本来お飲み物などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを適当に用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
いつもは空を飛んでる鷲(ワシ)さんと鷹(タカ)さんがなぜか道で出会ったのでした。
「ワシさん、お久しぶりですねえー!??」
「これは、これは、タカさん!?」
「お久しぶりです!?」
「ワシさん!ところで息子(むすこ)さんのお加減(かげん)は?」
「ありがとうございます。」
「ワシとしたことが、しつけを怠(おこた)ったばかりに!?」
「あれほど”人間のいる所には近づくな”と言っておいたのに!!?」
「皆さんにご心配をおかけしまして!?」
「申し訳ございません。」
「いいえ!とんでもない!?」
「タカのくせに、人間に色目を使うものも多くて困ります。」
「人間にへつらって、操(あやつ)られている者もいますから・・・!?」
「おかげさまで、もう毛がはえてきたんですよ!!」
「それはよかったですねえー!?」
「どこのケガだったんですか?」
「頭。あ、た、ま、なんですよー!!?」
「それはお気の毒に!!?」
「危(あや)うくハゲワシになるところでしたねえー!??」
「そうなんですよー!!?」
「遠い親戚に、評判のよくないワシがいるらしいんです!。」
「腐(くさ)った肉をあさって生活する。」
「”掃除屋”と言われてるのがいるそうなんです!!?」
「お恥ずかしい限りです。」
「それでもワシさんのところはいいですよー!?」
「えっ!?何がですかあー??!」
「実際にいるんですから!!?」
「と、いいますと??」
「何か気にかかることがあるんですか?!。」
「ええ、まあ?!!」
「ところでタカさん!?うわさで聞いたんですけど!!??」
「こんなこと言っていいのでしょうかねえー??!」
「あくまで、うわさなんですけど!!?」
「何ですかあー??!」
「はっきり言ってください。」
「遠慮しないで!?」
「じゃあ!遠慮なく言いますけど!!?」
「わたしのとこには遠い親戚にハゲワシがいるので・・・」
「まあー!?しょうがないと思っているんですが!?」
「タカさんのとこにも、評判のよくないハゲが、いるそうですねえー!??」
「それなんです!それなんです!!。」
「まったく、人間ってヤツはいいかげんですねえー!??」
「いいかげんは、今に始まったことじゃあないでしょう!」
「タカさん!!?」
「まあーそれはそうですけど!!?」
「それにしてもふざけているんですよー!!?」
「ええー??珍しいですねえ!?」
「タカさんが、そんなにむきになるなんて!!?」
「聞いてくれますかあー?!」
「ええ、えー!?いいですよー!。」
「ワシさんがうわさで聞いた、その評判のよくないハゲっていうのは・・・」
「ハゲタカのことですよねえー!!??」
「そうです!そのハゲタカのことなんですよ!!?」
「わたしが怒っているのは!!?」
「まあ!?失礼ないいかたして済みませんが!?」
「わたしの親戚にはそんな腐った肉をあさって生活する。」
「そんな者はいないんですよ!!。」
「えー!!そうなんですかあー??!」
「じゃあー!?やっぱりうわさだったんですかー??!」
「バカな人間どもの誰か知りませんが!??」
「かってにそう呼んだんですよー!!?」
「鷹(タカ)と鷲(ワシ)の区別もつかない人間が!!?」
「って!ことは・・・ワシの遠い親戚のハゲワシを!?」
「タカと、見間違えたってことですか??!」
「そうなんです!!。」
「その通りなんです!!。」
「じゃあー!?ワシのせいじゃーなかったんですねえー!!?」
「そうですよ!。」
「悪いのは勝手にハゲワシと、タカの区別もつかなかった!!。」
「人間です!!。」
「ワシは、ワシだけにワシのせいかと思いました!?」
「人間のヤツラのしわざだったんですね!!。」
「実際にいないハゲタカって言う名前をつけたのは!!?」
そう言うと、ワシさんはうれしそうにしたのでした。
ほんとのことを教えたタカさんも、うれしそうにしたのでした。
そして鷲(ワシ)さんと、鷹(タカ)さんは、おじぎをすると、
ニコニコしながらその場から、
お互い違う方角に、歩いて行ったのでした。
もしもこのふたりが会話したらの物語です。
会話の中に真実が見え隠れしています。
一話完結で、全九話です。
「この続きを読んでやってもいいよ!」
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