これは著者の平岡 久さんがご自身の青春時代であった24、5才の頃の
軍隊の体験をご自身の記録を元に昭和57年まとめ、自費出版にて発行され、
その後2003年に増補改訂版として再版されたものです。
平岡 久さんの許可を得て、ここに全文を転載致します。
著作権は平岡 久さんに帰属します。
よってこの記事の無断転載は厳禁です。
あとがき
書き終えて見直しますと、失張り小学校卒業の百姓の小父さんの綴り方だなと、苦笑して居ります。
又巌粛なる可き所を、不真面目な感じのする所があります。然し書いて居りまして、其の所々に浮かぶ深刻な想いに堪えず、どうしても此の様な態度、表現に逃げざるを得なかったのです。上手に表現する力がありません。
尚此の文章は戦場より持ち帰ったメモ帳を基礎にし、真実其の侭を書きました。
余り露骨過ぎるとの非難もあろうかと存じますが、真実とは常に美しいものとは限らないのです。
昭和五十七年二月十三日に筆を起し、昼夜兼行で、胸のつかえを吐き出す思いで書き続け、三月五日に一応終りました。
此の間、数え切れない程涙を拭きました。
権力者よ再び戦争を起すな
人よ世界の平和に力を尽せ
神よ此の世が永遠に平安であります様に
昭和五十七年三月五日
平岡 久
戦争とは権力慾の亡者(神の代理人と自称)が、
純真で疑う事を知らない民衆をおだてて
上演する大量集団殺人劇である。
二〇〇三年五月
平岡 久
子や孫よ下手な文章だが、毎年八月には読み返して呉れ
次へ続く
2003年5月再版発行
「飢餓の比島 ミンダナオ戦記」より転載 禁無断転載(著作権は平岡 久氏に帰属します。)
※(自費出版他発行分NO.94)
copyright by hisasi hiraoka 2003
|