『つれづれの歌』(自己流)

はじめに   

セッション1☆☆☆『つれづれの歌』(平成22年11月~平成27年10月)

平成22(2010)年10月記
今まで短歌というものには一切興味はありませんでした。きっかけは、若山牧水の歌のなかに酒を詠んだものがあり、内容は自分にも思い当たることで理解できました。如何にして的確な言葉を選び表現できるのか関心を持ったのがこのページの開設の動機です。自分も日本人でしょうか万葉集の枕詞には意味が理解できませんが心に響くものがあります。
 写真を撮る動機は記録、思い出、感動した場面、景色など色々あると思います。それに加えて短歌を詠んだらその時の印象がさらに深まるかも。短歌を詠むには 紙と鉛筆があればでき、金のかからないのがよい。

平成22年11月 記

文語、口語、歴史的仮名遣い、現代仮名遣いなど文法などを気にしていると先に進みません。何はともあれ作ってみました。
。そのうちペンネームを決めたいと思っていますが、これが一番難しい?。とりあえず 雲上 茜舟(くものうえ せんしゅう)。他に 浮雲 茜舟とか空 雲舟(そら うんしゅう)を候補に。(雲にこだわる)。とりあえず渡邉正雲(しょううん)にします。現在の状況はまず慣れることで、日々の短歌を載せていきます。

平成23年11月 記

文語(歴史的かな使い)にもある程度慣れてきましたが、未だ迷う所が多い。一首づつ確実に文法に当たろうと思います。歌の評価の点では、自分には解かりません。ただ、今まで日記を書いたことの無い自分がこうして続けているのに我ながら関心しています。問題としては韻とか、歌の心とか、語彙の不足を自信で痛感しています。少しは万葉集とか、牧水以外の歌人の歌を分析してみようと思っています。気分転換に名前の呼び方を(しょううん)から(せいうん)に変えました。

平成23年11月現在・・・・・・渡邉 正雲(せいうん)

平成24(2012)年11月02日 記
ボチボチ自分の歌の評価、レベルを知りたくなりました。そこで静岡新聞の読者文芸の短歌の投稿を9月より始めました。(毎月二十日の締め切り、翌月最終の週の火曜日掲載。「特選」3首、「秀逸」5首「入選」10首といった感じで載せられる様です。)9月投稿の結果(10月30日掲載)は入選の7番目に載っていました。結構下位ですが、入選でとりあえずよしとするか。自分としては「特選」と引けをとらないと思うのですが、選考者に聞いてみたい。ちなみに選考者は道浦母都子です。私の歌風は 人麻呂と 赤人西行 啄木と牧水の歌 少し見習はむ です。万葉集、古今集の歌をかいつまみ、古の日本の心を学んでみようと、こちらも続けて行きます。山歩きの間に。

平成25年11月04日 記
静岡新聞の読者文芸の短歌投稿は続けてきましたが、昨年の12月の特選以降全て空振り。自分としてはそれなりにスキルアップを計ってきたつもりですが、この一年の歌に目を通すと何も進展が無いのが解かる。歌の真似事を始めて三年が過ぎ、ツイッターもどきから抜け出し、真剣に歌を読もう。
近代短歌の歌人として今年一年を折口信夫、斎藤茂吉、北原白秋 今は新古今和歌集に目を通していますが、歌とは何か疑問も生まれ迷うことが多く、来年は自分の歌の動機の基本に戻らねばと思います。

利休に学ぶ「守破離」肝に銘じて
規矩(きく)作法 守り尽くし破るとも離るるとてももとを忘るな
稽古とは一より習い十を知り、十よりかえるもとのその一

以下に最近の心境を歌に

短歌とは 疑問抱きて 知を求め 求むるほどに 惑ひは増さる
短歌とは あらゆる思ひの 心もち調べに託す 言の葉捜しか
蝉鳴くは この世あの世の あはひらし 歌こそあはひ 夢とうつつの
折口は かなしさびしの その先をかそけさひそけさ 寂寥(せきりょう)を詠む

平成26年12月30日 記
静岡新聞の短歌投稿の今年の結果は入選1首のみ。歌は日々の歌の積み重ねがあって、それが詠み人の表現になって行くものであるから所詮1首で表現することに無理がある。結果は気にしない事にして、問題は自分の歌の方向性をより鮮明に見出すことだろう。自然を詠う叙景歌、ふと思い当る人の機微の心模様、生きとし生けるものの楽しさと、苦しさと、やるせなさなどや、生病老死の宿命を詠っていこう。基本に帰り、調べとか、「たけ」とかを意識して、「心」の在る歌を詠もう。現実に即した歌が良いのかも。
諸々の新聞の短歌に意識して目を通すようにしてきたが、未だに理解不足の感がある。自分の感性を疑うが、現代短歌と自分のそれとは意識の対象に違いがあるのかも。
はや4年が過ぎ、新たな短歌のページにしようかとも思うが、こんな調子だからこのまま来年も継続していきます。

平成24年10月 次々と綿毛は夕日に向かひ舞ふ天城の精かしろばんばかな
平成24年10月  秋の蝶 交尾の目立つ この時期の蝉の抜け殻 寂しく思ほゆ
平成26年 4月  桜咲く 香貫の山も 幾年か 吉野は西行 我はこの山
26年12月 夕間暮れ朔旦冬至の日が陰る黄花の咲けり暗き玄関


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インデックス

沼津悠々

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日付 内容
平成22年8月 スイカ栽培
平成22年10月 タバコ値上げ 秋の夜空
平成22年11月01日 今は亡き盆栽の松
平成22年11月03日 葡萄の木
平成22年11月06日 薔薇
平成22年11月09日 香貫山
平成22年11月10日 位牌岳 つるべ落としの滝
平成22年11月17日 沼津アルプス
平成22年11月19日 老を見る
平成22年11月22日 千本浜
平成22年11月23日 富士
平成22年11月28日 紅葉(修善寺)
平成22年11月29日 紅葉(香貫山)
平成22年11月30日 紅葉(少年自然の家)
平成22年12月03日 庭の木-錦木
平成22年12月05日 庭の木-ピラカンサ
平成22年12月07日 庭の木 紅葉-十二単衣(じゅうにひとえ)
平成22年12月10日 日常
平成22年12月12日 庭の木-山茶花& 其の他
平成22年12月15日
平成22年12月20日 動物-猿
平成22年12月26日 平成22年の年末
平成23年01月03日 三が日
平成23年01月04日
平成23年01月08日 寒の入り 家庭菜園
平成23年01月11日 香貫山
平成23年01月12日 伊達直人
平成23年01月16日 久能山 ガンダム
平成23年01月22日 もののふの里 葛山 影ヶ島渓谷
平成23年01月28日 日常
平成23年02月03日 節分(立春)
平成23年02月04日 柿田川
平成23年02月08日 五竜の滝
平成23年02月10日 大中寺の梅園
平成23年02月16日 梅-大仁、来宮神社
平成23年02月18日
平成23年02月22日 梅-富士市、岩本山公園
平成23年02月28日 桜-河津桜
平成23年03月03日 ひな祭り
平成23年03月04日 寒の戻り
平成23年03月06日 毎日マラソン
平成23年03月11日 東日本大震災
平成23年03月21日 春分の日
平成23年03月23日 計画停電
平成23年03月28日 日常
平成23年04月01日 夜空
平成23年04月02日 桜-蛇松線跡
平成23年04月03日 桜-香貫山
平成23年04月03日 花-花の色
平成23年04月04日 桜-門池
平成23年04月05日 桜-愛鷹公園
平成23年04月10日 桜-三嶋大社
平成23年04月16日 桜-松崎
平成23年04月25日 田中 好子
平成23年04月27日 庭に咲く花
平成23年04月29日 諸々
平成23年05月05日 初夏の薔薇
平成23年05月15日 千本浜
平成23年05月18日 花の香り-薔薇、ミカン
平成23年05月21日 日常
平成23年05月25日 我が家のウサギ
平成23年05月29日 子猫
平成23年06月03日 天城-踊り子歩道、土肥温泉
平成23年06月15日 アジサイ
平成23年06月16日 夏椿
平成23年06月20日 庭の木
平成23年06月22日 アジサイ-下田公園
平成23年06月30日 日常
平成23年07月02日 日常
平成23年07月03日 三島-桜川
平成23年07月10日 家庭菜園
平成23年07月15日 盆-猛暑
平成23年07月21日 大和撫子 世界一
平成23年07月23日 日常
平成23年07月29日 庭(夏野菜、瓜、葡萄)
平成23年07月30日 戻り梅雨
平成23年08月02日 天城越え-踊子歩道
平成23年08月08日 日常
平成23年08月15日 香貫山-その他
平成23年08月23日 晩夏
平成23年08月28日 天城山ハイキング-八丁池歩道
平成23年09月03日 日常 蝉が泣く
平成23年09月07日 河津 七滝
平成23年09月07日 西伊豆スカイライン
平成23年09月13日 中秋の月 其の他
平成23年09月20日 愛鷹山
平成23年09月27日 日常
平成23年10月02日 初秋
平成23年10月08日 越前岳
平成23年10月11日 日常
平成23年10月13日 愛鷹山道
平成23年10月20日 秋の日
平成23年10月25日 金冠山
平成23年11月01日 山中城跡
平成23年11月03日 世界人口70億人
平成23年11月07日 御幸歩道を歩く
平成23年11月13日 達磨山 御浜岬
平成23年11月17日 日常
平成23年11月19日 愛鷹山塊
平成23年11月24日 天城-踊子歩道-の紅葉
平成23年11月25日 愛鷹山塊 黒岳ほか
平成23年12月01日 紅葉-少年自然の家、香貫山
平成23年12月03日
平成23年12月06日 日常
平成23年12月07日 紅葉-熱海梅園
平成23年12月12日 高齢者いじめ
平成23年12月13日 黒岳からの富士
平成23年12月15日 日常-アロエと南天
平成23年12月18日 ダヴィンチ展、ちびまるこ
平成23年12月22日 冬至
平成23年12月24日 懐かしの歌
平成23年12月29日 師走暮れ
平成24年01月04日 三が日
平成24年01月05日
平成24年01月07日 愛鷹山-一ぷく峠
平成24年01月11日 鏡開き
平成24年01月17日 日常
平成24年01月18日 門池
平成24年01月20日
平成24年01月21日 大寒
平成24年01月24日 日本迷走
平成24年01月29日 門池-節分
平成24年02月03日 節分
平成24年02月07日 さった峠
平成24年02月10日 日常
平成24年02月14日 梅-春雨
平成24年02月17日 空しき日
平成24年02月19日 桜草
平成24年02月22日 春遅し
平成24年02月24日 遅し梅咲く
平成24年02月28日 早春の沼津アルプス
平成24年03月03日 ひな祭り
平成24年03月05日 山部赤人の歌碑
平成24年03月06日 啓蟄ほか
平成24年03月11日 東日本大震災 一年
平成24年03月14日 日常
平成24年03月18日 お彼岸
平成24年03月25日 彼岸過ぎ
平成24年04月03日 愛鷹山塊 鋸岳踏破
平成24年04月04日 西伊豆の桜
平成24年04月05日 桜其の他-香貫山
平成24年04月08日 庭-卯月
平成24年04月09日 桜-愛鷹公園
平成24年04月10日 桜-香貫山
平成24年04月15日 新東名
平成24年04月16日 香貫山-桜葉桜
平成24年04月17日 門池-葉桜
平成24年04月21日 春を見送る
平成24年04月25日 季節は初夏に
平成24年05月03日 皐月入り
平成24年05月05日 こどもの日
平成24年05月06日 皐月の嵐
平成24年05月09日 庭-皐月の庭
平成24年05月10日 退屈な日
平成24年05月13日 母の日
平成24年05月18日 庭-金魚草ほか
平成24年05月21日 金冠日食
平成24年05月22日 歯痛
平成24年05月28日 愛鷹ツツジ
平成24年05月29日 日常
平成24年06月05日 水無月に入る
平成24年06月13日 ミミズのたわごと
平成24年06月17日 天城湯ヶ島 湯道
平成24年06月20日 庭-台風4号
平成24年06月22日 健康を考える
平成24年06月26日 蛍のひかり
平成24年07月01日 箱根 紫陽花
平成24年07月02日
平成24年07月07日 七夕に思う
平成24年07月09日 梅雨の晴間
平成24年07月10日 伊豆山稜線 仁科~つげ峠
平成24年07月16日 盆其の他
平成24年07月23日 大暑その他
平成24年07月27日 日本サッカー出だし良し
平成24年07月28日 天城シャクナゲコースを歩く
平成24年08月03日 オリンピック観戦
平成24年08月05日
平成24年08月10日 日常
平成24年08月15日 67回終戦記念日
平成24年08月20日 天城 皮子平を歩く
平成24年08月25日 処暑の夜空他
平成24年09月02日 秋の蝶
平成24年09月04日 パラリンピック
平成24年09月06日 初秋かな
平成24年09月07日 楽寿園、源兵衛川
平成24年09月10日 白露過ぎ
平成24年09月13日 愛鷹山の大岳に
平成24年09月17日 虹が出る 他
平成24年09月20日 彼岸入り
平成24年09月26日 9月の終わり
平成24年09月30日 中秋の名月
平成24年10月02日 神無月入る
平成24年10月08日 体育の日
平成24年10月13日 金時山
平成24年10月20日 秋の日
平成24年10月24日 しがらみ
平成24年10月25日 三蓋山(みかさやま)
平成24年10月30日 ゆきずり
平成24年11月01日 忍野八海、河口湖の紅葉
平成24年11月05日 結婚記念日
平成24年11月13日 箱根神社
平成24年11月18日 水漏れ
平成24年11月19日 楽寿園の菊祭り
平成24年11月25日 娘と山に
平成24年12月02日 まほろば
平成24年12月06日 師走入る
平成24年12月10日 朝焼け
平成24年12月14日 初冬の山と流星を
平成24年12月17日 性、忠犬、選挙
平成24年12月19日 日常
平成24年12月24日 須津川の沢登り、クリスマスイブ
平成24年12月27日 悩み事
平成25年01月04日 腰痛の新年
平成25年01月07日 初詣
平成25年01月15日 成人式は大雪に
平成25年01月16日 秋田の冬(25年程前の回想)
平成25年01月17日 書道しよう
平成25年01月19日 梅が咲く
平成25年01月22日 大鵬逝く
平成25年01月26日 公報放送
平成25年01月30日 寒月や
平成25年02月02日 家うさぎ
平成25年02月03日 恵方巻き
平成25年02月04日 立春は雨
平成25年02月08日 如月の海
平成25年02月10日 熱海の観梅
平成25年02月11日 白隠の里
平成25年02月14日 バレンタイン
平成25年02月18日 雨水ほか
平成25年02月23日 富士山の日
平成25年02月28日 確定申告
平成25年03月02日 旅立ち
平成25年03月05日 啓蟄
平成25年03月09日 春霞
平成25年03月11日 震災二年
平成25年03月12日 春の大瀬崎
平成25年03月17日 春彼岸
平成25年03月19日 桜の開花
平成25年03月22日 春の庭
平成25年03月24日 桜咲く
平成25年03月29日 花散る香貫山
平成25年04月03日 卯月の嵐
平成25年04月05日 卯月の愛鷹山
平成25年04月09日 春の嵐の後
平成25年04月10日 脅威の時
平成25年04月11日 マメ桜
平成25年04月17日 蛙は蛙(5首)
平成25年04月18日 晩春の香貫山
平成25年04月23日 穀雨に入る
平成25年04月26日 春の薔薇咲く
平成25年04月29日 ツバメ舞う
平成25年05月01日 皐月入る
平成25年05月05日 愛鷹山を歩く
平成25年05月07日 五月の雷
平成25年05月08日 亡父の歌
平成25年05月12日 母の日
平成25年05月18日 一腹峠のツツジ花
平成25年05月23日 箱のツツジほか
平成25年05月25日 アマリリスほか
平成25年05月30日 梅雨入り
平成25年06月02日 アブラムシとスズメバチ
平成25年06月07日 雑の歌
平成25年06月09日 梅雨の晴間
平成25年06月16日 父の日
平成25年06月23日  富士山世界遺産登録
平成25年06月26日 水無月の庭
平成25年06月29日 夏が来た
平成25年07月01日 いらつく日
平成25年07月05日 誕生日に娘 愛犬と来る
平成25年07月07日 七夕の蜘蛛
平成25年07月09日 猛暑なり
平成25年07月13日 盆の入り
平成25年07月15日 蝉の羽化
平成25年07月20日 パソコンを買う
平成25年07月23日 大暑
平成25年07月28日 夏祭り(花火大会)
平成25年08月01日 蝉が鳴く
平成25年08月06日 原爆忌に思う
平成25年08月09日 猛暑の山歩き
平成25年08月15日 終戦記念に思う
平成25年08月17日 秋の気配が
平成25年08月21日 日常
平成25年08月25日 夏が去る
平成25年09月02日 早くも九月
平成25年09月08日 風たちぬ
平成25年09月09日 初秋の香貫山
平成25年09月11日 9.11 この日の感傷
平成25年09月14日 宇宙が身近に
平成25年09月19日 十五夜其の他
平成25年09月21日 箱根の神山歩
平成25年09月25日 大蛙
平成25年09月30日 秋模様
平成25年10月03日 虫は働く兎は食べる
平成25年10月08日 老と函南の原生林
平成25年10月12日 秋の徒然
平成25年10月14日 沼津アルプスを行く
平成25年10月16日 大風26号
平成25年10月22日 諸々の秋
平成25年10月31日 野球の心
平成25年11月04日 はや立冬
平成25年11月14日 箱根の秋
平成25年11月18日 秋の感傷
平成25年11月22日 たわいなき事
平成25年12月01日 快晴の愛鷹山を歩く
平成25年12月05日 腹の立つ事
平成25年12月09日 日本の行方波高し
平成25年12月16日 はかなさ思う日
平成25年12月21日 屋根に登る
平成25年12月27日 師走も暮れて
平成26年01月01日 元旦に思う
 平成26年01月10日 旅路の誘惑
 平成26年01月18日  のどかな冬日
 平成26年01月21日 ムクドリと野良猫
 平成26年01月23日 ノロウイルス
 平成26年01月26日 寒の中休み
 平成26年02月06日  干した門池
 平成26年02月08日  雪が降る
 平成26年02月14日  ソチの明暗
 平成26年02月18日 大仁神社の観梅
 平成26年02月19日  雨水
 平成26年02月25日 山に残雪
 平成26年02月26日 パソコンの進化は続く
 平成26年03月02日  町内の親睦会
 平成26年03月11日 東日本大震災もはや三年
 平成26年03月16日 春の香り 
 平成26年03月19日 水森かおりコンサート
 平成26年03月25日 守山史跡
 平成26年03月31日 春の庭
 平成26年04月01日  香貫山の桜
 平成26年04月05日  花冷え
 平成26年04月09日  桜の時期
 平成26年04月15日  花見それぞれ
 平成26年04月20日 春花移ろう
 平成26年04月25日 足柄峠
 平成26年04月30日 卯月が終わる 
 平成26年05月01日  五月晴れ
 平成26年05月06日 発端丈山
 平成26年05月08日 バラの日
 平成26年05月11日 母の日
 平成26年05月18日 愛鷹つつじ
 平成26年05月24日 父母の法要
 平成26年05月27日 苺が実る
 平成26年05月31日 天城のシャクナゲ
 平成26年06月05日  我が家のウサギどこか変
 平成26年06月18日  日本の行方
 平成26年06月22日  新聞の読み方
 平成26年06月25日 カメラ壊され 
 平成26年06月27日 空梅雨かも
 平成26年07月02日 立葵
 平成26年07月05日 捜し物
 平成26年07月11日 腹こわす
 平成26年07月18日  梅雨明けか
 平成26年07月23日 車の入れ替え
 平成26年07月31日  猛暑日に思う
 平成26年08月03日  朝焼けの空は青空
 平成26年08月12日  野分去るも
 平成26年08月18日 夏休みなし
 平成26年08月23日 知らぬ間に月日は流れ
 平成26年08月29日  夏去りぬ
 平成26年08月31日 久々の冨士
 平成26年09月05日 世の中狂う
 平成26年09月10日 スーパームーン
 平成26年09月18日  朝晩寒し
 平成26年09月21日 彼岸の朝の美し
 平成26年09月27日 予想できない時
 平成26年09月28日 うさぎのいびき 
 平成26年10月04日 生き物語
 平成26年10月09日 月蝕の朝
 平成26年10月15日 野分去り
 平成26年10月22日 秋時雨
 平成26年10月27日 腹の立つ日
 平成26年10月28日 紅葉未だか香貫山
 平成26年11月03日  文化の日
 平成26年11月09日 立冬の秋
 平成26年11月19日  晩秋のメモ
 平成26年11月23日 尊厳死とか安楽死
 平成26年11月26日  時雨の日
 平成26年11月27日 紅葉の香貫山
 平成26年12月02日  愛鷹山は冬枯れ
 平成26年12月05日 気になる言の葉
 平成26年12月08日 十国峠 
 平成26年12月15日  選挙の結果
 平成26年12月22日 朔旦冬至
 平成26年12月24日 吾亦紅 
 平成26年12月28日 千本浜の師走 
 平成27年01月02日  三島大社に初詣
 平成27年01月07日 鎌倉を歩く
 平成27年01月13日  香貫山の初登
 平成27年01月20日 初めての対面石 頼朝、義経
 平成27年01月23日  睦月の変
 平成27年02月01日  ヒヨドリ
 平成27年02月03日  鬼は外
 平成27年02月07日  はや余寒
 平成27年02月14日 義理チョコ
 平成27年02月18日 少しづづ春
 平成27年02月24日  なごめる観梅
 平成27年02月28日 如月終わり 
 平成27年03月04日  ひな祭り
 平成27年03月08日 久々の居酒屋
 平成27年03月11日 震災も早四年
 平成27年03月15日  奥沼津アルプス
 平成27年03月22日  春彼岸
 平成27年03月25日 春の足音
 平成27年04月02日 身延の桜 
 平成27年04月03日 香貫の桜
 平成27年04月13日 桜散りけり
 平成27年04月16日 菜種梅雨
 平成27年04月19日 久々に飲む
 平成27年04月24日 新時代かも
 平成27年04月26日 冨士五合目
 平成27年05月01日 鎌倉を歩く
 平成27年05月06日 薔薇が咲く
 平成27年05月15日  平安法
 平成27年05月17日 眠たくて
 平成27年05月21日 雷雨の後の愛鷹山
 平成27年5月25日 位牌岳
 平成27年06月02日 梅雨近し 
 平成27年06月07日 解体工事
 平成27年06月12日 不気味な気配
 平成27年06月16日  梅雨空眺め
 平成27年06月25日  函南仏の美術館
 平成27年06月30日 河津の平安の仏像展示ほか 
 平成27年07月02日 なでしこオウンゴール
 平成27年07月06日  なでしこ如何に
 平成27年07月13日 盆の入り
 平成27年07月21日  我が家のウサギのケチャが逝く
 平成27年07月31日  真夏日が続く
 平成27年08月06日  猛暑が続く原爆忌
 平成27年08月10日 熱闘甲子園
 平成27年08月11日  灼熱の庭
 平成27年08月16日 注意散漫
 平成27年08月25日  処暑に入る
 平成27年08月31日 葉月が終わる 
 平成27年09月06日 天気が荒れる 
 平成27年09月14日 涙腺緩む 
 平成27年09月16日 彼岸も近い 
 平成27年09月22日 毛無山
 平成27年09月24日 彼岸の庭 
 平成27年10月01日  スマフォを使う 『つれづれの歌』 終り
 平成27年10月04日  富士山麓を歩く
 平成27年10月07日  ノーベル賞の発表
 平成27年10月31日 歌も五年の一区切り

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亡父(渡邉正衞)の残した歌

(平成15年9月25日)亡くなった後に障子紙に書かれた歌が出てきた。一部敗れて読めない部分があるが思い出として載せておく。他に無いかなと探してみたがなかった。

平成7年12月

さざんかは咲きほころびてま白なる
寒さにたえて春を呼ぶ花
陽だまりに雀の親子餌をはみ
枝から枝へ春を楽しむ
年の瀬に子よりとどきし祝い酒
飲明かしてぞ春を楽しむ

五十二年?(読めず)秋

1990年(平成1年ごろか)

かしこくも思へば遠く三十余年
紅葉に映る多摩の静けさ
高尾山吾子と会えたうれしさに
紅葉の下地手をとりてゆく
たかを山妻と手をとりいただきに来て
紅葉に映る多摩の山なみ
吾娘三十年青春に入る
??衿をただしよき日迎える
愛孫娘二十年??衿を正し青春を迎う
正七日御魂しずまる
朝ぼらけ富士衿を正して笠をかしげる
金木犀香りただよう田舎みち
実りゆたかな秋の夕映え
ふくいくと香りゆたかに法のみち
一年のおもひ願成寺
菊の花香りゆたかにほほ笑むは
一年のあせ今ぞ楽しき
手をとりて幾山河を越て来る
泣き笑いして今日の良き日ぞ
うきことを妻と手をとり五十の路
孫とむつみて喜寿を迎える

5年越しに、初めて庭でスイカ収穫

平成22年8月某日  5年間苗を一本購入しては庭に植えていましたが、今年初めてスイカができました。

おおスイカ やっと実が付く この庭で
人目気にせず ぐんぐん育て
スイカ割る うれしくもあり 不安あり
真っ赤に熟れて おもはず笑みが
携帯の 待ち受け画面 変えやうか
冬になっても 自作のスイカ

平成22年10月より、タバコの大幅値上げにつき

平成22年10月某日 平成22年10月より、タバコの大幅値上げにつき

タバコ絶つ やはり変更 減らさうか
急にやめたら 体を壊す
喫煙所 うれしい文字が 飛び込んで
忘れかけてた この胸騒ぎ
やめやうか これが最後に 煙ゆれ
この間の時間 何で補う

  秋の夜空をみつめて

平成22年10月某日 10月には入って真夜中の星空を見上げて

秋の夜の 月は樹の間に 見え隠れ
オリオン星は 天空を舞ふ
秋の夜は 虫の音も良し しんしんと
星のまばたく ささやきも良し

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平成22年11月

1日 題 今は亡き盆栽の松

五葉松 黒松いずこ 錦松
己の無知で 全て枯らした

半世紀 家を見守る 盆栽の
黒松枯れた 地に下ろしすぐ

徒然に 手入れ楽しみ 枯れし松
今はなき松 なき松恋し


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6日 題 薔薇

いきいきと 空に向かって 咲き誇る
白薔薇眩し 白薔薇悲し
赤き薔薇 我に似合はぬ 色なれど
咲かせてみたい 真っ赤な薔薇を
薔薇の棘 何から守る 棘なのか
解からずもいで 鼻先つけた
いさなとり 海の夕日に 行く船の 
ゆっくりと咲く 秋薔薇の咲く

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沼津近郊の山

9日 題 香貫山

香貫山 北より富士で 箱根山
後ろが伊豆で 西駿河湾

年配の 人と行きかう 香貫山
ただ黙々と ただぶらぶらと

香貫山 婦人が二人 傘さして
ダイエットかな 夏の坂道
香貫山 色なすモミジ 山装ふ
色を添えるは ツワブキの花

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10日 位牌岳 つるべ落としの滝

位牌岳 千と五百の 高さあり
誰を弔ふ 位牌岳とは
あしひきの 山登りとは へんなもの
終ればすぐに つらさ忘れる
新緑の 息吹恋しや 位牌岳
汗も忘れて 山頂に立つ

位牌岳 急なのぼりと 岩の道
足場気にして 道迷うかな

晩秋の つるべ落としに 陽が陰る
「つるべ落としの滝」の陽陰る

枯果てし つるべ落としの 滝の水
沢蟹一匹 ひそむ岩肌

以外にも 水しぶき上げ 滝の水
誰が落した 「つるべ落とし」を
夏の日の 「つるべ落としの滝」に来て
我慢できずに 水浴びをする

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17日 沼津アルプス

あちこちに アルプスと言う 山あるが
沼津アルプス めったに聞かず
小山でも 沼津アルプス 五連山
重なる山々 朝靄の中
あなどるな 里山小山 きつい山
ロープ伝って 急坂登る
鷲図山 沼津アルプス 最高峰
はるか遠くに 狩野川くねる

人は言う 森は癒しの 力あり
沼津アルプス 息切れ登る

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19日 老を見る

平成22年11月18日隣組の葬儀のときに

秋晴れに 年寄り足曳き 散歩かな
とぼとぼ歩く 影引き摺って
今日もまた 白の介護車 迎え来て
向かいの爺さん 元気におでかけ
あの世への 順番待ってる 人の言う
あの世も混んで 待ちぼうけです
八十歳かな 残りの人生 始めます
そんな人あり まだまだ若い
年寄りの 話のねたは お葬式
何処の葬儀社 どんだけ安い
日に向かい 自転車すいすい お婆さん
今も美人の 面影すこし
声をあげ 隣の爺さん ベランダで
屈伸運動 本人まじめ
夕日なく 暮れる薄空 白き月
我に返るは 五時のチャイムか

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22日 千本浜

千本の 松にとけこみ 静かなリ
井上靖と 牧水の歌碑
千本の 木漏れ日射して 静かなり
何か感じる 老木の節
千本浜 波打ち際に わが子らの
むかしむかしの はしゃぐ声する
娘らが 富士に向かって 万歳を
十年前の 暮れのひととき
今は亡き 米寿の父を 千本に
小春日の富士 微笑んでをり
あかねぐも 暗き海原 日が沈む
いま駿河湾 眠りぞ入る

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23日 題 富士

箱根より かなたの富士は 正面に
ススキこがねに 富士のいろなし
朝焼けの 真白き富士は 黄金色
いぶす雲海 てかる山頂
若き頃 富士に行ったと 母自慢
着物と草鞋の 古びた写真
富士登山 はるか昔の 記憶あり
寒さしのぎに 飲んだウイスキー
富士山は うつろひやすし 予期もせず
富士顔出せば 得した気分 

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28日 題 紅葉(修善寺)

平成22年11月24日 修善寺に紅葉狩り

修禅寺の 山門のもみじ 日に映えて
子犬と遊ぶ 妻はこどもに
まっすぐに 子宝の杉 二本杉
日枝神社の 有難きかな
回遊の 池や滝あり 紅葉なす
修禅寺庭園 第一園か
桂川 流れに映る 紅葉は
美しすぎて おさまりつかず
修禅寺の 色なす紅葉の うつくしく
弘法大師の すべてが造形
 

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これより歴史的仮名遣い

29日 題 紅葉(香貫山)

香貫山西風吹けば肌寒し
木の葉舞ひ散り 秋の去り行く
木の間より 霊峰富士は 姿みせ
枝に残る葉 散ゆくもみじ
香貫山 色なす紅葉は 目立たぬが
控へる富士は それを補ふ
木の間より 沼津アルプス のぞき見る
色なす山に 紅さすもみじ

30 題 紅葉(少年自然の家)

せせらぎに 枯れ葉舞ひ落ち 水の音
落ち葉踏む音 寂しく聞こゆ
競馬場 子供のころは さう呼びし
思ひで紅葉 今の紅葉に
晩秋の 陽だまりの中 ふかふかの
落ち葉踏みつつ ブラブラ歩く
色をなす ブナナラカエデ もみじ葉の
朱より緑へ 変る錦か

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平成22年12月

3日 題 庭の木-錦木

庭の木の 黄色や赤の 枯れ葉舞ふ
錦(にしき)いろどる 下草の上
錦木の春は小花の 白花が
秋に赤き実 小鳥が食べる
秋の空 錦木の葉の 茜色
やはりこれなり この木の名前
錦木は 枝に奇妙な 翼持つ
ごつごつ枝に 小さな実なる

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5日 題 庭の木-ピラカンサ

ピラカンサ 枝がすぐ伸び ボサボサに
手に刺さして いやいや剪定
ピラカンサ 初夏は一面 白花が
秋は柿色 冬の実赤く 
あらたまの 今年も終りか ヒヨドリが
真赤に熟れた 実を食べつくす
ピラカンサ ヒヨドリ実を食べ 糞落とす
糞に種あり 万両育つ
ピラカンサ 枝一面を 実が覆ふ
根元に赤き マンリョウ実る

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7日 題 庭の木 紅葉-十二単衣(じゅうにひとえ)

このもみじ 十二単衣と 呼ばれるが
みやびの世界 秋に納得
あらたまの 春には淡き みどり葉も
秋の黄色の 色気きになる
このもみじ 亡き兄植ゑし 形見なり
三七回忌 寺より通知
このもみじ 兄が手に入れ 幾年か
元木は朽ちて ひこばえ育つ
あらたまの もみじは散りて 春を待つ
我は何待つ 問へど語れず

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10日 題 日常

ベランダで タバコを吸へば 夕暮れの
灯火(ともしび)の曲 寂しく聞こゆ 
すなおなり 映画の後で 夕食か
館内で鳴る 空腹の音

サツマイモ くわへて歌詠む 秋の夜は
胸痛くなる 胸につかへて

ゆふやみに 黄色に光る 点二つ
黒猫の目が ずっと我見る
晩御飯 妻は今日も 遅いかな
ドア開く音 腹すかし待つ
政治とは 国民の為 国の為
何を血迷ふ 派閥抗争

半月と かすかな雲が 淡き白
東の空に 青空に浮く

豆腐屋の 旗たて行商 ラッパの音
寒中の夕 淋しく響く

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12日 題 庭の木-山茶花& 其の他

年の暮れ サザンカにほん 寄せ合ひて
紅白の花 つつましく咲く
サザンカの 花は椿か 薔薇に似て
梅の咲くまで 少しづつ咲く
ぬばたまの 夜に夕顔 闇に咲く
浮き立つ白花 悩ましきかな
夕顔の ツルとサザンカ 絡まりて
枯れ蔓と種 山茶花の花
陽を浴びて 庭を彩る サザンカの
固き蕾と 散る花侘し
ミカンの木 長女が生まれた とき植ゑて
実を付け出して はや二十年
つくづくと 色づくミカン 前にして
色を楽しむ 時を楽しむ

金柑は 実が膨らみて 美味しさう
甘き皮食べ 種を噴出す  

キンカンの 樹形を丸く 剪定し
実は甘露煮か キンカン酒かな
冬に入り 葉の散りし木々 まるはだか
衣装を剥いだ 踊り子の様 

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15日 題 星

明けの四時 夜空に星が 輝いて
流れる矢視る ふたご座流星

流星を 一目見やうと 天仰ぎ
首痛くなる 三個視て止め

明け方の 東の空に 金星か
探査あかつき ほんとに其処へ

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20日 題 動物-猿

福知山 ウリ坊とサル 微笑まし
ウリはサル乗せ ことこと歩む
福知山 ウリ坊とサル 母恋し
みなしごどをし いたはり添ひ寝
福知山 サルとウリ坊 ロデオする
さらにをかしや サルの向き逆
かみつき猿 つひに御用に 悪げなき
そのまなざしは 幼児の如し

人を噛む 世間騒がす 猿なれど
遊び止められ 今檻の中

かみつき猿 命拾ひの 名はラッキー
見物人に ストレス溜まる 

平成23年1月25日 脱走したラッキー丸一日で御用に

以外なり 一日だけの 逃避行
赤き朝日を 猿も見たかも

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26日 題 年末

年の瀬に 咲く梅二輪 寒風に
枯れ葉残して つぼみ膨らむ

年賀状 欠礼見ながら 宛名書く
年々減るは 人のつながり
年賀状 毎年来れば 出してるが
つながり忘れ とりあへず出す
年賀状 新たな人に 出すときの
少しうれしく 増やせたらよし
忘年会 若き頃なら 毎日が
今は家族で たまに飲み会
懐かしき 年末年始の 長休み
今はパートで 正月は無し

若き頃 家族総出で 餅つきを
杵臼はなし 思ひ出残る

年の暮れ あれもこれもと せかされる
妻のいやみを 聞く一日ぞ

年末は 海外旅行 無理として
正月留守して 近場の温泉 

忍び寄る 無縁社会と 貧困化
一人旅立つ 孤独の人よ

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平成23年 1月 

3日 題 三が日

しろたへの 富士は真白の 衣着て
梅の花咲き 新春祝ふ
あらたまの 年あらたまり 酒を飲む
梅は咲いたか カナリアが鳴く
預かりし カナリアの名は さっちゃん
わが頭のり ぴーぴーと鳴く
酒を注ぎ 一年の計 あれこれと
あれこれ思ひ とりあへず寝る
新春の 娘のミニピン 小型犬
とことこ遊び すやすやと寝る
今風の 夫婦は犬飼ふ ブログする
わが子のように 着せ替え躾け
初春や 犬は慰め 孫はなし
犬は悟るか おのれの役割

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4日 題 梅-庭の梅

新春の 庭の梅ノ木 一分咲き
紅白の梅 蕾膨らむ
初春の 白梅の花 清楚なり
日を浴びて咲く ポツリポツリ咲く
寒の入り 白梅が咲く 庭の隅
寒風に揺れ 枝しがみつき
盆栽の 弱りし梅ノ木 地に下ろし
何年経つか 我が背を越える
年明けて 寒風に咲く 梅の花
桜咲くまで 春はもうすぐ
紅梅の 花は蕾か 咲き始め
ぽっと色づく 紅さすやうに
庭の梅 素人の我 手を入れる
枝ぶりは別 花咲き実る 
初春や 梅花の前で 春を撮る
娘らの春 家族の春を

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8日 題 寒の入り 家庭菜園

寒の入り 道路の氷 朝日浴び
又猿出でて 我が車見送る

寒の入り ニンジンの葉の 寝そべりは
寒さにまけか 寒さに耐へよ

寒の入り 間引きしニンジン まだ小粒
ウサギかじって 途中でやめた
寒の入り ほうれん草に 一人笑む
市販ものに 色艶負けず

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11日 題 香貫山

春の海 富士を背にして トンビ舞ふ
松風吹かず 波はさわさわ
年が明け 香貫山への 初登り
小春日和に 吐く息軽し
正月の 香貫の山は 静まりて
トンビ輪をかき ピーヒョロと鳴く
香貫山 富士の彼方の 幾山か
白き顔出す 南アルプス

初春の 香貫山より 駿河湾
孤の描く先 三保の松原

時すでに 二十歳の三倍 還暦か
登って行かう 二十歳の四倍
晩酌は 旬の野菜と 特上の
酒あり下山 足取り軽し

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12日 題 伊達直人

伊達直人 年の暮れから サンタなり
タイガーマスク ランドセル送る
伊達直人 同姓同名 急に増え
不幸な子らに 夢与えるか
弱きもの おのれを隠す マスクする
マスクの裏に 強き意志あり 

寄付行為 税金と別 善意の輪
話題消えても 続けたら良し

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16日 題 久能山 ガンダム

我思ふ いつでも行けるは まず行かず
初めて登る 近場の久能

久能山 海の彼方は 伊豆の山
海岸線は 石垣いちご

久能山 東照宮に 参拝し
家康の手の 小ささを知る
東照宮 思ったよりは 小ぶりなり
彫刻色彩 神業をみる
久々の 東静岡 駅回り
開発進み おもかげいずこ
ガンダムの 実物大を ながめつつ
お台場ラーメン 二杯完食

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22日 題 もののふの里 葛山 影ヶ島渓谷

もののふの 里といわれし 葛山(かずらやま)
仙年寺うら 城址が残る
葛山 曲輪(くるわ)横堀 探査する
堀より武者の 気配あるかも
葛山 高速道路の すぐ側に
いにしえ残す もののふの里
ひっそりと 葛山氏の 夢の跡
時空をこえて 東名の側
葛山 近くを流るる 渓谷は
景ヶ島といふ 奇景を残す
依京寺の 観音像は 空海が
西行の歌 手植ゑの松を
依京寺の 石仏多し 苔をおび
奇景見つめ 時を忘れる
奇石なる 景ヶ島の 屏風岩
屏風の姿 川面(かはも)に映る

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28日 題 日常

キンカンを くわえたヒヨドリ 電線に
口いっぱいに どうして食べる
壷入りの 高価な焼酎 栓を開け
喉焼けぬやう ちびりちびり飲む
我が庭の ほうれん草の 炒め物
かめばかむほど 甘き味する 
平成の 改革といふ 菅総理
日本の行方 問題あまた 
上品な 娘の作りし 昼飯は
我が腹満たず 後で餅食ふ
冬空に カツカツ鳴くは ジョウビタキ
静かな庭に カタカタ響く
青空に 飛行機雲が 空分かつ
北が富士山 南を伊豆に
寒波なり 普段に増して 山迫る
山肌透けて 寒さをこらす

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平成23年2月

3日 題 節分(立春)

立春の 朝日の富士は 傘をさし
小猿の親子 行く手横切る
立春の フロントガラスの 雪の花
朝日を浴びて光り輝く 
立春や 満開の梅 月明かり
 寒さ益々 春よこいこい
立春の 汗ばむ陽気の 春霞
心そはそは 春の訪れ
立春の 居間に日が入り ぽかぽかと
ウサギうたた寝 大あくびする
節分の 鬼は外の声 半分に
人目気にして 福はくるかな

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4日題 柿田川

柿田川 富士に降りたる 雨雪は
地下水となり ここに湧き出る
柿田川 湧水の釜 こんこんと
釜のふちには 水草揺れる
柿田川 岸辺にワサビか セリが生え
清流の中 ミシマバイカモ
柿田川 岸辺のセリの ゆらゆらと
サワサワ流れ キラキラひかる
柿田川 鮎やアマゴの 姿あり
春の日浴びて 群れなし踊る
柿田川 岸辺の木の枝 鳥が舞ふ
虫を掘り出し 飛び立つ鳥も
公園の 見つめ合う像 母と子の
永久(とわ)の絆の 永久の泉に

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8日 題 梅-五竜の滝

今はなき 五竜館といふ ホテルあり
富士の詠み歌 牧水の歌碑

いわばしる 滝は五流に 流れをり
五竜の滝は 雄滝雌滝に

五竜館 夢橋渡り 観梅を
吊り橋渡り 五竜の滝観
立春の 赤い夢橋 梅の花
見下ろす岸辺に 水鳥遊ぶ

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12日 題 梅-大中寺の梅園

すぐそこの この禅寺(ぜんでら)の 庭園を
探梅せずば 永久に知らずや

以前には 幼稚園あり 妻通ふ
半世紀過ぎ 妻の見梅

この寺に 御用邸より 行啓(ぎょうけい)が
お手植ゑの梅 記念の石碑
梅が咲く 小さな小川の さらさらと
咲き誇るより つつましく咲く
梅園の 木々の剪定忘れたか
老木の梅 ボサボサと咲く

16日 題 梅-大仁神社

伊豆の国 大仁神社の 梅林は
里山の中 梅咲きそろふ
咲き誇る 梅ノ木の間に 城山が
狩野川はさみ 岩肌迫る
紅白の 神社の階段 脇の梅
空の青さに 負けずに咲けリ

 

16日 題 御神木 河津の来宮神社(杉桙別命すぎほこわけのみこと)の楠木

神社まえの楠木

神社前 クスの樹形の 奇抜さよ 
幹に洞窟 ゾウ住めるかも
ずんぐりと 口あけて立つ 楠木の
何がたのしや 万歳しており
見るほどに アニメの似合ふ 樹形なり
小人が住んで トトロたたずむ

楠の御神木

来宮の 巨大な楠木 仰ぎ見る
この御神木 神宿るなり 

生あるは いずれ朽ちるは 道理でも
この楠木の 朽ちるを知らず
人の世の 永久の生き方 楠に問ふ
永久の力を 貰へる気がして

 

20日題 庭

しらぬまに 庭の片隅 水仙の
淡き黄色の 一輪の花
桜草 小さな小花は 紫と
ピンクに咲けり 芝桜かな
キンカンに 小鳥潜みて 小枝ゆれ
ヒヨドリが来て 飛びだす目白

ベランダの 下の紅梅 花散るも
見下ろす枝先 蕾見つける

はつものの ニンジン抜くが こつぶなり
かじると甘み 噛むほどうまみ
ヒヨドリの 金柑食べるは よしとして
キャベツに穴を ざるで蓋する

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22日 題 梅-岩本山公園(富士市)

しろたへの 真白き富士が せまり来る
せくこころして 梅園急ぐ
今年こそ 岩本山より 富士を撮る
梅林遙か 霊峰の富士
眼前に 富士が八の字 裾広げ
紅白の梅 青空に咲く
梅園は 赤白ピンクと 咲き誇る
年寄りあまた 春を楽しむ 
富士に梅 手あたりしだい シャッターを
何処も見ごろの この瞬間を
富士に梅 あまたの人が カメラ向け
三脚担ぎ うろつく人も

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28日 題 河津桜 其の他

みごろなる 河津桜は 川に添ひ
濃い桃色の 花は満開
桜道 川岸並ぶ 店先は 
春の賑はひ 人が流れる
河津川 岸は黄色の 菜の花が
桜並木は 桃色に萌ゆ

早春の 河津桜と 菜の花の
黄色とピンクに 川岸塗られ

人の波 桜のアーチ ぶらぶらと
酒の誘惑 耐へ忍び行く

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平成23年 3月

3日 題 ひな祭り

娘らの 子供の頃の ひな祭り
段飾り出し 祝い事する
娘らの 子供の頃の ひな祭り
にぎやかな声 はしゃぐ声する
たらちねの 父母と一緒の ひな祭り
笑顔の姿 ひな壇の前
昨年は 屏風と親王 飾ったが
今年は如何する 話して終はる
ひな祭り ひな壇出すは 面倒で
親王模した 菓子袋二個

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4日 題 寒の戻

弥生なり 雨晴れ曇りの 春霞
霜柱たち 真冬に戻る
寒戻る 日向ぼっこを 縁側で
鳥の声聴き 煙草をふかす
寒戻る 小さな水仙 庭の隅
かたまり咲く花 あまりに小ばな
春寒し 紅葉の枝に ヒヨドリが
キンカン見つめ 動こうとせず
弥生なり 昨日の春日 今日は冬
木犀(モクセイ)の木に 新芽がのぞく

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6日 題 啓蟄-毎日マラソン

啓蟄や テレビにながれる こも外し
今日は素足で 春はもうそこ
啓蟄や 金柑獲って 庭仕事
腰痛くなり 土作り止め

天性か 毎日マラソン 優勝者
仕掛けどころは ロボットの様

マラソンは ペース配分 根性と
人それぞれの ペースかいま見
マラソンは 生きる縮図か 山登り
おのれのゴール 問う日となりき
人生は 山登りとか マラソンと
還暦過ぎて 短距離の如し

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11日~ 題 東北関東大震災

ゆさゆさと 家を揺るがす 立ち眩み
東北沖の 大地震なり
大津波 テレビに映る 光景は
車と家と 舟が流れる
ゆっくりと どろどろの水 町襲ふ
人の存在 すべて無視して 
大震災 神も仏も なかりけり
あるは助け合ふ 人の思ひか
地球には ほんの少しの 出来事か
何億年かの ほんのひとコマ
連日の 亡くなりし人 増えに増え
二万人余の 冥福を祈る
東北の 東北人の 我慢力
世に知らしめき 日本の誇りぞ
大震災 これはドラマか 夢であれ
はや幕おろし うつつにもどれ
寒戻り 計画停電 現実に
日本暗闇 震災の爪

このなまず 何に腹立て 暴れるか
人を飲み込み 日本を揺らす

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21日 題 春分の日

富士山の 山を揺るがす 地震にも
雪化粧して 何食わぬ様
かたまりて 新芽吹き出す 名はしらん
日に日に伸びる 競ひあふ様
墓石の 汚れ除きて 線香を
牡丹餅食べて 亡き人偲ぶ
香貫山 春の日浴びて 息上がり
久々の汗 桜まだかな

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23日 題 計画停電

明かりなし 計画停電 不便なり
油も電気も 節約のとき

原発の 連日報道 シーベルト
この時代でも 火消しは水か

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28日 題 日常 

鶯の 囀り高きが 姿なし
耳目を凝らせ 我も隠れむ
ひさかたの 春の陽浴びて 椿咲く
散りし花びら ぼたぼたと落つ
今を生く 生きてるだけで 幸せと
そんな気持ちを この頃思ふ

タバコ吸ふ タバコの害は シーベルト
数値化したら それなりに吸ふ

庭に咲く 名の知らぬ花 山野草
ムスカリはまだ オダマキ蕾
ポツポツと 庭に咲き出す 草花は
春の訪れ 待ち焦がれてた
震災の 弥生が終はる 梅ノ木に
実の赤子なり 葉は芽吹きたり

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平成23年4月

1日 夜空 

いつになく 夜空一面 星が降る
おぼろ月夜に 桜咲きけり
大震災 行方不明の あまたをり
老若男女 星になりけむ
ぬばたまの 夜の街ゆく 節電か
半世紀前の 夜に戻りぬ
ネオン消え 計画節電 これもよし
夜空の星の 輝ひてをり

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2日 題 桜 (蛇松線跡)

桜散る4月10日は兄の命日
桜の時期は母はふさぎこむ
母の大正六年小学校卒業(六友会)の時の記念の桜が蛇松線跡に植えられている

花の時期 亡母の辛き 姿あり 
春よ過ぎ去れ サクラ散れちれ
亡き母は 桜の花が 嫌と言ふ
六友会の 桜は別かも

3日 題 (花)花の色

庭に咲く 色とりどりの 花を見る
どの花見ても 色合ひ楽し
大輪も 小粒な花も 咲きそろふ
寄せ植ゑの花 一輪の花
花が咲く 朝に咲く花 昼の花
夕に咲く花 闇に咲く花
鉢植ゑの 水を欠かすは 命とり
手入れしただけ 良き花つける
どの花も 綺麗と思ふ 花の色
もって生まれし 花の命か
どの花も 花の色もつ 人の世も
花の色あり 美しくあれ
しこふして 咲かずに終る 花あれど
咲こふとおもふ そこに花あり
できるなら 枯れた花など 摘んでやる
実の付かぬ花 散る花あはれ
花は枯れ 人も枯れるも 一時の
命の光り ただ一時の

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3日 題 桜 (香貫山)

山桜 蕾膨らみ いざ咲かむ
年寄り多く 確かめて行く
香貫山 山肌白く 化粧して
桜咲らむ やっと見ごろか
桜咲く 三十歳で兄は逝く
香貫山には 桜吹雪く日
香貫山 富士を眺めて 桜咲く
香陵台は 春盛りなり
花びらが 我が行く先を ころころと
足取り軽し 桜は満開
桜舞ふ 山道脇の山野草
白き花咲く 野イチゴの花
山肌を 淡きピンクと 白に染め
桜の花の 色なす彩なり

20120822春の富士山投稿

淡き富士  香貫山の端 覗き居り 
花の終りを そっと見送る
葉桜か 汗かき歩む 香貫山
八重の桜ぞ まだ花盛り

4日 題 桜 (門池)

卯月なり 今年は遅し 桜花
花咲くころの さみしさほろり
門池の 春風そよぐ 岸辺には
糸たれる人 水面をみつめ
辛夷(コブシ)咲く 池の漣(さざなみ)ひかりをり
水鳥群れて 岸辺に遊ぶ
門池の やっと咲き出す 桜花
富士が顔だす 空に雲なし
アヒルらは 岸辺でまどろむ 花見かな
岸辺の草は ふかふか布団
ひさかたの 光まぶしき 春の池
こぶしの花の 白なむ映ゆる

5日 題 桜 (愛鷹公園)

公園の 桜並木に 花が咲く
また鶯の 囀(さえずり)りきこゆ
歩めども 桜ばかりの 並木道
タンポポ見つけ 小鳥を写す
うらやまし 桜の木の下 お弁当
一人花見で 弁当もなし 

10日 題 桜 (三嶋大社)

池のふち 枝垂桜の 咲き誇り
橋の朱の色 賑はひを増す
池の岩 亀が群がり まどろみて
泳ぐ水鳥 春を楽しむ
ワンカップ 片手に花見 幾年か
昼間の桜 ただただ眺む
ぬばたまの 夜桜の花 闇に映へ
灯篭の火の 池に映りたり
この桜 数十年と 眺めしが
移ろひあるは おのれの心体
牧水の 三嶋大社の 歌碑ありて
露天の影で 花見してをり
頼朝と 政子の座しけむ 石の椅子
我そこ座り 桜眺むる

16日 題 桜其の他(松崎の桜)

西伊豆の 桜ひらひら 山道を
つひつひ偲ぶ 秋田の雪道
那賀川の 桜は散りて 静かなり
花田の花は 見渡すかぎり
湯ヶ島の 清流の淵 桜咲く
枝垂れの花の しばし眺める
あしひきの 山道に咲く 米桜
清楚な花は 輝きてをり

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25日 題 田中 好子

田中好子さん 逝く

さわやかに アイドルやめて 普通の子
笑顔の綺麗な 人となり逝く
春一番 女優としても 花が咲く
 ほほゑみがへし この世去りゆく
余命知り 震災憂ひ 旅立ちぬ
人思ひやる 愛の声聞く

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27日 題 庭に咲く花

庭の木の 雨風の後 日に日にと
玉はじけしか 若葉萌ゑたつ
庭の前 たたずむ人の カメラあり
霧島ツツジの 咲き出すを撮る
紫の ジャーマンアイリス 咲きにけり
白のアイリス アヤメはまだか
アイリスは 花弁の上に 冠を
貴族の如し その凛々しさよ

オダマキの 華やいで見ゆ つつましく
とらへがたき おなごの如し 
もみじ葉の 芽吹き若葉は 日を受けて
赤紫の 葉は空に映え

鈴蘭

今年また 鈴蘭の花 咲きにけり
よく眺むめり 知らぬ間に消ゆ
鈴蘭の 鈴の音如何に 幸福の
再来と言ふ 鈴の音聴かまし
鈴蘭の 花言葉とは 純潔か
可憐な花に 毒ありと言ふ

シラン(紫蘭)

ぬばたまの 夜に咲く花 シラン花
外灯に映へ 妖気かもすらむ

シンピジューム

根が張りて 株分けしより 幾年か
風雨に晒す シンピジュームなり
手入れせず シンピジュームの 鉢の中
雑草と共に 少し花咲く
あれこれと 手入れしたのは 初めだけ
初心に戻り この花育てむ

えんどう豆

豆苗を 庭に植ゑたり 花が咲く
気がつかぬうち サヤ豆太り 
紫の ツル科の花の よく咲きて
えんどう豆と 解り手入れを
光浴び エンドウ豆の 鞘の中
透きて豆見ゆ 豆まだ小粒
初獲りの えんどう豆の 豆ご飯
花の色かな 紫ご飯

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29日 題 香貫山-晩春

かろうじて 八重の桜の 残り花
香陵台は 学童群れる
学童の 話し声する 香貫山 
子供の頃の 思ひで懐かし
香貫山 桜の若葉 茂りけり
枝につく実の 初々しさよ
狩野川の いつもの鯉の 吹流し
津波の町で さぞ泳ぐらむ

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平成23年5月

5日 題 初夏の薔薇

小庭にも 数多の花の 咲き初め
つい見とれしは 今のこの薔薇
大輪の 白薔薇咲けり 乳いろの
純白な花 こころも晴れる 
何色と 例えがたしが この薔薇か
薄紅の様 派手でひとやか
桃色の この薔薇古く 我が家に
今年は何故か 花は小ぶりに
風吹けば 花びら舞ひて 膝の上
桃色薔薇の 散ゆくをみる
白薔薇が 雨に打たれて 悲しさう
白色くすみ 頭(こうべ)垂れる

アンジェラの 花はたわわに 咲き揃ふ
永久の若さを 内にひそむか
アンジェラの 一気に咲きて はじけたり
急かず咲かまし 長く咲かまし

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15日 題 千本浜

久々に 海を見たくて 千本に
皐月の浜は トンビが群れる
目測で 護岸の高さ 計りたり
東海地震 やがて来るらし
ぶらぶらと 千本回り 散歩する
牧水の居跡 石に刻まれ
もののふの 千本浜の 合戦の
しゃれこうべとふ 首塚佇む
乗運寺 入るや直に 牧水の
墓を見つけて 何故か脱帽
乗運寺 松苗植ゑし 長円の
若かかり日の 念仏きこゆ

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18日 花の香り(薔薇、ミカンの花)

薔薇の香の 嗅げばこれかと 思ひだす
嗅がねばわからず 我が鼻惨め
香水に こんな香りも あったかも
薔薇の香臭ふ 人なつかしむ
白薔薇の ほんのり香る 赤薔薇の
情熱的な 色の眩しさ
今年また 庭のみかんの 花が咲く
甘きかをりの 懐かしきかな
皐月晴れ 白きミカンの 花香る
色づく蜜柑 その色も好き
香りとは 心地よきもの 薔薇ミカン
タバコの臭ひ 癒されるわれ

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21日 題 日常

朝焼けに ツバメ囀り 軒下で
飛び立ち戻り 何を語らふ
山道を 横切る帯は なんだらう
蟻だ蟻です 軍隊蟻か
以外にも 今年の葡萄 花芽多し
心の余裕 葡萄に映る

強風に 咲き出すアヤメ 倒れをり
哀れやアヤメ 切花にする
久々に 蛇が庭先 くねくねと
家の守りの 蛇と妻言ふ
ヒヨドリの 巣から雛消え 親鳥は
巣の回り飛ぶ 諦めもせず
ヒヨドリの 雛消えたるは 蛇だらう
尾ナシのトカゲの なきがらもあり
久方の強風さりて 五月晴れ
木の葉さわさわ バラの花散る

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25日 題 我が家のウサギ

月日たち 今の兎は 三代目
ピクにケダマで 今はケチャ

初めての 我が家の兎 白兎
抱っこが好きで 庭駆け回る

二代目は 抱っこが嫌いな ベージュ色
何でもよく食べ 癒しの兎

三代目 一番ちびで 役者かな
目は流し目で 気が強いかも

もうやめむ 兎飼うのは つらくなる
今度は妻が 勝手にかひし
三年の くらしのなかで お互いに
腹のさぐりぞ 我とウサギと
部屋の中 あちこちかじり ぼろぼろに
もう諦めた 君につみなし
朝のうち ウサギ元気に 駆け回る
遊んで欲しい しぐさみえみえ
腹へって 小屋に入ろう しぐさあり
食べてすぐ出る 人の目盗み
日が射して ウサギまどろむ 午後三時
おやつ手渡し がつがつ食べる
良い子だと 頭なでると 丸まって
狸の様に 上目遣いに
玄関の 娘出かける 音を聞き
窓から覗くうさぎの日課

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29日 題 子猫

野良猫の 子猫の声の 鳴き声が
人の子ならば 直助くなり

雨の中 子猫よちよち 歩きをり
おそるおそるに成り行きを見る

インフルエンザのまん延に

殺処分 あまたの牛や ニワトリが
子猫一匹 気にかけるまじ
震災の 犬猫牛馬 やむなしか
餓死するものの あまたをるらし
できるなら かわいいこねこ たすけやう
ねこぎらいです 誰かたすけて
雨の中 子猫ふらふら あるきをり
二人の女子(おなご) あやし連れ去る
アマガエル ガラスはりつき 何みてる
雨を避けるか お前は蛙

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平成23年6月

3日 題 天城-踊り子歩道

雨上がり 踊子歩道 日差し漏れ
水ほとばしる 滑沢渓谷
天城山 恵みの水は ほとばしり
わさび田育つ 渓谷に夏
巨木なる 天城の精か 太郎杉
ただ見上げてる 己のれを忘れ
熊野山 井上靖 ねむりけり
天城山系 永久にたたずむ
浄蓮の 水源だらう 滑沢は
流れ行く先 出会ひ橋なり
梅雨空に 白き花付け 咲き誇る 
 山法師とは 名に合はぬかな

3日 題 土肥温泉

水無月の 土肥温泉は 昼下がり
まどろむ街に 白びわ稔る
海凪ぎて 松原公園 静かなり
動くは巨大な 花時計のみ
湯上りの 裸像の白き 彫塑あり
松原公園 やや色めくか
釣り人の つれぬ昼寝の 防波堤
フェリーの汽笛 街にこだます
恋人の 永久の誓ひを 告げる鐘
鐘はなるなり 我一人突く
ひとけなし 恋人岬 我一人
あたりはばかり 鐘三度突く

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15日 題 アジサイ

梅雨空に マリンブルーの 紫陽花を
庭に咲かせむ 気が晴れるかも
ひっそりと 庭先に咲く 紫陽花の
清楚な人を 紫陽花美人 
行きずりの つひ振り向くは 傘の人
去りゆく姿 紫陽花美人 
香貫山 山道に咲く アジサイを
いと懐かしく しばしながむる
アジサイの ガクは開きて 花はまだ
この時期の花 眺めて飽かず

伊東の海洋公園のアジサイ祭りにて

紫陽花の 海洋公園  祭りあり
原種の種類 日本一とか

いにしへの アジサイの花 素朴なり
佳麗と言ふか ひとやかと言ふか
アジサイの 選びに選び 鉢を買ふ
名は城が崎 妻笑みこぼす

アジサイの 名は「城が崎」 別名を
「毛玉」と名づく 兎の横に植ゑ
面白し こんなアジサイ あったとは
柏アジサイ 八重のガクなど
アジサイの 名は甘茶なり 葉を煎じ 
甘茶いただく この花も好き
アジサイの ソフトクリーム 美味かりし
色は紫 甘茶の甘み

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16日 題 夏椿

夏椿 三年前に 鉢貰ひ
花よく咲きて 切花返す
夏椿 ぽっと膨らみ 花が咲く
その日花落つ よく目ておかう
夏椿 蕾膨らむ 桔梗かな
咲けば陽炎 花散らず落つ
夏椿 白花咲く様 ケシの様
この梅雨の間に さわやかな花

窓越しに ウサギも眺む 夏椿
寝そべり眺む ウサギ嬉しそ

夏椿 白き花びら お椀なり
中は黄身色 食欲そそる

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22日 題 下田公園 -アジサイ

下田市のアジサイを観に下田公園に、了仙寺、玉泉寺を廻る

初めての 下田公園 満開の
アジサイだらけ そのうちに飽く
アジサイの 大輪のなか 小花咲く
可憐で清楚 心ひかれる 
咲き誇る アジサイ山の 城址跡
もののふの夢 この地に眠る
海眺む 黒船眺む 島眺む
お茶ヶ崎立ち いにしゑ思ふ
アジサイの 小道歩めば 次々に
若き乙女の 裸像嬉しくもある
我知るや 小さな街の 彼方此方に 
あふれるほどの 歴史ひそむを
アジサイの 園を探査し さらによし
ペリーロードと ジャスミンを知る
夏過ぎて 涼しき風の ときに来む
いにしへの街 ゆくり尋ねむ

了仙寺

黒船や 幕府開港 了仙寺
裏には古墳が 奥深かさうな

玉泉寺

乳の碑と ハリス記念の 玉泉寺
異国の人を 如何に眺めし

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23日 題 日常

汗かきて 梅雨晴れ登る 香貫山
微風涼しく アジサイの咲く
空梅雨や 文月前の 梅雨明けか
ウサギものびて 暑さに耐える
梅雨空は 青一色の 猛暑なり
トマトにキュウリ 茄子の実育つ
物置の 上に実の成る ぶどう棚
遠目は立派 房は不揃い
目を見つめ まだ目を見つめ まだ見つめ
優し目をして ウサギ如何した
晴れなのに 雷鳴響き 通り雨
しばし忘れた 土の香を嗅ぐ

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平成23年7月(文月)

2日 題 日常

さくらんぼ 踏みつつ歩みし 香貫山
その実いずこに シミ跡残す
アジサイの 散ること知らず 色が枯れ
ガクは茶色に 悲しさ憶ゆ
まくわ瓜 瓜の雌花は 孫蔓に
孫蔓伸ばせう 実をつけませう
我迄だ 天命知らず 師は居るや
あやふやの道 生半可に生き
我が命 あと三十で 足るるかな
還暦過ぎし のんびり行かう

3日 題 三島(桜川

水の街、三島水辺の文学碑は桜川沿いにあり、久々の三島を歩いてみました。
柿田川と共に富士山の湧き水が川をなし、楽寿園の小浜池に湧き出た水は源平川として三島の中心部を流れています。
桜川は三島大社に流れるもう一方の清流をなし、美しく手入れされた花壇とともに、太宰治など三島ゆかりの文学者達の文学碑が並び多くの観光客が足を止めています。菰池(こものいけ)公園、白滝公園、三島大社に流れる清流は水上通りに沿って流れます。

桜川 三島水辺の 文学碑
三島が水の 富士の詩詞など
桜川 鴨の親子の 行列か 
十年前と 同じ光景
透きとほる 清流の底 藻がゆらり
小鴨ゆらゆら 水底泳ぐ
サワサワと 白滝公園 冷水が
人は眺むる 犬の水浴び

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10日 題 家庭菜園

早朝の 受粉作業に 熱が入る
まくは瓜咲く 実をつけなまし
初めての まくは瓜植ゑ 日々育つ
半時眺む 飽くこともなく
まくは瓜 つる伸び絡む なすの木に
 なすびと瓜の 色合ひはよし
庭いじり そのうちブヨに 妻刺され
足膨らみし 我庭入らず
子供来て 初物キュウリを 持たせたり
キュウリ旨しの メールが届く

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15日 題 7月盆(猛暑)

盆の入り 祭壇飾る 線香の
香ただよひて 心癒され
祭壇に 庭で作りし 瓜とナス
出来の悪さを 今年も報告
祭壇は 頂き物の 酒類が
仏に代り 我お相伴
迎へ火を 炊くそのうちに 気が晴れて
己の有り様 省みるなり
ある人の 墓の設計 楽しさう
庭園風の 思ひを語る

炎天下 鶏の悲鳴の 響くなり
この香貫山 襲ふ黒猫
真夏でも 体力向上 山登り
つい忘れがち 心の余裕
思ひ込み その思ひ込みに 気をとられ
他の方法を 思ふことせず
言の葉も 気も苛立つか この暑さ
事の本質 問ふを忘れじ
暑きとき 素直にそれを 受け入れる
そんな自分を 涼しく見つめ
炎天下 腕にカバーと 手袋を
日焼け防止か 暑苦しさう

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20日 題 なでしこジャパン

FIFAワールドカップ(ドイツ)女子平成23年7月18日 大和撫子 世界一になる 

予言タコ 僅差で日本 勝ち予言
タコぞ知りけむ この結末を
なでしこの 点とられたら 取り返す
こんな展開 誰予想すや
見事なり 連係プレイ 神宿る
大和なでしこ 被災地に夢
日本の 閉塞の時 あっさりと
なでしこ乙女が 光をともす
日本人 ここ一番が 苦手なり
なでしこ強し 諦めず勝つ
菅総理 なでしこ見習ひ 諦めず
立場の違ひ 言の葉むなし

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23日 日常

夏なのに 野分の去りて いと寒し
月こそ澄めり セミの音聞かず
今年まだ セミの音聞かず 抜け殻の
庭に幾つか 見るときあるが
山道に 山百合が咲く なつかしや
我が家の百合が このところ見ず

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29日 題 庭(夏野菜、瓜、葡萄)

夏野菜 水撒き眺む 確かめる
日に日に実る 取り立て旨し
まくは瓜 色は黄色く ふくらみし
盆の土産は このまくは瓜
嘘峰なり 目指す葡萄の 影もなし
袋がけして とりあへず良し
この庭の トマトキュウリは 十年の
変はることなし 我変はるまじ

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30日 題 戻り梅雨

野分去り 戻り梅雨とは 東北の
震災の地に 非情な雨が
梅雨明けが 早すぎたのか 戻り梅雨
文月去るが 夏の様消ゆ
即席の グリンカーテン ゴウヤ植ゑ
カーテン用無し 戻り梅雨なり
戻り梅雨 暑さ去りしが 味気なし
夏空恋し ビールが恋し
戻り梅雨 雷もとどろき 大粒の
雨が降る降る 花火は延期

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平成23年8月

2日 題 踊子歩道-天城越え

道の駅 天城越えより遊ゆうの森から水生地より天城トンネル越える

遊歩道 沢の水音 快し
あたりに響く セミの合唱
道の脇 川端康成 文学碑
この道の先 トンネル近し
トンネルを 車と行き交ひ 歩み行く
天城トンネル 電球灯る
曇り空 天城トンネル 通り抜け
木漏れ日ゆれる 踊子歩道

帰路、宗太郎園地より二本杉歩道(旧下田街道)通り大川端に

初めての 道なき道の 遊歩道
引き返そうか 先進もうか
歩道行く 道は絶えたか 沢向こふ
目印見つけし 先急ぐなり
いにしえの 下田街道 登り来る
峠の茶屋跡 旅人の跡
あしひきの 山は天城の 峠なり
鹿坂下る 我坂上る

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8日 題 日常

蔓は枯れ 葉は茶色なり まくわ瓜
黄色の実成る 甘し香りす
トマト採る この木の香り 青臭く
粗塩つけて 取立て食す
ぬばたまの 闇より飛来の カブトムシ
羽音すざまし 蛾も驚くや
福島の 放射能漏れ 目に見へず
十万年の 災ひ残す
エアコンに 張り付き涼む セミよセミ
教へてほしか 地震のことを
セミいわく 千年を生く 老木に
地震何時来る 問ふべしと言ふ
立秋や 山はどこでも セミの声
ミンミンシャーシャー 念仏止まず
目の先の セミの形状 観察す
眺むるうちに シッコして逃げ
真夏日に 庭にセミおり 捕まへり
けたたまし鳴く よく見て放す 
この時代 餓死する子らの 多く居り
独裁国家 あるを憂ふなり
毎年の 自死する人の 三万余
震災死者を 遥かに越へる
十年余 格差社会の 進みたり
世のひずみなり 国策嘆く
海外へ 企業の移転 あるを聞く
移転先とは 相互利益か
鉢植えの 椿の実落つ 昨年の 
実も残りしが 時よいそぐな
夏野菜 収穫終わり 庭寂し
季節は秋に この猛暑でも

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15日 題 香貫山

炎天下 六十六度の 終戦日
香貫山にて 零時の黙祷
終戦日 香貫山では せみ時雨
平和の塔で 冥福祈る
汗吹きて 香陵台で 休みたり
ニワトリ抜き足 そばで菜を摘む

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23日 題 晩夏

雷鳴りて 猛暑が秋に 急変す
半袖寒し 酒を燗する
木犀に 羽破れたる セミが居る
夏は終わりぞ 子は作りしか
甲子園 あまたの球児 姿消し
青春の夏 垣間見るなり
知らぬ間に 笹竹茂り 知らぬ間に
夕顔咲きき ニガウリ太る
処暑に入る 陽気は秋か 肌寒し
葡萄食べつつ ニガウリ眺む

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28日 題 天城山ハイキング-八丁池歩道

26日  国道414号線の二階滝駐車場に車を止め、寒天地橋より八丁池歩道を歩く

くねくねと またくねくねの 遊歩道
寒天地まで くねりにくねる
すべすべの 赤土色の 木肌なり
コマドリ歩道 ヒメシャラ多し
ぴしゃぴしゃと 木肌叩くが 微動せず
大地に根付く 天城のヒメシャラ

初めての八丁池にて

我一人 池のほとりで 山眺む
青空に雲 夏は過ぎ行く
夏過ぎて 八丁池は 静かなり
トンボ一匹 岸辺を跳ねる
よく見ると 水辺に小魚 見え隠れ
むすびのご飯 投げて様子み

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平成23年9月

3日 題 日常(蝉が泣く)

にがうりの 色は黄色に 先が割れ
赤し実の成る 色合ひ楽し
がさがさと 音する先は 黒き虫 
この真夜中に ゴミを引き摺る
夜明け前 満天の星 輝きて
教えられしや 季節は秋と

セミが鳴く

セミが泣く 我の強き者 めくらなり
 人の意見に 聴く耳持たず
セミが泣く 情なき者 孤独なり
人の気持ちを 察することせず
セミが泣く 余裕なき者 惨めなり
自分の有様 見つめることせず
セミが泣く 夢のなき者 哀れなり
楽しく生きる 目的持たず

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7日 題 河津 七滝

七滝(ななだる)を巡る。

ひさかたの 天城が雨は 集まりて
清流となり 七滝下る
天城山 本谷川ゆ 流れ来り
七滝流る いよいよ激し
いわばしる 滝にもまれて 泡を吹く
ますます美味(うま)き 水となりぬ
野分去り 豪雨の後の 晴れにけり
被災地に行け この美味き水
滝眺む 汚れし水も この水も
元は同じぞ 天より降るなり
野分でも この七滝の 流る水
濁り知らずや 天城に抱かれ
釜滝の 柱状節理(ちょうじょうせつり)の 岩肌は
しぶきでもやり 滝を見下ろす 
初景滝 そばに歌碑あり 万葉の
長寿の水を この水たたゆ

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7日 題 西伊豆スカイライン

踊子歩道の二階滝(にかいだる)から七滝(ななだる)を歩き、その後、59号線で、仁科峠から戸田峠までドライブ
西伊豆の山系は天城山と対照的に熊笹茂り、展望良し。西伊豆山稜線42キロを歩く衝動にかられる。

戸田峠 遥か入り江は 戸田の町
海は夕暮れ 沈みて見ゆる

淡し富士 仁科峠で 眺めたり
熊笹茂る 稜線の上
眺め良し 仁科峠の 景観は
天城の森より 解放される

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13日 題 中秋の月 其の他

名月や 庭に一本 秋茄子の
実は丸々と 輝きてをり
名月や 月はまん丸 被災地の
灯火となれ 鎮魂となれ
夕顔や 葡萄の棚に 絡まりて
白き花咲く 月光浴びて

香貫山にて

害あらじ こおろぎ足で 踏み潰す
小心者よ 虫殺しなり
以外にも 大きなムカデ 現れて
頭切れども アチコチ動く
炎天下 地面に鳥影 向かひ来る
頭上越えたか 首に葉の落つ
香貫山 初秋の山道 炎天下
栗のイガ落つ 馬酔木は蕾
香貫山 初秋に聞こゆ セミの声
ツクツクボーシの 鳴き声多し
 

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彼岸花 言の葉聞けば せつなくて
惑ひし時の 赤花想ふ
蒸し暑し 双子の台風 迷走し
秋霖(しゅうりん)今だ 南下出来ずや
中秋の 名月過ぐるが 蒸し暑し
虫の音聞けど 秋の風なし

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20日 題 愛鷹山

19日 愛鷹山に始めて登る。山は霧で視界が悪くい。馬場平から袴腰岳に見る
ブナの巨木に圧倒される。

2012-1020締静岡新聞応募

沼津より 富士をさへぎる 愛鷹よ
登りし後は いとしき山なり
あしひきの 山は濃霧で 道迷ふ
確かこの道 歩きき様な
おそろしや もしもあの道 下らばや
愛鷹山の 露となりけむ
愛鷹や 行きも帰りも 難山に
霧と雨風 足元すべる   
濃霧なり 朽ちし立ち木の 人に見え
鳥の叫びか 背筋が凍る
愛鷹の 山の主なり このブナは
霧湧き上がる 稜線に立つ
愛鷹の 稜線眺む 大ブナの
幾年生きけり 厚苔まとう

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27日 題 日常

植えなけりゃ バッタも虫も いなかろう
楽しみたくば 何か植ゑねば
枯葉散り やがて大地の 肥やしなり
人が散るあと ゴミでなければ
雨模様 野分が去りて いと寒し
山歩きつつ ついに雨落つ
彼岸過ぎ 陽射の中に 硬さあり
ロック入りかな 朝晩冷える

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平成23年10月

2日 題 初秋

香貫山を歩く。広陵台には、彼岸花が咲き、木犀の香りが漂っていました。いつものように周回道路を歩いていると、珍しくがけの下の栗の木に、取られていない実がなっています。急な斜面なので人が入らないようです。採るのを諦めてその後、他に栗がなっていないかと、注意して歩いていると、アケビの実が一つ垂れ下がっており、熟れて割れていました。めずらしいので、家に持ち帰り妻に見せ、その後食してみました。なんともいえない甘さがあり、種ばかりですが秋の味覚を味わいました。

珍しく 急な斜面に 栗の実の
あまた色づき 日を浴びてをり
初秋なり あけびの一つ 色づきて
食せば甘し 種をばしゃぶる
香陵台 彼岸花咲き 木犀の
香の漂ひ 汗引くを待つ
彼岸花 朝日をうけて 咲きにけり
富士は薄っすら ベールをまとふ
出だし良し 周回道路を 一回り
普段の時間を 一分短縮
足引きの 山の歩道は 刈り草の
匂ひ漂ひ 櫻葉の落つ

庭の木犀咲き始める

朝の庭 木犀の香の 漂ひて
今年も咲けり 季節は秋に
切りつめる また伸び切るの 繰り返し
枯れず咲きけり 我が家の木犀
太くなり 邪魔な木になる 木犀も
花咲く時期の いとしさ思ふ
いらぬ木が 花芽膨らみ 香をはなす
金木犀の ひと時の秋
朝日受け 木犀の香の 漂ふよ
酒を飲みつつ 白薔薇眺む

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8日 題 越前岳

7日 十里木の登山口より越前岳を目指す。愛鷹山 山系を北側から登るのは始めての経験。天気は晴れなのですが見通しがいまいち、富士山に雲がかかっていました。

十里木ゆ 富士を背に見る 越前岳
ススキの岡の 山道の先
十里木ゆ ひたすら登る 登山道
右手遙かに 富士川流る
すれ違う 年寄り多し 足腰の
鍛へる意図や この山登り

山頂にて

幾重山 愛鷹山系 眺むれば
未知の山あり ふところふかし
別の道 下山し人の また戻る
年配の人 道間違ふと

山頂に 笑みをたたえし 地蔵あり
そばにリンドウ やさしき山なり

展望台にて

霊峰の 富士は目の前 山頂の
雲行き去るを ススキ見て待つ

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11日 題 日常

秋の夕 飛行機雲の 立ち上がり
煙を吐きつつ 日が沈むらむ
山歩き 小石拾ひて 庭の隅
枯山水の 夢は膨らむ
庭の隅 小石並べる あれこれと
枯山水は 歌の如しか

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13日 題 愛鷹山道(袴腰岳~一ぷく峠~つるべ落としの滝)

9月19日愛鷹山~袴腰岳を歩いたので、今回は袴腰岳~一ぷく峠~つるべ落としの滝を回りました。
つるべ落としの滝のルートは足場が悪いのですがブナの木が岩場で生えるたくましさに感動しました。

野アザミは 普段気にせぬ 花なれど
山歩くたび 目につく花なり
稜線は けものが歩く 我歩く
糞を目にする けもの道なり

つるべ道 岩場にはへる ブナの木の
岩抱へ生く 根の強さ知る 
野分跡 木々は折れたり 倒れたり
山は荒れたり つめ跡痛し

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20日 題 秋の日

香貫山を歩く

秋日より 香貫山道 ぶらぶらと
今年も見つけし からすうりの実
香貫より 愛鷹山塊 眺むれば
富士の山より この山を恋ふ

夕顔の枯れ蔓を処分

夕顔の 枯れ蔓抜けば 根は太く
四方に長く 根付くが如し

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25日 題 金冠山 

24日沼津の「市民の森」から金冠山に登る。
市民の森には〈河内の大杉〉があり、巨木に驚く。

河内の大杉

大杉や この地この水 偉大なり
伊豆の山々 神木はぐくむ
木々の間ゆ 異様な気配 かもしけり
海なら鯨 河内の大杉
人世なら 超人居ても 不思議なし
この杉眺め 疑問はさまず

金冠山

金冠山 駿河の海は 眼下にて
内浦湾に 波紋が寄せる
あの雲よ どいてくれたら 見れるかも
握り食べつつ 富士でるを待つ
しばし待つ 雲の間にまに 日が射して
富士の頭が やっと顔だす
この山は 富士の眺めに 丁度良し
富士が顔出す 雲海の上
晴れならば 駿河の海や 連山が
富士もくっきり 素晴らしかろふ
金冠山 山頂に立ち 眺むれば
眺むる程に 楽しくなりぬ

25日朝 富士に二重の笠雲が

面白し 富士は笠さす 二段笠
明日も晴れるや 神無月の朝

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平成23年11月

1日 題 山中城址

10月31日 山中城跡(国指定史跡・日本百名城)を訪れる

もののふの 国盗り合戦 夢の跡
山中城址 静かな園なり
城址跡 堀や曲輪の あまたあり
この大カシは 全てみてをり
そそりたつ 本丸跡の 矢立杉
戦の姿 垣間見るなり
宗閑寺 戦ひし将 眠るなり
天正一八 四世紀過ぐ

城址前の東海道を歩く

城址前 東海道の 石畳
三島の宿へ 偲び歩かう
あしひきの 山は箱根路 天下の険
この石畳なら いと難義しけむ

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3日 題 人口70億

10月末で生まれた人は70億人目に。人口増加に思う。
解からないので、以下メモ書き程度

少子化に 人は増えたり 七十億
何億人が 飢ゑ苦しむや
国々の エゴと欲との 紛争は
国益の元 正当化され
限りある 資源守りて 育むは
両輪なりや エコ社会との
限りなき 自然破壊の 反動は
異常気象で しっぺ返しを
日本の 人口減が 始まりし
年金社会 何年もつや
スパコンの 世界一なり 京と聞く
日本経済 デフレがつづく 
計算機 メモリ容量 キロからで
メガギガテラと 半世紀過ぎ
パソコンが 手のひらサイズの 情報化
政治社会は 真空管なり
光より 早きものあり ニュートリノ
アインシュタイン なんと答へる

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7日 題 天城の御幸歩道を歩く

平成23年11月7日天城の八丁池まで紅葉を楽しみながらハイキング
八丁池にて

白雲と 淡き黄葉 池写り
八丁池は 静かな秋なり
あれあれと 池に霧湧き 流れ舞ふ
霧な奪ひそ わびしき黄葉 
霧去りて 茶と黄と白の 山模様
池は眠るか 散ゆく黄葉

御幸歩道を歩く

山装ふ 御幸歩道を 早足で
未知の紅葉 出会ひを求め
登るほど 視界が晴れる ヒメシャラや
ブナの森なり 気分も晴れる
紅葉狩り 尾根をとぼとぼ 一行が
後で急く我 道譲りたまへ
幸ひに 赤きモミジの 散つもり
黄色のモミジも 楽しき道なり
ヒメシャラの 木肌は緑と 朱のまだら
塗られるごとく 紅葉してをり
枯れ沢は 苔が大岩 緑染め
いろはモミジの 自然の彩なり

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13日 題 達磨山 御浜岬

平成23年11月13日天気がよく達磨山を登る。帰りは戸田に下りて、御浜岬を歩く。

達磨山

達磨山 山は笹原 尾根歩く
戸田湾みつつ 富士山みつつ
達磨山 年寄り多し 小春日の
世間話の 嫌でも聞こえる
達磨山 見渡す展望 全て良し
富士が顔出す 白帽かぶり

戸田は御浜岬にて

御浜より 伊豆山稜の 山望む
達磨の人は 御浜眺むらむ
ひさかたの 光り輝く 御浜なり
根上りの松 砂浜をかむ

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17日 題 日常

互助会の 月掛けに入る 妻か我
どちらが使ふ 葬式費用
なき父母の 早十年の 過ぎたるや
十年のこの 空しさ思ふ
撫子の 花が目立つや よその庭
我が家も花壇 諦めず植う
初めての ソラマメを植う 皐月には
マメが空向き つまみに飲まむ
イチゴ植う やがて真っ赤な 実がなるや
イチゴケーキを 夢は膨らむ

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19 題 愛鷹山系 (割石峠~呼子岳~越前岳)

愛鷹登山口より山神社、割石峠、呼子岳、越前岳を回る。天気が悪いが下見のつもりで、

佐野川を割石峠に登る

沢登り 細き歩道や 石つたひ
振り向く山肌 もみじ彩なす

割石峠にて

山割れる 割れ間も底も 霧がくれ
割石峠 一人たじろぐ

呼子岳にて

呼子岳 狭き山頂 霧深し
いつ崩れるや はや立ち去ろふ

越前岳山頂にて

風吹くや 山は霧舞ふ 我独り
雲の中でも タバコをふかす

富士見台にて

富士見台 霧の切れ間に 富士が湧く
そのパノラマは 泡のごとく消ゆ

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24日 題 天城トンネル 近辺の紅葉

雨上がり 山の緑が 紅葉が
青空に映え 負けじといろどる
風が舞ふ 滑沢渓谷 モミジ舞ふ
枯るる杉枝 ぽとぽとぞ落つる
風すさぶ 踊子歩道 天城越
心に描く 紅葉はなし

25日 題 愛鷹山塊 黒岳ほか

てくてくと 数独のます 埋める様
山はあしたか あしたか歩く
うかつなり 道を間違ふ ややもせば
崖ぞ登るや 動けず悩む

黒岳より富士を眺める

黒岳ゆ 富士を眺むる 裾半分
朝は雲なし 登る間に湧く

越前岳登る途中の鋸岳展望場所より

鋸岳 山に犬歯の 生え揃ふ
位牌越前 山塊を斬る
これがこの 鋸岳の すがたなり
畏怖の山なり 魔性の山なり 

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平成23年12月

1日 紅葉

11月30日少年自然の家

キリギリス 散りゆくモミジ 眺むらし
体のミドリ 小春日に映ゆ
せせらぎの クヌギの小道 葉に埋もれ
あたり一面 セピアに変る

香貫山にて

遠山の 茜の紅葉は 咲く如し
桜葉の道 錦と輝く
コナラかな 木肌に切り込み 縦皺が
生きし証か 素直な紋なり

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3日 題 嵐

嵐なり 木々は唸りて 枯れ葉飛ぶ
矢の如く舞ふ 風とまぐわひ
山の風 コナラの枯葉 空に舞ふ
風溜りには 枯葉が積もる
嵐去り 大気透明 山せまる
望遠鏡で 眺める様に
嵐去り 空は清み澄み 山肌の
顔ならシミか そばかすさえも
嵐去り 富士は真白に 衣装替
愛鷹山は 錦の垣根

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6日 題 日常

師走入る 急な寒さの 訪れが
薔薇の一輪 かろうじて咲く
師走入る 庭のミカンを 眺め食ふ
味はジューシー 今年も美味し
嵐去り 庭のモミジの 新芽吹き
皐月の葉なり 冬空に萌ゆ

香貫山にて

見渡せば 空は曇りの 香貫山
海も街並 眠るが如し
ハゼノキの 真紅に燃ゆる 紅葉は
暗き山にも あやし紅さす
枯葉踏み このき何の木 山歩く
エノキシラカシ 直に雨落つ

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7日 紅葉 熱海梅園

梅園の 紅葉祭りの みごとさよ
梅花良けれど さらなる紅葉
梅園の 梅花咲くのも いとかわし
彩なす紅葉 錦絵の様
紅葉は どの場所居ても 絵になるや
川に映るも 橋に架かるも
もしかして 梅と紅葉 同時なら
紅葉勝つかも 違和感思ゆ

梅園近くの来宮の樟を見学

来宮の 熱海の樟は 二千年
河津千年 樹根は語る

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12日 題 高齢者虐め

新聞によると高齢者虐待が増えているとの事

年寄りの いじめの元は やがてくる
おのれの老いを 認めぬことか 
生き生きと 咲く花散るは 道理なり
様々の道 楽しく去りたし
ひとはみな 年を重ねて 去りゆくや
手を差しのべよ 見守りたまへ
近いうち 老老介護と なりたるや
愚痴こぼしつつ 朗々介護か
年とりて 体力記憶 衰える
されど心は 常に青春

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13日 愛鷹山塊 黒岳より見た富士

黒岳ゆ 富士の全景 やっと見る
雪を抱きし パノラマの富士
黒岳ゆ 富士が前面 麓まで
師走の富士は 静かな富士なり
黒岳ゆ 宝永山の 噴火口
魔物口開け 呻くがごとし
黒岳ゆ 富士見は止めむ 遠き富士
別の所の 霊峰富士を
黒岳ゆ 富士に向ひて おしっこを
気分爽快 霜柱消ゆ

15日 富士に朝日が射し 綺麗な三段の傘雲が

朝日あび 真白き富士は 笠を差す
三段笠の なびく白雲

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17日 題 アロエと南天

アロエと南天

南天も アロエも家かげ 目立たぬが
年の瀬来れば 実なり花咲く
南天も アロエも手入れず 水やらず
枯れず年の瀬  実なり花咲く

アロエの花

あらたまの 年も暮れなり アロエ咲く
昨年咲きき はやまた咲きぬ

南天の実

年の瀬に 赤き実のなる 南天の
切り株あまた 枯れるを知らず
南天は 家裏隅の 陰るとこ
暮れの赤き実 愛しさ芽吹く

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18日 ダビンチ展、エスパルスプラザ(ちびまるこ)

「レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想」展に、帰りは清水エスパルスプラザに

「レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想」展

モナリザの 模写の多さを ここにみる
やさし女性は 斜めうつむく
ダヴィンチの 師は自然なり つきつめて
解剖図など 此処までやるか
ダヴィンチか 弟子の作かは 解からねど
諸々の絵は レオナルド派と
会場で 常にメモ取る 女が居る
美大生かも レオナルド派か
絵の女性 皆ふくよかで 優しそふ
当時の美女は ぽちゃぽちゃ美人

子供らのちびまるこ(清水エスパルスプラザ)

昨年の お台場ラーメン 此処にあり
目的遂げて ちびまるこパス

子供らは ちびまるこ展 懐かしむ
荷物番なり ピーヒャラ響く
ダヴィンチと ピーヒャラピーの ちびまるこ
昼にラーメン 夜は寿司食ぶ

22日 題 冬至

激動の 年も去り行く 冬至なり
寒さこれから 南瓜を食ぶる
夕飯の 冬至の南瓜 甘味なり
食べれぬ人の 幸あれと祈る
幼き日 とうじの南瓜 嫌ふなり
貧し食にて 麦飯の如し
冬至なり 月は変わらず 地を照らす
我月になり 家族を照らそふ
何時の日か 大震災の 地震予知
原発廃炉 いずれが先か

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24日 題 懐かしの歌

由紀さおり アメリカデビュー 意外なり
彼女の歌は 我が青春ぞ
若き頃 スキャット聴きし 深夜まで
我が青春の 天使の歌なり
 想い出は 歌につれてか できるなら
歌は忘れる 苦き日々なり

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29日 題 師走暮

香貫山 五重の塔の 鐘の音ぞ
激動の年 風なむ送る
あかねさす 陽は茜色 冬枯れの
幾重の山は 朝靄に浮く
足高ゆ 伊豆の山々 朝靄が
柿色の陽の 底冷えほぐす

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31日 題 大晦日

大晦日 神棚仏壇 清掃す
何故か念入り 昔と違ふ
大晦日 妻があれこれ 買ひ歩く
懐具合 つい気になるや
来年の予定目標 洗ひ出す
実施期限の 定めてはみた
年の暮れ 穏やかな日の 墓参り
何時まで来れる 何時までも来む

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平成24年 1月

4日 題 三が日

初日の出 雲間に朝日 輝やきて
山は薄紅 初春祝ふ
神棚に 年に三日の 拝礼を
家内安全 あれこれ祈る
正月や まずは挨拶 おめでとう
何がめでたい まずは酒飲む
初春や 梅一輪の 咲きにけり
枝に雫の あまた輝く

5日 題 絆

絆とは 煩はしさの 裏返し
無理な絆は 束縛となる
力まずに 無心の絆 心地よし
気楽な絆 義務回避かも
さりげなき 親子の絆 いとしさよ
ペットの絆 信頼にある
あらたまの 年明け思ふ 絆とは
絆求めむ 新たな絆

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7日 題 愛鷹山塊(一ぷく峠)

愛鷹山の一ぷく峠まで歩き、初めて晴れの位牌岳、鋸岳、富士山の景色を見ました

初春や 一ぷく峠ゆ 富士眺む
前に越前 鋸岳が
愛鷹や 一ぷく峠ゆ 富士眺む
ああ鋸の 呼子の雄姿
山は枯れ 位牌岳には がけ崩れ
山底向かひ 長き傷曳く
鳥ならば 未知の愛鷹 隅々を
一ぷく峠で 長き眺望
山々よ 位牌呼子に 鋸の
底へ向かひて 山肌流る
山ねむる 火口外輪 岳崩れ
変化万年 この雄姿見ゆ

愛鷹山の「馬場平」稜線より

西伊豆の あまたの岬 列をなし
競うが如く 海へ張り出す
枯れブナに さるのこしかけ へばりつく
生気吸われて 木はボロボロに 

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11日 題 鏡開き

遅し初詣

初詣 三島大社で 御神籤を
鏡開きの 日に早なりぬ
初春や 鏡開きの お汁粉を
梅は蕾か イチゴは咲けり
我が家より 香貫山から 箱根山
富士の山まで 少しづつ見ゆ
あさぼらけ カラス天舞ふ 夕間暮れ
カラス鳴き々 木々飛び回る

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17日 日常

阪神淡路大震災の日

我が家を 作りし時の 地震なり
はや十七年 時は過ぎ去る
香貫山 夕暮れせまり さて帰らむ
今日の鴉の 鳴き声さみし
冬ばれに 白き花咲く 桜草
陽だまり温く 庭をうろつく
石並べ たのしくもあるか 愛鷹の
あのこの石が このあの山か
つよきもの のうせんかづらと 南天か
いくら切りしが 何処で芽を出す

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18日 題 門池

冬日浴び 釣師犬連れ 散歩びと
池は穏やか 富士が顔出す
冬枯れて 寂しく見ゆる 岸辺には
遊ぶ水鳥 昼寝の鳥も
水鳥は 顔を羽間に うたたねか
新の春が 岸辺に満ちる

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20日 題 苺

なにげなく 苺苗植う 防寒に
藁をば敷けり お飾りの藁
苺花 可愛し白花 スーパーの
袋で囲ふ 雨風よけに 
苺葉が 苺の色に 染まりだす
冬去り実なり この色着けむ 

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21日 大寒

香貫山 みるみる雲が みぞれ降る
山を下れば また晴れにけり
寒風に 真綿の富士は 削られて
猛々しくて 凛々しく見ゆる
苺苗 ランナー延びて 小苗なり
鉢に移すは 大寒の日に
手品かも 鉢の中には アマリリス
水やりのみで あれあれ伸ぶや

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24日 日本迷走

予測では 東海地震 近くなり
富士の噴火も 首都直下とか

情けなし 日本迷走 先見えず
この非常時に 政治迷走

ビルの間に 細き三日月 現れて
この厳冬に 暖を醸すよ
三日月が 沈むが如く 漂ひて
先行き見えぬ 国も漂ふ 
夕間暮れ 竜型の雲 唯一つ
目は星と月 世を眺めをり

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29日 門池-豆撒き

孫でなく 娘犬連れ 里帰り
散歩連れ出し 門池遊ぶ

池のそば 三明禅寺の 節分を
千人鍋の 豚汁馳走に

小春日に 三人一匹 散歩せり
寺は豆撒き 良き日となりぬ

節分の 神輿練り行く 池周り
富士も顔出し 水鳥跳ねる
予期もせず 湖畔の寺の 節分を
千人鍋の 豚汁旨し
豆拾ふ 妻十拾ひ 我一つ
予想通りの 結果となりぬ
門池や 四十年の 時が過ぐ
淵で寝そべり 空眺む日より

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平成24年2月

3日 節分

恵方巻き 北北西に 銜え向く
邪気払うなり ウサギ豆食ふ
底冷えの 経済冷える 地も冷える
明日は立春 ふくはうちなり
この寒さ ソラマメ萎れ 下を向く
寒さのきわみ 燗酒冷える
梅の花 蕾小粒の 月遅れ
この寒さゆえ 春はまださき
長年の 温暖化など 何処なり
この記録的 寒気に震へ
山見れば 雪の白さが いとましや
雪山歩く 誘惑もある

節分や 夕暮れ時の 香貫山
寒気を突きて 鴉湧きだす

節分や 遊ぶ子おらず 年寄りの
犬の散歩の 目立つ静けさ
夢枕 茜の雲が 迎ひをり
天女と伴に 昇天し消ゆ
タバコ吸ふ 10ミリはやめ 6ミリを
来月からは 3ミリ予定

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7日 さった峠

JRさわやかウオーキングで由比よりさった峠経由興津まであるく

立春や 厳冬の間の 春霞
由比より興津 いにしへを行く

立春の さった峠ゆ 富士眺む
富士は薄っすら かすみてみゆる

ぞろぞろと 蜜柑色づく 道を行く
駿河の海は 春の気配も
そぼくなる 東勝院の 地蔵らの
笑みに魅せられ 心洗はれ
いにしへは たけるのみことに はじまりて
あまたの人の この地を旅す

寒桜 興津の宿の まつりなり
ひょっとこおどり 浮かれる春よ

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10日 日常

鉢植えのアマリリスが見事な花を咲かせました

アマリリス ぐんぐん伸びて 花が咲く
早春なれど 梅まだ蕾 
アマリリス 淡きピンクの 大輪が
冬日を浴びて 誇り輝く
如月の 真白き富士は 輝やけり
山は吹雪くか 雪煙たつ
遠山の 箱根の峰に 赤月が
赤玉ぽかり 寒気を忘れる

ウサギのケチャの噛み付き目立つ

何時からか 怒るし唸るし 噛み付くし
優し目の兎よ 昔にもどれ

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14日 梅(咲き始め)

今年は例年にない寒さの為梅の開花が1月遅れる

早春の 枯れ木に小鳥 春告げる
木々は芽吹くや 囀り聞きて
いつまでも 蕾み可愛し 梅の木も
やがて咲くなり 春も訪れむ
春雨や 梅の蕾の 膨らみて
雨音寂し 夕間暮れかな
早春や 朝の冷気も 温もりて
梅が咲きだす キンカン旨し

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17日 空しき日

北海道の姉妹餓死のニュースを聞いて

行政の 役所仕事の 空しさよ
手を差し伸べて 救ふことせず

イラン シリア 国際問題多し

運命か 独裁国家の 犠牲者は
ジャスミンの花 いまだ咲きたり

夕方になると巨大な竜の形の雲をまた見かける

夕間暮れ また竜形の雲 現れる
西に口開け 尾は南まで

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19日 桜草

桜草 安い苗あり 庭中に植え
色は紫と白
花咲いて
一足早い静かな花見
朝方に粉雪が舞う

桜草 静かな庭に 咲きそろふ
粉雪の舞ふ 雨水の日なり
桜草 この寒さにも 花が咲く
一足早き 静かな花見
白妙の 雪は白雪 ふじやまの 
白き花咲く 桜草なり

桜草 花の真ん中 黄いろなり
小花集まり 玉となり咲く

桜草 目立たずに咲く 清楚なり
眺むるうちに いとしさ思ゆ

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22日 春遅し

梅の木の 蕾も花も 朝日浴び
やっと咲きだす 遅き春なり 
早春の 枯れ木は未だ 芽吹かぬが
下草の伸び 知らぬ間にはる

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24日 遅き梅咲く

紅梅の木の下の石臼に
雨上がりの澄んだ水に
散った細かな花びらが臼の周りに
浮かんでいました

雨上がり 紅梅散りて 石臼の
雨水の上に また花が咲く
雨上がり ようやく三分の 白梅が
いっき満開 気分もはれる
梅眺む ミツバチ一匹 珍しや
黄花赤花 梅花を舞ふ
いずこより ミツバチブンブン 飛び来たり
遅き梅咲く 春こそ来たれ

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28日 早春の沼津アルプス

平成17年より、5回ほど沼津アルプス登る
今回は2年ぶり、
予期せず富士が姿を出し、得した気分
ロープを伝って急坂登る
何回登ってもしんどい沼津アルプス

早春の 沼津アルプス 縦走し
予期せぬ富士の 歓迎を受く
象山ゆ 富士の全景 眺めたり
幸運なるや 早春の富士
山道は 小鳥囀り 春告げる
眠る山中 小鳥を探す
青年が すたすた登り 姿消え
我も負けじと がんばりてはみた
鷲頭山 神社横には みかんの木
もいで供へる 賽銭と共に

下山道 長寿の泉 湧きにけり
水飲めません 看板いらず

汗かきて 稜線の風 気持ちよし
駿河湾より 春の風来る

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24年3月

3日 ひな祭り

今年は雛飾りしないのかなと思ったら、急に取り出し飾る

ひな祭り 三日の夕に 飾りつけ
楽しくもある 娘嫁まで

にぎり雛 頭はうずら 目はごまで
亡父母に似て 笑ひ涙す

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5日 山部赤人の歌碑

田子の浦ゆ 山部赤人の万葉歌碑が「ふじのくに田子の浦みなと公園」に4日移設

田子の浦ゆ 富士を眺める 赤人の
万葉の歌碑 永久にあらむや
たなびけむ ふじの煙は 止みにけり
より愛されし 富士ヶ峰なり
富士が峰 あまたの人の 詠みにけり
描き写すや 貴き山なり
沼津なら 山より海より 何処からも
四季仰ぎ見る この富士ヶ峰

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6日 啓蟄ほか

6日朝方春一番、5月の気温

啓蟄や 雷轟きて 春一番
大地一転 皐月の陽気
啓蟄や 庭の隅々 山野草
可愛し花咲く 虫は出てこず 
弥生入り 木犀の葉の 風に舞ふ
新芽のぞきて 古葉去りゆく
ふと見ると クリスマスローズ 咲きにけり
ガクは紫 白の花なり
空豆の 花咲きだして たのしけれ
 初めて植ゑし 豆空向くか

いちご苗 白き花咲き 可愛らし
ミツバチ来たれ 実をつけたまへ

鉢植えのアマリリスの又、茎伸びてみごとに咲き、驚嘆す

アマリリス 始めの茎は 咲き終はり
次の茎咲く 大輪の花
アマリリス 花咲き誇る みごとさよ
日々眺めつつ 話は絶へず

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11日 東日本大震災一年を思う

東日本大震災後一年 

早一年 国政迷走 被災地の
復興おくれ 再生の道遠し
帰れない 帰らないとは 同じこと
故郷捨てた 人に幸あれ

瓦礫処理の受け入れの問題

東北の 大震災も はや一年
瓦礫の処理の 現実を知る

地震予知につき

現実は 地震予知なし 出来るのは
耐震強化と 日頃の訓練  

原発事故につき

安全の 神話は妄想 無知を知る
原発村が ふるさとを消す
被難者の その苦しみは 如何ばかり
自死にも追ひやる 見えぬ犯罪
子供らの 避難先での いじめ受く
あるまじきこと 耳を疑ふ  
被曝者に 一生通し つきまとふ
健康不安 子は産めぬかも
ときとして 過剰心理の なさけなさ
頑張ろふの声 空言と思ほゆ
空しさよ 復興支援も 風評も
為すも言うのも 同じ人なり

いかにせん 地震津波に 原発と
課題山積 日本列島

こころやむ 先行きみえぬ 復興に
希望のひかり 人の絆か
終はるまで 復興支援 続くべし
英知結集 国家再生
震災の この教訓を 糧とせむ
予知は出来ぬが 備へは出来る

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14日 日常

弥生の夜空の星眺め

ある人の あれが火星で 木犀と
我には全て 星でしかない

ウグイスの鳴き声を聴く

鶯の 囀り聴きて たのしけれ
あれ鶯か 目白はメジロ
鶯の 鳴き声聴くが とり何処
木々を飛び交ふ 鳥な動きそ

お雛様を片づける

内裏雛 右向け合図で 帰らまし
節句は終はり すぐ彼岸なり

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18日 お彼岸

春分や 牡丹餅旨し 墓参り
彼岸の意味を 問ふ日となれり
此岸より 六波羅蜜で 彼岸へと
禅定智慧を 遙かなる道
彼岸どき 進路の知らせ うくたびに
若きことこそ 羨ましけれ
父母を 車に乗せて 墓巡り
二人墓入り 十年が過ぐ

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24日 彼岸過ぎ

香貫山を歩く

彼岸過ぎ 駿河の海は 白波が
温き西風 山ゆすり過ぐ
馬酔木咲く 白き小花は 房となり
桜咲くまで 主役となれり
早咲きの 白き桜に 小鳥舞ふ
蜜を吸ふらし 花びらの舞ふ
雨上がり 桜の蕾は 咲く気配
いざ花見せむ 酒な忘れそ

山への誘惑

彼岸あけ つつじ石楠花 米桜
あのこの山と 誘惑つのる
季節良し 愛鷹山や 天城山
地図で確認 心は山に
山笑ふ 沼津アルプス 朝靄に
天気快晴 墨絵の如し

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24年 4月

4月3日 愛鷹山塊 鋸岳踏破

(23年11月19日割石峠で)

山割れる 割れ間も底も 霧がくれ
割石峠に 一人たじろぐ

24年3月29日 割石峠にて

割り石の 峠ゆ見ゆる 景色とは
霧に閉ざされ もやもや残り 
愛鷹の 割石峠の 想ひとは
裂けき巨石の その景色のみ
岩間より 海と岬は 西伊豆の
山は愛鷹 わずかに見ゆる

鋸岳を踏破 位牌岳に

愛鷹の 山塊歩む そのたびに
気にかかる山 鋸岳が
我思ふ 鋸岳の 踏破なく
愛鷹山系 語るべからず

位牌岳 手前に連なる 牙の岩
鋸岳に 一人たたずむ
この鎖 外れば崖底 この足場
崩ればあの世に 背すじが凍る
位牌岳 山頂まじかに 残雪が
富士は全景 嬉しくなりけり
富士峰 一日真白な 姿見せ
楽しき日なり 足取り軽し 
踏破して 終われば易き ことなれど
鋸岳の おもひは晴れる

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4日 西伊豆の春

爆弾低気圧の翌日、天気快晴風強し 大瀬の海

大瀬の海 波頭立つ 白波は
桜の花に 融けて輝く
大瀬の海 白波立てば 桜舞ふ
富士は裾まで 桜の彼方
春の海 見下ろす先の 大瀬岬
白波立てば 走るが如し
大瀬祭り 舟は飾られ 女装せし
勇み踊りは 春をば告げる

松崎の那賀川の桜

松崎の 那賀川沿ひに 桜咲く
清流の淵 菜の花咲きぬ
那賀川の 桜目当てに はるばると
何故か寂しや 桜は咲くも

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5日 桜(香貫山)

風強し 桜は咲けど 静かなり
人影絶えて 華やぎはなし
今までの 桜の時期の 高揚は
陽気のせいか 湧き出てはこず
桜花 白やももいろ それぞれの
枝にさきたる ひとはなをとる
連翹(レンギョウ)の 花は黄色で 咲き乱れ
桜並木に 彩り添へる
足元に とぐろ巻きしは ぜんまいか
ワラビなりしか いずれも春よ 
タブノキの 桜のそばで 新芽吹く
この大木の 若々しさよ
姫榊(ひさかき)の 淡き緑の 小花なり
榊は神棚 姫は小花か
またこよふ 酒おばもちて 満開の
桜の下で 春を楽しまむ

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8日 庭(卯月)

卯月には 白や黄色の 花開き
紫映える 赤はまばらに
春に咲く 高貴な花とは こんな花
輝く青や 紫の花
木々萌える 淡き新芽の 萌え出でて
桃色萌える 芝桜なり
穏やかな 春の日浴びて 木々芽吹く
若葉を愛でて 半日を過ぐ

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9日 桜(愛鷹公園)

満開の 桜トンネル 空隠す
池にアヒルの 水浴び眺む
桃色の 枝垂桜は 咲き誇る
背後にアルプス 駿河湾見ゆ
桜道 霊園ありて 知り合ひの
墓に犬吠 富士の絵描かれ

10日 桜-満開(香貫山)

幾年か 卯月の十日 兄逝て
桜舞ひ落つ 兄よ酒飲まん
満開の そよ風吹けば 桜舞ふ
酒飲み愛でる 楽し花見よ
寝転びて 見上げる花は 白雲と
融けて色消ゆ 墨絵の如し
桜見の 人はそれぞれ 何思ふ
散逝く花は 風に流るる
酒飲めば 桜のしたで うつらつら
羽音に目覚めば うぐいすの声

山笑ふ 香貫山には 五重の塔
桜に染まり かの川眺む

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15日 新東名

新東名開通(14日) 翌日走る

山中を 視界晴れ晴れ 走り行く
サービスエリヤの 渋滞続く
駿河湾 沼津サービス エリアより
見慣し海と 山々眺む
新東名 この快適な 空間の
新たな時を 肌で感じる

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16日 香貫山(桜 散り始め)

香貫山を歩く。もう直葉桜に

山桜 花は散りゆく 里桜
八重の花咲き いま盛りなり
香貫山 桜並木の 山道は
散ゆく花の 白で染まりぬ
花冷えの 香貫のやまを 汗かけば
向の象山 いろどりさやか

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17日 門池-葉桜

葉桜や 木々の緑の 池に映ゆ
枝垂れ柳に 春風そよぐ 
萌え出でる 葉桜の中 残り花
あぢきなく見ゆ 時は過ぎけり
魚銜へ 飛び立つ鳥を 追ふ鳥が
横取りせんと 何処までも追ふ
池の杭 黒鳥とまり 羽ひろげ
佇むを見る 時を忘れる 

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21日 庭-春を見送る

日に日にと 新緑芽吹く 知らぬ間に
虫が付きたり よくよくながめむ
この春も よく咲きにけり 朽ち花の
最後の世話し 幕を引くべし
朽ち花の 後に芽を出し また伸ぶる 
鈴蘭咲かば 薔薇の咲くらし

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25日 季節は初夏に

桜が咲き終わり庭に次々花が咲く
季節の変わる早さに、ついて行けず。陽気は初夏に

春惜しむ 若葉の薫る 風薫る
日々竹の子の 料理がつづく
桜散り ツバメ空飛ぶ はや初夏か
庭の野菜の 苗なむ買はむ
空豆の 朝な朝なに 豆太る
過ぎ行く春の 余韻短し

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24年 5月

3日 皐月入る

庭野菜 支柱を立てて 草を抜く
葡萄誘引 ミカン剪定

ニシキギや ピラカンサには 花芽吹き
夏椿にも ハナメ見つけし

立春を 八十八夜 過ぎにけり
木々は萌黄の 花々咲きたり
庭の木の 新芽は伸ぶや 茂りけり
剪定終はり 風通しよし

5日 子供の日

娘らとミニピンのビスコを連れて近場の熱海の「姫の沢公園」にツツジ見物に
たまたま大道芸を見て楽しむ。天気快晴夏日の陽気で富士もクッキリ

立夏なり 汗ばむ陽気に 鯉のぼり
白富士背にし 青空を舞ふ

こどもの日 ミニピンつれて 姫の沢
楽しき時は 犬と共に去る
こどもの日 姫の沢にて ピクニック
大道芸と 犬に癒され
空豆を 娘にもたす とりたての
季節の味を 未知なる味を

6日 皐月の嵐

午後二時ごろから突風、雷雨、凄まじく一瞬の間にまた、晴れになる
茨城、栃木では、突風、竜巻発生、家屋被害1000棟以上、車も飛ばされたとのこと

夜の月 スーパームーンと言われ、地球と月の距離が最短且つ満月は珍しく、
月は一段と輝き、大きく見えた

皐月晴れ 雷雨強風 豹変す
直またもとの 天気に戻る 
また嵐 風雲立ちこめ 雨が降る
不気味な時の 過ぎ去るをまつ
嵐去り 薄日が射して 静かなり
ミカンの花の 香りかすかに
嵐去り スーパームーンの 赤玉が
やがて天空 さやけき月に

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9日 庭-皐月の花

シマツルボ

シマツルボ 小ぶりな鉢の 捨て鉢に
線香花火の 小花が開く
すぐ忘る おぼろげの名は ツルマンボ
はなさきめもる シマツルボなり

撫子

なでしこの 花は可憐で 清楚とか
このあでやかさ あらためて知る
なでしこの 赤や紫 絞り花
バラの木の下 負けず咲きけり

初めての 苺の実には 色がつく
貧弱な粒 されど嬉や
この苺 葉の勢ひの 頼もしや
実は小粒なり なぜなぜ小粒
色付きき 苺ば食べむ 小粒なり
食ぶるにあはれ 眺めてよしに

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10日 退屈な日

朝刊に 目を通しつつ 予定組む
まず晩酌は ビールに焼酎
あれやこれ 予定組しが とりあへず
ソファー寝そべり 直昼になる 
歯が痛む 歯医者に行かむ その前に
庭の片付け 歯医者は後日
部屋ウサギ 我の横来て 庭眺む
小屋に入れやう 逃げ出すうさぎ
煙草すふ この箱終わらば 止めやうか
思ひ立ち切り 即買ひに行く

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13日 母の日

母の日に 娘がくれし 足揉み機
妻は早々 試しうとうと
子供より 花の手入れに ハイカラな
赤き上呂と スコップ届く
母の日の 嬉や子からの 贈り物
やさしき子らの ありがたうなり

18日 庭の花

皐月晴れ 今が盛りと 薔薇が咲く
花に鼻つけ 花の香を嗅ぐ
電柱の 根元の隙間に 小花咲く
庭の花とは 兄弟だらう

金魚草

金魚草 黄色や白や 桃色の
皐月の庭を 群れ泳ぎたり
金魚草 紅白混じる それ金魚
庭石に群れ 遊ぶが如し

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21日 金冠日食

願はくば 金冠日食 見れるかも
雲のわれ間に 日の覗くらむ
かけ始め ほんの一瞬 垣間見る
それが全てで 後はテレビを
驚くは 太陽系の 運行の
狂はぬ運行 その計算に
この地球 人類ありきは 遠くなし
この予測値は おおやけに出ず
太陽の ひかる輝き 弱まらば
やがてその系 如何なることに

22日  歯痛

眠られず 疼くいたさに 我慢無理
諦め医者に 膿んでさうらふ
噛めなけりゃ その分負担は 胃や腸に
理解はしても ついおろそかに
この年で まともな歯など 数本か
思えばよくも ここまでこれた
五年前 疼く歯抜きき 出来るなら
この歯抜かずに 残るは少こし 

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28日 愛鷹ツツジ

愛鷹山ツツジ、三つ葉ツツジを見る為に、いっぷく峠に
雲行き悪し 時期は遅し

愛鷹の 山頂に咲く つつじ花
その花見たさ 富士を見たさに

山道は 紫紅の花落つ ツツジ花
あたり一面 彩るを見る
山肌は 新緑に萌ゆ 何故に
色気かもすや 愛鷹つつじ
見上げれば ブナとヒメシャラ 萌え出でて
愛鷹ツツジ 深山の姫よ
時期遅し いっぷく峠は 霧が湧く
三つ葉ツツジは 花咲き終り

来年は ツツジの花の トンネルを
稜線歩こふ 富士を愛でつつ

来年の 愛鷹ツツジの 稜線を
花は皐月の 半ばのみかも

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29日 日常

ウサギの遊び

我がウサギ ソファーの底の 布切れを
穴あけ入るや 新たな遊び場
ゴソゴソと 音はすれども 兎はいずこ
ソファーの底で 動く気配が

遺伝子の絆

妻は言ふ 娘は似ずと 我思ふ
後姿は 姉妹の如し
何気なく 右後ろより 妻眺め
そこに娘の 姿垣間見る

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24年 6月

5日 水無月に入る

ばらばらの 庭の繚乱 過ぎ去りて
夏野菜には 花咲き実る
皐月花 水無月見ごろ 紫陽花の
はなめ膨らむ 梅雨入り近し 
庭苺 丸々太る 残り実を
見つけてうれし ほほばり食ぶる

香貫山 白爪草が 山道に
花輪なつかし 子供の頃の
あさぼらけ ツバメ空舞ふ 巣にもどる
一羽巣のなか 一羽寄り添ふ
ほのぼのと ツバメの子育て 見守れば
人の子育て あれこれ思ふ

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13日 ミミズのたわごと

日本の現状を愚痴る

夢のなき世の中に

ややもせば 働く意味を 見失ふ
情熱もなく 安定思考
ややもせば 生きる目的 見失ひ
自死は減らずは やけの通り魔
何人も 職を失ふ 不安あり
夢をもてずに 老後の不安

日本の技術力につき

ゆとりとは 手抜きのことでは ありません
ゆとり教育 日本を潰す
ゆとりとは 数理学ばず 本読まず
科学分野も 世界に負けか
クラウドや 技術革新 世を変へる
サイバー戦争 新たな脅威
遺伝子の 解明進み 新たなる
医学療法 倫理も変るか
日本の 経済停滞 根底は
政治の無策 先送り主義
政治家の 国家を憂ふ 人は居ず 
腹立たしこと 日々憂ふなり

少子高齢化、人口は減る
新たな提案

究極の 少子化対策 ここにあり
人工授精で 人増やすべし
究極の 教育レベルの 向上は
人工授精で 天才増やす
究極の 新たな職種 生まれるか
借腹事業 里親事業
生きるとは 人の幸せ 問ひてみる
まずは食べなきゃ 後はそれぞれ

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17日 天城湯ヶ島 湯道

湯道を歩く

湯ヶ島の 谷川の宿 ひそまりて
枯れ宿あはれ 時の流れか
出合橋 本谷川と 猫越(ねっこ)川
男女も出会ふ ときめきの橋
湯ヶ島の 谷川清く 蛍まふ
愛を灯すか この出合橋

熊野山の三十三観音巡り

湯ヶ島の 霊場の山 熊野山
井上靖 この地に眠る
偶然に 熊野霊場 逆打ちで
うるふ年なり 功徳増すとか
ゆくりなく 観音巡り 一時間
小さき霊場 ご利益いかに
湯の町の 西平神社で 祈願する
ついでで御免 家内安全
水無月の 西平神社ゆ 山眺む
谷川眺め 時間を忘れる

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20日 台風4号襲来

風台風 本土縦断
我が家の夏野菜は倒れて萎れて

強風に トマト葉すべて 萎るれば
青き実の房 孤児になりたり
野分去り 梅は半分 裏葉出し
綺麗に揃ひ 東になびく
台風の 風に耐え抜く メロン葉を
掻き分け捜す 赤子の雌花

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22日 健康を考える

当たり前のことを、愚痴を交えて呟いた

歯が痛む 腹が膨れる そんな時
眠りが浅し 頭が冴えず
些細なる 体調不良 仕舞には
やる気も失せて 憂鬱気分
我妻の 二泊三日の 入院が
なんと不便と つくづく思ふ
歯の検査 定期的にも せにゃならぬ
そんな歳かと つくづく思ふ
亡き父は 耳が遠くて 聞き返す
そんな症状 自分にも出る
生きるとは やがてのあの世 あってこそ
その時までは 元気でゐやう
卒寿(九十)過ぎ 背すじ延ばして 仕事する
自分もそんな 人になりたし

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26日 ホタルの光り

「ホタル」と言う言葉を聞くと子供の頃に心に刻まれた独特の郷愁がある。
夏の夜の闇に淡い光りの舞う様は、暑い時期になんともいえぬ「清涼」が漂う。
それと同じ感覚の火、光りの場面を思い出す

<ホタル虫>

水無月の ホタルの光り 闇に舞ふ 
短き命 惜しむ悲しさ

<灯篭流し>

夏の海 沖に向かひて ゆらゆらと
流るる灯篭 蛍のひらり

<夜釣り>

ぬばたまの 夜釣りの浮きの ゆらゆらと
黒き海面 灯りただよふ

<かがり火>

伊豆の海 イカ釣り船か

夏の海 沖にかがり火 漁火が
遙か彼方は 町の灯ともり

<夏の夜の富士>

夏の富士登山者の灯りかな

遠山の 夜の富士山 登山者か
淡き火の見ゆ つづらにつづく

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24年 7月

1日 箱根の紫陽花

梅雨の晴れ間に、箱根の紫陽花観賞に
湯元より強羅までの箱根登山鉄道(あじさい電車)で遊ぶ

箱根山 双子山には 日が射して
湖面も緑 輝き渡る

梅雨の間の 箱根の登山 鉄道に
渓谷眺め 紫陽花眺む

クネクネと 紫陽花電車 登り行く
急な傾斜を スイッチバックで 

電車より 電車と紫陽花 並び撮る
撮れて見とれし この一枚を
こころはれ 妻と久々 箱根路を
良性と知り 紫陽花映ゆる

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2日 庭

水撒けば 蚊の餌食なり 花が咲く
メロン交配 また蚊に刺され
燕舞ふ 巣から飛び立ち 低飛行
留守を頼むと 言ひしが如く
野分け去り 紅葉は枯れる 梅雨でなく
木犀の葉の ぽとぽと落ちる 
野分け去り 木の葉萎びて 惨めなり
塩害だらう これも初めて 

ボサボサの メロンの蔓を 整理する
黄色の映えて 実はいきいきと

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7日 七夕に思う

宇宙に無知な男

騒がれし ヒッグス粒子 発見か
重力粒子 神の粒子と
暗黒の ブラックホール 集まりて
ビッグバンして 宇宙再生

七夕の出合

まぼろしの シーラカンシス その胃より
菓子袋出る 奇妙な出合 
七夕に パナソニックの 短冊が
パニックなるか ソのナもかすみ
七夕は 梅雨の晴れるや 小暑となり
星は見ゆるか 夜は雨降る

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9日 梅雨の晴れ間

梅雨晴れに 朝日さんさん 鳥が舞ふ
熟れたトマトは かじられてをり 

桃色の ユリの大輪 咲きにけり
庭のメロンの 葉の間に咲きぬ
メロン葉も キュウリの葉にも 斑点が
梅雨のカビかな 日に良くあたれ 

よく見れば 畑のあちこち 苺の苗
ランナー伸びて メロン葉の陰

久々の 梅雨晴れの空 我行かん
日差しの強く 山歩き止め
天気良し 茂るマキの葉 剪定を
昼はビールを 昼寝としやう

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10日 伊豆山稜線 仁科峠~つげ峠

山道は 倒木多し 老木を
くぐり跨ぎて 横道を這ふ
仁科より 山の眺望 晴れ渡り
富士は彼方に 土肥の岬も

猫越岳(ねっこだけ) 山頂に池 蛙鳴く
枝に真綿の 蛙の卵
猫越岳 小沼の池は ひそまりて
しじまを破る 森青蛙

あしひきの 山は馬酔木の その先は
ブナの森なり 巨木ぞ生ゆる
新緑の ブナの森には 木漏れ日が
巨木なブナの 神さびの森
天城山 セミの抜け殻 ブナの木に
かそけき声は 梅雨明け近し

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16日 盆其の他

盆の入り 燕巣立ちの 時きたり
強風に舞ふ 雛鳥三羽
中元の 品を頂き 仏前に
便りなきひと 健やかであれ
寂しけれ 我が家の墓に 花はなし
何時も花在り 花持たず来る

梅雨明けか 日陰探して 香貫山
汗かき登り 風呂でさっぱり

仏前は 酒に焼酎 ワインあり
送り火焚けば さていただかう

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23日 大暑(たいしょ)他

大暑なり うさぎ寝転び 伸びにけり
じっと我見る 暑さになれよ

蔓の下 巨大キュウリが 寝そべりて
喜ぶべきか あきれるべきか
今日もまた トマトかじられ 情けなや
ヒヨドリが食ぶ 熟るるもののみ
庭の木の 手入れ初めて 幾年か
我亡き後の 行く末如何に
大暑なり 貫ける青空 燕舞ふ
空巣は故郷 来年来たれ

いとおかし 松葉ボタンの 花の中
小さき花が 又咲きてをり

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27日 日本サッカー出だし良し

なでしこの 結果に絡み 貢献し
修正をして 後につなげる
後押しか 男子サッカー 健闘す
最強相手に 臆せずに勝つ

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28日 天城シャクナゲコースを歩く

天城縦走基点の天城ゴルフクラブより
万二郎、万三郎岳、小岳(シャクナゲコース)を歩く
真夏の登山は意外と涼しい 
小岳の若きブナ林の見事さに
蛇ブナの奇怪な姿を眺めつつ、ヒメシャラの森晴れ晴れと
後は暑さと、喉の渇きに耐えつつ
膝はがくがく終れば楽しい

小岳山頂のブナ林

小岳やま 人(女)なら十八 ブナの森
眺むる程に 思ひはつのる
小岳には 麗しの森 ブナの森
夏のしじまに 息吹き吹き抜け

蛇ブナを見る

忽然と ブナの林に 大蛇見る
変形ブナと 長き対面

ヒメシャラの森をみて

ヒメシャラの 若木連なる 林行く
緑の若さ 足取り弾む
ヒメシャラの 若木の森は いきいきと
木葉ゆれれば 木漏れ日踊る

万三郎岳にて、其の他

足引きの 万三郎の 山頂に
弥栄(いやさか)の神 万歳の碑か
ぬばたまの 黒曜石の 塊が
火山岩なり 海底火山
山道に 行く手を阻む ブナの木が
その根の姿 岩と間違ふ

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24年 8月

3日 オリンピック観戦

ロンドンオリンピック競技が始まり、柔道、体操、水泳其の他で結果が
実力出せずに涙する人、自己の記録を更新する人
一瞬の迷い、隙あり後悔も、歳で体力影を引く
諸々の競技の世界、オリンピックの魔物がひそむ
日本選手の笑顔に深夜も応援。
実力以上にチームのまとまりが結果を左右するのが面白い
日本選手の日々の戦いに感動し、応援するが
世界の人種の多さを垣間見、各々の競技に向かって戦う姿は素晴らしい

満月の 輝く様は 日の丸か
メダルの如し 競技白熱
銅メダル 取れて万歳 人あれば
銅で悔やむも 結果が全て
一瞬の ミスが全てを 消し去りぬ
過酷な世界 気楽に生きよ
オリンピック 二百四もの 国々が
集ひ競ふ 不思議な気持ち
内戦や 独裁国家や 経済や
食料危うし 国も競ふか
応援は 自国負けじと 感動は
国の別なし 選手の活躍
重圧の 魔物が潜む オリンピック
気負ひ無くせば 意外な展開
楽しみて 流れに掉さす その先は
メダルを越ゆる 人となりけり

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5日 蝉

家の直西側に生えている木犀に、蝉が朝になると鳴きだす。
その声の凄まじいと言うか、うるさいと言うか、泣き止むと
急に静かに、空虚な時間の訪れる

窓の外 蝉が啼き出し けたたまし
止むまで待たう 兎と遊ぶ
蝉が鳴く 朝な朝なの 家の庭
暑くなりやむ 白けのしじま

猛暑なり 庭木に蝉の 連なりて
庭に水遣り 涼む蝉かな

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10日 日常

広島、長崎の原子爆弾投下の日に

路地に咲く ユリは白百合 被爆地に
飾らぬ花を 無垢な心で

五輪競技のアスリートの気持ちを思う

アスリート 日の丸背負ひ 孤独なり
負ける恐怖と 己の戦ひ

ミミズの死骸が目立つ

立秋や ミミズ干上がる この暑さ
なして地に出る 地に潜らぬか

日本の領土問題を憂う

白熱の 五輪の裏で 競ひ合ふ
尖閣北方 竹島いかに
うはつらの 友好のもと 手を打たず
島を取られて せいせいするか

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15日 67回終戦記念日の日

葡萄に袋掛けしてあるから安心と、
初めての経験 袋破られ中身は食べられ
誰の仕業か

葡萄の木 袋破られ 中身なし
立派な芯の 寂しく残る
一年を 丹精とまで 育てずが
いとしの葡萄 泡と消ゆなり

五輪選手の帰国が続く
メダリストは華々しく報道
其の他はいかに帰国をしたか

夏休み 海外組みの 増えたやう
五輪凱旋 日本知らねば

墓参り、仏壇前にて飲み会を

墓参り 久しき人は ふさふさの
見事な茶髪 ほんとは真白
墓参り 若き老人 集まれば
掛かりし医院 数を報告
この暑さ 元気な犬の おとなしや
すずしき場所で 寝そべり伸びる

戦後は遠くなりたるや
処々の問題、いまだに尾を引く

終戦ゆ 六七年の 今も尚
火種は残る 国は迷走
「黒い雨」 田中好子を 偲ばるる
被災地思ひ ピカをぞ憂ふ

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20日 天城 皮子平コースを歩く

帰り急ぐ峠の前は夕日入り、
幻想的な虫(雪虫とか、しろばんばとか)が綿毛の様にふわふわと
帰り急ぐや、この光景見たさで、カメラで撮るのを忘れる

四時過ぎて 八丁池には 影の伸ぶ
行く夏惜しむ はや帰らねば
足引きの 山は天城を 回りたり
足裏傷むも 癒す間はなし 
後少し 天城峠を 前にして
陽は山際に 少し休まむ
山際に 夕日近づく 天城山
陽のな沈みそ 野宿は出来ぬ
天城路は 晩夏の夕日 森照らす
タンポポの舞ふ しろばんばかな

20120920締静岡新聞投稿 入選

次々と 綿毛は夕日に 向かひ舞ふ
天城の精か しろばんばかな

戸塚峠より皮子平に入って行くと、景色は一変
あたりは苔に覆われた別世界
ブナとヒメシャラの森 黒曜石があちらこちらに、火口跡かも

皮子平の植物群落保護林が
極相のブナの下に途中相の幼きヒメシャラが密生
植生遷移のひとコマが何万年の今この時期に

天城路の 皮子平(かわごだいら)は 岩も地も
苔で覆はれ 火口跡らし
噴火より 今この時期の この天城
植生遷移 ヒメシャラの森
天城路の 奥の奥山 皮子なり
ヒメシャラ密生 大ブナを見る
足引きの 深山奥山 天城山
一本の杉 火山岩抱く 

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25日 処暑の夜空ほか

処暑に入り、日中の暑さは相変わらずですが、朝晩の冷気はすずしくなり、
星が輝いて見え、驚かされる
朝焼けに、雲がピンクに彩られ、夕焼けには無い、ゆったりした気持ちになる
あたりが明るくなると、それも消え、夏がもどる

明けの四時 処暑のさやけき 星ながむ
たまさかにみる 流れ星なり
明けの五時 処暑の白雲 桃色に
空が青めば やがて吐息に

社会保障と税制改革。国民のゆとりの生活先見えず
初老のおばさんの愚痴きき、哀れむ

消費税 上げても年金 先暗し
仕事を去らば はや死を願ふ
子は離れ 親は生き甲斐 見失ふ
子を愚痴るほど 哀れと思ふ
息子良し 娘きつしと 愚痴を言ふ
母の背を見て 娘育つも
妹の 初孫の名を 沙耶と言ふ
我が家はビスコ ミニピン犬ぞ
処暑過ぎて 猛暑和らぐ 夕暮れは
涼しき風が 体を癒す 
猛暑でも 日々草の 花さかり
暑さ知らずや 元気をもらふ

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24年 9月

2日 秋の蝶 

9月入り、残暑が続く。 庭にトンボや、蝶の目立つこの頃

2012-1120締静岡新聞応募 特選

秋の蝶 交尾の目立つ この時期の
 蝉の抜け殻 寂しく思ほゆ
夏野菜 全て終りの 我が庭に
蝶やトンボの 訪れ楽し
九月入り 蝉の抜け殻 目にするも
蝉の声なし 赤とんぼ舞ふ
ふりむけば 越し方の日々 空回り
六十三の はや抜け殻か

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4日 パラリンピック

金メダル パラリンピック 参加者に
差し上げたまへ 鉄人に脱帽
たくましや アンドロイドか サイボーグ
義足の走者 超人に見ゆる
ひたむきな 競技に臨む その姿
我は出来るか まず無理だらう
やむなしか 奇形の姿を 見たくなし
病か事故か まず減らすべし

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6日 初秋かな

一文字セセリ蝶がやけに目立つ

初秋かな セセリ蝶まふ せかせかと
木の影のぶや 家に日が入る 

高倉健 久々に映画「あなたへ」出演。年は81歳
人生は目的のある旅というより、とどまることない放浪
いい人に出会うことこそ財産と言う
気が軽くなる

健さんも 八十路を越えて 人生は
あてのなき旅 放浪と言ふ

夜に雷鳴轟いて、豪雨の雨降る 連続花火か
眺めるうちに楽しくなって

雷鳴と 土砂降りの雨 地を叩く
ここまでやれば 気分爽快

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7日 楽寿園、源兵衛川

楽寿園四半世紀の過ぎたかな
子供らを動物園や遊園地
今は自然の溶岩や、池や川と水の園
小浜池には三島(さんとう)が 名はみや島、おきな島、なかの島
楽寿館は池に映え、常盤の森や、さぎの森 溶岩池と湧水と全て含んで
国指定天然記念物をなす

三島駅 前に名勝 楽寿園
小浜池には 富士の湧水
緑なす 常盤の森や さぎの森
万葉の森 天神の森
小浜池 池にみや島 なかの島
おきな島あり 三島と言ふか
小浜池 宮島からの 楽寿館
池に映るは 文化の歴史

湧き出た水は源兵衛川や宮さんの川
街中をせせらぎ流れ三島の歴史、文化を育み、見つめている

街中を 源兵衛川は 流れをり
水の文化の 歴史を乗せて
この川の この冷たさよ せせらぎの
外気は冷えて 川と流るる
せせらぎの 鳥はカワセミ 水底の
三島梅花藻 流れに揺れる
清流の 淵は花咲き いと楽し
川は愛され ゴミ一つ無し
三島には 神社仏閣 あまたあり
歴史の街ぞ 百日紅咲く

名物の うなぎはたかく 食べられず
さんまを食べむ 酢橘を添えて

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10日 白露過ぎ

白露過ぎ 朝のさはやか 何処へと
昼のしかかる 暑さは酷暑
一瞬の 電車の窓の うつり人
目と目が合ふは 自分のやうな
こどもなら 喧嘩やいじめ 政治なら
国益のため 国民のため

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13日 愛鷹山の大岳に

愛鷹山山塊の残る未踏の大岳に
背丈ほどの笹を掻き分け、ロープを伝い山頂に
これで山塊全て回り、帰りの足取り軽快に、
須津川の流れに癒され気分良し

須津川の清流は大棚の滝に
頭上にかかる須津渓谷橋より、滝眺め、山々眺め晴れ晴れと

愛鷹の 残る大岳 登り終え
全て踏破し とりあへずよし 
あしひきの 山は大岳 愛鷹の
離れの山は 寂しき限り
霊峰の 富士は初雪 うっすらと
須津川清く 鳥の声聴く
須津川の 堰に鹿の 二匹をり
逃げだす鹿の 鳴く声響く

須津渓谷橋より

この橋の 眼下に遙か 滝を見る
渓谷に帯 橋の影なり
いはばしる 滝は大棚 遙か見ゆ
連なる山の 夕間暮れかな

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17日 虹が出る

17日西の空に朝の日を受け、大きな虹が一面に
久々のはっきりした虹は珍しい
今日は敬老の日です。

西の空 朝日を受けて 虹わたる
空にあふれて やがて消ゆなり
虹の色 赤から黄色 紫に
久々の虹 色確かめる

尖閣諸島の国有化、中国のデモは暴徒化
竹島や、北方諸島 脱原発問題 沖縄の米軍基地と戦後と言えるか

島とられ 自国のものと 声だせば
脅しにおびえ 手も足もでず
尖閣や 竹島北方 沖縄と
戦後の汚点 いまだに尾を引く
原発や 社会保障や 国防と
政治迷走 酒でも飲まむ
日本の 技術経済 実を結ぶ
国の外交 いまだに子供

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20日 彼岸入る

蝉が鳴く ツクツクボーシの つくつくと
香貫の山は 彼岸花さかり
山下る 下る細道 先々に
ばったバタバタ 遊ぶが如し
かろうじて 蜂がバッタを 抱きて飛ぶ
木の葉の上で 昼飯だらう
アケビの実 まだ色付かず 昨年の
この山蔓の 熟れるを食べき

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26日 9月の終わり

沼津港 防波堤には 小魚の
青やモミジの 群れ遊びおり
兎は眺む 赤とんぼ舞ふ わが庭を
日がな一日 つらつら眺む
風呂場より 夕焼け雲と 秋の空
温きシャワーの 暖かきかな

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30日中秋の月

台風17号直撃予想僅かにそれて安堵する

覚悟せし 台風の向き 少しずれ
ここは運良く 少し風雨に
諦めし 中秋の月 輝きて
野分の空に 神なび見えゆ

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24年10月

2日 神無月入る

神無月に入るが、何か足りない。木犀の香の未だ無し

赤とんぼ 夜空は秋に 陽は夏日
彼岸花咲く 木犀はまだ
金魚草 皐月に咲きて 神無月
庭石に群れ まだ泳ぎたり
香貫山 ほおじろ目白 囀りて
栗のイガ落つ アケビを探す 

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8日 体育の日

香貫山をブラブラと
体育の日の山道は、ジョギング、散歩と人多し
山のモミジはまだ先の景色
山野草など眺めて歩く

めがねとり 水引草に 目を凝らす
花は小粒の 水引の赤 
露草の 可愛さ目立つ 下草は
雑草としか 見えぬ我にも
ぶらぶらと この木なんの木 名札見る
ゴンスイとある あのゴンズイと

iPS細胞発明の山中さんがノーベル賞に

ノーベルの 山中さんの 生き方は
人間万事 塞翁が馬
紛らはし 山中と言ふか 中山か
邪魔中さんなら 間違うことなし
紛らはし 松長と言ふか 長松か
娘は嫁ぎ どちらかに行けり
三日月よ 月光仮面は 何処でせう
秋月のこの 輝くを愛で

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13日 金時山

箱根の山の観光地なら子供の頃より何度でも
愛鷹山や天城山 大方歩き残りは箱根に富士が峰
のんびりと箱根の山々歩き、親しき山の仲間にしよう

とりあえず金時山から乙女峠、長尾峠を歩きました

大方の 天城に愛鷹 けり
残るは箱根 富士が峰なり

金時を 金時神社ゆ 登りけり
急な山道 まだ終らぬか
ぞろぞろと 金時山は 人だかり
シマシマタイツの 登山者目立つ
山歩く 一人歩きの 気楽さよ
何を求めて 何かあるかも
すれ違ふ ご一行様 どう見ても
母様婆様 乙女峠ぞ
金時ゆ 大涌谷や 芦ノ湖が
仙石原の ススキ波打つ

金時の 山頂に咲く 山野草
名はイワシジャン(岩沙参) いとしき花よ

山頂ゆ 富士の全景 眺めたり
愛鷹全景 凛々しく見ゆる
山駆ける 人を見送り 羨まし
我は平地も 走れぬものを

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19日 秋の日

秋の陽が 校舎の窓に 映りたり
天城峠は 陽の陰るらむ
庭隅の 小石の山も 今日限り
古城の跡の 石垣とせむ
秋晴れに 駆ける人ゆく 香貫山
つられて駆けて 直立ち止まる 
タバコたち 少しづつでも 走ろうか
無理としりつつ 今後の課題
アケビの実 殻は裂けおり 実は空に
鳥ぞ食ぶけむ 我食べぬまに
木犀の 花もみじかし 香が絶えて
花はころころ 楽しくもある

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24日 しがらみ

まほろばの 沼津の山よ 古里よ
わがしがらみは われそのものぞ
ゆくりなく 黒雲の夕 茜射し
何故かうれしく すぐ暗闇に 
雨上がり 地面の色の 茶と化して
木犀と知る 香りせずとも

薔薇買はむ 富士のすそのに 軍用機
落下傘まひ 頭上飛び去る

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25日 三蓋山(みかさやま)

天城峠から三蓋山まで伊豆山稜線を
三蓋山の山頂はブナ林が
老木、朽ちたブナにはキノコが生えて
其の大きいものや、小さいものがぎっしりと生えて
見事の一言、キノコの山なり

天城峠から二本杉峠、三蓋山までひたすら歩く
時間に追われ、初めての道、何かあるかも

山歩く 伊豆は天城の 三蓋山
大気は秋か 山並み霞む
三蓋山 朽ちしブナには キノコ満ち
ただ驚くや ただただ眺む

三蓋山 枯葉の森よ ブナの森
独りたたずむ 茸の山に
つまらんね 残りの人生 ふと問はれ
答へ探して 秋の天城路

久々の 二本杉立つ この峠
あの時からか 天城路歩む

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30日 行きずり

行きずりの ジーパン姿の 女(ひと)の後
お尻の形 美しきかな
人麻呂と 赤人西行 啄木と
牧水の歌 見習はむかな
吾が命 終らば世界の 山々を
茜の雲で 旅し詠はむ

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24年11月

01日 忍野八海、河口湖の紅葉

10/31久々に、富士五湖のドライブを楽しむ
忍野八海の清水に癒され
河口湖のモミジ祭り、綾小路きみまろの店、七福神の内の2神社に参拝
南瓜のほうとうを食べる

忍野八海にて

富士仰ぐ 忍野八海 神なびて
素朴な里に 竜神の水
あまのはら 富士のふもとの 忍野村
色づく紅葉 川面に映える
忍野村 富士の雪解け こんこんと
落ち葉泳ぐか 水草揺れる
池に映ゆる 空の青さや 白雲よ
ますやいはなが 空泳ぐめり

河口湖の紅葉

河口湖 岸辺の紅葉 つらなりて
紅葉祭りの 華やぎており
これがこの 綾小路の 店なりや
七福神に 願掛けをする

目に紅葉 見事な彩に 満たされて
腹を満たさう ほうとうを食ぶ

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5日 結婚記念日

予期もせず 子よりケーキが 尋ねれば
三十三度の 結婚記念日
山歩き 山野草愛づ 傍らで
糞ころがしが 糞をころころ
小鳥来て 庭のニシキギ 実を食ぶよ
番のつがひ 賑やかなりし  

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13日 箱根神社

ゆくりなく 箱根神社に 行くと言ふ
娘に同乗 秋のひと時
山装ふ 箱根神社の 紅葉は
神さびみゆる 神山登らむ
芦ノ湖ゆ 白富士を見る 外輪の
山は装ひ 湖面波立つ
みかんがり 妻の実家は すずなりに
我が家のミカン 採らず眺めむ
庭の隅 千両万両 ツワブキと
義母はすこやか ミカンが実る

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18日 水漏れ

水洗便所のつなぎ目より水がぽとぽと
パッキン交換、ねじ部にテープを
洗浄機を分解調べる
何をやっても直らず万歳

ぽたぽたと 便所水漏れ 格闘す
性根尽きて 水にかんぱい
吾が歌は 一首詠むのに 身を削る
途中途中に タバコ三本

夕方、西の空に三日月が、飛行機が煙を吐きながら
月に向かって飛んでいる
月に当るか眺めていると丁度真ん中に大当たりする

秋の夕 三日月目指し 飛行機が
弓矢の如く 大当たりする

ミツバチがベランダでのそり歩いて風吹けば転がり
やがて動かず

冬風に 転がり起きる 蜜蜂よ
やがて動かず 空しき時よ

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19日楽寿園の菊祭り

三島の楽寿園の菊祭りを
久能山の東照宮を模した館は菊で飾られ見事なり
小浜池の潅水しており、残念 夏場に行った満水と
今回の極端な変化に驚く

楽寿園 東照宮は 菊まとふ
宮は華やぎ 香りぞ漂ふ
小浜池 紅葉色なす 池回り
紅葉は映えず 枯れ池むなし 
菊祭り 見事な懸崖 眺むれば
亡義父の花の 懐かしきかな

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25日 娘と山に

山歩き 娘夫婦は 楽しみに
昨晩の雨 朝まで残る
変更し 達磨山なら 登れるか
山へ行かずば おさまりつかず
二人して 登山装備は 見事なり
我は何時もの 普段の姿

達磨山 延々続く 上り坂
二人の笑顔 何か楽しや
食事には 二人湯沸し ラーメンを
我は何時もの 冷たきにぎりぞ
晩秋の 曇り空での 山歩き
コーヒー馳走に 何より旨し
できるなら あのこの山と 教えたし
吾が里山も 素晴らしきかな

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24年12月

2日 まほろば

たたなづく 沼津アルプス 朝靄に
まほろばの山 凛々しく見ゆる
子の時は 板目眺めて 時思ふ
今は画面で 過ぎたる時を
吾が散るは 紅葉の散ると 同じこと
真紅な色で 清流に舞はむ 

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6日 師走入る


寒さが急に訪れて、サイレンの音、暮れの音を思いだす
選挙も公示で結果は以下に、12政党賑やかに、政治を離れてTVではしゃぐ

師走入り 日本迷走 選挙戦
選挙カーかな ゴミ回収車
公示過ぎ 日本の行方を 決める時
20年余の 反省なくば
政治家の 身を保持するが 選挙かも
多党政治の 新たな難題

庭の勝手に生えたトマトに花が咲き、見の青いのが
金魚草もまだ咲いて、日々そうも小さい花を

金魚草 師走に入りて 咲たるや
年越しをせよ 岩陰あるぞ
雨上がり 竿に連なる 雫あり
揺らせば光り 楽しくもある

師走入り 十二単衣は 庭モミジ
色取りどりの 葉の色楽し
師走でも 庭にトマトの 生えだして
青実を付ける 枯れず実るか 

朝のうち ウサギまとはり 楽しさう
居間に陽の入り 和むひと時
師走入る 夕にサイレン 響くなり
何か気が急く 木枯らし寒し

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10日 朝焼け

朝焼けの しじまの里の 柿の実を
一羽のカラス 鳴かず啄ばむ
しくじりし おのれで散髪 虎刈りに
裾に線入り バンソコウ貼る
朝ぼらけ 巌の雲の 居座りて
朝日登れば さざれの白雲

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14日 初冬の山と、星眺め

久方の 光りのどかな 初冬なり
日がな一日 ぶらぶら過ごす
香貫山 コナラの黄葉は 山を染め
見渡す景色 輝きてをり 
小春日の 香貫の山の 牧水の
歌碑の横には 富士が佇む
小春日の 象山登る 久々の
急なのぼりに 腰痛消ゆる
一瞬の ふたご座流星 眺めては
あまた願掛け この時世だに

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17日 性(忠犬)、選挙

捨て犬か 忠犬ハチ公か 一週間も同じ場所で待っている 犬は痩せこけ
犬の性なら 悲しけれ 同じことが人の世も 性とは何だ 

あるじまつ 飯田の犬の 痩せ細り
性か忠とか けなげさに泣く
性なるか 遺伝と言ふか 吾が子らの
良し悪しにつけ わが身垣間みる

衆議院選挙 民主党は惨敗
三年余の政党のブレにぶれてのこの結果
やっとまともな政党となって消費税を唱えて見事に散った

選挙戦 負担強ひるは 負け組みに
夢を唱へる 政党が勝つ
選挙とは 消費税上げ 常に負け
景気の良き事 言うのが勝つぞ
ごんべひが 種を撒くなり 民主党
カラスほじくる 自民党なり

性の付く言葉は

男性、女性 酸性とアルカリ性 汎用性に互換性 独自性 専用性 生産性 良性悪性 
自主性 主体性  特異性 正確性 信頼性 流動性 弾力性 依存性 其の他---

19日 日常

香貫山 師走の夕の もみじ葉の
積もり寂しや カラスなけなけ

隣の聾唖学校の厨房の様子を見て

昔なら 給食作る おばさんが
若き女等が 群れて帰るよ

庭のピラカンサ

この時期の 庭の主役は ピラカンサ
朝な夕なの ヒヨドリ絶えず

24日 須津川の沢登り

以前より愛鷹山の鋸岳や割石峠を麓から見上げて見たい
須津川に添って登れば其の地点 地図で確認行っては見たが
須津川の沢は岩間の連続で、途中で帰る。
大石という巨岩を確認、納得、帰りは雪に

我独り 須津川に沿ひ 沢登る
立ち入り禁止の 未知の誘惑 

北極の 崩れ流れる 氷山の
大石と言ふ 巨石に驚く
未練もち 下山するうち 気が晴れる
雪が降り出し クリスマスイブ

娘よりネクタイのプレゼント 日頃のネクタイ不足のボヤキを聞いていたらしい

予期もせず 娘(子)よりネクタイ 有難や
ヨレ染みのもの サンタは見てをり

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26日 悩み事

妻は言ふ 其の程度なら 詠へるよ
言われて惑ふ 其の程度かも
腰痛ぞ 腰を延ばせず 惨めなり
病気知らずと 生きては来たが
この寒さ ウサギソファーに 駆け上り
妻とまどろむ 我見て逃げた

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30日動けず

痛みをこらえて仕事明け、夜は腰が痛くて、足が痺れて動けず
救急病院行ってはみたが、骨盤の上の背骨が神経を圧迫しているとのこと
痛み止めの薬をもらい帰る。翌日の朝方全然動けず、しばらくして整形外科に行く

クリスマス プレゼントかも この腰痛
人のつらさを 味へとみた

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25年1月

04日 腰痛の新年

年末年始は何時も仕事の何年で何年か過ぎ
腰痛の為久々の正月を我が家で(仕事を休む)

久々の 元旦迎へる 病欠で
腰痛疼くも 兄弟と飲む
この年で 加齢がための 腰痛と
我の予定に 病気は含まず
小春日の 眞白き富士に 向かひつつ
病院帰りの 正月四日
今年また あのこの山を 突然の
間欠跛行に 心も疼く
もう一度 青春時代に 戻れたら
又迷うかな 何をすべきか

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07日 初詣

初詣 三嶋大社の 富くじは
吉の福枡 招き猫去る
熱々の 七草がゆを 匙で食ぶ
質素な食の この旨さかな

出初式 華やぎ溢るる 人の群れ
腰曲げ歩むは 我のみ惨め
飼い主の 墓に毎日 墓参り
イタリアの猫 忠猫を知る

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15日 成人式は大雪と

富士が峰 前の愛鷹 真白きぞ
この冬晴れに 山目覚むめり
首都圏の 雪の報道 絶え間なく
雪国の人 さぞ驚くや
報道は 成人式の 大雪を
沼津の雨は 雨で終れり

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16日 秋田の冬(25年ほど前の回想)

雪見れば 秋田の冬が 偲ばるる
四半世紀前 三年過ごしし
恐ろしや 地吹雪がため 前見えず
対向車線 知らぬ間に行きし
しんしんと 縛れる夜は 人恋し
地酒にハタハタ 囲炉裏に串刺し
凍てつく夜 秋田は本荘 梯子酒
ぺたぺた歩き カラオケ上手に
秋田より 仙岩峠ゆ 盛岡に
銀世界なり 心も駆ける
走れども 信号の無き 七号線
海鳴り雪舞ふ 浪花の舞ふ
真白なる 鳥海山は 富士に似て
古里思ふ 家族を思ふ
ひとり酒 妻を思へば 切なくて
子と遊びたし 空しき酒よ

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17日 書道しよう

歌会始が新聞に、来年の題は「静」自筆の毛筆で歌を書くのが応募の規定
中学以降筆を持った事はない。もし応募する歌が出来たらと
準備を兼ねて今年は書道をしようと思う
生前の父は汚い字で何か書いており、その習字の道具を探し出す
早速使ってみたが、思うようにかけぬ。姿勢、筆の持ち方ネットで学習
まず基本から 縦棒、横棒「十」の字の練習

書道せむ 亡父の硯を 探し出す
姿勢正して 十の字を書く
生前の 習字する父 思い出す
父は自己流 我も同じに

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19日 梅が咲く

19日 庭の梅に一輪の梅が咲き、蕾は大分膨らんで
いざ咲かんとす 毎年の楽しみ

腰痛も 日々回復に 梅の木の
蕾膨らみ いざ咲かんとす
寒中に トマトが三個 萎れ葉に
冬日を浴びて 色づかんとす

年明けて 金魚草まだ 咲にけり
五月で一年 頑張れ金魚 
冬の薔薇 橙色の 花が咲く
寒厳しければ より花楽し

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22日 大鵬逝く

大鵬に 我は勇気と 感動を
野球に相撲 昭和は去りぬ
子の時は 地に円書きて 土俵とし
ぶつかり遊ぶ 懐かしきかな
歪みある 格差社会と 言はれるが
弱肉強食 世の常と知れ
資本主義 国も企業も 商店も
種をば撒きて いずれ収穫
人のため 先端技術も 福祉でも
競争社会 負け犬は死す 
腰痛も 世界で一の 薬飲み
次第に直る 有りがたきかな

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26日 公報の放送

捜し人 また公報の 放送ぞ
日々流るれば 聞き耳立てず
寒風に 山茶花と梅 花震へ
薄き頭髪 押へはなみず(鼻水、花見ず)
ひよどりも ついに見慣れて 情が湧く
枝に止まるも さぞ寒からう

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30日 寒月や

寒月や 光りは冴えて 冷え冷えと
昼間ぽかぽか 落差に驚く

門池や 冬日のどかな 池周り
裸の木々も やがて芽ぶかむ
娘より お守り届く 腰痛も
回復せしが 血圧下がらず

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25年2月

2月2日 家うさぎ

牧水の 酒の歌など きっかけに
歌詠み初め 今歌を問ふ

運動も 三年やれば それらしく
吾が歌二年 迷える羊
吾が歌は 行方を知らぬ 渦の中
渦に巻かれて 溺れて行くか
何故に 歌を作るか とりあへず
いにしへ思ひ 己を悟る

家うさぎ まどろみ糞を 粗相する
妻に怒られ うーうー唸る
家うさぎ 妻に怒られ 唸りたり
其の後寄り添ふ 可愛く利口
如月の 節分前の 荒れ模様
四月の温度に 梅も狂ふか
スポーツの いじめか暴力 惨めなり
早忘れしか 相撲のしごき 
延々と 慣行化した 暴力に
本質を問ふ スポーツに問ふ

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3日 恵方巻き

恵方巻き 銜え無心に 食べにけり
豆は年だけ 食べでもありき

白梅の 花は蕾と 半々に
初々しく見ゆ 明日は立春

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4日 立春は雨

立春の ひそひそ雨を 梅の花
春雨と言ふか 寒の雨だらう
立春は 雨の一日 時々に
梅の花見て 昼寝に習字
立春の こんな雨の日 熱燗の
酒飲み寝やう 明日は観梅

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8日 如月の海

如月の 海は細波 春の音
小石転がり 波間を駆ける

いさなとり 潜る海鳥 黒鳥を
眺めて楽し 如月の海
牧水の 歌の心は 忘れても
酒の心は 酔ひて忘れず
久々の 腰痛去りて 山登り
近場の山も 懐かしきかな
満開の 紅白梅に 一人笑む
植ゑて幾年 我が意を得たり

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10日 熱海の観梅

寒晴れの 熱海の観梅 人は群れ
はんぺん団子 ぶらぶら食ぶる
梅園の 抽選で得る 米二キロ
こおりやまの米 これからは買はむ 
はるうらら 十国峠ゆ 駿河湾
幾重の山も 霞て見ゆる
我が庭で 鳩がよちよち 若菜積む
近くに寄れば 可笑しくもある

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11日 白隠の里

白隠は 地酒の名だと 無知を恥じ
白隠禅師 高僧を知る

白隠の 生誕の地は 直そこに
愛鷹山と 白富士仰ぐ

我が寺は 臨済宗は 妙心派
白隠少年 徒なる寺らし

宗教は 麻薬の如きと 我嫌ふ
宗教かぶれ 盲目とならん

蕪村とか 剣豪武蔵や 白隠の
書架見ておもふ 悟るとは何
少しでも 白隠の禅 学ばんや
仏の道も 歌の道かも
白隠の 禅画垣間見 我知るや
線一本に 入魂あるを
なにやかや 年を重ねて 我思ふ
仏の道を 垣間見むかな

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14日 バレンタイン

バレンタインのチョコレート、義理のチョコほど面倒で入らぬと言えば角が立つ。
身内からは別格で、娘より今年は惑星のチョコ 
一首添えられ(おそらく初めての歌か)
お父さん 今年のチョコは惑星よ 風邪に気をつけ 元気でいてね

返歌

チョコもらふ うれしくもあり 惑ふ我
彼氏といふか あげたるを聞けず

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18日 雨水

ロシアに巨大な隕石落ちる(15日)

星眺む 突如巨大な 隕石が
まずありえぬと 豆食べ思ふ

16日 年に一度の隣組の飲み会

久々に 会ふ人の顔 さらに老け
我は如何様 人に見られし
飲み会の 話題寂しき 黄昏か
我さにあらず 夢をつらつら

カラオケの 順位出るのを 体験す
三番とでる 何か怪しや

雨水なり 石臼に散る 梅の花
静かな雨の 雨音寂し

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23日 富士山の日

雨上がり 街灯の灯も 寒々と
月光冴えて 梅花を照らす
山肌は 一夜の内に 冬景色 
春は名のみか 梅は満開

23日は富士山の日

富士の日に 香貫の山より 富士眺む
雄姿の富士に 飛び入る小鳥 

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28日 確定申告

年金の 申告のたび 深刻に
其の少なければ 老後はあらじ
庭の隅 クリスマスローズ 咲にけり
下向き咲けば 覗き花見る 
ふきのとう 春の香りに ニガリあり
てんぷらで食ぶ 明日は弥生か

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25年3月

02日旅立ち

弥生入る 春一番の  吹き荒れて
旅立つ人の 幸あれと祈る

振り向けば 我の巣立ちは 味気なく
老後を控え 未だに腑抜け
つつましく 風に吹かれて 我行かむ
二十歳の頃と 気持ち変はらず
ここぞとの 節目の折々 弱腰の
あやふやの道 己の性かも
今までを 全て肥やしに 我往かむ
何時から今でしょ 心の旅立ち 

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5日啓蟄

ラジオから 懐メロ流れ 口ぶさむ
森山良子 禁じられた恋
啓蟄や 菰外すとき 春めきて
庭に小花の 花がぽつぽつ
小窓より 富士が半分 見えにけり
心そはそは いずこ出かけむ

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9日 春霞

春来れば 霞たなびく 山々も
黄砂に花粉 黄ばんで見ゆる
急なるや 余寒は何処 汗ばむや
桜は蕾 はや初夏のやう

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11日 東日本震災2年経つ

震災の 脅威目にして はや二年
瓦礫に除洗 復興遅し
原発の まず第一の 課題あり
核燃料の 廃処理技術
震災の 被災者思ひ 我祈る
安らかであれ 健やかであれ
震災に 神や仏は 我知らず
夢や希望や 全ては心
時経てば 悲惨の記憶 薄るるや
忘れた頃に また繰り返す

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12日 春の大瀬崎

大瀬崎ゆ 富士の裾野の 其の先は
水平線に 融けて消ゆるなり
大瀬崎の ビャクシンの森 神なびて
よじれる樹形 仙人潜むか

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17日 春彼岸

コンクラーベ

カトリックの法王の選出 煙突より白い煙が出ると新しい法王が決まった事を知らせる

根競べ タバコば減らさむ 思ひつつ
思ひつつ吸ふ また根競べ

彼岸入り(春彼岸)

春彼岸 庭木芽吹きて 春うらら
良き知らせあり 墓参りせむ
珍しや すずめ庭木に 鳩でなく
からす群れ飛ぶ 諸行無常か
彼岸時 庭花少なく 味気なし
花を買ひ増し 楽しくなりぬ

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19日桜の開花

山桜 葉桜紅葉 冬枯れを
一年眺め いざ咲かんとす
いきいきと 桜のつぼみ 膨らみて
いざ咲かんとす 今咲かんとす

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22日 春の庭

春の庭 気にせぬ花も ひととこに
群れて咲きけり 鮮やかなりし 
大粒の 旨き実に成れ 苺花
人にも公言 成らねばならぬ
春彼岸 葡萄芽吹くか 今年こそ
一房で良し 秋に供えむ 

金魚草 はや一年を 咲にけり
春の陽浴びて 生き生き泳ぐ
春なれば 黄花色々 咲き出でて
濃淡の彩に 驚かされる 
春風か 小鳥運ぶか 知らぬ間に
知らぬ小花の 見つけて嬉し

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24日 桜咲く

年明けて雪国は記録的な豪雪に
桜前線も記録的な早咲きに
20年の景気停滞の「うっぷん」を晴らすかも
アベノミクスで記録的な景気回復になってくれれば

23日 門池にて

早朝の 桜の花と 富士を撮る
門池周り 春の日満ちる

満開の 桜眺めて 夕去れば
酒を飲むべし 居酒屋が良し
花冷えに 酒は日本酒 熱燗で
うれしき春は 肝に沁みこむ
桜咲けば 日長くなりて 衣替え
春は満開 命はじける
満開の 桜は直に 散ぬるや
心浮き立つ さみしさほろり

24日 三嶋大社は満開に


三嶋大社 牧水の歌碑

満開の 三嶋大社の 境内は
年々再々 感動あらた
満開の 三嶋大社の 池回り
枝垂れの花の これでもかと咲く

何時になく 桜早咲き 春風に
せかされる様 時は過ぎ去る 

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29日 桜散る香貫山

香貫山 酒とつまみを持って家より歩く。
花は散花、葉桜に 満開の桜を楽しみにしていたが、これも良し
花曇の桜をじっと眺めて耳を澄ませば鳥のさえずり聞くも楽しき

香貫山 桜公園 花が散る 酒飲み眺む 楽しくもある

酒飲みて 桜愛でつつ うつらつら
風はそよそよ 花はひらひら
公園の ベンチに寝れば 楽しげな
囀り聞こゆ ホーケチョケチョ

香貫山 今は盛りと 八重桜
花を愛でつつ 悩みは晴れる
狩野川の 岸より富士は うっすらと
浮かぶが如く 漂うが如し

狩野川の 岸より眺むる 香貫山
五重の塔は 桜に染まる

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25年4月

3日 卯月の嵐

春の嵐で桜の春は終ったような 庭の葡萄やモミジは新芽吹き、
新たな春の訪れる如く花咲きだして楽しくもある

桜花 春の嵐で 幕を閉じ
庭の花木の 芽吹く春なり
嵐去り 梅もモミジも 柔からな
若葉の茂り 苺花咲く

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5日 卯月の愛鷹

今年初めての山歩き いっぷく峠では霧の間に鋸岳の雄姿確かめ
袴腰岳より、第一展望台まで山下り、滑って手首が腫れてくる
アセビの花は咲いているが、愛鷹ツツジや三つ葉ツツジは未だ枯れ木の冬枯れて
後一月で花が咲くのか
帰路の水神社の車道に黒い大きな鹿を見る。鹿は何度も見てきたが其の大きさと貫禄に圧倒される

春山は 馬酔木が咲きき 静かなる
山は枯れても 鶯の鳴く
愛鷹は 春は名のみの 冬枯れて
ブナやツツジは あと一月か

愛鷹の いっぷく峠は 霧の間に
鋸岳の 雄姿垣間見る
山道は 狭き急斜で 我転ぶ
手が腫れ痛し 我も歳かも
神さびの 黒の大鹿 道塞ぐ
山の神かも 水神社あり

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9日 春の嵐の後

春の嵐は日本縦断 被害をもたらす
翌日は1日強風が吹く 天気は快晴
その翌日は 嘘のように風は凪ぎ、気持ちよい春日 庭をつらつら眺める

無情なり 春の嵐は 荒れまくり
咲き出す花を 散らして去りぬ
嵐去り 空は快晴 晩春の
陽気に誘はれ 虫も這ひ出す
庭石に 小さきトカゲ ちょろちょろと
体ギラギラ 春光浴びる
春の夕 こうもりの舞ふ おぼろ月
うん蚊湧き出て 玄関に舞ふ
苺苗 花の付くのも 付かぬのも
何が要因 我の植ゑ替へ
ベランダで 綿毛の種は 春風に
吹かれて舞ひて 青空に消ゆ

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10日 脅威の時

夢を見ている人の 夢の内容解析進む
Ips細胞の活用進むか

将棋やチェスのコンピューターと人との勝負 人が負けるらしい
サイバー戦争 現実となる

認知症の予防回復 かんきつ類の果皮の成分ノビレチンらしい
記憶や学習の制御に関わるのは、神経細胞の表面にあるたんぱく質 その一つがグルタミン酸
記憶の仕組みほか 人の頭の解明 精神病の治療などこれからの産業に

宇宙膨張のエネルギーは暗黒エネルギー 宇宙誕生の解明など 訳の解からぬ言葉目にする
物質の質量の検証進む重力粒子の存在とは 宇宙には暗黒物質で構成されている?
宇宙の年齢は137億歳らしい

現実かゲームか 北のミサイル発射の予告 たいして国民騒ぎもしない

寝てゐても 夢を覗きて 心裏よむ
そんな時代も オチオチ寝むれず
不思議にも 北のミサイル 何時射るや
たいして騒がず ゲーム感覚
静かなる サイバー戦争 ウイルスの
開発防御 手抜けば敗戦
何れ来る DNAの 選別で
人の良し悪し 能力の有無
この宇宙 ビッグバンより 膨張を
137億 その後は如何に

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11日 マメ桜

平成25年4月11日 戸田峠にマメ桜を見に
山の桜も例年より十日程早く咲いてしまった様で、この日などは早くて全然咲いていない時もあったらしい。
今回は散り始めており花は三分か五分ほどの花が残って咲いていました。

戸田峠 見渡す山は 化粧して
マメ桜咲く 彩を楽しむ
マメ桜 花は小粒で 桃色で
繊細にして 愛らしく見ゆる
山道は 馬酔木の花の 花盛り
見慣れて飽きつ 桜は飽かず
戸田峠 駿河の海の その先に
三保の松原 かすかに見ゆる

年配の人が野に入り、山菜を取る 人それぞれの春を垣間見る

春山の 春の息吹を 掻き分けて
菜摘む老婆ら 賑やかなりし
春山の 菜を摘む夫婦 何故か
春を楽しむ 様子も見えず

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17日 蛙は蛙

つくづくと 親子兄弟 見比べて
蛙はかへる 血なむ継がるれ
晩春の 三日月見ゆる 午後七時
空の青きに 驚かされる
庭見つつ 花は散るとも 来春が
我一度だに 花の咲けるや

名も知らぬ 雑な草にも 花咲けば
赤き小花の 梅にも負けず
夕去れば 花を閉づるも 閉ぢざるも
何の仕組みか 調べてみやう

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18日 晩春の香貫山

山笑ふ 汗ばむ陽気の 香貫山
ツツジに藤に タンポポ咲かり
山肌は 薄紫の 藤花の
隠るる如く まばらに咲けり
白猫が 尾なしのトカゲ 見つめをり
何するでなく 近づけばニャア
地震あり まず淡路島 三宅島
そのうち近場か 神のみぞ知る

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23日 穀雨に入る

初夏の陽気が一転し冬の寒さに 
雨風吹くや 花々眺め、無常を思う

穀雨入り 初夏の陽気も 冬空に
ミカンの花の 蕾開かず
オダマキの 花は頭を 揃ひ下げ
じらす様にも はにかみて見ゆる
ツツジ花 花芽をつけず ひこばへの
花咲きそろふ 代変わりかも
みるからに 皐月枝枯れ 惨めなり
手抜を嘆く 咲く花寂し
庭の木の 萌え出づるにも 見るからに
虫つき痒きか 消毒ばせむ 
出来ぬ人 歳のせいにす 出来なくば
基本に返れ 歳は智を持つ

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26日 春の薔薇咲く

白薔薇はソフトクリームか牛乳か、食せば心素直なものに同化され、純な心に満ち溢れる気がする
あけぼの色の薔薇はたとえる色が見つからず、気品のある乙女の如くすがすがしく見え
いずれにしても汚れなく萎れることなく春の日浴びて咲くを見つつ永遠に咲いてて欲しいと思いつつ
眺めて飽きず 
春の薔薇咲く

春薔薇の 色は乳色 大輪の
食べらば命 生気満ちるや 
春薔薇の 色はあけぼの サーモンか
若き乙女の 微笑むごとし
春薔薇は 眺めて飽きず 赤子とも
乙女とも見ゆ 永久に咲かまし 

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29日 つばめ舞う 

つばめ舞ふ 古巣に帰るは うれしくも
鳥インフルの 頭をよぎる
もみじ葉の 陽を透かす様 若葉萌ゆ
太陽光線 ふるひにかけて
春の富士 霞たなびき 静かなり
よき人逝きつ そよ風むじょう
葬式の 僧侶の声の 美声なり
聴きつ眠くも 妬ましくもあり

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25年5月

今月より、短歌の前に俳句を入れて、少し俳句の練習をします

1日 皐月入る

薔薇咲けば 庭は華やぐ 五月晴れ

五月晴れ 庭バラ咲きて 楽しけれ
アンジェラ咲かば より華やぐや 

ぴらかんさ 白い小花の 真綿かな

ピラカンサ 白き小花の 咲きだして
枝は白々 真綿を纏ふ

庭苺 かじられてをり 旨さうに

庭苺 やっと色づく 良く見れば
かじられてをり 急ぎ網掛け

我行かば 愛鷹ツツジ 咲き揃へ

愛鷹の ツツジ花咲け 我行かば
ツツジと富士の 共演みたし

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5日 愛鷹山を歩く

立夏なり 歩みの鈍し 上り坂

愛鷹を 娘夫婦と ハイキング
遅れて歩む 我息上がり 

ツツジ山 弱音を吐けぬ 山男

久々の 娘夫婦と 山歩く
楽しき山と 言われ楽しく

犬連れて 子供が帰る 五月晴れ

山歩き 趣味の一つと 聞きうれし
自然に融けて 無垢な楽しみ

皐月晴れ 世界遺産か 富士ヶ峰

山下る かそけき富士の 姿見ゆ
世界遺産か まほろばの山

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7日 五月の雷

雷なりて 五月晴れでも 夕立が

五月晴れ 雷轟きて 雨音が
庭の花々 一休みかな

何もせず 白ばら大輪 褒められる

行きずりの 人が綺麗と 我が薔薇を
写真撮る人 庭入るを止めず

初夏の花 絶滅危惧種 写真撮る

調べれば 絶滅危惧種 数多あり
我が家の桔梗 このところ生えず
人の世も 絶滅危惧種 あるのかも
少子高齢 格差社会に
日本の 絶滅危惧は 空洞化
利益優先 グローバル化す

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8日 亡父の歌

引き出しに 亡父が詠ふ 障子紙

亡き父の お経読むのは 日課なり
歌を詠むこと 初めて知りぬ
ゆくりなく 亡父の詠ふ 障子紙
十年ぶりの 癖字の読めず
障子紙に 母とむかえし 喜寿の歌
亡父は詠ふ 人生賛歌
障子紙に 綴りし歌の 破れをり
闇夜に灯り 消えるが如し

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12日 母の日

母の日の 子らより貰ふ 品々に
妻は喜び 家駆け回る
母の日は 赤く大輪の バラ買はむ
既に母居ず 自分のために

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18日 深山のツツジ

平成25年5月17日天気快晴 今年こそ念願の 富士山と、鋸岳、越前岳を
一腹峠よりツツジの花を一緒に写真を撮るのが今年の思い

愛鷹の ツツジの姫と 富士を見る

憂ひつつ 愛鷹登れば  ツツジ花
深山の姫は 吾に微笑む
愛鷹の 一腹峠は これぞこれ
ツツジに白富士 山々笑ふ

山笑ふ 愛鷹山の 稜線は
何処もツツジや 富士見え楽し

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23日 箱根ほか

箱根山 明神ヶ岳に 山歩き
二山三山 笹山越えて
ウグイスの 囀る姿 ついに見る
箱根の山路 記念の地なり
箱根山 明神ヶ岳ゆ 眺望は
靄の合間に 山々笑ふ

愛鷹の 深山のツツジが 姫ならば
箱根ツツジは 深山の小町 

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25日 アマリリスほか

昨年の 鉢の球根 アマリリス
庭の真ん中 場違ひに咲く
ドクダミの 白の十字の 花が咲く
抜くのも哀れ しばし待たうや

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30日 梅雨入り

葡萄の木 三十路育てて この程度
歌は三年 迷ひの時期か
我が歌の それが何なの 何になる
愚問に耐えて まともな歌かも
一年に 五百首作りて 早三年
つぶやきなれど データベースに
早々と 五月の梅雨入る 紫陽花の
花が咲きだす 梅の実太る
ゴーヤ植う グリーンカーテン 楽しみに
朝日を受けて みどりや映えらむ

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25年 6月

2日 アブラムシとスズメバチ

アブラムシ 梅木にまとひ べとべとに
梅の実汚れ 拭きふき収穫
梅ノ木に 知らぬ間につく アブラムシ
てんとう虫も 当てにはならず
梅の枝に かたまりつくは アブラムシ
カビの様にも よく見れば虫

アブラムシ スズメバチの巣 梅実る

梅の実を 収穫すれば 山茶花に
徳利がたの スズメバチの巣
スズメバチの 一刺し怖きも 巣を採りつ
徳利形の 巣に魅せられて
雀蜂 小さな蜂の巣 山茶花に
摂りて袋に 後で調べむ
スズメバチの 巣の外形は 薄皮で
中に巣があり 幼虫動く

スズメバチ 蜂巣と共に 地に埋める
茄子苗のそば ハチナス育て

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7日 雑の歌

短歌とは あらゆる思ひの 心もて
調べに託す 言の葉捜しか
ウグイスの 姿みし後 声聴けば
けなげな姿 愛しく思ほゆ
夏ツバキ 無垢な白花 一日を
咲きては散て 種をば残す  
紫陽花の 時は過ぎ行く ほのぼのと
夕食を囲む 静かな語らひ

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9日 梅雨の晴間

梅雨入るも 空梅雨の夕 風そよぎ
肌に優しく 心に優しく
安タバコ 吸へば咳き込む 飽きもせず
茂吉の歌を つらつらと読む
娘より 男体山の いただきの
剣と並ぶ メールが届く

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16日 父の日ほか

早朝の サッカー観戦 ブラジルと
興奮もせず 全てに負けて
父の日は ウイスキーとか ネクタイを
食事は刺身 吾頑張らう
梅雨晴れの 庭の芝生に ミミズ湧く
干からびてをり 子蟻がたかる
香貫山 紫陽花さかり 椿の実
大きく太り 色艶みごと
千本浜 浜の砂利にて 虫干しか
鳶寝そべる 羽を広げて

ゆうされば ゴーヤカーテン 灯を受けて
みどりが映える 眺めて涼し

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23日 世界遺産に富士が峯ほか

早朝の 富士は静かに 薄青く
世界遺産も 静かにたたずむ
富士の山 千変万化 ときどきの
所それぞれ 歌になりけり 
まほろばの みつつ過ごしし 富士ヶ峯
世界遺産で 遠山となる
夏至なるや 月は満月 煌々と
雲間ゆ照りて 神さび見ゆる 
いつになく この日この月 輝きて
浮立つ雲の 雲間を渡りぬ
フジヤマが 世界遺産ぞ この月の
この月見れば 月こそそれなり
明け方の 静かな庭は 肌寒し
ゴーヤの花こそ いと目立ちぬれ

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26日 水無月の庭

我が庭は 自然や季節の 鏡なり
眺めてなごむ 思索の場かも
ゴーヤ伸ぶ 髭ぞ捜すは 行き場所を
巻きつけばヒゲ バネにぞ変はる
キュウリ伸び ひげは支柱に 巻きつきて
ばねに変わるは 形状記憶か

たはむれに サトイモの種 一つ植う
芽吹く姿に うれしさ芽吹く
梅雨の雨 サトイモの葉に 溜まりけり
見つつたのしや 雨粒踊る

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29日 夏が来た

苺には 子ずる孫ずる つらなりて
庭を占領 夏が来たらし
キュウリとか トマトに実がつき 伸びにけり
支柱を補強し 夏が来たらし
梅雨の間の 晴れの陽気の 山歩き
玉汗ふきつつ 木陰に涼む

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25年 7月

1日 いらつく日

文月や 年の半分 過ぎにけり
歌に願ひを 七夕近し
いらいらと 書類捜すも 見つからず
視力低下か 記憶のそれか
寝不足か 思考乱れて 文字乱れ
そんな自分に いらつく日なり
年とれど 理想の人とは 程通し
思ふ気持ちの 言葉さへ出ず
我が性か 貧し苦学の 青春を
定年を過ぎ 続く労働
延々と 食ふ為だけの 仕事かな
好きなことして 楽しみたくも
もう一度 身辺整理 見直すか
終活もかね こころ静かに

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5日 誕生日 娘愛犬と来る

誕生日にと越谷より娘と愛犬のミニピン(名をビスコ) 我が家に来り
天気が悪い中を少年自然の家と水神社に遊ぶ

せせらぎで 子犬と遊ぶ 夜ならば
蛍が飛ぶか 今は霧中も
強風の 自然公園 霧深く
娘と子犬 さっと駆け出す
山里の 水神社こそ 霧の中
旨き清流 濁流となす
風吹けば 霧が流れる 里山を
子犬と歩めば 梅雨明け間じか
梅雨入りも 予報官なら 梅雨明けも
感じるままの 予想と知れり

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7日 七夕

関東甲信越は例年より2週間早い梅雨明けに、熱中症の報道多し
水不足のが心配
今年の桜の開花もその程度早かった 
梅の開花も早かった
結局の所 一年が350日で過ぎてゆく感じ 残りの15日は何処で調整されるのかな

天の川 天を仰げど星はなし
くもの動きを じっと見つめる
梅雨なれば くもが気になる 曇り空
虫の知らせか 蜘蛛の巣増える
蜘蛛の巣の 罠にかかりし 虫あれば
さぞ喜ぶか 昨日の蜘蛛
蜘蛛の巣に 寄り添ふ別の 子蜘蛛をり
巣を這ふ速さ まだ未熟かも
母蜘蛛か いじればあまた こぐもでて
えびの子の様 あたりに散りぬ
神さびの 霞の糸の 罠を張り
じっと待ちたる 蜘蛛なむ偉き

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9日 猛暑なり

猛暑日の 昼のうさぎは のびにけり
日が傾けば やがて起きつる

猛暑なり 日が傾けど 汗引かず
ゴーヤみどりは すずしさ誘ふ 
ゴーヤの実 イボのイボイボ 気味悪し
イボ蛙とか 鰐皮の如し
灰を撒き 庭に実るを 眺めては
花咲爺の 灰を理解する

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12日 七月盆

七月の 盆入り前は 誕生日
線香上げれば 一つ年逝く
お中元 うれしき事に 酒とどく
盆入り前は 吾誕生日
お中元 お礼の電話や お返しを
例年なれど 便り嬉や
盆の前 仏壇飾りて 家掃除
せわしき中も 香に癒され

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15日 蝉の羽化

盆の夕 木登り手伝ふ 吾蝉の
羽化を見とどけ 万歳をする

盆の夕 蝉の羽化見る 背が割れて
出てくる姿 愛しく思ほゆ 
羽化をせし 蝉の体は 柔らかく
羽はみどりの 月夜に光る
闇夜より 月光漏れて もみじ葉に
羽化せる蝉なむ 風にふかるる

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20日 パソコンを買う

ウインドウズXPより最新のノートブックに乗り換える。CPUやメモリーやDISK容量の進化に目を見張る
使い勝手がよく解からずにあれこれ迷うが、その速さに驚く

十年の 技術進歩に 追いつけず
新たなパソコン 夢の如しぞ
パソコンの 知識は日々に 得たつもり
いざ使はむと 操作に迷ふ
配線は 無線でつなぎ すっきりと
ソフト互換に 悩む日続く
クラウドや ビッグデーター ネットとか
必要なのは 創造力なり
早々に 必要なのは 会話ロボ
孤独な人の 見張り役にも 

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24日 大暑なり

日が上がり、熱くなりだすと、兎は涼しさを求めてうろうろと
筒型の扇風機を舐めまわし、やがて向き合い風に涼む姿は人と一緒 いとおかし

吾兎 扇風機まえ 動かずや

家中を 兎うろつく 大暑なり
涼を求めて 風を求めて
吾兎 扇風機こそ 珍しけれ
やがて対面 風受け動かず
この暑さ 兎ぐったり 伸びにけり
エアコン入れれば 起きてきょろきょろ
大暑でも 雲間に覗く 月光に
色づく葡萄  秋の気配も

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28日 夏祭り

久々の休みにあたる沼津の夏祭り。狩野川の沼津の街中は人の波で歩けなくなる。
子供をつれてブラブラと花火見物なつかしや。行こうとする気も少々あるが、何故か花火の音聞き
家で飲んでそれで良し。山は暑くても平気で行くが。

夕去れば 花火の音の 遠く鳴り
祭り気分は はや郷愁に
夏祭り 打ち上げ花火は 走馬灯
越し方の夏 浮きてはじける
狩野川の 花火の片鱗 幽か見ゆ
独り寂しや なぐさみ花火

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25年8月

1日 蝉が鳴く

先日の 羽化を助けき 蝉だらう
我に近寄り しばし佇む
この暑さ 熱中症の 騒がれて
山歩きせず 我太りたり
知らぬ間に 子庭の木々の 太りたり
間引き已む無し 風を通さむ

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6日 原爆己に思う

今年また 被爆忌迎え 吾憂ふ
歴史は語る 繰り返すこと
是非は別 原爆投下の 決定は
神でもできぬ 狂人のわざ 
隣国の 日本批判の 未熟さに
十人十色 理性それぞれ
世界中 紛争絶えず ソーシャルの
安易な扇動 狂気が潜む

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9日 猛暑に歩く

香貫山に何時もの山歩き
急遽香貫山より沼津アルプスに向かう
猛暑のなかの山歩きの厳しさと昼飯、水切れて
已む無く象山にて下山
帰りは再度香貫山の山頂で水浴びて帰る

猛暑日も 暑さに負けず 山歩き
葉陰涼しく 汗噴出すも
下山せば 舗道の辛き 照り返し
辛きに負けて 又山に入る
水場にて 水をかぶれば 嬉しくて
猛暑の登山 ここで終了
猛暑日の 年々厳しさ 増さりけり
局地豪雨も 慣れて久しき

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15日 終戦記念日

猛暑日の 終戦記念 吾祈る
隣国の愚痴 日本は如何に 
近隣の 日本非難は 右翼化と
日本侵略 下心かも
靖国は 戦犯分けて 弔らはむ
何時まで続く 隣国の愚痴 
日本の 主権国家の 有り体は
国を守るに 何をはばかる
世界中 あまた紛争 限りなし
宗教がらみ 民族がらみ
原爆は 自業自得と 言う人も
時が過ぎれば 喉もと忘れる

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17日 秋の気配が

猛暑でも 夜空の星の きらめいて
朝の冷気に 驚かされる
一苗の サトイモの葉が 増えに増え
決まり事でも 驚かされる
香貫山 猛暑の中に 蝉時雨
イガが転がり 吾も転がる
うりの葉が 黄ばんでくれば 水を撒き
肥料を撒くも 定めと知れり

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21日 日常

桜島噴火の様子を見て
先日の地震誤報もあるも、心配に

桜島 噴煙五千 富士ならば
成層圏まで いずれあるかも

甲子園、高校野球の面白さ

甲子園 勝負分けるは 根性と
技術熱意と 後は運なり

今年こそはと期待して葡萄の生育見てきたが
例年同様、コガネムシに葉を食べられて、実を食べられて

庭葡萄 ひよどり銜えて 去りゆくも
例年のこと 実はぼろぼろに
ぶどうの実 色づき悪く 虫が食べ
しぶしぶ収穫 食べれば旨し

皐月の盆栽を地に下ろしてはや十年が 苗時のときよりはや三十五年
ついに葉が枯れ死に賜う

吾が庭の 皐月を育てて 四十年
山の光りは ついに枯れたり

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23日処暑に入る

最近の天気の変化に驚かされる
猛暑の晴れは一変し、雷雲となり、稲妻と伴に豪雨となる
停電なれば心細く、身もすくむ

処暑なれど 猛暑日続く 雷鳴れば
豪雨となるも 驚きはなし   
この暑さ 肌にべとつく 油汗
気分は萎えて 体は痒し
一郎の 四千安打 達成は
日々の精進 鉄人と言ふや
甲子園 勝敗は別 ひたむきな
汗や涙は 青春賛歌 

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25日 夏が去る

処暑過ぎて 大気豹変 猛暑から
解放される この心地良さ
雷されば 電光石火 トマト苗
 萎えてチリチリ 青実が残る
炎天下 ギラギラとかげ チョロチョロと
しっぽ振り振り 吾より逃げる
香貫山 山道沿ひの ツバキの実
ざくろの如く 色づくを見る
さるすべり 処暑の残暑の 暑き日の
桃色花の 清々(すがすが)しさよ

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25年9月

2日 はやくも9月

ニガウリの 黄色に変り 種(しゅ)は朱色
この色見たさに 瓜なむ植うる
腹満たし 机に向かふも そよ風に
つひこっくりと 季節は九月

千本浜より富士市の方を眺めれば
煙突の煙がそのまま立ち込めた黒雲とつながって
不気味な様子

海向かふ 黒雲垂れて 煙突の
煙とつながる 雨落ちるらし 

自宅に帰れば、越谷の竜巻の悲惨なニュースが 
千本浜の煙突の煙の雲につながるを見ていたのと同時刻のようだ

越谷に 竜巻走る 娘らの
無事を確認 かすり通りぬ

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8日 風たちぬ

子の頃は 雷や台風 恐ろしく
布団にもぐり 過ぎ去るを待つ
子の頃は 台風去れば 洪水し
うれしや休校 筏で遊ぶ 
気懸りは シリア情勢 五輪なり
同時根回し 駆け引きつづく
七年後 五輪開催 東京に
日本プレゼン 金メダルなり
風たちぬ 監督最後の 作品と
早々観賞 目頭熱し

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9日 初秋の香貫山

香貫山 露草咲けり 朝露を
吾にくれれば 心晴れるか
すすき立つ 山グリのイガ 青々と 
アセビも青の 秋風吹かず
山道は 粒の赤花 白花が
ススキ生え出し 秋もようかな

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11日 9.11この日の感傷

東日本震災もはや二年半過ぎ、福島の廃炉は進ます、汚染の垂れ流し
遺族はいまだ遺体と対面できずに捜す姿がTVで報道

テレビには 被災の磯の 人写る
遊びならよし 子の骨捜し
七年後 五輪開催 それまでに
震災復興 晴れて五輪ぞ
七年後 東京五輪で 吾いくつ
それまで何を 目的定めむ
蝉鳴くは この世あの世の あはひらし
歌こそあはひ 夢と現の
よもすがら 星の輝く 朝ぼらけ
うろこ雲なり さるすべり咲く

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14日 宇宙が身近に

無人探査機ボイジャーは光りの速度で17時間の距離を飛んでいるらしい。
36年前に(1977年5月)打ち上げられて昨年に太陽系を離れたという。
想像できぬが理論も立派、開発も立派 
イプシロンロケット打ち上げ成功 宇宙旅行も近々に

ボイジャーは 太陽系を 離れけり
三十六年 片道切符
イプシロン 打ち上げ成功 宇宙とも
庶民的なり ペンシルロケット

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19日 十五夜其の他

夕間暮れ 東に月の 淡白く
日が暮れゆけば 黄色に輝く
人麻呂の 東はかげろひ 十五夜は
東は白月  西は茜に
野分去り 大気一変 秋模様
星の輝き 月澄み渡る
吾兎 早五年生く 十五夜の
あの月に行くは あと何年か
日々眺め 小石の築山 変わるとき
われの気分で 摘みなおす時
我が庭の 積みしケルンの 石どもは
庭の行く末 よを眺めむや
石どもは 水を遣れども 芽吹かぬが
水にぬれれば 色艶もでる
植木なら やがては朽ちて 土になる
吾小石ども 何処までも石

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21日 箱根の神山歩く

秋晴れに 箱根は大涌谷から冠岳に神山と駒ケ岳までハイキング
駒ケ岳まではほとんど景色を見れずひたすら歩き駒ケ岳の眺望はその鬱憤を晴らすように見晴らしが良い
箱根元宮の神社で御神籤を、中身は未だ空けておらず
帰りは大涌谷で寿命が7年延びるという温泉卵を購入、こらは直食べた。
箱根の山は天下の剣 色々歩かばそのうちに何か得るものあるかもと、これからも歩くとしよう

煙たつ 大涌谷に そそり立つ
烏帽子(えぼし)の岳は 神山守る 
神山の 景色は木々で 見えねども
山は霊山 霊は心か
てくてくと 野草眺めて 山を往く
この箱根路は 淋しくもある

 

元宮ゆ 霊峰の富士 眺めよく
御神籤引くも 中身見忘れ
駒ケ岳ゆ 富士に愛鷹 伊豆の山
ふりむく山も すべて凛々しく
山頂の 景色堪能 そのうちに
山ガール来て 目はそぞろなり

延命の 温泉卵 直食ぶる
明日も晴れるや 箱根路下る

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25日 おお蛙

夜の庭 黒き塊 蛙なり
その大きさに 身の毛がよだつ 
何処から 身の毛もよだつ 大蛙
灯りかざせど 微動だにせず
おおがえる 肝の弱さを 見透かすか
微動だにせず 吾を見据える

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30日 秋模様

庭モミジ つまらぬ木でも 夕間暮れ
秋陽あぶれば 輝きてをり
秋風が 里芋の葉を 撫ぜてゆく
初めて植ゑし 芋こそ肥ゆれ
短歌とは 疑問抱きて 知を求め
求むるほどに 惑ひは増さる
赤とんぼ 塩からトンボ 蜆蝶
ニラの花咲き 又秋は来ぬ

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25年 10月

3日 虫は働く 兎は食べる

はな先で 舞ふはミツバチ セセリ蝶
こばなを渡る 休むことなく
よく見れば 虫の分業 無かりけり
吸われし花に 又むしとまる
吾兎 どんぐり眼で 何を見む
哀愁の目で 餌を食べ食べ

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8日老と 函南の原生林

函南に 原生林の森がありそこに世界で一番大きなぶなの木が
天城や愛鷹山のブナの老木を見てきたから是非見たいものと出かけたが
平成17年6月倒木で無かった。残念 オオガシも同じ樹齢七百年 こちらは健在

しみじみと これが最後の 入院か
言ひし人はや 簡単に逝きし
年とれば 来世も近し 身近なる
仲間が逝けば あせりもしやう
ぐつぐつと 未練残して 逝く人は
諦めきれず 化けてもでやう
年とれば 身は衰える 本当の
老の怖さは 気の失せることか

函南の 原生林の ブナの木は
日本一とも はや朽ちてなし
函南の 七百年の 大カシも
茸を纏ふ 長くはあらじ
函南の 原生林は 永久に
維持するを知る 学習の森

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12日 秋の日の徒然

「夕かたまけて」(夕方になり) この句を使ってみたくなり

秋花を 蜂が三匹 忙しげに
夕かたまけて 姿は失せり
エステ行く 妻はウキウキ そとめには
何も変らず 気晴らしもよし
折口は かなしさびしの その先を
かそけさひそけさ 寂寥(せきりょう)を詠む

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14日 沼津アルプスを歩く

沼津アルプスの鷲頭山からウバメガシの岩尾根を歩く
行きは自宅より徒歩で、志下より登る

低山の ウバメガシなる 岩尾根が
海風に耐え 懸命に生く
鷲頭より 箱根の山に 黄金の田
駿河の海も 景色みのるや

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16日 26号台風

15日夜半より明け方にかけて台風26号最接近
強風の猛威に驚かされる 
夕されば空に浮雲まどろみて 知らん顔して西は茜の雲漂い
東の空に青空覗き 白月が 伊豆大島の土石流の甚大な被害を知る

強風に 向かい歩くも 進まれず
一切無情 猛威実感

野分け去り 夕去りくれば 坐り雲
西は茜に 東(ひんがし)に月

牛の刻 伊豆は大島 非情にも
土石流あり 村流される

土砂の中 救助の内に 命はて
睡魔の中で 土中に眠る
山津波 村を消しさる 昔なら
神隠しかも 防ぐ術あり

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22日 諸々の秋

秋来れば 実りの秋の うれしさよ
木犀の香も 漂ひてよし
しののめに 安酒タバコ ささやかな
里芋を食む 秋が来た来た
諸々の 欲の限りは 根強くて
その昇華かも 芸の世界は
諸々の欲の世界は 根強くて
その昇華なり 山歩くのも
諸々の欲の世界は 根強くて
真理まさぐる 神よ仏よ
芋を掘る 初めての芋 里芋を
小芋連なり このうれしさよ

白バラを 眺めて迷ふ なぜ白を
植ゑし時には 白こそよけれ
最近の 異常気候は 常にして
常の気候を 異常と言ふか

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31日 野球の心

野球のワールドシリーズ、日本シリーズ観戦しててつくづくと
勝敗左右に技術スキル以外の何かがあると思うこと多し

のりにのる チームムードの 要には
技術を超えし 情熱があり
ピンチには 闘魂むき出し 自己を鼓舞
チーム引っ張る ヒーローがゐる
あり得ぬよ 想定外の 乱調は
その重圧に 金縛りかも
いつになく 結果出せずに スランプに
デフレマインド 同じ気がする
秋の空 未来も来世も 気になるが
今することは 今のこのとき

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25年11月

8日 はや立冬

立冬の 香貫の山は ぬくぬくと
ツワブキ咲きて 赤き実のなる
過ぎたるか 我が家のミカン 三十路なり
三十路短し 吾稔らむぞ
歌まねを 初めて三年 あきもこず
諦めもせず 山をさ迷ふ 
突然の 一泊旅行 妻が決め
秋の箱根路 ちかじか行かむ
安タバコ 吸えば咳でる 諦めず
咳を出しつつ ニコチン補給
寂しさに 鳴くやミニピン 娘の子
日がな一日 子犬と眠る
和食だに 文化遺産に 食材の
偽装表示も 悪しき遺産に
画面には 島倉千代子 死すとでる
人生いろいろ 咲き乱れたり

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14日 箱根の秋

平成25年箱根に遊ぶ 箱根神社に参拝し 強羅の彫刻の森を観賞
強羅のホテルで湯船につかり、帰りに三国峠で富士や沼津アルプス、愛鷹山連山のそれぞれの雄姿よし
三島の楽寿園により菊祭りを堪能 

相模湾 箱根強羅ゆ 遙か見る
雲海燃えつつ 朝日昇れり
強羅の湯 湯浴びするほど つるつるに
晩酌旨し 高清水なり
秋晴れに 三国峠ゆ 富士眺め
振り向く先に 神山笑ふ
まほろばの 愛鷹山の 全貌に
三国峠で あらためて惚れ
見るほどに ピカソにムーア 謎めくも
彫刻の森 厭きぬ秋なり
園内の 奇想天外 造形は
夢遊の如し 何故か楽しや  

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18日 秋の感傷

越し方は 螺旋階段 下りたり
この連鎖絶ち 世の為に生く
負の連鎖 我が人生の 如くして
遅きに期すも 登り歩まむ
山茶花に 目白群れなす 忙しげに
枝から枝に 跳ね飛び去りぬ
冬来り 木枯らし吹けば いと寒し
月光冴えて 枯葉舞ひ散る
田子の浦ゆ 空海青く 真白なる 
この富士を見よ 赤人の歌碑 
タバコ買ふ 年齢確認 この吾に
何の意味ある 買はるれば良し
秋の夕 家の西には 校舎あり
陽を遮るや 不満くすぶる
あの山の モミジ過ぎしか 里モミジ
雨の予報が 秋は短し
吾が庭の 花や草木の 移ろひを
眺めて秋に 年は短し

秋田に単身赴任の時の秋のひと時

秋の田の 黄金の海を ひた走る
トンボ跳ねつつ トンボ轢きつつ 

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22日 たわいなし事

たわいなし 星に願ひは 近き星
星に祈るは お好きな星に
この世から あの世は知れず 今の内
良しなし事も 早く言はねば
霜月の 世間話は 紅葉と
秋の短さ これで事たり
転びては 又転ぶこと 気にしつつ
前向き生きる 吾が人生か

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25年 12月

1日 快晴の愛鷹山を歩く

山眠る 愛鷹山は 静まりて
温き日差しの こんな日もよし
春に見し 芽吹き花咲く 愛鷹は
冬枯れ落ち葉 春またくるぞ

切り立ちし 鋸岳は 名の如し
老山成れど 永久になくずれそ

倒木に 茸の生えて 美しく
老木に生え 存在誇示す
吾が庭に 赤きトンボが 迷ひ出て
木々のモミジと 違和感もなし
赤とんぼ 師走の庭の 紅葉に
 驚き負けて 一人旅立つ>

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5日 腹が立つ事

腹たつは ゴミのポイ捨て 猫の糞
世を恨みつつ 庭掃除する
突然に インク擦れる プリンター
買ふがやすしと たまる機器増へ
政治家の 軽はずみなる 言動や
金の弁解 はや聞き飽くも
隣国の 嫌がらせとも 予期もせず
あの手この手に 呆れ空しく

「先送り」について思うこと

この虫歯 治すか思案 そのうちに
痛みに負けて 事態喫緊
そのうちに 捨てるつもりと 先送り
箪笥の肥やしか 金に化けるか
タバコ絶つ 先送りせば 楽なるも
日を重ねつつ 身を壊すらむ 
疲れ眼に 月二つ見ゆ 是々非々の
迷ひ重なり 瞬きするも

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9日 日本の行方波高し

是々非々の 秘密保護法 喫緊は
自転車通行 吾迷走す
いかならむ アベノミクスの 物価高
株は上がるが 年金下がる
容赦なく おぼれる犬を こずきたる
近接の国 歴史が語る
まかりゆく 道理は無視の 紛争は
国益優先 戦力優先

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16日 はかなさ思う日

年々と高齢化に向い

老老の 介護逃げ出す 人もゐて
哀れ娘は 両親介護
師走中 人の群れあり 病院と
斎場混むも 時のはかなさ

彼の世への旅たつひとの心境を思い計りて

母さらば 姉らよさらば 時来り
旅立つ我の わがまま御免
澄みわたる 読経の調べ 朗々と
心空しき 時のひそけさ

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21日 屋根に登る

屋根の瓦の、異常を指摘され、調べてみよう
屋根に上れば、子の頃の冒険心か、怖くもあるが普段の視線の違いに喜ぶ

怖くても 男の意地と 梯子から
瓦の屋根に 踏み出す我ぞ
足振るえ 屋根に登れば 四方眺め
天下とるかも 子の頃思ほゆ
おそるおそる 屋根に上れば 思ほゆる
鼠小僧か 月光仮面
梯子から 屋根に上がれば 怖くても
新たな景色 むねのときめく

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27日 師走も暮れて

師走夕 黒雲被ひ 凍雨なり
黒雲燃えて 日入り不気味に
傲慢か 靖国参拝 この時期に
軍国化とも 如何に釈明
信念の 靖国参拝 貫くも
世の声を聴け 合祀を分けよ 
落ちぶれて 安タバコ吸ひ 咳き込むも
心は澄みて この自由かな
師走末 急な寒冷え かんかんと
喪中の身では 何もせぬもよし 

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31日 大晦日

日枝神社にお札を交換、その後は香貫山を一回り、終日富士が真白に眺められ
穏やかな年の暮れとなる。帰れば掃除で昼飯も抜き

AKB 恋するフォーチュン クッキーの
振り付け見れば 我も出来さう
雑草の 豊かに茂る 吾が庭は
苺の庭ぞ 雑草を抜く
アメリカの かごの鳥なら そのうちに
食べられるかも 小鳥肥えしも

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26年 1月

1日 元日に思う

我も妻も はらから多し そのうちに
かなしき時を たへつつ逝くか
そこここに 正月飾り 出さぬ家
我が家と同じ 正月だらう
紅白の 舞台華やぎ 楽しくも
老けし歌人 見れば寂しき

ふなっしー 梨の妖精 以前より
我が家で人気 そのキャラ愉し

疎遠でも 貰へば想ふ 年賀状
早々出さう 寒中見舞ひ

年々に 正月静かに 子供らは
遊び知らぬか 駒回しなど

元旦も 仕事に向かふ 悲しさよ
何時まで続く  命消ゆるまで

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10日 旅路の誘惑

春野辺の チラシ眺むれば ふつふつと
心うづくも 春遠からじ
生きてれば 心の疼く 切なさも
玉虫色の 旅の誘惑
遠山の 南アルプス 遥か見ゆ
話には聞く 吾も行きたし

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18日 のどかな冬日

香貫山 ジョギングせむと 気合入れ
登ればすぐに 歩き出すわれ 
冬晴れに 庭のケルンの 梅のもと
うすむらさきの 花は咲きたり
年明けて ヒヨドリは来ず 厳冬に
色づく金柑 ピラカンサの実

 
千本ゆ 真白き富士の 浮かび立つ
松原遥か 愛鷹遥か 

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21日 ムクドリと野良猫

例年は、暮れから年初にピラカンサの実が熟れると、ヒヨドリが実を食べるのを眺めては
季節の移ろいを感じていたが、大寒のこの時期にムクドリの一団がやってきたのを、初めて見ました。

電線に 群れるムクドリ 列をなし
狙ひは家の ピラカンサの実
大寒も 緩む陽気に むくどりが
群れて襲ふは ピラカンサの木
例年は ヒヨが番で ピラカンサ
ムクドリ群れて 食ひて去りゆく
電線が 揺れてムクドリ 列をなし
糞を垂らして 一斉に去る

夜になると決まって一匹の猫が閉じてあるゴミのステーションを器用にあけて
残飯を漁るが、足音を聞くとごそごそ出てきては隠れてしまう

今宵また ゴミの箱より 猫が出る
この猫偉し 己で生きて
真夜中に ゴミあさる音 近づけば 
 猫が飛び出し 我肝ひやす
足音を 聞けば猫出る ごみ箱よ
猫は慎重 われは臆病

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23日 ノロウイルス

浜松の学校給食でノロウイルスがまん延し、休校となる
ウイルスに善玉いないか、細菌は、もろもろの法定病の悪玉も、納豆、酒に、薬や肥料を作る善玉も。
ウイルスは進化を遂げて伝染し、人類の滅亡は、戦争でも、核の脅威でもなく、未知のウイルスであるかも。
神が居たとしたら迷惑なものを作ったものよ。人類も核という善とも悪とも悩ましきものを作った。人類は自然を破壊し、そのしっぺ返しを警戒せねば。

まん延す ノロウイルスの 底力
鈍とは名のみの 感染早し
目に見えず 臭ひもせずに 伝染す
ウイルスといふ 悪魔が潜む
核問へば 善とも悪とも 悩ましく
ウイルス問へば 最強の悪
年々の 異常気象の 災害の
想定外も 馴れて久しき

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26日 寒の中休み

昨日今日とぽかぽかの春の陽気、梅の花が咲きだし、庭をぶらぶら
アロエの花や南天金柑の実が色づき楽しい もうじき節分春遠からじ

ぽかぽかの 寒緩む間に 庭梅の
ふふむ蕾も 咲きしこの間に
寒緩み 南天金柑 色づきて
アロエ花咲く 陽だまりの中
朝日受け 木の葉輝く 朝露か
寒の乾なり 木の精だらう

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31日 STAP細胞

「小保方(おぼかた)晴子 30歳 STAP細胞を作製」のニュースにTVで本人の紹介が流れる
細胞外刺激による細胞ストレスが、分化状態にある体細胞の記憶を消去して初期化する-という今回の成果は、これまでの細胞分化や動物発生に関する常識を覆し、細胞の分化制御に関する新しい原理の存在を明らかにしたものです。細胞の分化状態の記憶を自由に消去したり、書き換えたりできる次世代の細胞操作技術となる可能性が高く、再生医学以外にも老化や免疫など幅広い研究に新しい方法論を提供します。今後、ヒト細胞への適用を検討するとともに、さらに初期化メカニズムの原理解明を進めていきます。
以上某新聞の一コマ

ネイチャーに 愚ろうされても 諦めず
常識破る 発見となる
報道は 若き乙女の 経歴を
研究室は 乙女模様に
かたやぶり ムーミン好きの 研究者
信念ぶれず ここに賞賛

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26年2月

6日 干した門池

門池の水が橋の修理のためにぬかれていました
寒の戻りに震えつつ池の周りをぶらぶらと

立春の 干されし門池 その底に
水鳥群れて はるをまつらむ
門池や 涸れ水枯れ木で 静まりて
 はるめく時は 辛夷咲くころ 

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8日 雪が降る

深夜から雪が降り始め、朝は一面銀世界
夜に出かける仕事先は山の麓 チェーンを装着 雪道を駆け上がる
ソチの冬季オリンピックの開催式も東京都知事の選挙も影がうすく

大雪の ニュースを聞けば いざ行かん
チェーン装着 怖きものなし
最新の 東名高速  雪で麻痺
 我は横目に 山道を往く
大雪の 日本列島 混迷す
ソチは宴の 祭典なれど

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14日 ソチの明暗

本命の選手が負けてこれがオリンピックと言う人も、予想通りの結果の人も
何年も繰り返されるこの明暗に
結果がすべての勝負の世界はスキル以上のメンタルと運不運 プレッシャーとか重圧とか 新技体を如何にせん

疑問なし 大本命の 人でさへ
重圧に負け 哀れ涙す
金縛り 緊張過ぎて 我忘れ
終れば惨め 知らぬ間に負け
いにしへゆ 艱難辛苦 味はひて
悟ると言ふも 時は待たじも
出来るなら 技を楽しみ 披露する
勝負楽しむ 楽天思考か
重圧に 足が震えて 自己ベスト
乗りに乗る人 全て味方に
目標を 果たしつ顔は 晴れ晴れと
泣き顔見れば それも勲章

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18日 大仁神社の観梅

ぽかぽかの 冬日を浴びて 家ウサギ
庭眺めをり 老け顔のぞく
春めきて 大仁神社の 観梅を
残雪まばら 花もまばらに
神さびの 大仁神社の 裏山の
老木の梅 朽ちつつ咲けリ

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19日 雨水

素足より 腰に寒さの 伝播す
雨水と言ふも 寒の厳しさ
春めけば 芽吹く庭草 ぽつぽつと
春のときめき イチゴも咲けリ

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25日 山に残雪

春めくも 愛鷹山は 雪模様
雪山登山 誘惑もある
香貫山 寒気緩むか 枯木には
小鳥囀り 早春告げる

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26日 パソコンの進化は続く

従来のウインドウXPと昨年購入したウインドウ8を両方使っていたがぼつぼつ1台にしようとファイルの移行にとりかかる。この十年の性能の進化に改めて驚く

もろもろの 性能進化 問題は
使ひし者の 進化はみえず
吾はじめ タイプライター カタカタと
今パソコンで クラウド使ふ
この先の コンピューターの 如何なるや
感情を持つ 感ピュータかも

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26年3月

2日 町内の親睦会

例年の組の親睦会の呑み会で

初顔の もと校長の 嘆き節 
来年の会 生きて逢へるや
町内は 世代交代 目立つなり
我が家の後の 継ぐものはなし
亡き母の 拾三回忌 予定組む
これが最後か みな年なれば

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11日 東日本大震災もはや三年

家を捨て 避難に疲れ 身を壊し
命絶つとも 震災続く
むなしさは廃炉迷走 再稼働
成すも言ふのも 同じ人なり
三年の 廃炉迷走 町を消し 
再稼働とか 教訓活きず
安全の 神話は妄想 三年の
迷走みれば その先暗し
はや三年 計画停電 想ひ出す
夜空の星の 美しければ
三年の 被災の跡の 薄れつつ
余震へりつつ 備へ薄れる

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16日 春の香り

寒さもようやく過ぎたらしい 庭の小花も咲きだし緩む季節に

弥生中 寒ぬけだすや 薄着して
小花眺めて 鼻水たらす
雨降れば 庭の小花の 咲きだすも
 山は白地に まだ染まるとき
苺花 ぽつぽつ咲けリ 名も知らぬ
黄色の小花 昼のみ開く

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19日 水森かおり コンサート

チケットもらい行かないのも勿体ないと、妻と水森かおりのコンサート歌謡紀行に
客は年配の腰の曲がった人や杖を突いた人など後期高齢者が目立ち場内は満員
二時間のコンサートは年寄りのファンの歌手の思いか、日々のカラオケで親しんでいる人か、人生を懐かしむ人か、拍手や声援よろしく瞬く間に終わる。観客の帰りの姿は現実に戻り、家に帰れば孫に囲まれる日々か、または孤独の一人生活か、人生いろいろ歌もいろいろ。
歌人は素晴らしく声量があり、生バンドや司会者のウイットに感心したが、歌の中身は何もわからず、(紅白連続11年出場らしい) 自分はファンでも好きでもなくたまたま来ただけですが、プロの楽しさ厳しさを垣間見た気になる

束の間の 歌謡紀行の コンサート
すべて老い人 歌人に酔ふ
腰まがり 杖つくひとも コンサート
開演すれば  盛り上がりけり
コンサート 終れば老い人 そそくさと
家族の元か 孤独の家か
たまさかの 歌謡紀行の コンサート
われ傍観者 冷め眺めをり

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 25日 守山史跡

 日経新聞に韮山の願成就院の運慶の毘沙門天立像が紹介されており、国法指定になっているとのことで早々に出かけました。春野辺の守山周り神社や寺を回って頼朝や政子の生誕の地を歩く

伊豆の国 頼朝旗揚げ 政子産む
守山周り 春の香満ちる

 守山の 真珠院とは 美寺なり
石塔に添ふ はく木蓮よ
狩野川の 桜ふふみて 振り向けば
 岩に彫られし 仏像見ゆる

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31日 春の庭

春の陽気に庭の花々一斉に咲きだし、例年のごとく花の名を思い出そうと長い時間を花と向き合う
こんな感じの名だったような われ認知症かも

ハナニラや 苺の花の 咲きほこり
蝶々ひらひら 花間に消ゆる
よく見れば 庭の苺の 白花に
緑の縞が へたの色かも
ムスカリの 名前出てこず ペチコート
水仙の名も 記憶たどるも 

 

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 26年4月

1日 香貫山の桜

天気快晴、この日を逃したら今年の花見は終わりかも
香貫山の桜は咲いているかな ほぼ満開の状態でした

香貫山 真白き富士と 五重の塔
桜満開 気分爽快 

 

 我が庭の 花が綺麗と 裏のひと
をととひ逝けり よき日に逝けリ

2014-4月静岡新聞 入選

桜咲く 香貫の山も 幾年か
吉野は西行 我はこの山

 

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5日花冷え

庭の花々次々の咲くのを見ていると、旬の花こそ輝き咲いている
 季節の移ろいにせかされる日々になりつつある生活が今までに実感はなく、どちらかというと先取りしていたのかも プロ野球も開幕、いずれにしても命の芽吹き躍動感のある、自然の変化のほとばしる時こそ自分も流れに乗って行こう

鶯の 初鳴き聞けば もう春か
苺の花の 咲きほこりをり 
ややもせば 春の移ろひ 早すぎて
花冷えもよし 我追ひつかむ 
 卯月入り 庭花萌えて 咲きほこる
旬の輝き  我の旬問ふ
時は春 消費税も 上がりたり
野球開幕 みなプレイボール

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 9日 桜の時期

 桜の花の散り始め、あとは高地の桜のみ 富士霊園は三分咲きとか
白花にアメンボのような蚊のような 花の蜜吸う バイブレーションの体の動き ここ数日眺めて眺めて可笑しい

 足長の 蚊が蜜を吸ふ 延々と
春駆け行くも 吾楽しまむ 
 そよ風が 桜の花と 流れゆき
肌で感じる 花のはかなさ
 朝な夕な 春の花々 咲きだせば
何するでなく 心そはそは

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 15日 花見それぞれ

富士霊園の花見 

霊園の 桜並木は 人が群れ
春の盛りを 富士が見守る
見下ろせば 桜街道 花盛り
淡冨士せまり よき花見なり
桜花 枝垂桜も 美しく
一瞬の春 花に酔うわれ

 

長泉の山神堂の地に石碑があり、寄り添う一本の老木の桜の木を見て

里桜 巨木一本 咲き誇り
苔むす石碑 さも嬉しからう
山里の 山神堂(さんしんどう)の 老桜花
川辺を覆ひ 輝き咲けリ
 老木の かみさびの木の 桜花
たまさかにみる 春の輝き
春の日は 夢か幻  神さびの
 老桜花すら 乙女の如し

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20日 春花移ろう

八重桜 ボンボン花の ポンポンと
枝に揺られて 暖かさかな
チューリップ 茎のみ残り 並びをり
さ庭のつつじ いざ咲かんとす
頭下げ 苺の実なる 雑草が
負けずと茂る 吾知らぬ間に

25日 足柄峠

足柄の 御坂かしこみ 祈る吾
腹囲狭めむ 煙草止めむ
足柄の 峠に立てば 万葉の
いにしへ人の 瞼に浮かぶ
足柄の 誓ひの丘の 鐘を突く
向かうの山は よきことあらむ
空しさに あの海むかう 山むかう
御坂かしこみ ただ祈る吾
 空むかう あの海向かう 山向かう
 御坂かしこみ われ飯を食ふ

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30日 卯月も終わり

さみどりの 卯月も去るや 足早に
花は移ろふ 吾も移らむ
 次々と 咲きては消ゆる はなばなも
例年のこと 空しくもなし

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26年5月

1日 五月晴れ

雨上がり 庭の花木は 風に揺れ
五月晴れなり また大あくび
五月晴れ ウサギもつられ 庭眺め
遊びのサイン 吾の背を押す
風薫る バラの咲きだし 露草や
アイリス咲きて オダマキ咲けリ
さ緑の 木々は伸びのび 輝けり
ため息つひて ボチボチ剪定
五月晴れ 心はさやに さやげども
あのこひのぼり からみ泳げず

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6日 発端丈山

6日 偶然に 初めて登る里山の 発端丈山(ほったんじょうやま)
頂上の銀杏が芽吹き 老木の桜の木々見て 桜咲く一月前に来ればと後悔する
秋には 中腹の空海創設の益山寺の 神木の 楓、銀杏の黄葉は 神ががり色ずくこと間違いなし
石仏100体 幸運な一日になる

 

 初めての 發端丈山 益山寺(ましやまじ)
空海開寺  里山を知る
初夏なれど 早く秋なれ 益山の
楓銀杏の 神木いかに
初夏に入る 發端丈山 老桜の
緑葉茂る 花の時来む

里山の 古寺の小暮を 彩るは
釈迦の花なり シャガの花咲く

 

 8日 バラの日

7日庭の木々を一日剪定 体は疲れても モヤモヤ晴れて充実の日となる
8日 バラが咲いて 眺めているだけで 心満たされ バラの日としよう

  ピラカンサ 剪定 すれば 晴れにけり
笹梅さざんか 次々と刈る
 樹を見つめ 樹形抱きて 剪定す
にわか庭師も 歌人の如し
 子庭にも 薔薇咲き揃ひ 輝けリ
五月八日を バラの日とする
 気にもせず 振り向きもせず あやめぐさ
路傍の石の 影に咲きけり

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11日 母の日

母の日に犬のビスコが家に来て、賑やかになり去ればいつもの家庭に戻る。

五月晴れ 昼は白月 漂ひて
茜空去り 月輝けリ
愛鷹の ツツジ花咲かむ 山頂は
まだコメ桜 風に舞ひ散れり 
母の日に ミニピン来れば 賑やかに
犬もかすがひ ウサギもしかり
 母の日は われが育てし 不揃ひの
苺もサンドで 食卓彩る

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18日 愛鷹つつじ   

 愛鷹山の一服峠から見るつつじと鋸岳その背後にそびえる冨士の山 五月晴れの日に如何なものか、淡い期待に息咳登る

 五月晴れ さ緑萌へる 愛鷹は
リスも跳ねだし 白冨士笑ふ
 稜線に 小ぶりの紫 つつじ花
 輝く花は 恋する乙女
 待望の 愛鷹つつじ 富士山よ
ブナにヒメシャラ 鳥なむ笑ふ

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 24日 父母の法要

 父母の十三回忌の法要は吾の家族と兄弟夫婦ら揃い、総勢20名、寺に集う。寺の新しい聖観世音菩薩は悩ましい姿でした。沼津アルプス、志下の浜の某ホテルで斎をする。
久々の兄弟衆の懐かしく、この十三年の過ぎし年の間も、面影変わらない。健やかであれ、亡父母は願っているでしょう。。故郷の山や海にはそれぞれの思いでがあり、賑やかな、しばしの時を楽しんでいた。

 

新しき 観音菩薩 悩ましや
寺の好みか この禅寺の
亡き父母の 十三回忌は 賑やかで
楽しき時こそ なにより供養
ガサガサと 食卓囲みし 兄弟も
爺婆になり 斎でパクパク
話題には 子らの近況 菜園と
趣味に健康 老ひ先ふれず

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27日 苺が実る

 不揃ひの 苺でも良し 色づくを
 眺めて楽し 食べれば美味し 
吾が老後 呆けや病気は 予定なし
年金少し 働きつつ死す
 夕間暮れ コウモリ舞ふを 眺むれば
竹竿振りし 子の頃思ほふ

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 31日 天城のシャクナゲ

 天城シャクナゲコースをハイキング
万二郎岳の山頂は茜と紫色のツツジの花が咲き揃う
石楠花は萎んで哀れ、万三郎岳の山頂付近の石楠花はまさに盛りに咲きほこり、モミジ花良し心晴れ晴れ
万三郎岳の山頂にラーメン食べる人、ワイン回し飲み宴会する人数多おり、年寄り一団、無事に帰れたか少々心配
気になるのは行き交う人が皆高齢者低山なれどそれなりにきつい山、今の年寄り元気とは思うが寂しい気持ちが漂う
石楠花の花しぼみつつ咲、山頂の石楠花盛り、唯一命晴れ晴れ、弥栄いやさか 我すぐ高齢者らしい
山頂の迷惑物はハエと蚊で、払えど、逃げず吾が逃げ出す

 

天城山 シャクナゲ萎み 時遅し
行き交ふ人も 年寄りばかり
天城山 シャクナゲ萎み つつ咲けリ
盛り過ぎれば 朽ちる寂しさ
山頂の 石楠花ツツジ 盛りなり
吾生き返り 弥栄いやさか
 

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26年 6月

5日 我が家のウサギどこか変

 

梅雨入りに アジサイ花も 咲きだして
暑さ何処に 庭の草刈る
吾がウサギ 頭撫でつつ 可愛いね
 良い子と言へば うっとりまなこ
吾がウサギ 庭を眺めて 何思ふ
吾を真似して 大欠伸する
 吾がウサギ 食べず飲まずに 梅雨空を
ただ眺めをり 寂しくもある
吾がウサギ 人が恋しか 何か変
気が付けばまた そばに寄り添ふ

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 18日 日本の行方

歌を詠むのもしばしお休みと決めてはいたが、以下のことについつい愚痴る歌を詠まずば気がすまぬ

 昨今の政府の方針やや強引か 集団的自衛権の拡大解釈 近隣の国と仲良くせねば日本の未来心細い
世界情勢 相も変わらず紛争が 全ては国益、宗教とか民族がらみ 殺人ゲーム
国内のネットによる振り込め詐欺とか欲のなすまま子の遺棄事件 あまりに惨め
国の復活 カジノの検討 真の豊かさ考えていない 
何か狂った世に向かう 心配にもなる われのLEVELでも

人も国も 互助の精神 考へて
相互理解で 紛争はなし
島国の 玉虫色の 憲法に
抜けでむ小鳥 生き方知らず
ひたひたと 拡大解釈 きなくささ
国益のもと 人殺せるか
理不尽な 是々非々ならぬ 舌先に
まじに挑めば 策こそはまるれ
世界中 紛争絶えず 影武者に
操られつつ 殺し殺され
いかにせむ カジノで繁栄 国策を
国潤ふも 民を欺く
いかがせむ ネット社会の 便利さを
振込詐欺に コピペで博士
今の世は 善意の光り 影潜め
欲が優先 恐ろしきかな

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 22日 新聞の読み方

昔なら 政治経済 最近は
健康維持と 訃報の記事を
社説よむ 新聞社ごと 違ふ事
何れも正解 己の器量

新聞の 連載小説 楽しみに
月日経つうち 内容おぼろ

日々続く 育児放棄や 人殺し
新聞テレビ やめれば気楽
月一の 文芸欄の 短歌見て
また吾載らず 選者疑ふ

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25日 カメラ壊され

自分のライフサイクルは山歩き、花など撮りて徒然に歌を詠んではHPに載せること
カメラを貸したら壊され全て中断
 庭のマキの剪定むさ苦しい姿がスマートな羽の形に生え変わった様

安物の カメラ壊され 如何せむ
子らより貰ふ 必需品なり
 何気なく 日々携帯の  カメラでも
なければ吾の 活動停止
捻じ草の 庭の芝生に 生えにけり
踏みてはならぬ 愛しき花を
梅雨晴れに てふてふ喧嘩か 絡み合ひ
追ひかけごっこ 殺しあひかも
サッカーも 期待裏腹 敗戦す
諦めず勝 なでしこ思ふ

 

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 27日 空梅雨かも

ゲリラ豪雨が関東周辺で発生 雹交じりの雨で冠水のニュースを見れば、この地では嘘のような空梅雨か
あさぼらけ 燕が舞って雛に餌を与えている光景は、世界の紛争や悲惨な記事が嘘の様

あさぼらけ 紅雲なびく 燕まふ
雛は餌を食む 和むひと時
紫陽花を 眺めてなごむ 空梅雨か
 雹や雷雨で 関東荒れる
吾がウサギ 小屋に入れんと 追ひ回し
無理やり入れれば 悲しきまなこ
蛍光灯 点滅はじめ 思ひ知る
はや朽ちる時  家も吾しも
*霧雨に  擬宝珠(ギボウシ)咲けり 何年も
名を知らず見て 梅雨空晴れる

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 26年7月

2日 立葵

市役所の介護保険被保険者証が届く
はや65歳の誕生月に、なぜか寂しい気がしてならぬ

通勤途中に立葵の花が陽に向かって咲く様はひまわりのごとく華やかで、赤と白のコントラストが見事

まだまだ未熟でこれからが我が人生の花開く時、立葵のごとく華やかにと気持ちは若いつもりが、世間はそう見てはいない様、吾は吾の気持ちに正直に生きよう 世間の目を気にすることなく、マイペースで

*立葵 赤白花の 陽に向かふ
華やかなりし 気持ちぞ晴るる
寂しさよ 介護保険の 通知なり
これから咲かむ そんな矢先に
道なりに 立葵の花 連なりて
 秋田の想ひ 刹那く湧くも
*人はひと 吾は我なり 立葵
人目気にせず 吾も咲かむや

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5日 探し物

実印を探して見つからず結局は最初のケースの中にあり
ないところをいくら探しても無い 有る所を探すのは探すと言わず
記憶さかのぼり思い出そうと必死になるが記憶戻らず 苛立ちだけが残る

 実印を 探しに探し 見つけたり
あるべきとこの 奥に隠れて
探しても 無きところには 有もせず
在る場所知るは 探すと言はず

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11日 食あたり

腹壊す トイレ駆け込み 水便を
何が原因 あれこれ思ふ
吾が知識 下痢気味なるか こりもせず
門外のこと あれこれ探り 
年金の 繰り下げ如何に 夢はある
貯へはなし 余命解らず
はや五年 免許更新 知らせあり
高齢者には あと五年なり
空振りの 台風騒ぎ 被災地の
惨状知れば 暑さも我慢

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 18日 梅雨は終わりか

小蟻群れ 右へ左へ はちあへば
 規則有るらし 蟻の世界も

ウクライナ東部でマレーシア航空がミサイルにより破壊 新ロシア派かロシアか
悲惨なニュースは世界の紛争地で目立つ

バラバラの ジェット残骸 遺体降る
 うそぶくなかれ 人であるなら
*ミサイルの 狙ひはずれず 撃ち落とす
冷酷非情 嗚呼恐ろしや

イスラエル ガザ地区進攻

イスラエル 子供殺され 子を殺す
子が子を殺す 修羅場は続く
古ゆ 紛争続く その地には
終止符と言ふ 言葉は無きか

雨空に久しく聞く雷の音 ゴロゴロ唸る 聞いてて息が続かなくなり苦しくもある

梅雨明けか 雷の唸りに 息ころす
雷鳴長ければ 耐へず息吸ふ

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21日 親子の絆

梅雨明けて のど越し美味き ビール飲む
  吾が生き方は 自然とともに
*子の時は 父母の忠告 気に入らず
還暦過ぎて 身に染む言葉
時は過ぎ 親は知りをり 子の癖を
吾今思ふ 子のよしなしを
亡き父母の 忠告解る 今の吾
似る知る嬉し ふとなつかしや

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23日 車の買い替え

15年余を無事に走って感謝感謝 
使い放題、洗車は省き、今変え時か
いざ別れとなれば思いで溢れ、寂しき限り

*この車 十五年余を 共にして
思ひで深し 別れ寂しも
*事故もせず 故障もせずに 十五年
最後の洗車 手抜きで御免
雪道も 山道走り 吾ともに
十五年余は あまりに長き

新車に載れば、軽自動車なれど操作変わってまごついて
希望をつなぐ吾が山歩きの友となれ

ETC カーナビつけて いざ行かん
未知の遭遇 我が友となれ
軽なれど 車内広々 音静か
坂はきつしが まあ良しとせう
最近の 車の機能 進化して
年代物の 吾は迷ふよ

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31日 猛暑のひと時

猛暑日に 山を歩けば 迷ふ吾
通行止めを 進めば難所
猛暑日に 寒波思へば 涼しくて
寒波の時は 猛暑思へば
猛暑日に かき氷食べ 涼む吾
目と合ふウサギ 伸びて寂しげ

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26年 8月

3日 朝焼けの空は青空

3日朝の空は真っ青で、雲は鱗の秋の気配に、早すぎる景色に驚かされる

八月の 三日の朝の 空青く
青の強さに お驚かされる
あさぼらけ 真夏の朝の 不思議なり
夏本番も 雲は秋雲
やるせなく 心乱れし 時などに
栞とならむ  歌を詠みたし

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12日 野分は去るも

野分去る 夏空何処 何か変
盆の時期なり 曇り雨降る

少女の人をバラバラにしたかったという、猟奇の沙汰に驚愕する
暗いニュースが次々続き、世のすみ難き世相反映

*茄子実る 我が庭なれど バラバラの
鼠の死骸 ここでも戦

アメリカは人道のもと、空爆開始、ロシアもしかり援助物資と武器を届ける
理性とか、叡智とか、利権絡めば盲目となる

*報道は あり得ぬことが 現実に
人道空爆 自衛進攻

政治家が泣き叫び、子供相手のライン痴話、こんな報道誰が予想する

一部でも 想像できぬ 政治家の
 呆れし言動 世界の動向

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18日 盆休みなし

天候不順の今年の夏も 踏ん切りわるくても去る 
水害で被害出るところには被害が続き雨が集中 狙い撃ち
静岡東部の沼津近郊 すべてそれるも 不安定な空模様なり

不順でも ここまでなるか ひのもとの
今年の変な 夏よさよなら
青空に 心うきうき 山行けば
土砂降りの雨 変な夏なり
東名の ドックランには 犬連れが
子や孫のやう 少子化のもと
犬見れば 犬は見てをり 目を凝らし
寝るか遊ぶか 飼ひ主次第

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23日 知らぬ間に月日は流れ

子供が生まれた時の記念のブドウもはや三十年、その種より育てたブドウも早5年、2本のブドウに実が成り月日の経過に驚かされる。
吾が歯も目も老化が進み、髪の薄さに驚かされる。気持ちはいつも青春と、強がりかもね、庭の木も大きく育ち手入れはしんどい、家も早20年の経過はあちこちで修繕が必要、金はなし。
あと十年の何らかの仕事に従事すること必須と自覚する。今年の夏の天候不順、広島の土砂災害など、西の地方は被害続きに諦めず頑張ってください。こちらの被害はこの先も無きよう祈る。

しらぬ間に 三十路になるか 吾が葡萄
残り実食べて 束の間の夏
過ぎ去れば 目も歯も髪も 情けなや
いつも青春 老いにまけさう
幼木よ 早く大きく 願ひつつ
大きくなれば 邪魔な樹となる
*植木鉢 植ゑ替へせむと おもひつつ
気持ち枯れては ただ水遣れり
夏去るか 今日の朝焼け 紅雲の
久しき冷気 何故か寂しや 

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29日 夏去りぬ

曇り空、このところ急に涼しくても晴れ間はなしで気分が迷走
傘さして香貫山を一回り
セミの鳴き声ハイブリッドでやがてツクツクボーシに鳴き声染まるか
最近イノシシが麓の畑を荒らすという 獅子も出るかと気にして歩くも出会いはなし

香貫山 ツクツクボーシ 泣き出して
イノシシ会ふか 傘さし歩く
夏去れり 鉢の植ゑ替え ぼそぼそと
鉢は根腐れ 吾は閑人
身震えの 葉月末なり 涼しくて
布団懐かし 肌に懐かし

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31日 久々の冨士

ぐずついた日が続き、今日の朝、久々に富士山が見え、山頂のギザギザ模様近くに迫り、改めて冨士の様子は晴れ晴れと見えた。

 不順なる  今年の夏は 冨士見えず
とんがりやまを 久々に見る
*いつの日も 我は海の子 山の子よ
やるせなきとき 自然に帰らむ

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26年9月

5日 世の中狂う

*絶え間なく 災害続く 温暖化
民族紛争 理性疑ふ
吾がウサギ 小屋に入れむと 策練れど
逃げて隠れて 憎き時あり
道理より 子供の如く だだこねて
身勝手とをす 世は狂ふなり

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 10日 スーパームーン

ひんがしに かがやく月の 柔らかく
イスラム国は 月を血で染む
古の 月詠む人の 多かりし
今は写真に コメント入れて
蝉が鳴く 妹恋しさに 鳴くと言ふ
吾も鳴きたや はや抜け殻か
香貫山 栗のイガ落つ 海むかう
雲間の光り 海に落つ見ゆ
これでもか 水害続く この夏の
デング熱とは 蚊退治をかし 
遅植ゑの 茄子と瓜生り 花が咲く
急がば回れ 良きことあらむ
予期せずも 里芋生える 我が庭に
親子孫芋 順繰り育て

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18日 朝晩寒し

15日 富士箱根トレイル 立山を歩く

単調な 山にはあれど 鹿が出て
水引の花 ブナの実青し
蝙蝠は 悪魔の使ひ 蚊もしかり
エボラにデング これで証明
見てくれの 悪しき者には 魔が潜む
蚊や蝙蝠や ムカデにハエと
近々に 知能マシンは 決めるかも
ベストカップル 遺伝子踏まへ
投票で スコットランドは 独立か
残忍組織 イスラム国も
テレビより 地震警報 その後に
家がゆさゆさ 警報賛辞
敵国の その敵やはり 敵国で
その敵叩き 敵国救ふ
彼岸前 朝晩寒し 雀にも
半袖の身にも 秋雨の落つ
朝焼けに 紅雲なびく 波のやう
見とれて消える 長月の宴

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 21日 彼岸の朝の美しく

 朝焼けの 筋雲なびく 茜雲
やがて鱗に 銀の陽まとふ
 越し方を ただ空しきと 悔やむとき
行方の肥やし 言ふは気休め
ウナギとか クジラにマグロ 食べつくす
獏ならよかれ 夢は減らずや
秋彼岸 小茄子の実る 富士見ゆる 
ひそかな朝に至福の満ちる
拡大す エボラくわばら 仏様
悪をば清め 焼きてくれまし

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27日 予想できない時

相撲には、めっきり興味は遠ざかる。新聞などで新入幕の「いちのじょう」という力士が話題となっており、久々にTVで観戦する。横綱の鶴竜との一戦を見て、其の大器の片鱗を初めて納得。モンゴル勢の働きに比べ日本の関取のごちゃごちゃした、迫力のないことか。どの世界でも格の違いは存在するが人それぞれの持った器とか能力とか才能とか、時として予想を超えた人が突然に表れることは珍しくはない。其の輩は、さらにとびぬけて努力をするのも賞賛に値する。凡人はその偉業をたたえ、そこから何かを学ぶ、そんな存在が現れるとき世の中も精彩のあるものとなるような気がする。

いちのじょう 横綱倒し ひょうひょうと
器の違ひ かくの如くも

箱根トレイル 三国山の山歩き、須走冨士浅間神社を参拝、家に帰れば御嶽山の噴火のニュースに驚く。山の素晴らしくもあり、恐ろしくもあり、自然の驚異に、ただただ祈る、登山者の無事。富士山の浅間神社の神は 木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)

秋晴れに 三国の山の ブナ林を
楽しく帰宅も 御嶽噴火
御嶽の 噴火知らずに 須走の
木花(このはな)姫に 安全祈願
もくもくと 噴煙上げる 報道に
嗚呼恐ろしや ここは火の国

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 28日 ウサギのいびき

最近ウサギのケチャは鼾だろうか、くうくうと寝言の様にも、可笑しくて
そっとしておこう 吾らはひそひそ話に
金木犀の香りがほんのり漂って、秋茄子実り、バラが咲きこの秋晴れに心もなごむ

ほんのりと 木犀の香の 漂ひて
バラの花咲く 秋茄子みのる
秋陽うけ ウサギうたた寝 くうくうと
音させず吾 そっと寄り添ふ
クウクウと 兎の鳴き声の 可笑しけれ
静かな居間に イビキに聞こゆ
クウクウと 兎の鳴き声の 居間に漏れ
耳を凝らせば  笑みもこぼれる

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26年10月

5日 生き物語

TVの海の生物などの画像を見れば、小魚の生命の営みに和まされる。最近の(古より延々と繰り返されてきた事ではあるが)人間の紛争のむごたらしくて惨めに思う。

小魚が 群れて漂ふ 海の中
生きる営み 見ればなごめる
小魚の 目元○○ 可愛くも
天敵潜む 油断大敵
台風の 接近すれば 御嶽の
被災者惨め ただ祈るのみ
虫どもを 掃除機で吸ふ 塵ともに
悪しきこころも 吸えらば吸えよ

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9日 月食の朝

月蝕の 澄みし満月 沈み行き
やがて陽が出て さやけき朝に
我が庭の 草に火付けの 子供らと
先生連ね 謝るも哀れ
野分さり 被害甚大 後を追ふ
野分来るらし 体育の日に

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15日 野分去り

台風19号は最近にない強い台風、特に被害なし、冨士に初冠雪が青空に映える

野分去り 真夏日の後 冬日なり
庭の茄子に 花また咲かり
楽しけれ 若者どもに 夢ありて
老い人託す 未知なるあの世
久々の 富士は冠雪 秋晴れに
木犀の香も 花も色めく
野分去り 富士に初雪 真白にぞ
香貫の山は 枯葉で滑る 

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20日 秋時雨

兎を見つめ 愛しきものと 撫でつつも
人の心は 解らぬ知らん
花を愛で 育てることは 楽しけれ
人は難し 吾如何せん
目指し食ぶ 焼けし姿は 惨めなり
何故この皿に 海で遊べよ
秋時雨 木犀散りて 山茶花の
花を眺める 時はしづかに

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23日 庭の笹竹

垣根の隅の笹庭は、切っても切っても知らぬ間に生え、毎年何回か繰り返し竹を切ってもきりがない。最近、伸びた竹は全て切った。今度は笹の葉ぐんぐん茂り、またタケノコが伸びてくる。
それはスポット抜ける。みずみずしくて美味しそう。竹の強さに驚くも、何かそこには有効な生命の強さの秘密が有はしないか。暇に任せてまた抜いてみた。

雨に濡れて 笹葉の群れより タケノコが
暇に任せて また抜く楽し

 *笹竹を 茂れば切るの 繰り返し
ふじみの如く 飽きることなし
笹薮の タケノコ伸びて 秋の庭
すっぽり抜けて いと美味しさう
如何にせん 竹の強さよ 虫附かず
幾度切しか また生え揃ふ
笹竹は 何をされても 生え揃ふ
生命力の 種を知りたや

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27日 腹立つ日

*これでもか 切りても死なぬ 強きもの
アロエに竹に ノウゼンカズラ
歪む世は 悪の集団 芽を吹きて
翻弄されし 人に触手を  
毒のある 言の対応 難しや
冷静欠けば 同じむじなに
秋晴れと 聞けば雨なり 腹がたつ
予定狂ふは 暇な一日

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28日 黄葉如何に香貫山

山道に ツワブキ咲かり 桜葉は
紅葉もせず 落ち葉ふえるも
秋陽受け 紫式部 実を連ね
咲き初めるは 山茶花の花
神無月 末でも木々は 色づかず
年々遅しや 錦の紅葉
鶯の 花咲かりけり よく見やう
囀る鶯 見ること難し

神なびの 銀杏楓の 神木は
まだ緑なり 吾オフサイド

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26年11月

3日文化の日

2日沼津御用邸記念公園にて2014松籟の宴~秋の恵みを味わう~ 開催  
同時に白隠禅画展も

御用邸 松籟の宴 目を懲らし
白隠禅画 目を懲らし見る
御用邸 松の老木 頼もしく
ふるき世を知る 寂しくも見ゆ
白隠の 四智円明の 月さえん
われ煩悩し 月さへ出ずや
白隠の 禅画を見つつ われ思ふ
世を風刺する 遊び心と
*ふと思ふ 漫画家の素は 仏かも
世をば風刺し 世を誘導す

3日秋晴れに 予定がなくて ぶらぶらと
日がな一日 庭みて 過ごす

夏椿 色づきはじめ ミカンとの
彩り楽し なすび輝く
山茶花は 赤花咲きて 白が咲く
紅白の意味 これで納得
ブドウ葉も 枯れては散るを 眺めつつ
のどかな日向 はや霜月か

我が庭の ミカンは徐々に 色づきて
我も実のらむ 甘味益しつつ

忘れてた11/3日は結婚記念日(35回は珊瑚婚式)

*忘れをり 珊瑚婚式 その朝は
乙姫と出会ふ 夢より覚めつ

何せずも 娘二十歳は いきいきと
老いて生き生き これ別の顔

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9日 立冬の秋

霜月の深夜の月が輝いているのを見て

こんなにも 月の輝く 夜もあるか
てかる流雲 月光に酔ふ

庭のピラカンサも色づき始め、枝もたわわに実が茂る

* ピラカンサ 枝に繁る実 重たさう
枝を間引けば 見違へて良し

* 山装ふ 香貫の山の 木の実落つ
仰げば見ゆる 飛行船なり

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19日 晩秋のメモ

庭に黄色の蝶や赤とんぼ、バッタが茄子の木に枝の如くに変装し、蝶やトンボも庭の紅葉に色を変えているのかも

我が庭の バッタ茄子枝に 変装す
蝶は黄葉か ひらひらと舞ふ
初冬でも 黄蝶ひらひら 迷ひ出て
舞ふは枯れ葉か やはり蝶なり 

赤とんぼ 霜月中の 夏椿
ともに茜に 眺めて飽きず 

天城峠から八丁池まで秋晴れに誘われてブラブラと

晩秋の 天城の山は 七変化
ブナにヒメシャラ モミジやコナラ
天城山 光り輝く 山肌の
変はる楽しさ 眺めつつ行く

静かなる 八丁池の 岸辺には
残る真弓葉 色添えてをり

高倉健 83歳で亡くなる

*昨年は 島倉千代子 今年また
健さんが逝く 霜月に逝く

高倉健 久々に映画「あなたへ」出演。年は81歳 2年前の健さんを詠んだ歌

健さんも 八十路を越えて 人生は
あてのなき旅 放浪と言ふ

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23日 安楽死とか尊厳死

以前より話題になっていた、安楽死とか尊厳死
尊厳死とは生命維持装置などの医療をせずに自然に逝くこと
安楽死は死期が目前に迫り、医者の処方により苦しまずに死ぬこと 
最近のアメリカの29歳の女性が安楽死を選び亡くなったことが話題になる
間違えれば殺人罪やその幇助で罰せられ医療、法律、宗教など諸々の兼ね合いがある
当事者しかその心境は解らないと思うが死というものに誰でもが避けることのできない、生きとし生けるものの宿命に回答があるのか

*尊厳死 自然死だろふ 意義はなし
安楽死には 疑問渦巻く
*諸々の 世に役立たぬ 邪魔者は
安楽死せむ 悪魔が叫ぶ

死生観をそっと覗こう

花は咲き やがては朽ちて 種を残す
自然の摂理 美しく哀れ
秋空に 錦の紅葉 眺むれば
過ぎ逝くときの 輝きと思ほゆ
*出来るなら 燃え尽き逝かん 我が命
あの世は知らん 今こそ生きるれ
古の 歌を読みては 古の
こころ垣間見 吾も詠はむ

以下に過去詠んだ歌のなかで、生とか死とか 挽歌らしき歌を探してみました

人生は山登りとかマラソンと還暦過ぎて短距離の如し

大震災神も仏もなかりけりあるは助け合ふ人の思ひか

今を生く生きてるだけで幸せとそんな気持ちをこの頃思ふ

余命知り震災憂ひ旅立ちぬ人思ひやる愛の声聞く

花は枯れ人は枯れるもたましひの花色輝く永久にぞ若かき

卯月なり今年は遅し桜花花咲くころのさみしさほろり

我迄だ天命知らず師はをるやあやふやの道生半可に生き

毎年の自死する人の三万余震災死者を遥かに越へる

夢枕茜の雲が迎ひをり天女と伴に昇天し消ゆ

年寄りのいじめの元はやがてくるおのれの老ひを認めぬことか 

ひとはみな年を重ねて去りゆくや手を差しのべよ見守りたまへ

この地球人類ありきは遠くなしこの予測値はおおやけに出ず

ややもせば生きる目的見失ひ自死は減らずはやけの通り魔

生きるとは人の幸せ問ひてみるまずは食べなきゃ後はそれぞれ

生きるとはやがてのあの世あってこそその時までは元気でいやう

秋の蝶交尾の目立つこの時期のセミの抜け殻寂しく思ほゆ

吾が命終らば世界の山々を茜の雲で旅し詠はむ

吾が散るは紅葉の散ると同じこと真紅な色で清流に舞はむ 

紅白の舞台華やぎ楽しくも老けし歌人見れば寂しき

梅雨明けてのど越し美味しビール飲む吾が生き方は自然とともに

亡き父母の忠告解るいまの吾似る知る嬉しふとなつかしや

楽しけれ若者どもに夢ありて老い人託す未知なるあの世

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26日 時雨の日

*白隠は 衆生仏と 空海は
曼荼羅密教 即身成仏
香貫山 白骨遺体の 記事を見る
紅葉の時期も 今日は行かまじ

一本の 錦の紅葉 目をやれば
時雨の庭も 晴々楽し 

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27日 紅葉の香貫山

時雨日の翌日は小春日和の晴天の中、富士を眺めつつ山を散歩
雨後の山や海など、四方の景色は迫って見える
はや二十年余の香貫山を歩くが、桜の時期と、木々の芽吹く時とこの紅葉の時期が素晴らしいとつくづく思う 

山装ふ 小春日和の 香貫山
四方の景色は モミジの映える
*香貫山 桜を愛でで 山笑ひ
いま装ふめり やがて眠らむ
*錦成す イロハモミジの 樹のもとで
煙草吹かせば 幸せ満ちる
山装ふ 香貫の山は 温かく
真白き富士ぞ 凪ぐ駿河湾
童どき 探検せむと 香貫山
今は思索か 吾がルーツかも

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26年 12月

2日 愛鷹山は冬枯れに

天気一変寒風が吹く、冨士は真白の姿見せ健康増進山歩く
愛鷹の山は冬枯れて昨日の雨のため山道は泥濘、枯れた沢にも水が流れ静かな中に沢の音する。山頂風強く霜柱立つ。早々に帰路に就く。鹿の姿あり写真に移す。里山の水神社にはまだ紅葉があり、秋の名残もかもしていた。

愛鷹の 山は冬枯れ 霜が立ち
里の神社に モミジ積もれり
山は枯れ 鳥の囀り すらもなく 
落ち葉踏む音 沢の音のみ

*愛鷹の 山の影伸び 陽が陰れ
鹿の鳴き音に さむけがはしる

夕間暮れ 富士の西側 輝きて
愛鷹山並み 濃淡きつく

庭の紅葉の散り行くを見る

庭紅葉 風吹くごとに 舞散て
肌をあらはに なまめかさなし
娘らの 誕生会に 顔出せば
世代交代 寂しき現実

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5日 気になる言の葉

衆議院選が公示され、この国の進む道を、アベノミクスの実績を評価される
新聞の目立つ言葉は認知症、介護や少子化、難問多し

介護、認知症

いずれ来る 介護施設に 不安あり
夢無き所 避けて逝かんや
*新聞の 目立つ記事には 認知症
あの其の何の 我しもそのけか
ボケ防止 まず歩く事 食べること
頭の体操 何故か寂しや
出来るだけ 人の世話には ならぬやう
安楽死とか 尊厳死とか

選挙について言えること

争点は アベノミクスか 二十年
そこ這ふ国に 波は立ちつつ

はやぶさ2

旅に出し ロケット帰還は 六年後
我も日本も 如何に変はるや

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8日 十国峠、その他

箱根の十国峠から伊豆スカイラインで亀石峠までドライブ。十国峠で源実朝の歌碑を見る。
見渡す限り四方の山や海が見えて、富士山が間白き姿で悠然と
伊豆スカイラインでくだれば、ハングライダーの舞って長閑なり

うららかな 箱根路行けば 十国の
実朝の歌碑 富士を見てをり

四方眺め 冨士の後ろの 相模湾
初島見ゆる 大島遥か
まほろばの 沼津の海や 山々が
佇む姿 眺めて飽きぬ
十国ゆ 霊峰富士を 眺めれば
空にふわふわ 人の舞ふ見ゆ

十国ゆ 四方の山々 眺めれば
歩きし時の 記憶つらつら

年々アロエの花が増えて咲く せんりょうの実も黄色の輝き

師走入り アロエの花の 咲き揃ふ
花は増えたか 吾が髪減るも

ピラカンサ 鵯の啄ばむ 姿あり
写真に写す 長閑な師走

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14日 選挙の結果

投票率52パーセントの自民大勝
選挙報道番組に勝者敗者の明暗の結果厳しく写しだす
景気回復、地方創生アベノミクスに、防衛、改憲、少子化増税先送り、格差社会の拡大や
不安な点の多くはあれど

雪ふぶく 年寄り選挙 姿見て
増税厳しき 現実を見る
声だかに 頭ぺこぺこ 候補者の
結果がすべて 明暗厳し
よもやまの 問題多き 与党でも
実績半ば 夢を託すか
嘆き節 物価が上がるも 子は産めぬ
生まれる子には 苦労させんと

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22朔旦冬至(さくたんとうじ)

珍しき19年に一度の朔旦冬至、夜空を仰ぐも月は出ておらず、それなりの影はあるかと夜空を仰ぐ。星が瞬く寒風に立ちこれからのよき時代、平和な時代になるよう祈る。
来年は未年、年賀状を早々に仕上げなければ。「未」という字は、枝が茂っている木の形で、まだ枝が伸びきっていない部分を描いたものだといわれています。本来の読みは「み」。未来、未熟、未明、未満などのことばがあります。

寒風の 夜空の星の 瞬くも
月影見えず 朔旦冬至
年賀状 早々書かねば 未年
羊に夢を 未来託さむ

2015-0220締静岡新聞投稿 秀逸

夕間暮れ 朔旦冬至の 日が陰る
黄花の咲けり 暗き玄関
空見上げ 朔旦冬至の 月さがす
闇の空では かくれんぼかな

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24日 吾亦紅の歌

先日車のラヂオに流れる「すぎもとまさと」の吾亦紅の歌をしみじみと聞く。吾亦紅の花は秋から初冬に咲くらしい。
吾亦紅 われもこうありたい いろいろ意味がありそうだ。
歌は2007年に流行ったそうですが、すっかり記憶が薄れ、今しみじみと聴く歌に、我が母の記憶がダブる

マッチを擦ればおろしが吹いて
線香が焼けにつきにくい
さらさら揺れる吾亦紅
ふとあなたの吐息の様で
盆の休みに帰れなかった
俺の杜撰さ嘆いているか
あなたに あなたに 謝りたくて
仕事に名を借りたご無沙汰
あなたに あなたに 謝りたくて
山裾の秋 一人会いに来た
ただあなたに 謝りたくて
小さな町に嫁ついて生きて
ここしか知らない人だった
それでも母を生ききった
俺貴女が羨ましいよ
今は従妹がすんでる家に
昔みたいに 火がともる
あなたは あなたは 家族も遠く
力強く寂しさを 堪た
あなたの あなたの 見せない疵が
身に染みてゆく やっと手が届く
馬鹿野郎と なじってくれよ
*われもかう 切なく響き 母想ふ
われもかうかも 後悔多し
*出窓には ポインセチアの 鉢植えが
イブの夕餉の 温き居間なり

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28日 千本浜の師走

お寺に付け届け、千本浜に寄ればいまだ行ったことのない山を見つけた
千本浜より富士を眺めてその西の遥かに見える山々は、雪を頂く南アルプス、その手前には連山が座し、我が故郷の四方の山は全て登ったと思ったが、ここが抜けていたことを知る。あれらの山は歩く必要性を問うも、見えていて知らぬは里山歩きの自分として終生汚点を残しはしないか。
今日の日は遥かな山が良く見えて我をそちらに誘導するがごとく海は凪ぎ富士山は半分雲に隠れているが、冨士が峯の西の山並みは静かに佇んでいた。

千本ゆ 富士山西部の 遥かさき
アルプスだらう 見えて行かぬは
知らぬ間に 四方の山々 歩きたり
見える山並み 抜けし山あり
気が満ちて 次はあの山 登らむか
体力いかが 最後の山かも
冬枯れの 白梅の枝に 一輪の
花見つけたり また登らむや
我行かむ 遥かに見ゆる 山々は
我の最期の 誘惑の山

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27年1月

2日 三島大社

三島大社に初詣 天気が良くて人が群れだしお参りを
我が家族と犬一匹連れ出すも、人の群集にやっとこさの初もうで

初春を 犬と五人で 初詣
三島大社は 人で埋もれる
初詣 家内安全 我祈る
我のたくらみ 神にも言へず
貰ひ酒 酒が豊富な 新年を
朝晩飲めば 心豊かに
早々と 梅の一輪 咲き初め
出だしは良しと 計をはかれり

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7日 鎌倉を歩く

平成27年1月7日 鎌倉を歩く
梅のつぼみの如くふつふつと我が地の史跡と鎌倉幕府や鎌倉の寺院との接点を垣間見る。
そのスケールの大きさに驚き負けず吾が知識おば確かめて歩く
頼朝や、白隠禅や歴史はつながる 鎌倉の寺社を訪ねて心そわそわ

新春の 鎌倉歩けば ぽつぽつと
寺社は語る 我が地の縁を
白隠や 政子の史跡 訪れば
 心ふつふつ いざ鎌倉へ
頼朝や 政子の縁も 吾が近場
鎌倉の地を 歩けばロマン
新春の 鎌倉の地は 静まるも
急くこころして 寺回りする
鶴岡の 銀杏の苗は 健やかで
甘酒すすり 次寺に向かふ
禅林の 寺は静まり その規模に
驚きまけて 当時を偲ぶ
伴僧坊 鴉天狗は 想定外
鎌倉の地を 見おろしてをり

何故に 我が家のウサギ 檻の中
明月院は おもしろくなる

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13日 香貫山の初登り

霊峰の 富士は晴々 香貫山
小鳥写すも 撮れぬのもよし

鮮明に 南アルプス 見ゆる日よ
なんとかせねば 如何に登るや

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20日初めてみる対面石

昨日、ふとしたきっかけで、頼朝と義経の対面石を訪れた。昔から我が家のすぐ近くの清水町にあるとは知りながら今回初めて訪れる(清水町 八幡神社境内)
近くに智方神社もあり、此方は足利に敗れた後醍醐天皇の王子 護良親王(もりよし)は1335年鎌倉の土蔵に幽閉され殺される。その南の方は御首を持ち帰るとき、黄瀬川の洪水に遇いやむなくこの地に葬る。しるしにクスノキを植え、白馬伝説をつけたと言われる。共に黄瀬川の河口のそばにある。 (他に同首にかかわる伝説は甲府、戸塚区にもあるらしい)

鎌倉を 訪ねた後は 偶然の
頼朝兄弟 対面の石

黄瀬川の おほ楠木の 宮代よ
首塚らしや 鎌倉人の

三島より 柿田川越え 清水町
戦国の世の 歴史かなしも

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23日 睦月の変

美酒なりや 飲めば眠りの 訪れて
朝は晴々 梅の花咲く
山茶花は 赤花咲きて 白花が
梅は白花 後に紅梅

東京・江戸川区の葛西臨海水族園でクロマグロなどが相次いで死んでいる問題

水族館の マグロが死んだ 吾悟る
ウイルスだらう 吾が金魚それ
ウイルスは 鳥や魚や 人までも
死滅させんか 悪魔の使ひ

イスラム国の日本人拉致 身代金は一億ドルと

時悪し 自国のひとの 拉致と言ふ
自己責任と 知らぬは出来じ
倫理なし 凶器の族に 噛みつかれ
話しに乗れば またつけ込こまむ
原油安 政治経済 テロまでも
この傾向は 不気味さ臭ふ

我が家の梅は五部咲に

今年また 梅が咲きだす ぽつぽつと
 命の芽生え 愛しさ思ほゆ

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27年2月

1日 ヒヨドリ

このところ毎日電線に一羽のヒヨドリ止まってて、時々残り少ないピラカンサの実を逆さになったりしてたべている雨の日も、風の日も止まる所は同じ場所
梅の開花はほぼ満開でメジロがやってきては蜜をすい
メジロがピラカンサに止まればヒヨドリが追い払う
何の因果か樹を見守るように今日も電線の定位置に止まっている

ピラカンサに 目白が寄れば ヒヨドリは
すぐ追ひ払ふ 本能だらう

雨の中 いつもの鵯が 電線に
 ピラカンサの実 残り少なし
満開の 梅の花咲く 目白かな
虫の如くに 花の蜜吸ふ

ヒヨドリが 日がな一日 電線に
はやひと月の 居座るを見る
梅咲くも 臭ひ解らず 鳥になり
蜜をすえれば 春の吐息も 

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3日 鬼は外

猫の鳴き声のうるさい季節か

*寒月の 梅の輝く 夜もすがら
猫の色声 悩ましく聴く

突然の非道卑劣なテロを問う

震災も 何とかなりぬ 国民は
何ともならぬ テロに脅える
神ゐるや 戦地の子やら 女など
脅えて生きる 人を思えば
非道なる 卑劣窮まる テロならば
防ぐ手立ては 神のみぞ知る

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7日 はや余寒

*梅の木の目白追ふ鵯 鴉追ふ
生の営み 季節は余寒
紅梅の 花や蕾の 愛しさよ
温き冬陽は はや余寒なり
雪降るか 雨で終るか あられかも
心惑はす 微妙なよかん
 
亡き母の 妹は旅立つ 卒寿過ぎ
梅の花咲く 静かな時間

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14日 義理チョコ

今年またいやな、うれしい時が来た 
子らより貰うチョコは理屈なく嬉しい
会社の女子社員のそれは義理チョコで後のお返し悩ませる 虚礼廃止の進めることつくづく思う
安楽死とか尊厳死とか新しい平穏死と言う言葉に出会う

チョコもらふ 甘味それぞれ 春霞
心晴れるは 子の贈り物
底冷えも 昼の温める 春霞
義理チョコ食ひつつ ウサギと遊ぶ
枯れ鉢に 花芽をみつけて 水遣りぬ
平穏死とは 終のチョコかも

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18日 少しづづ春

昨日から雨がひとひと、本降りに、カミナリもなり、その後は春の日差しが雲間より
、紅梅が綺麗、白梅は散り始め

雪でなく  雷雨の後の 春陽なり
雪中梅の 憧れ残る
庭眺む 突然小鳥 目の前に
眼を合わせつつ 飛び立つ小鳥
梅の木ゆ 小蛾の湧き出す 夕暮れは
寒もゆらゆら 少しづづ春
 このところ 猫の声せず 鵯も来ず
カップル出来しか 少しづづ春

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24日 なごめる観梅

宗清寺(富士川)の梅園。
駿河の海や富士山や、冨士の市街の眺望は気にいり、さらに駿河一国百地蔵尊の90番、笠被り延命地蔵菩薩の石像は心をいやす顔をしており、これもよし。
里山の寺院の観梅は、規模は小さくとも良いものとつくづく思う。こんな観梅を探せればと願う。

里山の 小ぶりな梅園 笠地蔵
素朴な花見心癒され

 

*笠地蔵 長き顔にも 魅せられて
数珠をガラガラ 延命願ふ

 

観梅は 周りの景色 風情かも
花はいずれも 見事に咲けれど

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28日 如月終り

梅の樹の 花散るあとの 枯れ模様
後はゆるりと 実をつけたまへ

良く咲きつ 次は若葉か 梅の実か
移ろぎ思ふ 如月の夕
*梅の木の 残り花には 蝿が来て
南無南無しつつ 蜜を吸ふらし

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27年3月

4日 ひな祭り

ひな祭り例年の如く1日に内裏雛のみ飾りつけ 三食団子4日に食す

なにやかや 内裏雛のみ 飾りつけ
三食団子 四日に食す

今年また ウサギと娘の ひな祭り
来年こそは 段飾りせむ

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7日 久々の居酒屋

 雨上がりふつふつと春の訪れ感じれば久々に居酒屋で飲む 夜は熟睡
庭の隅 クリスマスローズが満開に バラの新芽が、草花の芽吹きがうれしい

飲むほどに 牡蠣とホッケと から揚げと
刺身盛り付け よく食べる日よ
後一合 駄目よダメダメ 飲みすぎよ
いいではないの あとは寝るだけ
昼間寝て 飲んで帰って 朝起きて
ほとんど寝てる 春の宴なり
葉牡丹は 乙女の乳か ふっくらと
青き乳首も 膨らみ目立つ

庭の隅 クリスマスローズ 咲にけり
彩どり渋く 悩ましくある

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11日 震災も早四年

 原発の福島の復興は放射能廃棄物や水漏れやその情報の報道漏れにはこれまた心配で不信感がつのる。地震の予知は出来なくとも備えはできる

はや四年 原発被害 地震より
恐ろしきかな 被災地に聞け
はや四年 復興急ぎ 金舞くも
現状を知れ 被災者の声
東京の 大空襲の 酷きこと
知れば知る程 腹煮えかへる
自然との 棲み分け問ふは この地震
経済優先 幻惑されて
まほろばの 駿河と冨士のこの町も 
人の流出 住みにくきかな

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15日 奥沼津アルプス

以前より沼津アルプス歩くたび、奥沼津アルプスの存在を知り、気にかかっていた
今回解消 奥アルプスの名前に只魅せられていた 普通の里山でした

気にかけし 沼津アルプス その奥の
奥アルプスは 里山と知る

 稜線の 梯子がかかる 岩根行く
ロープつたって 童心になる
下山して 我のみ載せた バスは行く
 海を眺めつ やがて雨落つ
弥生空 セキレイが舞ふ シャボン玉
煙草流れ 静かな夕陽

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22日 春彼岸

春雷や 頭を垂れて 椿咲く
雨に打たれて 春彼岸なり
春彼岸 小梅の太る 葉が茂る
春雷の雨 芝桜咲く
春雷も 雨やみ西の端 陽が射せば
桜芽吹きし 春彼岸なり
春彼岸 般若心経 解らずも
いざ写経せむ 真似事で良し

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25日 春の音

鶯の 初鳴きの声 たどたどし
さ庭にも春 小花咲きだす
さ庭には セキレイ遊ぶ せかせかと
寒は戻るも 素足でもよし
電車乗り 花見に行かむ ローカル線
酒の肴は 春の風音
あずさゆみ 春の夕べの 春の音よ
鳥の囀り さ庭に響く
*公園の せせらぎの音 春めきて
春立つ野辺に ゆきやなぎ咲く

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26日 桜は蕾

開花を聞けばそわそわと、門池や香貫山の桜観察
花は一分咲き つぼみは膨らみいざ咲かんとす 
あと一週間で花は見頃か
愛鷹の公園歩けばユキヤナギ、ミツマタの花咲いていた
桜の蕾 木々をピンクに彩るもよし

はじけるか 蕾ふくらみ 咲かんとす
つぼみ可愛や さくらよさくら
早咲きの 桜に群れる 鳥どもよ
あと一鳴きで 山笑ふらむ

冨士を背に 桜の蕾色づきて
このはなさくや 待ち焦がれ見る
*春野辺に よく眺むれば 三又の
花らしからぬ 黄花の咲けリ 

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27年4月

 

2日 身延の桜

1日に身延の久遠寺の枝垂桜を見学に
日蓮さんは知らねど、久遠寺の樹齢400年の枝垂桜や、身延川の川に沿い咲く桜を見れば
南無妙法蓮華経何か楽しくもある。我が家は臨済宗妙心寺派 いずれの宗でも我はこだわらず
身延の山々をボチボチと登らむや

 

久遠寺の 枝垂桜の 枝垂れ枝に
笑顔の妻の 枝の間に見ゆる
花曇 枝垂れ桜の 身延川 
心無心に 並木を歩く
身延山 枝垂桜の 咲き揃ふ
霊山御廟 春爛漫に 

桜見れば 宗派本尊 こだはらず
春爛漫は 彼岸の枝折り
毛無山 誰が名づけし 毛なしとは
名を確かめに あの山行かむ
ブッポウソウ 仏法僧と 鳴くと言ふ
鳴くはフクロウ 唱への如し

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3日 香貫山の桜

香貫山の桜を見に
何年と香貫の桜見てきたが、その都度思う 年々違う桜模様を

山笑ふ 春風寒し 香貫山
五重の塔は 桜よそほふ

背の高き 老木桜に 鳥が群れ
蜜を吸ひつつ 枝飛びまわる
予期もせず 若さ溢れし この桜
赤き蕾に 出会へて嬉し

 小鳥舞ふ 春を楽しむ仕草かな
レンズ覗けど 姿は見えぬ

 

13日 桜は散りけり

このところの天気は曇りや雨で寒戻る。久々の12日は晴れて愛鷹運動公園に花見に出かけるが、桜は散り始めて寂しいものがある。木々は黄緑の葉をつけ初め、チューリップは咲き揃い、薄曇りの中、太陽のシルエットが空に浮かびそれなりに風情が有る。
今日は休み、夕方選挙の帰りに熱燗を飲むべくコンビニで酒とつまみを買って飲む。 。

公園の 咲き初め見て 終り見て
盛り見られず 腑抜けの花見
花曇り ひらひら櫻 物悲し
肥えし犬行く 我を笑ふか
姫花月 多肉植物 妻が買ふ
金の成る木と 知らば買はぬか
吾知るや 女子の長生き その性は
よく喋ること よく笑ふこと
そのうちに ドローンと言ふ 飛行機が
空を飛び交ふ 忍者の如く 
今日もまた 春雨止まず しかたなく
歌を詠みつつ うさぎと遊ぶ 

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16日 菜種梅雨の晴れ間

菜種梅雨 日々の天気に 気を取られ
時の流れに 驚かされる
さ庭には 萌黄に変る ひにひにと
日長くなりぬ 時はまたれじ
たけのこの 料理が出ても 雨が降る
筍梅雨に ときは移れり

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19日 久々に飲む

娘夫婦の愛犬(ミニピンの名をビスコ)が家に来て家は賑やかに。
夜はいつもの居酒屋で焼き鳥刺身に焼き魚
太刀魚の厚みの塩焼きが特にうまく酒が進み、家に帰ればすぐに寝た

久々に 娘夫婦と 小犬来て
賑やかな家 酒なむ進む 
酒を飲む 太刀の焼き物 これもよし
春の居酒屋 家族らの宴
そのうちに 家族増えれば より楽し
酒を飲みつつ 願ふ我なり

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24日新時代かも

これほどに 科学進化も 変らぬは
人の心と 選挙戦かな
半世紀 新時代なる この進化
それ以前をぞ 旧時代とす
菜種梅雨 春日の去りて 温き日も
薔薇の花咲く 夕暮れ寒し

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26日 冨士五合目まで

25日 須走浅間神社からあざみラインで五合目に
桜咲きけり コメ桜 赤松並木 自衛隊の冨士演習場は銃声響く 当たれば粉々
登る道グランドキャニオン標識が 見れば右手に黒き壁続く
五合目は霧でおおわれ、何も見えず 人もまばらでキノコうどんを食べる。
 標高2000メートル吾の最高峰 次は富士山か
山下る 豆桜には鳥が居り、写真撮らでて、我でも撮れた 鳥よ有難う

*桜咲く 演習場から 富士登山
銃声聞けば 恐ろしくなる

登りつつ 黒き渓谷 木々のまに
不気味な気配 グランドキャニオン
須走は米桜咲き 五合目は
雲霧ふかし 馬頭観音
富士下る 赤腹鳥の 姿撮り
足引き帰るも 心晴れ晴れ

  

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27年5月

1日 鎌倉を歩く

五月晴れ何処にか出かけんや
正月に回った鎌倉のまだ見ぬ大仏思いだし、急遽出かける東鎌倉
連休の谷間でも鎌倉は人出多くて疲れるが何とか予定の寺を回って
疲れて帰る
(タバコを吸へる場所がなく、やっと吸えば頭くらくら 煙草の、ニコチンの強さに驚く)
寿福寺、海蔵寺、高徳院、長谷寺、成就院、極楽寺、銭洗い弁天を回ったが、高徳院の大仏と長谷寺以外は沼津近辺の寺とあまり変わらず
鎌倉は紫陽花の寺が多くあり、今は盛りのツツジや、藤や、シャクナゲなどの花も各々の寺に咲きシャガの花も目立つ
また、やぐら(横穴式墓所)が多いことが特徴か

五月晴れ 鎌倉歩く 長谷寺ゆ
見晴らす海は 由比ヶ浜夏

五月晴れ 晶子の歌碑は 夏木立 
団子食べつつ 疲れを癒す

長谷寺の 十一面の 観音は
いやはや眩し 神がかりして

鎌倉や 櫓の墓の 目立つ春

*鎌倉の 政子の墓は やぐらなり
産湯の井戸を 想へば寂し 

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6日 バラが咲く

ブドウの新芽目立ち、ピラカンサの花が咲き初め、あやめが咲きだし、・・・
薔薇の花 花が咲きだし木が傾き、支柱をする 
世の中は連休終わる 五月晴れにさわやかな風がやけに気持ち良い今日

咲き臭ふ 蜜柑や薔薇の 眩しさよ
女子素足に 束の間の春
薔薇が咲く 花増えるごと 傾きて
そよ風でさへ 花はゆらゆら

梅の実が 日ごと日ごとに 転がりて
暦は立夏 梅雨はまだ先

箱根山 警戒レベル 二に上がり温泉卵 作れずと言ふ

憲法の 改正危惧す 箱根山
噴火警戒 日本ぐらぐら

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15日 安保法案

政府・与党は14日に閣議決定した新たな安全保障関連法案について、「平和安全法制」という呼称を普及させようとしている。

戦争が できる体制 抑止力
9条ならば 戦争放棄
今までが かごの鳥かも いにしへゆ
自立国家は 戦争辞さず
国のため 国民のため 安保法
潮目となるか 70年経て
戦前の 欺罔に満ちた 扇動が
安保法とは 戦争法とも
椿の葉 黒きしみこそ 茶毒牙の
卵と知れり 幼虫群れる
薔薇の花 萎えて咲けリ どんよりと
汗ばむ陽気 之も初夏なり

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17日 眠たくて

寝不足の 頭は冴えず 良く知りし
花の名前も うやむやになる
広報の 五時の調べで 現実に
無心の時間 覚める侘しさ
愛鷹の ツツジを見るか 天城山の
石楠花見るか 惑ひ日が暮れ

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21日雷雨の後の愛鷹山

*愛鷹は 雷雨の後に 五月晴れ
山峡(やまかひ)ごとに 白雲の湧く
愛鷹の 山肌破り 白き雲
噴煙のやう  初夏の朝冷え
我が庭に またアマリリス 咲にけり 
掃き溜めに鶴 嬉し悲しや

初夏に入り 山の花々 咲き終る
紫陽花はまだ 小判草咲けリ

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25日 位牌岳

今年また 富士に鋸岳に つつじ花 このスナップを撮りに一服峠に
峠では 富士は雲隠れ、ツツジは咲き終り最悪
位牌岳の近くは未だ花が残って咲く花を堪能
山間の深緑が眩しく、微かに風が吹きあがって生温く、かつ緑の香り臭さを運んでくる
帰途のつるべ落としの滝は新緑の中、水を流して幻の滝は静かに潜む
毛無山の管理人と言う人に出会う 9月の半ばは?花が素晴らしく花好きには絶好の場所とのこと
次の目標は富士山の西、身延周辺と決めていたから是非行こう

朝冨士は 斑模様の 夏山に
位牌岳では はや雲隠れ
*愛鷹山の つるべ落としの 滝の水
流れて枯れて はや十余年

*吹き上がる 山峡の風 青臭く
位牌岳には つつじ眩しき

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27年6月

2日 梅雨入り近し

先月より夏日が続く。紫陽花が咲きだし、梅の実の収穫終る。梅雨の季節かも
地震列島 噴火とか 日本全体揺れる地震あり、安保法案こちらも如何に  

このところ 夏日が続くも 梅を狩り
紫陽花咲けば 梅雨入り近し
噴火とか ゆらり地震に 安保法
日本は揺れて 水無月に入る

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7日 解体工事

向いの家の解体が始まる
鉄筋の家の解体如何様に、地震かと思う 我が家は揺れる
岩を砕く削岩機の音すさまじく 寝るに寝られず、家の中の静かな場所を求めてさまよう
寝不足の頭は惨め、何もやる気が失せて、この賠償を如何に求めん

家向かう 解体作業の 凄まじく
清閑な地は 戦場と化す

削岩機 鉄筋砕く 凄まじさ
寝るに寝られず 怒り膨れる
鉄筋の 壁を切り取る 大鋏
塊落ちて 地震発生
恐竜が 岩を咥えて 噛み砕き
骨を吐き出す 解体現場
寝不足の 頭は冴えず ことあらば
その償ひを 如何に求めむ
香貫山 椋鳥(むくどり)群て サクランボ
啄ばむ脇に 紫陽花の咲く

庭の花 植ゑ替進む 初夏の花
色鮮やかに 梅雨を過ごさむ

今年また ねじばな咲けリ 眺めつつ
想ひ出すのは  水引の草  

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12日 不気味な気配

沖縄の悲惨な戦場知るにつけ、広島や長崎の原爆被害者の惨状知るにつけ
最近のイスラム国の残忍さを知るにつけ、ロシアや中国の動向知れば正義や人道の言葉は空しい。国連も意味なし
古から繰り返される侵略、民族紛争、神も仏も欺罔の世界、人道支援や救援活動も戦略のうちかも
国家の理想、理念や国民の理想は如何に。年金、少子化、格差社会、交通戦争,サイバー被害、自然災害など問題あまた。国家の政策無能が今の日本を作り悩ます。その根源は企業の海外移転による国内の産業の空洞化、国内の労働者の低賃金労働者を進めた労働者の非正規社員を産んだ派遣法にある。国家の先見性のない政策を悔やむ。低賃金の若者が増え結婚できない、子供を作る余裕がない、少子化になる。子供に教育を受けさせる余裕がなく格差社会がますます進む。
無知な自分でも年金だけで生活は無理、生きるとはやはり苦の世界なのか。仏教でいう禅定、智慧は我には遠く苦諦のレベルで終わる気配がする。梅雨の花の「紫陽花」は別名花の色がよく変わることから「七変化」というらしい。吾も七変化できればとつい思う今日の心境。

地震とか 噴火の記事や 紛争と
繰り返される 不気味な気配
やむをえぬ サイバー被害 詐欺多し
ネットを遮断 留守電にせむ
曖昧な 憲法なれば 早急に
改正せねば 国家迷走
紫陽花を 七変化とも 蝉を見て
カエルを見れば 世は無常なり
紫陽花は 七変化とも 九条の
解釈ほどに 色は変はらじ

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16日 梅雨空眺め

色々な歌を読むごとに、思う事 初句が大切、これが良ければその後を詠み、味わう気になる

初句こそは 歌の調べの 命なり 
後は細(ほそみ)や 竹にこころか 
愛鷹は ありがたきかな 富士山の
噴火せむとも この地を守る

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25日 函南仏の美術館 高源寺 滝山不動尊

函南の仏の里美術館を訪れる。薬師如来や阿弥陀如来の仏像のより深き知識を得て納得 写真が撮れず不満 その後に近くの高源寺を訪れ古寺の風情にいにしえを思う 歴史を尊ぶ
もの静かな侘びの世界。舟山地区にある高源寺は、源頼朝が文覚上人と源氏再興の作戦計画をねった寺といわれます。
苔のはえた石畳や古色蒼然とした趣は、心をしばし無限の世界へいざなってくれます。
 冷川沿いにある不動の滝。
 その横には石祠が置かれ「冷川不動」と呼ばれている。

 源頼朝と文覚が源氏再興の挙兵の密議をしたという高源寺の塔頭「不動院」がここにあったのではないと考えられているという。
文覚上人・・・文覚上人は俗名を遠藤盛遠(えんどうもりとお)と言い、佐藤義清(後の西行)とともに、鳥羽天皇の皇女上西門院に仕える北面の武士でした。若かりし頃、架裟御前(けさのごぜん)と恋に落ちますが、彼女は同僚の源渡(みなもとのわたる)のもとへ嫁いでしまいます。架裟と添い遂げようと思った盛遠は源渡を亡き者にするため、架裟に手引をさせようとします。ある夜、手引された盛遠が家に忍び込み、夜具の中に横たわる渡をめがけ、刀で突き刺します。ところが夜具をはいで見ると、そこには血まみれの架裟が横たわっていました。夫を死なせるに忍びないと、架裟が身代わりになったのです。愛する人を失い、また罪の深さを懺悔した盛遠は、発心し出家しました。文覚は頼朝に平家を討つことを勧めます。ためらう頼朝に、後白河法皇の院宣を入手し、決意を促したとまで伝えられています。、頼朝が挙兵するように画策していたとも伝えられています。

函南の仏の里の美術館

函南の 仏の里の 美術館
薬師や阿弥陀 やすらぎ満ちる
十二神 将立像の 頭上には
干支の輩が 薬師を守る
里ぶかき 桑原と言ふ 里山は
信仰の地か 歴史の里か

高源寺

*高源寺 苔むす木々や 石畳
寂れし寺に 擬宝珠(ギボウシ)咲けリ

滝山不動尊

ゴロゴロの 大石登れば 頼朝と
文覚上人 画策の滝
岩を往く やぶ蚊が多し この滝は
文覚潜みし 難儀なところ

千本浜

なんとなく 海が見たくて 千本に
鳩はまどろむ 梅雨の真夏日
*平安の 薬師如来に 癒されて
ふと帰り道 墓参りする

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30日 河津、下田の仏の美術館

河津、下田の美術館を巡る。何故に平安時代にこの地に仏教、仏像?函南の仏の美術館は頼朝、北条に由来するが とりあえず、何事も一見にしかず、ドライブがてら巡ってきました

河津の仏の展示館

里山に 朽ちて居並ぶ 仏像は
埴の如し ロマン思ほゆ
いにしへの この地の姿 如何ばかり
御仏如何に 今の世を見て

上原仏教美術館

最近の 仏師の像も いにしへも 
 心通はば 我には同じ
仏像の 如来や菩薩 明王と
階級を知る 仏の世界

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27年7月

2日 なでしこオウンゴールで勝利

カナダのFIFAワールドカップ イングランドとの準決勝、ロスタイムにオウンゴールで勝利する。

オウンゴール するもされるも あみだかな
なでしこが勝 な泣きそなきそ
そのうちに 人類征服  ロボットが
人の心を コントロールする
葡萄棚 実が重くなり 棚折れる
はや三十年か 束の間に過ぐ

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6日 なでしこ如何に

カナダのFIFAワールドカップ アメリカとの決勝は、日本の動揺、足の地につかぬうち開始早々4ゴールを上げられ惨敗 悔いの残す結果で終わる

アメリカの ゴールラッシュに あれあれと
ばたばたもがき なでしこは泣く
勝負ごと 流れに乗れば 敵はなし
堰は辛抱 焦ればふかみ
降り続く 梅雨の雨音 側溝の
流れる音すら 空しく聞こゆ
炊飯の 香の立ち上る 寒き朝
梅雨はしとしと 静かな欠伸 

反射炉が 世界遺産に 韮山の
江川邸など 忙しくなる

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13日 盆の入り

六六の 誕生過ぎて 盆の入り
お経聞きつつ 行く末想ふ
いつまでも 元気でをれと 娘は願ふ
あと二十年は ピンピンだらう
盆の入り 夏日が続く 昼下がり
ウサギ撫でつつ 眠気に耐へる
ダンゴムシ 触れば丸く 転がせば
ころころころと 目を回すかも
崇高な 玉虫色の 九条も
 米国次第 歴史は語る
ひたひたと 拡大解釈 きなくささ
憲法九条 人殺せるか

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21日 我が家のウサギのケチャが逝く

平成20年7月17日我が家の一員となたウサギのケチャが19日あの世に旅立つ
小さな亡骸を、花や大好きなクルミパンやラビットフーズで飾り、寂しかないか、腹は減らずか、旅立つ兎の無事を祈って親の老婆心かあれこれ気をもむ。
20日に庭の隅に埋葬、いろいろの思いで有難う

子うさぎは 妻に抱かれて 死ににけり
まだ温かく 名をんでみる
うさぎ死す 花や好物 クルミパン
飾れば寂し 愛しさつのる
七年で 我が子の如き 小うさぎを
墓に納めて さよならを言ふ

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31日 真夏日が続く

ウサギのケチャが逝ってから、なんか歌を詠む気にならず。

大暑なり 南東に虹 蝉が鳴く
やがて夕暮れ 三日月渡る
あれやこれ 時の短さ 気がせくも
全てやめれば 心晴れるか
炎天下 ミミズ銜える トカゲをり
徐々に飲み込む 目を丸くして
照り返す 舗装の割れ目 小花咲く
美しすぎて 暑さ忘れる

トマト狩る 青きトマトが 落ちにけり
貼り付けてみる 諦めつかず

陣馬の滝にて

水清く 冷たき水の 流れゆく
陣馬の滝は 見つめて飽きず
真夏日の 大気の霞む 毛無山
登山口立つ 次は登らむ

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27年8月

6日 猛暑が続く原爆忌

このところの猛暑の続くこの暑さ、湿度は高く体に堪える。夕去りて夜中の頃にやっと涼まれるが、冷房に寒さ堪えて体に良くない。山に行こうと思ったがこの暑さに体壊れる心配もある。無理は禁物、そのうちに夏も去りゆくは必然、日中のセミの鳴き声いまいちで、蝉も暑さに弱っているようにも、ミミズはへたり、元気に動くのは蟻のように思う。
広島の原爆記念の様子をNHKで見る。何事も のど元過ぎれば熱さ忘れる 真実と思う

炎天下 庭の草花 萎れをり
 ミミズ干からぶ 蟻は別格
蝉鳴けば 猛暑を助長 晩夏には
鳴き声寂し 夏を惜しむか 
何事も 月日過ぎれば 繰り返す
原爆だけは 無きこと祈る
時過ぎれば 繰り返される 世の習ひ
それを防ぐを 智慧と言ふかも

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10日 熱闘甲子園

選手らの夢の戦いに暑くなる。ピンチがチャンスに、意外な結果 青春謳歌
去りゆく青春に、未来の人生に賛辞を贈ろう 何故か胸が熱くなる

若人が 青春謳歌の 甲子園
去り行く時間 胸熱くなる
諦めぬ そのひたむきさ すべてよし
夢の舞台に 力出せずも
年老いて ますます楽し 甲子園
人生の綾 そこに展開

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11日 灼熱の庭

庭の木に 蝉がのろのろ 芝生には
蝉の亡骸 蟻がぞろぞろ
庭木には セミの抜け殻 数多あり
声の主かも 地底は如何に
昆虫は 危険察する 踏みつぶす
我が心よむ ゲジもムカデも 
庭葡萄 実はふさふさと たわわなり
何故色づかぬ 諦めつかず

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25日 処暑に入る

急な大気の変わり様 秋の風吹き猛暑は去る
庭のフェンスに小蟻が右へ、左と忙しそうに行き来する。 朝昼夕と眺めていたが、蟻と蟻は必ず頭をこっつんこし右側通行、左側通行と規則はないようだ。 絶えず忙しそうに動くが何を運んでいるのか吾が老眼には何も見えず。行く先見届けようと後を追うが途中で消える。なにせ忙しそうに動く様を眺めていると暇な自分は何をやっているかと羨ましくもある。
庭の花はすでに背が伸びて不揃いだけど近づく秋風が花を揺るがし寂しさ感ずる

猛暑日も 東雲(しののめ)高く 鴉舞ふ
雲は茜に 一瞬の秋
名は知らぬ 丸き花付け ゆらゆらと
秋の気配の 寂しくもあり

処暑に入る 蟻を見つめて ひねもすを
右往左往に 秋風の吹く
蟻眺む せかせか歩き こっつんこ
またこっつんこ 歌を納得
蝉が泣く 地をバタバタと 這ひ回り
命尽きるか からうじて舞ふ
肌寒し 双子台風 来ると言ふ
摘まぬ葡萄の 干からびてをり 

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31日 葉月が終わる

朝焼けの 東雲の空  秋立つか
鴉なきなき 稜線に消ゆ

黄昏の 余命短き 老夫婦
わだかまるまま あの世に行くか

世の中は 政治経済 混沌と
無知の我さへ 悪しき予感も 

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27年9月

6日 天気が荒れる

9月早々、秋雨前線に日本列島が荒れ2日朝には雷雨により、停電発生。
中国の経済の先行き不安に世界同時株安、この世界は実体経済ではなく株式投機のギャンブルの世界。
中国の抗日70年式典は歴史を無視した中国共産党の国力披露のデモストレーション。
エンブレムも白紙に、新国立競技場の白紙とともに何か根本的なところで曖昧さがある。情けない話。

夏と秋 争ふところ 雷雨なり
今年も異変 竜巻が発つ
朝夕は 肌に冷気が 気持ちよく
蟋蟀が鳴く 百日紅(さるすべり)咲く
芋煮会 秋田の秋の 懐かしや
鳥海の滝 燗酒すすむ

4日「高野山開創1200年至宝展」 県立美術館に行く

取りあへず 八十八を 回りけり
御砂踏みしし ふれる空海

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14日 涙腺緩む

台風18号、17号のまた双子の台風に泣く日本列島。鬼怒川の堤防決壊その後の家が流され救出を待つ人の姿に目が釘付け。ヘリでの際どい救出劇に。線状降水帯の帯状の雨雲による被害は仙台地方も被害に。はや5日が経過し、電気も水道も出ず、復旧はいつになるやら、被災地の方の疲労は計り知れない。静岡は浜松近辺で被害は終わり、幸いなるやこの地は素通りラッキー〃。地震が続き、阿蘇山の噴火が又発生、日本列島地震の活動期か、激動の時期に入った気もする。御嶽山の噴火の後に災害続き、東海地震の余震でもなさそうな、温暖化とも違いそうな予感がする。
世界情勢もシリアの難民、イスラム国は如何に、日本の国立競技場や、エンブレムの白紙に、辺野古移設も如何なるや、何か筋の通らぬことが多すぎる。こちらは人災以外の何物でもない。

災害は 時をおかずに 発生す
政情不安 世の中が変
夏バテか 目的忘れ ぶらぶらと
時無きを嘆く 我に呆れる
笹伸びて やっと笹刈る 庭芝に
雑草伸びる そのうち刈らむ
久々の 葬儀ではなく 祝ひ事
酒のみ過ぎか 涙腺ゆるむ

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16日 彼岸も近い

毛無山、富士の山麓歩こうか 天気予報はそのうちに雨 香貫山をぶらつき今日は終わる
偶然に栗の実広い、その後は目は木々を追う 栗は如何、あけびは何処、ゴンスイの木は実がたわわに、朱色に濃い紫の種が着いていた 以前からゴンスイの木の名前に違和感がありどうしてゴンスイと呼ばれるか調べたら・・・・・
ゴンズイ(権瑞)という、釣りで良く針にかかる海水魚がいるが、ヒレに強い毒があり、非常に迷惑な魚と同じで役に立たない意味だという説がある。
樗(チョ、おうち)というのは、無用の長物とか無能な人物のたとえに用いられる。明治の文人・高山樗牛は自らを卑下し「役立たざること樗のごとく、遅きこと牛の歩みごとし」として「樗牛」を名乗った。同様の意味から、ゴンズイを無用な木の代表とし樗と命名した、と「牧野新日本植物図鑑」はいう。

ごんすいにはその他色々の説があるが、実は鮮やかな赤色で、黒の種子が鮮やかで木を覆うさまは美しい。人それぞれの評価はその人物の本質を見てすること。容貌、出生、などの続柄には非ず。

ゴンズイは 無用の木とも 秋の陽の
鮮やかな実を 我は好くなり
予期もせず 栗を拾ひし その後は
木々を見上げて 秋おば探す

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22日 毛無山

22日毛無山に登る。 岩を登る延々と 下りは岩間を走る渓流を眺め、命の洗濯か。自然を前に己の小さきことを思う。山は命の大地とか、真剣に思う一日であった。
膝ががくがく 体力の低下を思い知る。目的の冨士や北アルプスや南アルプスの景色は見れず残念 代わりに川の源流となる渓谷を歩き命の洗濯。
山は命の故郷、命の源泉である。 天城の水や、愛鷹の清流思う。山から湧き出る水は素晴らしい。

あしひきの 毛無山には 膝笑ふ
渓流清く 心を洗ふ
毛無山 四方の景色は 霧の中
山野草咲く 紫の花
毛無山 不動の滝が 山を裂く
比丘尼の滝は 岩間で踊る

毛無山 金の採掘 夢の跡
地蔵峠の 地蔵知りけり

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24日 彼岸の庭

彼岸入り パッションフルーツ 花が咲く
時計草似の 予期せぬ花よ

秋くれば 山の紅葉が 気にかかる
心の秋も 実らむものか
秋の空 木犀の香に 誘はれて
 亡き人偲ぶ 赤とんぼ舞ふ 
彼岸どき 雑な庭にも 秋模様
目立つでもなく 紫蘇の花咲く

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27年10月

1日 スマフォを使う

スマフォにし 食も忘れて 老夫婦
操作に悩み ラインにはまる
スマフォとは 使ひづらひは 言ひわけで
理解できずに やきもちをする
スタンプに 人柄見えて 楽しけれ
家族ではまる スタンプごっこ
椿の実 殻は固くも 時来れば 
種を吐き出す 命はじける

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4日 富士山麓(木山)を歩く

富士の水が塚から御庭内を歩く 景色は霧で見えず 最近の山歩きは天気に裏切られる

神無月 富士の山麓 さくさくと
木山はまさに 色づかんとす
山入れば 霧に閉ざされ 景色無し
吾嫌われし 翌日は晴れ
あしひきの 富士の木山を 歩けども
姿を見せぬ 木花咲耶姫
唐松の 錦装ふ 山肌も
彼方の景色  霧がくれなり

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7日 ノーベル賞の発表

ノーベルの 賞を取る人 何かある
人柄もよし 謙虚さもよし
ひたむきな 研究とほし 花開く
エリートコース 歩まぬがよし

その他、気になること

腹立たし 中東地帯 泥沼に
列強の意図 欺瞞を呈す
ラグビーの 日本躍進 意外なり
日々の精進 知れば納得
実もつらら パッションフルーツ 可愛くて
眺めてさすり 色づくを待つ

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31日 歌も五年の一区切り

だらだらと歌をづづりてはや五年、日記も三日坊主の自分がここまで続けてきたことにあらためて驚いています。初めは歌の基本から、万葉集や古今集、新古今、近代歌人の歌を垣間見て1300年の人の心が少しでも理解できたらと、そして日々の自分の言の葉を残せたらと続けてきました。その間に空海や、白隠、良寛、西行などの仏教を理解することは歌を理解するうえで必要と、自分なりに概要を学んでも来ました。短歌とは何かなど疑問を持ちつつ結局は歌人の心模様(喜怒哀楽や人生観、美の意識がベースに)を適切な言葉で、リズムをもって詠うものなのかなと簡単に思うようになりました。近場の山々をハイキングし、こちらの面でも納得できたかと思います。山登りの様にいろいろと登っていくうちに何かの目標が見えてくるものかも知れません。
全て独学ですので勘違いなどもありはしないかと心配もしつつ、ここで一区切り、新たなタイトルでしばらく歌を詠んでいこうと思案しています。

最近の歌

だらだらと 歌の真似事 如何せむ
如何にせむとも止める気もせむ
満月は 雲間を走る そのうちに
雲はきえ去り うつろに浮かぶ
老人の 一人住まひを 思ひやる
目的無くば ただ寝るばかり

向の基礎工事の職人はイスラム教徒か、訳のわからぬ言葉を話し黙々と働く
時代の変りを目の前で実感

職人は イスラム人か 時来れば
膝をつきては 祈り働く
更地には 異国の人が 家を組む
時の変わり目 時の移ろひ

31日 ハロウィン

ハロウィンは秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事。カボチャの中身をくりぬいて「ジャック・オー・ランタン」を作って飾ったり、子どもたちが魔女やお化けに仮装して近くの家々を訪れてお菓子をもらったりする風習。夏から冬に変る年度の終りとも。日本も年々盛んになってきたとのこと。日本古来の風習にも似たようなものがある。
我が家では柿に顔のモザイクを張り、ケーキを食し、カボチャのコロッケを食べる。

ハロウィンの 化粧仮装の変装も
人も化粧す 素を隠すなり
秋深し 新たな歌を 我が歌を
化粧仮装し 吾を知らねば

***

今年の静岡新聞短歌投稿の結果は以下の一首のみ

夕間暮れ 朔旦冬至の日が陰る 黄花の咲けリ暗き玄関

***

静岡県 富士山万葉の投稿歌

冬の富士山

田子の浦ゆ時は移れど真白なるこの富士を見よ赤人の歌碑

千本の松原遥か富士山に雪煙(ゆきけむり)舞ふやまおろしかな

千本の冬の荒波白波の冨士は吹雪か雪煙舞ふ

愛鷹ゆ真綿の富士は麓まで師走の晦日山は穏やか

暮らしと富士山

徒然の香貫の山の牧水の歌碑の横には四季の冨士見ゆ

幾年を四季眺めつる冨士が峯世界遺産で遠山となる

沼津より御殿場通ふ 四年間 冨士山眺め 豆腐を作る

セッション2☆☆☆『風』(平成27年11月~)

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