本来お飲み物などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを急いで用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
ウルトラセブンさんと、サザエさんが道で出会ったのでした。
「セブンさん、お久しぶりですわねえー!??」
「これは、これは、サザエさん!?」
「お久しぶりです!?」
「ご無沙汰(ぶさた)しております。」
「いいえー!?こちらこそ!??」
「セブンさん!?きょうも暑いですわねえー!!?」
「ほんと!。暑いですねえー!?」
「どおー?!お元気??!。」
「まあー!?何とか暮らしてます。」
「いいですねえー!?サザエさんは!!?」
「何がですか??!」
「毎週、お仕事があって!!?」
「最近仕事がないんですよー!??」
「それはお困りですねえー!!??」
「もしよかったら、うちのディレクターに、話しましょうか??!」
「ええ!でもテレビ局が違うんで!?」
「いろいろ問題が起きても困るんで!?」
「お気持ちだけでうれしいです!。」
「ありがとうございます。」
「ところでセブンさん。」
「お仕事、最近始めましたあ??!」
「えっ?なんのことでしょうか?!。」
「セブンさんが、食事の宅配を始めたって聞いたものですから?!」
「えー!?誰ですか?!!そんなうわさを流しているのは??!。」
「ご近所の奥さんですわ!?」
「コンビニにパートで、お勤めに出ている方ですのよー!?」
「サザエさん!?。」
「それって、セブンイレブンのじゃあないんでしょうか??!」
「わたしは、ウルトラセブンですからー??!!」
「わたしの早とちりだったのかしら!??」
「ごめんなさいねえー!??」
「お、ほ、ほ、ほ、ほっ!?。」
「ところでセブンさん!?うわさで聞いたんですけど!!??」
「”外見が変わった”って聞いたんですけど!??」
そう言って、サザエさんは、
セブンの足先から頭の先までなめまわすように見たのでした。
「見たところ変わった様子はありませんねえー??!」
「へんだわねえー!??」
「確かに”外見が変わった”って聞いたんですけど??!。」
「誰ですか?!!そんな嘘(うそ)をサザエさんに教えたのは??!。」
「文句言ってやりますから、連れてきて下さい!!?」
「まあ、まあ、まあー!?」
「そんなに怒らないでください!!?」
「またわたくしの、早とちりかもしれませんからー??!。」
「ちょっと興奮(こうふん)してしまって!」
「”おとなげ”ありませんでした!?。」
「申し訳ございません!!?」
「それで、いったいそんなこと言ったのは、誰なんですかあ?!。」
「それがねえー!?」
「ご近所のおじさんですのよー??!」
「タバコ屋の!?」
「えっー!??」
「タバコ屋!!??」
「それって!7月の初めに出た。」
「新製品のタバコのことじゃあないんでしょうか??!」
「マイルドセブンのー!??」
「えっ!!?」
「そうなんですかあー??!」
「それは失礼なことを言いまして、申しわけございません!!?。」
「いいんですよー!?」
「誰にでも、カン違いはあるんですからあー?!!」
「それにしても、サザエさんらしいですねえー!??」
「たばこのマイルドセブンと!?」
「わたし。ウルトラセブンと!?」
「間違えるなんてえー??!。」
そしてウルトラセブンさんとサザエさんは、おじぎをすると、
ニコニコしながらその場から、
お互い違う方角に歩いて行ったのでした。
もしもこのふたりが会話したらの物語です。
会話の中に真実が見え隠れしています。
一話完結で、全九話です。
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