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「ハーモニー」違いのゆえに 150-101201
日本ホーリネス教団 下山口教会 牧師夫人
結婚&家族カウンセラー 西岡まり子


第五章(最終章)「ハーモニーを作り出す秘訣は?」


一.自分の音を歌おう
 自分に与えられている違いを受け止め、感謝して歌いましょう。
罪によって傷つき、へこんだ部分もあるでしょうが、神のかたちに造られた自分を信じて、与えられた知・情・意を、神を中心に使って、自分の音を出したいと思います。喜びの音も、負の感情の音も、「悲しい」「いや」と出していいのです。相手を消す音ではなく、自分の心の素直な音を、小さな声でもいいから歌えたら、最初の一歩になるでしょう。


 二.他の音を聴く
 自分と違う音の美しさに気づきたいものです。その昔を消さないで生かす方法は、その人の心の声をしっかり聞くことです。
小言、非難に聞こえる妻の心の音は何でしょう?ただ「大変なの、わかって」との叫びかもしれません。「いつもしてくれない」との妻の言葉が、夫の自信、尊厳、やる気を消失させてしまい、夫は逃げ腰になっているのかもしれません。責めに聞こえる「あなたは・・してくれない!!」という「あなた」メッセージではなく、「私手伝ってもらうと助かるの」という「私」メッセージに替えて、相手の心の声をよく聴きましょう。

 三.最後は指揮者を見ること
 その指揮者が、どんな所で強く出るか、優しく出るか教えてくれます。
足りない音も注意されるでしょう。指揮をきちんと仰げる謙虚さは必要とされます。偉大な指揮者であり、私たちの違いを作り、違いにより最高傑作を造られた創造主を指揮者としてついていけば、私たちは一つの美しいハーモニーへと導かれるのです。
 このハーモニーこそが「相手を赦して生かす」「愛する」という行為の結実なのです。


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