株式会社 法地学研究所
2007年3月25日に発生した表富士5合目の雪崩跡。つずらおりの表富士登山道を3つの雪崩が串刺しした。
富士山スラッシュ雪崩 2007年
表富士5合目3月25日のスラッシュ雪崩 による5合目レストハウスの被災状況
写真中央上部に見える逆Y字形の谷状凹地に雪が吹き溜まり、表層雪崩の発生源となっている(1976,1988,2007)。スラッシュ雪崩は積雪深の小さい尾根状地から発生することが多い。2種の雪崩がレストハウス(中央右の建物)と県警登山指導所を直撃し、上部施設をなぎ払った。2007.4.4撮影
この件については諸橋 良、安間 荘、花岡正明 「平成19年3月25日富士山スカイラインを襲ったスラッシュ雪崩」砂防学会誌Vol.60, No.2, p45-50,2007 および上石 勲ほか、「2007年2月-4月に発生した雪崩事故状況調査報告」日本雪氷学会誌Vol.69,No.2,p.507-512を御覧ください。
冬の弓沢川の流況(国道139号源道寺橋より下流をみる)。9月6-7日台風直後の写真(下)と比較して15センチメートル程度の差しかない。
2007年9月6-7日の台風の際の弓沢川出水と弓沢川源頭部大渕観測所の降雨量データ
この台風による総雨量は602mm,時間最大雨量は42mmに達した。凍結層が消える秋の流出率が極めて低いことが判る。 (静岡県siposデータによる)
2007 富士山スラッシュ雪崩に関するフォーラム報告
日 時 2007.10.11(木)-12(金) 参加者 45名
場 所 山梨県河口湖町大石 国立極地研究所大石研修施設。 現地視察:スバルライン、太郎坊、表富士5合目
コンビナー 佐藤篤司(防災科研雪氷防災研究センター長) 安間 荘(法地学研究所代表)
問い合わせ先 雪氷防災研究センター 上石 勲 e-mail: kamiisi@bosai.go.jp