本来お飲み物などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを勝手に用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
近所の主婦ふたりが、道で出会ったのでした。
「奥様!?きょうも暑いですわねえー!!?」
「ほんと!。暑いですわねえー!?」
「このあいだは、ありがとうございました!?。」
「えー?なんでしたっけえー??!」
「メロンですわよー!?メ。ロ。ン。」
「あああー!?メロンねえー!??」
「うちの親戚(しんせき)の者が、メロンの・・・??」
「えーとー??なんていう名前でしたっけえー!??」
「お、ほっほっほっほっ!!?。」
「奥様!?」
「親戚の方のお名前なんか、わたくし知りませんことよ!??。」
「いいえ!?そうじゃありませんのよー!??」
「メロン作ってる人で、一番偉(えら)い方のお名前ですのよー!?」
「メロン作っている方でですかあ??!。」
「ええー!???」
「く、くみあいちょう(組合長)さんのことですか??!」
「そうです。そうです!。」
「うちの親戚の者が、メロンの組合長しているんで、送ってきたんですのよ!!?」
「へえーそうなんですか!?」
「貴重でお高い物をすいません!?」
「一個でしたけど!!。」
「いいえー!?とんでもない!!?」
「ご近所にお配りしたら、たりなくなったので!」
「もう100個。送ってもらったんですのよー!!?。」
「今度は、じ。ば。ら。(自腹)で!!。」
「それはたいへんでしたわねえー!!??」
「お金もないのに!!!。」
「いいえー!しょっちゅうそういうことがありますのよー!!?」
「ですから、金庫のお金がすぐ足りなくなるんで!!」
「お隣の土地に銀行を作らせたんですのよー!!?」
「えっ!!??いつー??!。」
「このあいだですわよー!?この、あ。い。だ!!。」
「そうですかあー!??」
「それは気がつきませんでしたわ!!??。」
「おほっほっほっほっ!!?。」
「ところで奥様!?うわさで聞いたんですけど!!??」
「このあいだ政府のお役人がお宅に来たんですって??!。」
「何かあったんですか?!」
「ああー!?あのこと!??」
「たいしたことないんですのよ!!?」
「大阪城と姫路城。ご存知ですわよねえー!??」
「もちろんですわ!!?」
「学生の頃、見学に行きましたものー!?」
「あれなんですけど!!。」
「国のものだということになっているんですけども!!??」
「実はうちの物なんですー!?」
「えっ!??。どういうこと??!。」
「名義を貸してあるんですのー!?」
「いわゆる”名義貸し物件”っていうのかしらねえー!!??」
「わたくしもよくわからないんですけど!!?。」
「先祖代々。うちの物らしいんですよねえー!!??」
「だから!。国宝の担当者が変わるたびに、うちに来るんですよー!!??」
「まったく大変ですわよねえー!??。」
「お役所勤めも!??。」
「へえーそうなんですかあー!??」
「知りませんでしたわー!!??」
「担当者が大変困るので、内密にしてくださいね!!?」
「奥様は、口が堅いっていうので有名なので!!。」
「お話したんですから!!??。」
「わかってますわよー!?」
「絶対しゃべりませんわ!!?。」
「というかあー!?。しゃべれませんわ!!?」
「こんなホラ話!!。」
「あーあ!、おもしろかった!!。」
と、ひとりが言うと、
「ほんと!、おもしろかった!!。」
と、もうひとりが言ったのでした。
そしてふたりの主婦は、
ニコニコしながらその場から、
お互い違う方角に歩いて行ったのでした。
もしもこのふたりが会話したらの物語です。
会話の中に真実が見え隠れしています。
一話完結で、全九話です。
「この続きを読んでやってもいいよ!」
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