『食べなきゃ危険！』『食事でかかる新型栄養失調』の 著者・国光美佳さん（家庭教育相談員・チャイルドアートカウンセラー）の 「現代食のミネラル不足の実態と対処法・改善法・・・うつ病・発達障害からも改善」という 講演を聞いてきました。驚きの内容でしたので、皆様にもご紹介したいと思いまとめてみました。

国光さんたちは、現代食（コンビニ弁当・冷凍食品・デパ地下のお惣菜セットなど）の主要５ミネラルの実測をおこなって、 ミネラル不足という事がわかったそうです。

---

五大栄養素の１つ・ミネラルって何？

ミネラルは、カルシウムやマグネシウム・鉄・亜鉛・カリウムなど100種類以上の元素の総称です。

ミネラルは、栄養素として骨などの体の組織を構成したり、身体の調子を整えるホルモンや心を安定させる神経伝達物質を 作る酵素の働きを助ける役目があります。　ですので、ミネラル不足になると、骨が弱くなる・ 疲れやすくなるなど、いろいろな心身の不調がおこりやすくなります。　 またミネラルは、人の体の中では作ることができないので、毎日の食事からとる必要があります。

---

なぜ、現代食はミネラル不足なの？

おもな理由は、

①	弁当・惣菜・冷凍食品・レトルト食品などの原料に、 水溶性成分とともに、ミネラルが溶け出た「水煮食品」がたくさん使われるようになっている。
②	食品添加物の「リン酸塩」がたくさんの加工食品に添加され、 ミネラルの吸収を阻害している。
③	加工食品の原材料の大半が「精製」されて、ミネラルを抜かれている。 なかでも、油以外の成分をすべて取り除いている清製油が増えている。

---

どのように、ミネラルを補っていけばいいのでしょうか？

＜第１段階＞

①	主食の見直し―玄米・分つき米や白米プラス雑穀にする
②	だしの活用―いわし・あご・昆布など天然だしをつかう。 　　　　　　また、粉末にして料理にかけて食べる。
③	良質の油（非精製エキストラバージンオリーブオイル・ ゴマ油・えごま油・亜麻仁油など）も補充する。

＜第２段階＞

①	ミネラルを多く含む食材を取り入れる
・	小魚や貝類―煮干し・目刺し・ししゃも・シジミ・ 牡蠣など
・	海藻類―昆布・海苔・ワカメ・ひじきなど
・	たね・豆類―蕎麦・胡麻・大豆・大豆食品など
・	木の実―クルミ・アーモンドなどのナッツ類・栗など
②	リン酸塩を含む食品を避ける リン酸塩は、冷凍食品やハム・ソーセージ・ちくわ・はんぺんなどの練り製品 、ケーキ類など、多くの加工食品に使われている
③	家庭での下茹で、あく抜きに注意 水に溶けやすいミネラルの損失を避ける（ゆで過ぎない）

（ポイント）段階を追って効果的にミネラル補給する方法です！