本来お飲み物などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを適当に用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
ドリアンさんと納豆さんが道で出会ったのでした。
「これはこれはドリアンさん!お久しぶりです。」
「はいはい、お久しぶりですねえー!?」
「納豆さん!?お元気ですか?」
「おかげさまで健康です!。」
「お互いとも匂いには、ほとほと困っていますね!?」
「とんでもない!納豆さんのとこでは!?」
「最近、匂わない納豆があるそうじゃーないですかあ?!。」
「そうなんです!。すこし高いですけどおー!?」
「わたしのところでも誰か研究して!」
「匂わないドリアンを作ってくれませんかねえー!??」
「そうですねえ!?」
「いろいろ品種改良された、くだものができているんですから!??」
「できてもおかしくはないと思うんですけど!!?」
「そうですよねえ!?」
「ドリアンさんは、くだものの王様と呼ばれているそうですから!?」
「わたしも自分でくさいと思いますが!?」
「あなたの匂いは、もっと強烈ですねえー!!?」
「まさか、あなたにまでも、そう言われるとは思いませんでした!!?」
「あなたとわたしとは、くさい仲なのに!!。」
「すいません!つい口がすべって!!?。」
「ホテルでは持ち込み禁止のところが多いそうですねえー!??」
「そうなんですよー!!?」
「たくさんの方々に味わっていただきたいのですが?!。」
「味わっていただければ、わたしのよさがわかるんでしょうけど!!?」
「そうですとも!?」
「匂いで敬遠する方が多いと聞いています!。」
「もしよかったら!?」
「匂わない納豆を作った会社に相談に行ったらどうでしょう!??」
「まあー考えときますヨ!!?」
「ところでうわさに聞いたんですが?!。」
「なんですか??!」
「ドリアンさんのところには」
「黄金のトリオが存在してるそうですねえー!!?」
「えっ?黄金のトリオですか・・・??」
「よく、おみやげで売れてるトリオがあるらしいんですが?!。」
「そのことなんでしょうか??!」
「そのトリオなら知っていますけどおー!?」
「それはなんですかあー??!」
「ええ!。ひとつは、ドリアンチップ。」
「もう一つは、ドリアンキャンディー!。」
「最後の一つは、ドリアン羊羹(ようかん)です!!。」
「そ、それです!!。」
「それこそが、黄金のトリオです!!!。」
「へー!?そうなんですかあー??!。」
「ところで納豆さん、話は違うんですが?!。」
「このあいだ、道を歩いていたら関西弁で話してる人がいたんです!。」
「おう!ドリアン って、聞こえたのでわたしが振り向いたんですよー!?」
「そしたら??」
「どうなったんですかあ??!。」
「その関西弁を使う人が腰を抜かして、鼻をつまんで!」
「はいずりながら逃げて行ったんですー!!。」
「それはお気の毒にー!?」
「なぜ?おう!ドリアンって言ったのか不思議でなりませんでした!?。」
「それは関西弁で、人を脅(おど)すときによく使う”ことば”ですよー!!?」
「おんどりゃあー!。ってね。」
「それをドリアンさんが、聞き間違えたんですよ!?。」
「まあー!?似てるって言えばー、似てますねえー!!??」
「それからは、関西弁の人が来ると気を使っちゃいます!。」
「ぜんぜん気を使わなくて大丈夫ですよー!?」
「悪いことばを使って脅かしてるような人は、」
「どんどん積極的に、近づいて行ってください!!?。」
「できたら、おみやげに黄金のトリオを持ってネ!!。」
「そうですか?いいんですね!!。」
「積極的に今度から近づきましょう!?。」
「わたしには、おう!ドリアン って聞こえる人のところに!!。」
そしてドリアンさんと納豆さんは、おじぎをすると、
ニコニコしながらその場から、
お互い違う方角に、歩いて行ったのでした。
もしもこのふたりが会話したらの物語です。
会話の中に真実が見え隠れしています。
一話完結で、全九話です。
「この続きを読んでやってもいいよ!」
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