

2012年6月 ロコモティブシンドロームって何

ロコモティブシンドロームって何(略してロコ) は運動器症候群ともいいます。 運動器 (体を動かすときに働く、骨・筋肉・軟骨・関節・神経などの総称) が衰え、痛みが現れたり、転倒することによって、 歩行障害につながる可能性がある状態のことです。 ロコモは予備群を含めると約4,700万人。 40歳以上の男女の5人に4人がロコモ及び予備群と推定され、メタボに続く新たな国民病といわれています。
あなたは、だいじょうぶですか?
下記の年代に合わせたロコモチェックをしてみて下さい。


<ロコモを発症する流れ>
段階1 | 運動器が衰える: | 体を支えている骨・筋肉・軟骨の働きが加齢によって低下してきます。 | |
↓ | |||
段階2 | 歩行困難: | 膝や腰の痛み | などの症状が現れ始め、進行すると、次第に歩行が困難になります。 |
↓ | 膝関節の変形 | ||
筋力の低下 | |||
バランス能力の低下 | |||
関節の動きの制限 | |||
段階3 | 介護が必要に: | 一人で立ち上がり・歩行ができず、介護者が必要な状態になってしまいます。 | |
<ロコモの対処>
ロコモの対処で大切なことは、軟骨に大きな負担を書けないように、筋肉や骨を鍛えることだそうです。 でも、腰痛や膝痛などがあると、トレーニングもしずれいですよね。ですので、 腰や膝など個別の運動器の働きをよくするための治療を受け、痛みを軽減しながら、 からだ全体の働きをよくするトレーニングを行うことだそうです。 そして、ロコモの進行には個人差があるので、ひとそれぞれの対応が必要です。
<ロコモの予防>

ロコトレ ― | ロコモにならないように、運動器の機能を寿命まで維持するためのトレーニングです。 | |
基本は | 「開眼片脚立ち」(バランス能力や筋力を向上させる)と | |
「スクワット」(下半身の筋肉を鍛える)です。 | ||
それ以外にも | ・腹筋 | |
・かかとの上げ下げ | ||
・つま先上げ | ||
などがありますが、ご自分の 体力に合ったロコトレで、バランス能力や筋力を総合的に高めていって下さい。 また、これまで何かの運動を続けている人は、今後も楽しみながら長く続けていきましょう。 | ||


食生活 ―骨の素材となるカルシウム (牛乳・乳製品・骨ごと食べる魚・殻を食べるエビ・葉物等に多くふくます) ビタミンD(魚・きのこ等に多く含まれます)や筋肉や軟骨の素材となる良質のタンパク質 (動物性と植物性の比率を1:1のバランスで、 また1日に必要なタンパク質「18~69歳は、体重×0.9g」「70歳以上では、体重×1.06g」 が推奨量)大事です。 |
