「神はそのひとり子を世に遣わし、その方によって私たちに、いのちを得させてくださいました。ここに、神の愛が私たちに示されたのです。」(Iヨハネ4章9節)
今、日本で、一見幸せそうに見える家庭の奥さん達の間に、アルコールや覚せい剤の常習者が増えているとのこと。また、家出した奥さん達が、警察に届けられている数だけでも2万人を超えるとも言われています。その上、潜在的に心のどこかで「出来ることならこの家を出たい」と考えている奥さん達は、かなり多いと言うことも聞きました。
会社や仕事上の交際を第一として、一向に自分を顧みてくれない夫への不満、悔しさ、寂しさを紛らわそうとして、アルコールや覚醒剤に、また、不倫に走るのでしょう。みんな愛に飢えているのです。人は誰も愛なしに幸せな人生は送れません。
しかし、残念ながら、人間の愛はしばしば不完全で、変わりやすく、裏切られることも多いものです。
スコットランドの牧師であり、宗教文学者でもあった、ジョージ・ワトソン(1842〜1906)は大学生の時に、美しい女性と恋をし、将来を誓い合いました。もうすぐ結婚という頃に、彼は目の病気にかかり、近い将来間違いなく失明する、と医者から告げられます。彼は苦悩の末、彼女の愛を信じて、正直に告げました。所が、彼女から、これまた正直に「盲人と一生過ごすことは望まない」と、あっさり断られてしまうのです。
彼は何年も苦しみました。目に光を失ったこともショックでしたが、それ以上に、心に愛の光を失ったことのほうがもっとショックでした。彼は人間の愛のもろさ、不完全さを身をもって知りました。しかし、彼はその辛い試練を通して、それまで以上に、神の真実な愛に目が開かれ、その愛によって試練を乗り越え、悲しんでいる人や苦しんでいる人達の良き牧師として生涯を全うされたとのことです。
クリスマスは、救い主イエス・キリストのお生まれになった日ですが、それは又、神が私達に真実な愛を歴史的に明らかにしてくださった日でもあります。それはその愛によって私達が力強く生きるためであり、幸せな人生を送るためです。
あなたにもクリスマスの恵みが豊かにあるように、心からお祈ります。
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