

2014年9月
夏バテならぬ秋バテにご注意下さい!

秋バテのサインは.
□ | 食欲がなく胃がもたれる | ![]() |
□ | 疲れやすい・だるい | |
□ | 立ちくらみ・めまい | |
□ | 頭がボーっとする | |
□ | 寝不足で朝スッキリと起きれない |
上記のような秋バテ症状で、お困りではないですか?
急激な気温の変化・冷たい飲食物の取り過ぎ・冷房による血行不良などが原因で、秋バテを引き起こしてしまいます。
秋バテの予防&対策ポイントは.
① | 温かいスープなど体を温める食生活に。 |
② | ぬるめのお風呂にゆっくり浸ってリラックスする。 |
③ | 軽い運動やストレッチで血行促進する。 |
④ | アクティブな予定を入れず、睡眠時間を大切に。 |
秋は、夏の疲れを回復させ、冬の寒さに備える季節です。夏の生活習慣から体を秋モードへ移行させましょう。
また、漢方では秋は「燥邪」の季節。燥邪とは、乾燥による人体に対する悪影響を意味します。
この燥邪のダメージを最も受けやすいのが「肺」を中心とする呼吸器系(気道で肺とつながっている鼻やのど、
気管支、皮ふ呼吸をしている皮ふなど)です。そのためか、この時季、気管支喘息のご相談が多くなります。
気管支喘息は、季節の変わり目に悪化することが多く、特に高温多湿によって体力を消耗して免疫力が低下している夏から、
気温も涼しくなり、肺を乾燥させる秋への変わり目は、発作が起きやすくなるからです。
漢方では、単に気管支喘息を呼吸器系だけの病気として考えず、体質を改善する根本療法を基本にしています。
===== タイプ別対応 =====
<タイプ1>腎虚タイプ
慢性病や心身の疲労、虚弱体質が原因で腎の機能が低下したタイプ。
【症状】 | 【処方】 |
「腎陰虚」=手足のほてり、のぼ せ、耳鳴り、寝汗、不眠、めまい など。「腎陽虚」=足腰がだるい、 手足の冷え、頻尿または尿が出 にくい、無気力、血色が悪いなど。 |
腎陰虚-八仙丸、六味地黄丸 など
腎陽虚-海馬補腎丸、八味地黄丸など |
<タイプ2>肺気虚タイプ
慢性疾患などが原因で肺の機能が低下してしまったタイプ。
【症状】 | 【処方】 | 咳や喘鳴、息切れがする、呼吸 が弱い、透明で薄い痰、汗が漏 れる、疲れやすい、動くと症状 が悪化する、血色が悪い、脈が 虚弱など。 |
補中益気湯 衛益顆粒 など |
<タイプ3>脾気虚タイプ(小児喘息に多い)
虚弱体質などが原因で胃腸機能が弱く消化吸収や水分代謝が低下しているタイプ。
【症状】 | 【処方】 | 食欲不振、無気力、やせ、めま い、胃下垂、疲れやすい、全身 の倦怠感、下痢など。 |
香砂六君子湯 衛益顆粒 など |
===== 発作時の対症両方 =====
また、発作時の対症療法については、症状に応じてとなりますので、ご相談ください。
そして、気管支喘息で発作を起こさないようにするポイントは、
①風邪の予防 | うがい、手洗いの習慣をつけましょう。 外出時には、熱を逃がしやすい首まわりなど保温を心がけましょう。 |
②アレルゲン | (花粉・ほこり・ダニ など) をシャットアウトするために、こまめな掃除を。 |
・免疫力を高める - シメジ・シイタケ などの キノコ類
・胃腸を丈夫にする - 鶏肉・カボチャ・レンコン など
・気管を拡張し、肺を潤す-ヤマイモ・ギンナン・ゆり根・梨など
上手に取り入れて、養生いたしましょう。