干柿の作り方

 お寺での干柿の作り方です。
 11月15日過ぎから行っています。
 皮を剝いて紐にかけたら、本堂(一般住宅なら部屋)で扇風機を使って風を当て続けます。干し上りが近づいてきたら、扇風機にあてる時間を調節して干しすぎて固くならないように気を付けます。
 屋外で干すのは、11月中はまだ気温が高い日が多いので、12月になってからにしています。干し上りには20日程度かかっています。屋内ばかりでなく屋外でも干したいので、作業は11月15日過ぎからにしています。
 屋外で干す際には、雨天は避けますし、夜露にあてないように夜には屋内に入れます。湿気に当たりすぎると、味が変わってしまい美味しくありません。
 また、地面からの高さがあまり無いと、地面からの湿気を受けるのである程度の高さが必要です。(お寺みたいに大量に干すのでなければ、一本の紐にかける個数もそんなに多くは無いと思うので、そこまで気にかける必要は無いかもしれません。)


 干し上りの固さは、耳たぶより少し柔らかめを目安にしています。もう少し干そうと思うと、すぐに干し過ぎて固くなってしまうので、これくらいを目安にしています。この段階では、まだ粉はふいてないことが多いです。すぐに食べるのでなければ、フリーザパックに入れて冷凍保存します。
 解凍する時は、フリーザパックの口を開けて冷蔵庫で解凍します。口を閉じたままだと解凍時にフリーザパック内に水滴が溜まることがあり良くないです。
 冷凍保存してから冷蔵庫で解凍すると、粉がふいてくるようです。理由は分かりません。大量に出来た際に冷凍保存したら、たまたまそうなりました。冷凍と解凍によって品質に影響が出ることはないようです。


 食べるのは夏以降になってからのほうが、私は好みです。少し柔らか目に作ってあるのが、半年以上保存して適度に水分が抜けているからだと思います。
 刻んだ柚子の皮を巻いてもおいしいです。干し上がった柿を開いて種を取ります。細かく刻んだ柚子の皮を内側に乗せます。少し多め位の方が、食べた時に柚子の香りがはっきりしていておいしいです。海苔巻きみたいにくるっと巻いてラップを巻いて冷凍保存しています。食べるときは、解凍しないでそのまま2~3切れに輪切りにします。
 クリームチーズを挟むと、赤ワインに合うようです。種を取り除いた干し柿を開いたまま保存します。粉がふいたらクリームチーズを干柿で挟みます。