本来お飲み物などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを適当に用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
禁煙者(きんえんしゃ)ノスモクさんと、
喫煙者(きつえんしゃ)のタバコさんが道で出会ったのでした。
「ノスモクさんお久しぶりです!。」
「いやあー!?ほんとにお久しぶりです。」
「タバコさんお元気ですか?!。」
「えー!?なんとかやっています!!?。」
「相変わらず、タバコ吸っているんですか?。」
「ええー!今のところ病気もせずに、毎日1箱はかならず!!」
「病気になってからじゃあー遅いんで。」
「いっそのこと、やめたらどうですか?!。」
「家内にも言われていますよー!?毎日!!?。」
「そうですかあー!??」
「でもやめれないんですよねえー!?」
「そうなんですよ!。」
「これがどうしてもつい手持ち無沙汰(ぶさた)でね!?」
「でも最近ではいろんなところで、喫煙者は締め出しをくらってますよ!!?」
「このあいだも親戚の葬式に行きましたら!?」
「葬議場(そうぎじょう)も火葬場(かそうば)も中は禁煙でした!?。」
「外に作ってある小屋の中で灰皿が置いてありまして」
「そこで、みんなの視線を感じながら吸いましたよ!!?。」
「なんか犯罪でも犯してる心境でしたよ!!?。」
「そうでしょう!そうでしょう!!??」
「誰でも喫煙が身体(からだ)に悪いってのを、知っていますからねえー!?」
「それなのに吸うか!!?」
「って、感じでしょ!?。」
「”喫煙権という権利はないのか”って言いたくなりますよ!!?。」
「聞いた話によりますと!?」
「同じ部屋の中で10本タバコを吸った人がいると。」
「吸ってない人も、1本吸ったと同じ状態になるそうですよ!!?。」
「それで最近吸わない連中が、吸うのだったら部屋を出て吸って!!?」
「そんなこと言うんですよ!!?」
「まったく困った世の中です!。」
「むかしは、政府が専売として売っていたんですからねえー!??」
「わぁっはっはっ!!。」
「そうでしたねえー!?」
「ノスモクさん!?」
「笑い事ではありませんよ!!?」
「タバコを吸わせてタバコ税として税金は取り!!」
「しかも病気で早く死んだ人は!?」
「年金も、支払わなくてもいいんですからねえー!!?」
「国は二重の儲(もう)けですよ!!?。」
「むかしは、そういう考えがあったかもしりませんねー??!。」
「酒飲ませて、タバコ吸わせて、早く死なせて!!?。」
「年金払わなくて済む!!?。」
「でも今は医療費負担が多いので!?」
「健康で少しでも長生きしてもらって!!?。」
「税金を確実に取る方法に、切り替えたのかもしれませんね!!?。」
「健康で、税金を多く長く納めてくれる人が、国にとって必要な人!?」
「って、ことでしょうかねえー!??。」
「もしわたしがこのまま喫煙を続けたら・・・」
「それは国にとってありがたい人ってことになるでしょうねえー!??」
「もっとも早死にしたらの話ですが!??」
「それでもタバコの税金を納めてるから国にとって必要な人ですね!。」
「でも、喫煙者は禁煙者よりはるかに病気になる確率が高いので!?」
「国の医療費負担のことを考えると・・・?」
「わかりましたよー!!?。」
「結局、タバコはやめろって、言いたいんでしょ!!?。」
「わたしのような喫煙者は、国家反逆者(こっかはんぎゃくしゃ)扱(あつか)いなんですね!!?。」
「最近、どうもみんな犯罪者を見るような目で、見るんですよ!!?。」
「だったら、健康のためにタバコの吸いすぎには注意しましょう!?。」
「なんてこと書かないで!?」
「国の医療費負担が増えないように!!。」
「タバコはやめましょう!。」
「健康に注意しましょう!。」
「って、書いたらいいのにねえー!??」
「まーあ。そうなると、タバコを売るなってことに!!?」
「人間に害になるものを売るなって!!?」
「そういうことになるので、たぶん書かないんでしょうねえー!?」
「そのところはよくわかりませんが??!。」
「でも今は、タバコや酒だけでなく。」
「人間に害になる、いろんなものが増えてるような気がしますねえー!!。」
「そうですね!!。」
「その多くは、見た目ではわからないものがすごーく多いです!!。」
「安全、健康に対する企業責任が問われる時代ですよ!!。」
「健康に対する自分自身の責任が、問われる時代だともいえますね!!。」
「わかりました!。わかりました!!。」
「結局!タバコをやめろってことですね!!。」
そう言うとタバコさんは、燃やすゴミのゴミ箱に、
タバコの箱を投げ入れたのでした。
そしてノスモクさんと、タバコさんは、おじぎをすると、
ニコニコしながらその場から、
お互い違う方角に、歩いて行ったのでした。
もしもこのふたりが会話したらの物語です。
会話の中に真実が見え隠れしています。
一話完結で、全九話です。
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