本来お飲み物などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを適当に用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
小さな亀さんとナメクジさんが道で出会ったのでした。
「いやあー!?亀さん!お久しぶりです。」
「これはどうも、お久しぶりですねえー!?」
「ナメクジさん!?お元気ですか?」
「はい、なんとか暮らしています!。」
「ナメクジさん相変わらず足が遅いですねえー!?」
「えっ??!まさかあなたにそんなこと言われるとは、思いませんでした!。」
「カタツムリに言うのならともかく!!?」
「まあー!?それは、冗談ですけど!!?。」
「話は変わりますが?!。」
「亀さんは長生きなんですねえー!??」
「知りませんでした!。」
「どのくらい長生きするんですか?!。」
「人間は、ツルは千年。亀は万年。って言っているそうですけど??!。」
「そうなんです!?。」
「かってにそんなこと言って!!?」
「わたしの遠い親戚の亀でも、長生きするって言っても!??」
「100年とか150年とかいう話は聞きますけど!??」
「万年なんか長生きしませんよ!!。」
「何年の話だけにイヤー(YEAR)まいりました!!?。」
「ほほー!?シャレですか?!。」
「ところで、お互い足が遅いので!?」
「人間どもに”いじめ”られてしまいますねえー!?」
「亀さんは甲羅があるからまだいいですけど!!?。」
「わたしなんか、大変です!!?。」
「そうでした。そうでした!。」
「ナメクジさんは、昼間は隠れていて、夜行動するんでしたね!?」
「夜は暗いから大変でしょう!?」
「まあー、なんとかがんばっていますけど!?」
「塩をかけられたらひとたまりもありません!!。」
「シオだけにしおーがない!なんちゃって!!?」
そうシャレを言って、笑ってごまかすナメクジさんでした。
「ところでうわさで聞いたんですが?!。」
「こんなこと訊(き)いていいのかなあー??!。」
「なんですか??」
「遠慮しないで聞いてください!!?。」
「そうですか?!。」
「ではお言葉に甘えて!?」
「ナメクジさんには、女性も男性もいないっていうんですが??!」
「そんなことはないですよねえ??!。」
「合っているって言えば、いるし!?」
「合ってないって言えば、そうともいえるんですよー!!??」
「ええー??!」
「ど、どういうことなんですかー??!。」
「わたしたちの仲間は、雌雄同体(しゆうどうたい)なんです!!。」
「雌雄同体??!」
「それってどういうことなんですかあー??!」
「普通は雄と雌が出合って交尾するんですが!?」
「わたしたち仲間は、1匹と1匹が出合って交尾するんです!!?。」
「えっ?!どういうことですか??!」
「普通は、雌だけが卵や子供を生みますよねえー?!」
「ええ、そうですね!。」
「ところが、違うんですよー!?」
「わたしたち場合は!?」
「出合った2匹とも卵を産めるんです!!。」
「へーえ!!?そんなことが現実にできるんですか??!。」
「ええ!できるんです!!。」
「それが、雌雄同体ということなんですよー!!?」
「じゃあー!?あのうわさは、まるっきり間違えじゃあーないんですね!?」
「でも、正確ではないってことですね!!?。」
「はい、その通りです!!。」
「いやあー!?ほんとのことを教えてもらい、ありがとうございました。」
「勉強になりました!。」
「いいえ!?こちらこそ勉強になりました!。」
そして小さな亀さんとナメクジさんは、おじぎをすると、
ニコニコしながらその場から、
お互い違う方角に、歩いて行ったのでした。
もしもこのふたりが会話したらの物語です。
会話の中に真実が見え隠れしています。
一話完結で、全九話です。
「この続きを読んでやってもいいよ!」
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