳守して下さい。
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同一症例の写真です。
下行結腸に見られた径15mmのポリープ。(写真左)
↓
ポリープの根部に色素(止血のための薬などを含む)を注射。(写真中)
↓
ポリープの根部にワイヤーをかけて通電し切除。
↓
出血防止のため、 切除後の断端に金属クリップをかませる。
(写真右) |
内視鏡下のポリープ切除(ポリペクトミーといいます)の様子をシェーマで見る場合は ここをクリック!
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■ 超音波検査 |
腹部全域における内臓臓器の異常を調べます。ゼリーをつけたプローブを体に当てるだけですから全く侵襲のない検査といえます。具体的には肝臓、胆嚢、膵臓、脾臓、腎臓、膀胱、前立腺、子宮、卵巣、大動脈などを調べたり、胸水や腹水の貯留について調べることができます。超音波は、ガスがあると画像が不鮮明になるので消化管の描出は困難ですが、大きい腫瘍や強い炎症があると消化管でも描出が可能な場合があります。
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■ 全身CT |
X線による、あらゆる部位の断層撮影が可能です。病気の発見、診断に大きな力を発揮します。具体的には、頭部(大脳・小脳)、胸部(肺・心臓・大血管)、腹部(肝臓・脾臓・胆嚢・膵臓・腎臓・膀胱・消化管・子宮・卵巣・前立腺・大動脈)、全身の骨や筋肉などを撮影して、腫瘍や炎症の有無を調べることができます。また最近話題になっている内臓脂肪についても簡単に測定できます。内臓脂肪を画面上でトレースして面積計算を行います(100平方センチ以上が肥満)。臍のレベルで1スライス撮影するだけですから、X線被爆は極くわずかです。
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←造影剤を注射して撮影した腹部CT。
造影早期より肝臓癌は白く染まる。
一般に造影剤や骨は白っぽく写り、
脂肪や空気は黒っぽく写ります。
左の写真では、体内の真っ黒な部分は全て脂肪です。
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※マウスのポインタを重ねるとシェーマが出ます。
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■ MC-FAN〜血液さらさら検査(稼動停止しています) |
諸事情によりこの器械は令和6年より使用できません。
平成17年2月25日稼動開始しました。テレビでもおなじみの検査です。
平成 21年3月10日最新機種に変更となりました!
採血させていただいた血液を器械にセットするだけ。あなたの血液が毛細血管に見立てた隙間の中を猛スピードで流れていくのを直接観察することができます。血液0.1cc通過し終わるまで何秒かかるかでサラサラ度がわかります。もちろん速い方がサラサラです。
正常は男性37〜50秒・女性32〜45秒。
但し、貧血があったり、ある種の薬剤を内服している場合、ドロドロ血液でも速く流れてしまう場合があります。
サラサラだった人は6〜12ヶ月、ドロドロだった人は3〜6ヶ月ごとにチェックするのが良いでしょう。→
→→→ サラサラ血液になるために
←←←
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<スリットを通過するシェーマ> |
基本的には予約不要でいつでも検査可能です。(所要時間10分程度)
費用は、初診で、血算・コレステロール・肝腎機能・血糖値等の採血一式行った場合、全て込みで3900円です。
詳細はお問い合わせ下さい。
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■ 動脈硬化検査(稼動停止しています) |
諸事情によりこの器械は平成15年12月より使用できません。
動脈硬化は血圧脈波検査装置で測ります。この検査では、四肢の動脈に高度な狭窄または閉塞があるかどうか(以下、閉塞性動脈硬化症)、ない場合、動脈硬化の程度はどのくらいか、を知ることが出来ます。実際には、閉塞性動脈硬化症のケースはとても少なく、多くの場合は動脈硬化の程度をみることになります。
動脈硬化の程度が測れる原理を簡単に説明します。心臓が拍動することにより、血液は動脈の中を勢いよく流れていきます。よく手首で脈をとったりしますが、これは心臓の拍動によって送り出された血液の波による動脈の膨らみを、指で感じていることになります。[
→動脈の拍動のシェーマを見る
] 動脈が硬くなってくると、動脈は膨らみにくくなります。また、動脈硬化により、動脈内部に血栓やある物質が付着すると動脈内径は狭まります。これらの理由により、狭くて膨らまない動脈の中を流れる血液の速さはどうなるでしょうか?ホースで水をまく時、先端を狭めると勢いよく水が飛び出るでしょう?つまり、動脈硬化を起こした場合、血液の流れる速度が上がるのです。腕と脚で脈をとり、その微妙なズレを正確に測れば、血流速度が計算できるわけで、理論的には速ければ速いほど動脈硬化が進んでいるということになります。
腕や脚に向かう動脈が異常に狭くなってほとんど閉塞しかかっている場合(閉塞性動脈硬化症という)、狭くなった部分より先の血圧は当然下がります。[
→狭窄した動脈のシェーマを見る
] 自覚的には、何百mか歩くと脚が痛くなったりしびれてきて、しばらく休むと軽快する、といった感じです。こういった方では病変部より先の血圧が低下するだけでなく血流速度も低下するため、血流速度から動脈硬化の程度を類推することは不可能になります。しかし、腕と脚で脈と同時に血圧も測定すれば、閉塞性動脈硬化症の診断が可能になるのです(病的部位の血圧は他の部位に比べて優位に低くなる)。
測定方法は簡単です。両腕、両足首に血圧測定用のマンシェットを巻き、両手首に心電図用の電極、胸に心音図用マイクを付けるだけで、検査は5分以内に完了します。平成14年12月22日フジテレビ系「発掘!あるある大事典」でも紹介されました。
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■ その他 |
単純X線検査、各種採血、心電図、眼底撮影、ピロリ菌検査、インフルエンザウイルス検査
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写真提供:平塚胃腸病院付属新宿センタービルクリニック |
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