無人航空機により空中から放射線を測定し地表1m換算の放射線量地図を作製する場合、
精度については、感度の高い測定器と遅い移動速度ほど有利になります。
既に福島で実績のある100kg級無人ヘリによる計測では、
高感度のLaBr3シンチレータを搭載し、高度80m、8m/s、1Hzデータ集計との記述があるため
距離1mあたり200個程度の放射線を拾えていると考えられます。
フロムスカイが開発中の小型高速の固定翼無人航空機では、距離1mあたりに拾える放射線の数は、
前述の無人ヘリの1/20程度になると予測され、精度では下回ります。
広い面積を素早く計測するための移動速度は無人ヘリより有利となりますが、有人ヘリには劣ります。
精度で有利な無人ヘリ、速度(広範囲)で有利な有人ヘリ、に対して、
小型固定翼無人機は、両者の中間の精度と速度にて低リスク低コストといった位置づけと考えます。