

2016年9月
認知症の人に接するときの心がけ

今回は、認知症サポーター養成講座から 『認知症の人に接するときの心がけ』と題してお話ししたいと思います。
実話:若年性認知症患者さんとご本人のお母様から直接に、お話を伺いました。
ご本人(若年性認知症患者さん)によると、「『カミングアウト』して楽になった。」と言われています。
お母様(サポーター)は、「外に出なさい」と言われ、ごいっしょにいろいろ活動されているそうです。
おふたりとも前向きに生きていらっしゃる姿がとても印象的でした。
普通、認知症の方は気持ちをうまく言葉で表現できません。ひとりで思い悩んだり、不安におびえているのです。 サポートする側もどうしていいか分からないといわれています。良かれと思っての声掛けや行動が更に悪い方向に行く事もあります。 そこで、『認知症の人と接するときに心がけること』が大事なのです。
『認知症の人と接するときに心がけること』
< 基本の対応3つの「ない」 >
1.驚かせない
2.急がせない
3.自尊心を傷つけない


思いやりによるサポートが大切なんですね

私たちがサポートにあたる時、思いやりが大切なんですね。
社会全体で認知症の人びとを支えることはもちろん大事なことですが、認知症はMCI(軽度認知障害)のうちなら予防できますので、 「何かおかしい」と感じたら、早めに病院を受診しましょう。
MCIとは、
- もの忘れを自覚している
- 客観的にも、もの忘れが多い
- もの忘れ以外の中核症状(記憶、判断、計算、理解、学習、思考、言語などの認知機能障害)はない
- 日常生活での活動には支障がない
- 認知症とは診断されていない
そして認知症の予防には、頭と体を活発に動かすことが有効です。
そのポイントとは、
② 長く続け、レベルアップを目指す
③ 視野を広げて、知識や経験のない新しいことにもチャレンジする
運動・創作活動など楽しみながら継続的にできることを見つけてみて下さい。
(参考文献:認知症の新基礎知識より)