

2013年10月
脂質異常症について!


10月、みなさん秋の健康診断受けましたか、診断の結果はいかがでしたか?。
今回は、ご相談の多い脂質異常症についてお話ししたいと思います。
脂質は、大切な栄養素で、コレステロールは、細胞や細胞膜の重要な成分だし、 ホルモンや胆汁酸などの材料にもなっています。 つまり、脂質異常症とは血液中の脂質(コレステロール・中性脂肪)が増え過ぎたり、 HDLコレステロールが少なくなる状態のことで、3タイプあります。

<LDLコレステロール> <HDLコレステロール> < 中性脂肪 >
![]() | 血管壁に入り込んで 動脈硬化を進める | ![]() | ![]() | 血管壁に入り込んだ コルステロールを回収する | ![]() | ![]() | 超悪玉を増やし HDLコルステロールを減らす | ![]() |
男女とも中年以降になると、8割以上の人が、食べ過ぎ・偏食・お酒の飲み過ぎ・喫煙・運動不足・ストレス・疲れなどの悪い習慣が原因となり、 発症するといわれています。
脂質異常症は、痛みなどの自覚症状がほとんどなく、放置されてしまうことで、 動脈硬化の原因となり、 心筋梗塞などの冠動脈疾患や脳梗塞などを招き、命にかかわることもあります。
では、脂質異常症を防ぐには、まず食生活を適正に保つことが重要です。

<脂質異常を防ぐ食事の基本>
1.偏らず「栄養バランスの良い食事」を
2.摂取総エネルギー量を抑えて適正な体重を保つ
3.飽和脂肪酸(おもに獣肉類の脂肪)1に対して
不飽和脂肪酸(おもに植物性脂肪や魚の脂)を1.5~2の割合でとる
4.ビタミンやミネラル、食物せんいもしっかりとる

5.高コルステロールの人は、コルステロール
を多く含む食品(右図参照)を控える
6.中性脂肪が高い人は、砂糖や果物などの
糖質と、お酒を減らす
<脂質異常症予防・改善のための運動>
目標 週3回30分程度汗ばむくらい
お勧めは、酸素をたくさん消費しながら行う
有酸素運動(ウォーキング・水中ウォーキング・
サイクリング・エアロバイクなど)が効果的です。
楽しく長く続けられる運動を見つけましょう!
<脂質異常症を漢方で考えると・・・>
漢方では、「痰湿(たんしつ)」+「瘀血(おけつ)」と考えられています。
痰湿とは、体内に余分な水分がたまり、血脂(血液中のコルステロールや中性脂肪)
が高い状態です。
つまり、血管の内壁に粥状のドロドロした血脂が沈着し、その結果、血液の流れが悪くなったり、
滞ってしまう(瘀血)ものです。
漢方の対処法としては、
化痰利湿薬 + 活血化瘀薬の
併用をおすすめ致します。
くわしくは、ご相談くださいね。