愛はあなたを変える。
　九州のある町に、飲んだくれの夫を抱えて困り抜いた夫人がおりました。
ある時には、毎日飲んで遅く帰って来ては家で暴れまくる夫を、酔って寝ている間に息子と二人でネクタイで絞め殺そうとしたほど。

　そんなある日、夫人は町で「愛はあなたを変える」と言う一枚のチラシを手にしました。それは近所に最近建った教会の人が配っているものでした。
その婦人は「ああそうだ、キリスト教なら主人を変えてくれるかもしれない」とかすかな希望を抱き、しきりに「教会に行くように」と夫に勧めました。しかしとても行きそうにありません。それじゃ私が様子を見てこようというので自分が教会を訪ねることにしました。

　そして集会に出席しているうちに、今までは「主人が変われば・・・」といつも思っていたのですが、「変わらなければならないのはこの私だ」と言うことに気づかされました。

事実、その夫人の夫に対する態度が「私に愛がなかったばかりに・・」と、ご主人に手をついて謝ったほどに変わりました。

　すると妻のあまりの変わりように夫は驚き、一緒に教会に行くようになり、夫も変えられてしまいました。その後、二人の子供も教会に行くようになったとか。

　いつの間にか、常にいがみ合っていた家庭に、笑いといたわりの言葉が聞こえるようになりました。

　この変化は、まずお母さんが「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。」（聖書　ヨハネの福音書3章16節）という、まことの神の愛を知ったときから始まったのです。