本来お飲み物などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを適当に用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
ギターさんとドラムさんが道で出会ったのでした。
「こんにちは!ドラムさん。」
「いつもお世話になっています!。」
「いいえー!?こちらこそギターさんには、お世話になっています!。」
「お元気で何よりです!」
「お互い年を取りましたねえー!?」
「ええ、確かに!?」
「もう息子さんの代(だい)の電気を使うギターが全盛ですねー!?」
「そちらこそ息子さんの電子音源をを使ったものが全盛でしょう!?」
「そうなんですよ!」
「今は隣近所(となりきんじょ)で、騒音公害などといわれますから!?」
「自宅では練習できないんですよー!?」
「それでどうしても、電子音源を使ったものが使われて!?」
「それにわたしの場合は、ギターさんと違って!?」
「場所をとりますから?!!。」
「移動するにも一苦労です!」
「バスドラムなんかけっこう大きいですからねえー!!?」
「それは、大変でしょう!!?」
「でもドラムセットが設置されてれば」
「スティックだけ持ってけば演奏できますから!?」
「ただ演奏だけだったらですけど!!??」
「というものの、お互い慣れたものがやっぱり一番ですからねー!!?」
「そうです!使い慣れたものが一番です!!?」
「まだまだ、息子たちには負けませんよねえー!?」
「そうです!その意気ですよ!!?。」
「ギターさんには親戚が多いですねえー?!?」
「変わった方も現れているそうですねえー!??」
「ギターのくせに、弦がないヤツでしょ!?」
「異端児(いたんじ)ですよ!!?。」
「そうですか?!そんなギターがいたんじ!!?」
「すいませーん!くだらないシャレを言いまして!?」
「いいえー!?慣れてますから!?」
「弦がないギターなんて、げんない(ゲンナリのダジャレ)ですよ!!?」
「むっ??!」
「わっはっはっはっはー!??」
シャレを言って受けなかったギターさんは、
笑ってごまかしたのでした。
「ところでうわさで聞いたんですが?!。」
「こんなこと訊いていいのかなあー??!。」
「なんですか?ドラムさん!??」
「遠慮なんかしないで聞いて下さい!??。」
「小さな会場の生演奏でもギターさんは」
「マイクを使っているってほんとうですか??!。」
「わたしには考えられませんけどー!!??」
「本当の意味での、生演奏にはならないんじゃあー??!!」
「すいません!?えらそうなこと言ってしまって!??」
「いいえー!?いいんですよー!??」
「実際ホントのことですからねえー!??」
「5人10人ぐらい相手なら問題ありませんが!?」
「50人60人と聞き手が多くなってくると!?」
「どうしてもマイクを使うんですよー!?。」
「弦楽器といっても、チェロやバイオリンとの違いですかねえー!??」
「指で弦をはじくので、どうしてもそうなるんです!?」
「音の伝わる距離に、弦だけに、げんかいがあるんです!!?」
「致し方ないことです!?」
「申し訳ございません!!?。」
「いいえーとんでもない!?。謝らなくてもいいんですよー!!?」
「オーケストラができたのも、たくさんの人に聞いてもらうためにですし。」
「音量の小さい楽器はその数を、多く集めたからですから!?」
「ところでドラムさんのところは親戚が少ないんですねー!??」
「ええ!?遠い親戚にはティンパニーとかいるんですが!??」
「しょうじき、これといったのはいないですねー!?」
「まあ!?しいて言えば電子音源を使った。」
「わたしのドラムスコぐらいでしょうか?!。」
「むっ??!」
「わっはっはっはっはー!??」
くだらないシャレを言ったドラムさんは、
笑ってごまかしたのでした。
そしてギターさんとドラムさんは、おじぎをすると、
ニコニコしながらその場から、
お互い違う方角に、歩いて行ったのでした。
もしもこのふたりが会話したらの物語です。
会話の中に真実が見え隠れしています。
一話完結で、全九話です。
「この続きを読んでやってもいいよ!」
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